199 / 330
9.新たな一歩
百九十七話 古代の森は危険が潜む?
しおりを挟む
197話 見えていなくても危険はそこにあるのだ
現状左手しか使えないから回収量が減るのが難点だな、それに出来る限り1回で
多く掴まないといけない・・・マガセビをどうしようか、亜空間倉庫にはもう何も
入れれない程入ってるし、背負う事も出来ない・・・これが欠点なんだよな
倉庫から何か出して容量の解放を兼ねて囮をやるか?使えそうな物は何がある?
音が出る物か食い物がいいか・・・ん?他にも何かいるのか?何か感じる?
いや奴らの気配しかないよな、だが気のせいとも言い切れない以上囮は・・・
やっぱり肉が1番いいか?ナンリーピュとナー・カラムの肉は残っているし
焼いた方と生なら・・・やはり生の方がいいか?あまり容量は空かないが取った
薬草が入れれる位には空くだろう、後は逃げ道にマガセビを投げておいて
逃げながら回収すればいいか、落ちている適当な木の枝を肉に刺して投げる
思ったより肉が硬くて刺さりにくかった、投げるのは当然逃げる方向の反対側
そして反応を確認などせず逃げる方向に大剣状で投げる、これなら回収も発見も
しやすい、待たないのは囮に反応しないなら待つだけ無駄なのと余計なのが
来る前に終わらせたいからだ、あと投げるとき思ったより力が入っていたのか
慣れていなかったからか想定以上に飛んでしまった、まぁ位置は大よそ判るから
問題は無い・・・まぁ飛ばないよりましだと思っておこう、直ぐに薬草に向かって
走り出し、薬草を出来るだけ纏まる様にして掴んだら、後は引きながら逃げるだけ
薬草が千切れてもいい勢いでやったが多くが千切れる事なく抜けた、根っこが
あったほうがいいんだったか、そして一直線にマガセビを投げた方に向かう
振って出来るだけ土を落としたら雑草と薬草を分け亜空間倉庫に入れる
8割ほど入ってくれた、まぁ結構取れたと思っていたが残念ながら半分近くが
ただの草だった、残ったのは腰のポーチにでも突っ込んでおく、全部確保できたな
後で採った物を確認しておかないと、確認も片手だけなのもあって結構適当だから
草もまだ混じってそうだ、えぇっと多分落ちたのはこの辺りだと思うが・・・
それなりでも開けてる場所で良かった、おかげで直ぐに見つける事ができた
木に突き刺さってしまったようでちょっと高い場所にある、まぁ予想はしていた
跳んで掴んで引っこ抜く、深くは刺さっていなかったようで直ぐに抜けたが
気になる事がある、なぜ血の様な粘りのある緑色の液体が付着しているかだ
当然投げる前には付着してなかったし、付近にも着きそうな物は見当たらなかった
もしかしたら樹液や何かの汁だったりするのだろうか?追われてはいないようで
少し距離を取ってから、目についた近くの大き目の葉を千切って軽く拭取っておく
特に臭ったりはしないし問題はないかな?ん?拭くのに使った葉が溶け始めた
表面が溶ける程度だから弱い酸だったのか?ただ溶けるまでが早かったな…
今こんなのを使う奴を相手にはしていられない、とっとと森を出るとしよう
やはり入口に近いほど弱い魔物達が密集しているようだ、入る時は少しづつ減って
いくのに不安感を覚えていたが、帰りになって少しづつ増えていくのを見ると
逆に安心出来てしまうのは何故だろうか?しかし…着た時より、いや場所より
魔物が多い気がするぞ?危険なのは足止めをしてくる植物型の魔物だけだから
それに気を付けて駆け抜ければ、たいした問題も無く森を出る事に…成功した
想定外の事…でもないが強力な魔物がここまで来ていなくてよかった
今戦いたくないし、今回は途中でそういったハプニングがあったんだし
最後位は無い…と思いたいが、それは無いと思わせてほしいだけだ
あってほしくないだけだ、いいじゃないか面倒なく簡単に終わらせてくれても
さっきから周囲の魔物が何かに怯えているように、隠れ初めてるんだよなぁ
実際魔物達の動きが鈍っていたようだから、簡単に抜けれたってのもあるんだが
外と森の境界線は目の前…だと言うのにそこには薄めの霧が掛かっている
向こうが十分見えるくらい薄い、そして分厚さや形状も板の様な形で塞いでいる
自然に出来たものではないだろう、恐らく周囲の魔物が恐れているのは
これを作った存在か…しかし魔物を封じるにしてはたいして効果は無さそうだ
上は5M程横幅はその倍位か?飛行型なら気にせず普通に上から出れるだろうし
地上型でも横から周って出ていくだけだろう、そもそも人間が使うような道を
わざわざ通るのかも判らないが、マガセビを地面に刺しそれに手を近づけてみると
周囲の霧というか煙のようなものが揺らいだ、少し奥に手をやると壁の様なものに
ぶつかった、触ってみるが壁と言っても硬くは無く弾力が少しある変わった物で
かと言って別に耐久力があるわけでも無さそうだった、ここらの魔物なら普通に
壊せてしまいそうだが…ん?そのまま手を這わせていると凹凸や曲線があった
金属…と言うより質の高い岩に近い肌触りと冷たさを感じる…こうなると
さっきのは取り消しだな、物理攻撃に強くかなり頑丈そうだ、しかし最初に
触っていたものと違うな?この煙が少しだけ森の内部へと流れているのが見えた
成程…魔物はこの煙を嫌がっているのか、上空へ飛んだり地中に逃げるのが
多かったのはそう言う事かな、特にこれといった臭いも異常も感じ取れない
魔物にしか判らない何かだったりするのか…そのまま手を動かしていると
次第に何も無くなった、煙はまだ充満しているが触れる物は無くなったため
マガセビを回収して通ってみる、するとなんの抵抗も無く通れた…
なんてことは無く空気の壁のようにぶつかった、出るのを阻止されたと
言うよりその空気の壁に押されただけで進めば外に出る事が出来た
振り向けばまだそれは残っているが、向こうから見えたのと変わりはない
一体あれはなんだったのだろうか、まぁ襲われたりしなかっただけ良しとするか
じゃぁ帰りがけに薬草を渡してこないと、黄金の魔女の住む森だったか
黄金の森とも書いてあったが、確か木の葉っぱが常に黄色いからだったか?
そこへ向かうことにする、まぁここより都からの方が近いんだよな…
帰り道にいけるのは助かるんだけど、道へ出てあとはそのまま進むだけ
結構人や商人の行き交いがあるようで、それなりの人が見える
暫くすればその森に着いた、商人も通るようで道は一直線で舗装もしてある
その道を進んでいけば貴族の家のような豪邸…とは言えないかもしれないが
赤い屋根の大きい家がある、黄金の魔女であっても家は金色で無いようだ
目の前の緑色の扉でいいんだよな?横にあるベルを鳴らせばいいんだよな?
こういうのは初めてでよく分からん、ベルに続いているヒモを揺らす
…ん?音は鳴っているようだがかなり小さいぞ、これで合ってるのか?
現状左手しか使えないから回収量が減るのが難点だな、それに出来る限り1回で
多く掴まないといけない・・・マガセビをどうしようか、亜空間倉庫にはもう何も
入れれない程入ってるし、背負う事も出来ない・・・これが欠点なんだよな
倉庫から何か出して容量の解放を兼ねて囮をやるか?使えそうな物は何がある?
音が出る物か食い物がいいか・・・ん?他にも何かいるのか?何か感じる?
いや奴らの気配しかないよな、だが気のせいとも言い切れない以上囮は・・・
やっぱり肉が1番いいか?ナンリーピュとナー・カラムの肉は残っているし
焼いた方と生なら・・・やはり生の方がいいか?あまり容量は空かないが取った
薬草が入れれる位には空くだろう、後は逃げ道にマガセビを投げておいて
逃げながら回収すればいいか、落ちている適当な木の枝を肉に刺して投げる
思ったより肉が硬くて刺さりにくかった、投げるのは当然逃げる方向の反対側
そして反応を確認などせず逃げる方向に大剣状で投げる、これなら回収も発見も
しやすい、待たないのは囮に反応しないなら待つだけ無駄なのと余計なのが
来る前に終わらせたいからだ、あと投げるとき思ったより力が入っていたのか
慣れていなかったからか想定以上に飛んでしまった、まぁ位置は大よそ判るから
問題は無い・・・まぁ飛ばないよりましだと思っておこう、直ぐに薬草に向かって
走り出し、薬草を出来るだけ纏まる様にして掴んだら、後は引きながら逃げるだけ
薬草が千切れてもいい勢いでやったが多くが千切れる事なく抜けた、根っこが
あったほうがいいんだったか、そして一直線にマガセビを投げた方に向かう
振って出来るだけ土を落としたら雑草と薬草を分け亜空間倉庫に入れる
8割ほど入ってくれた、まぁ結構取れたと思っていたが残念ながら半分近くが
ただの草だった、残ったのは腰のポーチにでも突っ込んでおく、全部確保できたな
後で採った物を確認しておかないと、確認も片手だけなのもあって結構適当だから
草もまだ混じってそうだ、えぇっと多分落ちたのはこの辺りだと思うが・・・
それなりでも開けてる場所で良かった、おかげで直ぐに見つける事ができた
木に突き刺さってしまったようでちょっと高い場所にある、まぁ予想はしていた
跳んで掴んで引っこ抜く、深くは刺さっていなかったようで直ぐに抜けたが
気になる事がある、なぜ血の様な粘りのある緑色の液体が付着しているかだ
当然投げる前には付着してなかったし、付近にも着きそうな物は見当たらなかった
もしかしたら樹液や何かの汁だったりするのだろうか?追われてはいないようで
少し距離を取ってから、目についた近くの大き目の葉を千切って軽く拭取っておく
特に臭ったりはしないし問題はないかな?ん?拭くのに使った葉が溶け始めた
表面が溶ける程度だから弱い酸だったのか?ただ溶けるまでが早かったな…
今こんなのを使う奴を相手にはしていられない、とっとと森を出るとしよう
やはり入口に近いほど弱い魔物達が密集しているようだ、入る時は少しづつ減って
いくのに不安感を覚えていたが、帰りになって少しづつ増えていくのを見ると
逆に安心出来てしまうのは何故だろうか?しかし…着た時より、いや場所より
魔物が多い気がするぞ?危険なのは足止めをしてくる植物型の魔物だけだから
それに気を付けて駆け抜ければ、たいした問題も無く森を出る事に…成功した
想定外の事…でもないが強力な魔物がここまで来ていなくてよかった
今戦いたくないし、今回は途中でそういったハプニングがあったんだし
最後位は無い…と思いたいが、それは無いと思わせてほしいだけだ
あってほしくないだけだ、いいじゃないか面倒なく簡単に終わらせてくれても
さっきから周囲の魔物が何かに怯えているように、隠れ初めてるんだよなぁ
実際魔物達の動きが鈍っていたようだから、簡単に抜けれたってのもあるんだが
外と森の境界線は目の前…だと言うのにそこには薄めの霧が掛かっている
向こうが十分見えるくらい薄い、そして分厚さや形状も板の様な形で塞いでいる
自然に出来たものではないだろう、恐らく周囲の魔物が恐れているのは
これを作った存在か…しかし魔物を封じるにしてはたいして効果は無さそうだ
上は5M程横幅はその倍位か?飛行型なら気にせず普通に上から出れるだろうし
地上型でも横から周って出ていくだけだろう、そもそも人間が使うような道を
わざわざ通るのかも判らないが、マガセビを地面に刺しそれに手を近づけてみると
周囲の霧というか煙のようなものが揺らいだ、少し奥に手をやると壁の様なものに
ぶつかった、触ってみるが壁と言っても硬くは無く弾力が少しある変わった物で
かと言って別に耐久力があるわけでも無さそうだった、ここらの魔物なら普通に
壊せてしまいそうだが…ん?そのまま手を這わせていると凹凸や曲線があった
金属…と言うより質の高い岩に近い肌触りと冷たさを感じる…こうなると
さっきのは取り消しだな、物理攻撃に強くかなり頑丈そうだ、しかし最初に
触っていたものと違うな?この煙が少しだけ森の内部へと流れているのが見えた
成程…魔物はこの煙を嫌がっているのか、上空へ飛んだり地中に逃げるのが
多かったのはそう言う事かな、特にこれといった臭いも異常も感じ取れない
魔物にしか判らない何かだったりするのか…そのまま手を動かしていると
次第に何も無くなった、煙はまだ充満しているが触れる物は無くなったため
マガセビを回収して通ってみる、するとなんの抵抗も無く通れた…
なんてことは無く空気の壁のようにぶつかった、出るのを阻止されたと
言うよりその空気の壁に押されただけで進めば外に出る事が出来た
振り向けばまだそれは残っているが、向こうから見えたのと変わりはない
一体あれはなんだったのだろうか、まぁ襲われたりしなかっただけ良しとするか
じゃぁ帰りがけに薬草を渡してこないと、黄金の魔女の住む森だったか
黄金の森とも書いてあったが、確か木の葉っぱが常に黄色いからだったか?
そこへ向かうことにする、まぁここより都からの方が近いんだよな…
帰り道にいけるのは助かるんだけど、道へ出てあとはそのまま進むだけ
結構人や商人の行き交いがあるようで、それなりの人が見える
暫くすればその森に着いた、商人も通るようで道は一直線で舗装もしてある
その道を進んでいけば貴族の家のような豪邸…とは言えないかもしれないが
赤い屋根の大きい家がある、黄金の魔女であっても家は金色で無いようだ
目の前の緑色の扉でいいんだよな?横にあるベルを鳴らせばいいんだよな?
こういうのは初めてでよく分からん、ベルに続いているヒモを揺らす
…ん?音は鳴っているようだがかなり小さいぞ、これで合ってるのか?
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる