196 / 326
9.新たな一歩
百九十四話 古代の森の生態系とは
しおりを挟む
194話 狡猾?上手い?知能がある魔物
腹部から血を流しながら、さっきまでと違い血走った目と笑ったような口を向け
息が荒くなっていく、それは疲労や痛みではなく闘争の喜びのように感じるんだが
生存本能や種の存続意識を持たないタイプなのか?クィグナン・・・あの見た目・・・
魔物図鑑にあったような気がするんだが・・・書かれていたのは青いのだったが
確かライガー型だったか、あの見た目からするとあいつもライガー型か?しかし
ライガー型は基本大人しいし知性もそれなりに高く無用な戦いを好まない種であり
種族意識や生存本能も持つ一般的な魔物に分類される種だったはず、特徴としては
一応対話も出来るとか書かれていたのを覚えている、見た目はかなり近しい・・・
だが角はあんなに攻撃的な物では無かった・・・もしや最近話題の変異種か?
しかし素早いがこの程度ではこの森を荒らすには力不足だろうから、森が荒れた
原因では無いだろう、ならその影響を受けて変異したと考えるべきだな
実際どうかは知らないが・・・そもそもそんな簡単に変異するのかと言う疑問が
あるにはあるんだが魔物は進化や変異と言う特性を持つのが基本らしいからな
だからと言ってそれがその個体や種にとって良いことだけを起こしてくれる訳では
無いと言う事だが、で出血やダメージのおかげか目に見えて速度が落ちている
それにさっきから角に電気を纏わせ雷球を作ろうとしているのか中央に集まっては
弾けて放電を繰り返している、あれは雷球に失敗しているのかと思ったが
態とやっているんだと思えた、定期的に放電するせいで爪の攻撃を防いでも
電気が僅かに当たるし、今までは頭部をこっちから逸らしていたのに急に
頭部をこっちに近づけてくるようになったからな、しかし鈍くなった動きに
合わせて防ぐのはそう難しいことじゃない、何度か位置を調整しながら木々から
離れていく、また魔物だったら面倒だから今度はもう邪魔が入らないようにする
防ぎながら何度か体勢を崩して見せる、そうして十数回の攻撃を防いでいると
防ぎやすい右からの攻撃が来る、防いだ事で私の視界も遮られてしまった所に
下から弾くようにして大剣を上へと跳ね上げられる、そして振り上げた左前脚の
勢いを利用したかのような横跳びで正面に来ると、その頭部にはより強い電気を
放電させ全身に電気を纏い背中には毛が逆立っているような濃い電気が見えた
これは必殺の攻撃か?…もう考えている余裕はない、予定通り跳んで上を取る
放出されている電気が僅かに左腕に掠った、たが動かす分には問題ないようだ
背中に向かって大きく振り上げた大剣を一気に振り下ろす、その勢いで体が上に
持ち上がり、それによって飛んできて掠っていた電気を避けながら、その背中に
大剣が大きくめり込んでいく、ガゴンと骨にめり込んだ剣が途中で止まった
左腕に思ったより力が入らない、直ぐに骨に挟まった剣を抜いて腹部を蹴りつけ
少し距離を取る、見れば下半身が動かないのか前脚で体を引きずってこっちを向く
すると頭部の電球が今までと違い渦を巻く流れるような動きで収束していっている
正面に立たないように移動するが当然動きを追ってくる、収束が進んでいき大きく
電光が弾けチチチッっと電気が弾ける音が聞こえる、そろそろ収束も終わる頃か?
集まった電気は青く変色し僅かな紫色に発光する、発光の感覚が短くなっていき
雷球に薄い紫色が混じりだす、既にその大きさは体を覆い隠すほどにまでなり
クィグナンの近くにある倒れた木が燃えだす、奴の体の後ろの方へと周る
これなら撃ち辛いだろう、自分の体が視界を遮りその動きを阻害するだけでなく
振り向けば撃つ前に自分の体をその雷球が焼き焦がす・・・まぁ自分の雷球で
傷付くのかは判らないが少しは動きを阻害できるだろう…今見る限りでは
その雷球や放電では傷ついていないし腹部や背中の傷にも影響は無いようだから
効かないのだとすると、このままなら奴の体に当たることで威力が低下する可能性
が無きにしも非ずだ、距離を取るために少しづつ下がりながら後は放たれるのを
待つしかない、背を向けた途端撃たれたら避けれないだろうし、早く動いても
奴を刺激するだけだろうし今更逃げる訳にはいかない、放つ動作に入った所で
回避を開始する、早すぎると方向が修正されるだろうし、遅すぎれば避けれきれず
当たるだろう、タイミングを見計らい避け・・・動いた?少しうつむいたようだが
だがあれがフェイントか、撃つための動作なのか、それともただ弱っているから
もしくは何も意味はないが動いただけか…判別できない、どうするべきだ?
先にあっちが動いたか、うつむかせた顔を上げ「ゴアァァァ!」くっ咆哮だと!
まずい体が痺れたかのように動きが鈍くなっている、思ったように動かせなく
なった所で体を砲塔に頭部を砲身に見立てたように構え、頭部をまた下げると
今度は2Mはある雷球を持ち上げ放り投げる様な動作で放ってきた、放った直後
真っ先に自分の体に接触してその下半身が呑まれるのが見えた、やはり自分の体に
構わず撃ってくるか、奴がどうなったかは判らないままに飛んでくる雷球
これは当たったと思った、しかし思っていた事とは違いその動きはかなり遅く
普通なら余裕を持ってでも回避できるだろう速度しかない・・・まぁ今はそれが
出来るような状況じゃない、遅い高威力の攻撃を当てるために相手を止めるか
より確実に成功させるため、分かりにくい動きに混ぜて咆哮を放つときた・・・
現状回避は出来ず持ち得る手段の中であれを防御するのは無理だろう
直撃すれば消し飛ぶ位の威力はありそうだな…それまでに咆哮による硬直が
解ければ回避も出来るだろうが、間に合うか?速度はかなり遅くまだ半分はある
7割程近くに来たところで硬直が解けた、横に跳・・・ん?脚が痺れている?
下に目をやれば足元に僅かだが電気が走っている、まさか咆哮で硬直した所に
雷球を放つ前にこれをやったのか?やはり知能が高いのか殺意が高いのか…
距離を取っていたから咆哮だけでは拘束出来ないと判断していたか
距離を取っていなかったら咆哮だけならギリギリ回避できたかどうかの距離だが
距離を取ったのがまずかったか?いや膝は曲げれるならいけるか、体を左に
傾けて膝と上半身を伸ばす勢いだけで跳ぶ、なんとか掠るくらいですむ距離を
取る事が出来た・・・と思っていたが、まさか追尾してくるとは思わなかった
軌道をずらし直撃コースに変わる、雷球は僅かに落ちて行っているのか
放たれた最初の方よりこっちに向かってくる程に、地面が熱され変色している
範囲が大きくなっている、距離を取り続ければ地面に当たって無力化出来るか?
腹部から血を流しながら、さっきまでと違い血走った目と笑ったような口を向け
息が荒くなっていく、それは疲労や痛みではなく闘争の喜びのように感じるんだが
生存本能や種の存続意識を持たないタイプなのか?クィグナン・・・あの見た目・・・
魔物図鑑にあったような気がするんだが・・・書かれていたのは青いのだったが
確かライガー型だったか、あの見た目からするとあいつもライガー型か?しかし
ライガー型は基本大人しいし知性もそれなりに高く無用な戦いを好まない種であり
種族意識や生存本能も持つ一般的な魔物に分類される種だったはず、特徴としては
一応対話も出来るとか書かれていたのを覚えている、見た目はかなり近しい・・・
だが角はあんなに攻撃的な物では無かった・・・もしや最近話題の変異種か?
しかし素早いがこの程度ではこの森を荒らすには力不足だろうから、森が荒れた
原因では無いだろう、ならその影響を受けて変異したと考えるべきだな
実際どうかは知らないが・・・そもそもそんな簡単に変異するのかと言う疑問が
あるにはあるんだが魔物は進化や変異と言う特性を持つのが基本らしいからな
だからと言ってそれがその個体や種にとって良いことだけを起こしてくれる訳では
無いと言う事だが、で出血やダメージのおかげか目に見えて速度が落ちている
それにさっきから角に電気を纏わせ雷球を作ろうとしているのか中央に集まっては
弾けて放電を繰り返している、あれは雷球に失敗しているのかと思ったが
態とやっているんだと思えた、定期的に放電するせいで爪の攻撃を防いでも
電気が僅かに当たるし、今までは頭部をこっちから逸らしていたのに急に
頭部をこっちに近づけてくるようになったからな、しかし鈍くなった動きに
合わせて防ぐのはそう難しいことじゃない、何度か位置を調整しながら木々から
離れていく、また魔物だったら面倒だから今度はもう邪魔が入らないようにする
防ぎながら何度か体勢を崩して見せる、そうして十数回の攻撃を防いでいると
防ぎやすい右からの攻撃が来る、防いだ事で私の視界も遮られてしまった所に
下から弾くようにして大剣を上へと跳ね上げられる、そして振り上げた左前脚の
勢いを利用したかのような横跳びで正面に来ると、その頭部にはより強い電気を
放電させ全身に電気を纏い背中には毛が逆立っているような濃い電気が見えた
これは必殺の攻撃か?…もう考えている余裕はない、予定通り跳んで上を取る
放出されている電気が僅かに左腕に掠った、たが動かす分には問題ないようだ
背中に向かって大きく振り上げた大剣を一気に振り下ろす、その勢いで体が上に
持ち上がり、それによって飛んできて掠っていた電気を避けながら、その背中に
大剣が大きくめり込んでいく、ガゴンと骨にめり込んだ剣が途中で止まった
左腕に思ったより力が入らない、直ぐに骨に挟まった剣を抜いて腹部を蹴りつけ
少し距離を取る、見れば下半身が動かないのか前脚で体を引きずってこっちを向く
すると頭部の電球が今までと違い渦を巻く流れるような動きで収束していっている
正面に立たないように移動するが当然動きを追ってくる、収束が進んでいき大きく
電光が弾けチチチッっと電気が弾ける音が聞こえる、そろそろ収束も終わる頃か?
集まった電気は青く変色し僅かな紫色に発光する、発光の感覚が短くなっていき
雷球に薄い紫色が混じりだす、既にその大きさは体を覆い隠すほどにまでなり
クィグナンの近くにある倒れた木が燃えだす、奴の体の後ろの方へと周る
これなら撃ち辛いだろう、自分の体が視界を遮りその動きを阻害するだけでなく
振り向けば撃つ前に自分の体をその雷球が焼き焦がす・・・まぁ自分の雷球で
傷付くのかは判らないが少しは動きを阻害できるだろう…今見る限りでは
その雷球や放電では傷ついていないし腹部や背中の傷にも影響は無いようだから
効かないのだとすると、このままなら奴の体に当たることで威力が低下する可能性
が無きにしも非ずだ、距離を取るために少しづつ下がりながら後は放たれるのを
待つしかない、背を向けた途端撃たれたら避けれないだろうし、早く動いても
奴を刺激するだけだろうし今更逃げる訳にはいかない、放つ動作に入った所で
回避を開始する、早すぎると方向が修正されるだろうし、遅すぎれば避けれきれず
当たるだろう、タイミングを見計らい避け・・・動いた?少しうつむいたようだが
だがあれがフェイントか、撃つための動作なのか、それともただ弱っているから
もしくは何も意味はないが動いただけか…判別できない、どうするべきだ?
先にあっちが動いたか、うつむかせた顔を上げ「ゴアァァァ!」くっ咆哮だと!
まずい体が痺れたかのように動きが鈍くなっている、思ったように動かせなく
なった所で体を砲塔に頭部を砲身に見立てたように構え、頭部をまた下げると
今度は2Mはある雷球を持ち上げ放り投げる様な動作で放ってきた、放った直後
真っ先に自分の体に接触してその下半身が呑まれるのが見えた、やはり自分の体に
構わず撃ってくるか、奴がどうなったかは判らないままに飛んでくる雷球
これは当たったと思った、しかし思っていた事とは違いその動きはかなり遅く
普通なら余裕を持ってでも回避できるだろう速度しかない・・・まぁ今はそれが
出来るような状況じゃない、遅い高威力の攻撃を当てるために相手を止めるか
より確実に成功させるため、分かりにくい動きに混ぜて咆哮を放つときた・・・
現状回避は出来ず持ち得る手段の中であれを防御するのは無理だろう
直撃すれば消し飛ぶ位の威力はありそうだな…それまでに咆哮による硬直が
解ければ回避も出来るだろうが、間に合うか?速度はかなり遅くまだ半分はある
7割程近くに来たところで硬直が解けた、横に跳・・・ん?脚が痺れている?
下に目をやれば足元に僅かだが電気が走っている、まさか咆哮で硬直した所に
雷球を放つ前にこれをやったのか?やはり知能が高いのか殺意が高いのか…
距離を取っていたから咆哮だけでは拘束出来ないと判断していたか
距離を取っていなかったら咆哮だけならギリギリ回避できたかどうかの距離だが
距離を取ったのがまずかったか?いや膝は曲げれるならいけるか、体を左に
傾けて膝と上半身を伸ばす勢いだけで跳ぶ、なんとか掠るくらいですむ距離を
取る事が出来た・・・と思っていたが、まさか追尾してくるとは思わなかった
軌道をずらし直撃コースに変わる、雷球は僅かに落ちて行っているのか
放たれた最初の方よりこっちに向かってくる程に、地面が熱され変色している
範囲が大きくなっている、距離を取り続ければ地面に当たって無力化出来るか?
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる