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9.新たな一歩

百八十五話 家具選び

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185話 改装?模様替え?

どれとも違う種類を見に来ると、あったのは皮製や骨製の家具だった
革製のテーブルは安定しそうにないと思うんだが・・・しかし触ってみると
意外とガッチリしていて硬い、毛皮は短い毛があってちょっと邪魔だが
毛のない硬質の皮もどっちもしっかりしていて指が沈むこともない
骨製は大きな骨で削って作ったと思われる物と繋ぎ合せて作った物があり
後者は隙間があって使いにくそうだ、ただ値段を見る限りそれは安い
いやそれ以外が高いのだろう、大きな骨のセットは家が買えるほどに高い
しかし骨を素材にすると痛むのが早いのではないか?朽ちたり腐ったり
そういったものへの対処もしてあるんだろうが・・・どうだろうか
だが骨製はいいな気に入った、少々スカスカなのはあれだが平らではあるし
木製の安い奴と変わらない値段だ、そして人気もあまりなさそうだ
イスは1つでいいか?いいな、これにするか・・・セットで4200ヴェレ
高い方はセットで64000・・・流石に高いな、イスだけでも7000するぞ
ただ見た目的にこっちはあまり惹かれないな、どうにも骨感が薄い
形は少し独特で木製っぽさもあり悪くないが・・・うんやはり骨感が足りない
さて他の皆はまだ時間が掛かるか?他のも軽く見てみるか
金属製は2000から6000で値段が安定してるな、大きな変動がない
安い石製で2500か・・・高いのは軒並み50000を越えて他より高くなっている
それにはどうやら宝石の原石が埋まっているようで、中々良さげだ
木製は安いもので500でセットを揃って買える、高いのは30000程で
それぞれ細かい彫刻がなされている、どれも模様が違い一点物のようだ
これも悪くないな、ちょっと実用性が低いのもあるし・・・ただ高いな
見終わったし合流地点で先に待っているか・・・見回っている時
他の皆はまだ選んでいるようだったしまだまだ見ていてもいいのだが
一回り見てしまったしもう決めたから居ても暇だからなぁ
次見る予定の敷物や調理器具は、流石に手では全て持ちきれないだろうし
カートに乗せるべきだな、ただ合流地点より少し奥にあるあれか・・・
時間もまだ少し掛かりそうだし、なら先に持ってきておくか
カートの近くは保存食売り場のようだ、パンや干し肉からクッキーに
乾燥させた果物、液体漬けの果実にチョコレートやハチミツだ
ハチミツは結構高額だ、医薬品にもなると書かれている、それが高い理由
・・・なのだがどういうことだろうか?それにしても結構種類があるもんだ
種類は違ったりするが保存食はどこにでも売っているな、それだけ売れるのか
とは言え1つ1つの量は冒険者向けよりも少なく値段も少し高めだ
まぁ大量に消費するものではないのだろう、梱包も違い保存期間も随分長い
何かあった時のため、拠点に置いておく分にはいいかもしれない
ちょうど地下もあってそこなら邪魔にならないし、保存にも向いている
そうか拠点として活動するなら、そっちにも気を付けないといけないか?
私以外は食料が要るわけだし・・・食料の買い出しはまだいいが
いや亜空間倉庫に幾つか持っているのもありか?宇宙で手に入れたものは
安全性どころか中身すらよく分からない物ばかりだから、流石に皆に
渡す訳にもいかないからな・・・ん?アマネとアイカが来ている、合流するか
予定通り途中にあるカート置き場からカートを引いて向かう
「あら?先に着て何してたの?」
「そっちの方を見てたんだ」
「あぁ保存食、まぁ拠点に幾らかあったほうが良いかもね、別に無くても
困りはしないだろうけど、保存食は念のために用意しとく物だしね」
「必要あるなら後で買えばいいからな」
「そうね、ところであんたはどんなの選んだの?」
「これだ、安めだったしな」
紙を見せる、書かれてるのは名前と値段、そして商品の番号だけだ
「骨を繋いだデーブルとイスのセット・・・?あんた趣味悪いのね」
「いや見た目は結構いいぞ、小さい隙間があって実用性が低いのもいい」
「あっそう、よくわかんない好みね、私は石製にしたわ」
「そうか、結構種類があったが高いのか?」
「安いのよ、小さい丸型で1人用の奴のセット」
「成程、私のは1人だと少し大きい奴だな、アイカは?」
「私は・・・金属のです、見た目が気に入ったので」
「金属は色々模様や装飾あったり色んな意匠の物があったからな」
「そうね一番自由度が高い種類でしょうし」
「確かにな、それにしてもあの2人はまだ時間を・・・来たか」
「ん?遅かったじゃない」
「ごめんごめん、あの広い部屋に合うように考えてて時間掛かったの」
「どんな物を選んだんだ?」
「木製よ、部屋に合わせて落ち着いた物にしようって」
「そうか皆バラけたな、よし次は調理器具か?」
「選ぶほどの物でもないし、大きい物でもないから先がいいでしょうね」
「んじゃえぇっと・・・あっちね、店の右奥、んで次が敷物系の中央奥」
「そこね、まぁ順番的にもいいんじゃない?後で大きいの選ばないと
他の人の邪魔になっちゃうしね」
売り場に着くと種類自体はやはり少なかった、必要そうな物を一通り
カートの上の段に乗せていく、煮込むための中型鍋や焼くための物に
他に必要な道具を乗せ、丁度上の段が埋め尽くされた
「これでいいかしらね」
「次は敷く物ね、これもさっきのように別れましょうか?」
「そうね時間が掛かりそうだし」
敷物売り場に着いて直ぐ分れて行動する、さて何にするかな
「ここは派手に赤がいいと思うぞ、金を添えてな」
「部屋に合わせて考えるも、自身の好みでも好きにすればいいさ」
2人共なぜ急に・・・と言うか赤主体はちょっとなぁ、暗い色がいいかな
「赤主体なら木造に合う色使いだぞ?」
「まぁ確かにそうだが・・・赤なら家と被る、目新しさが欲しい」
「それは兄者の願望ではないか・・・まぁ一理あるが」
「赤と白以外にするがいい、緑や青等無難ではあるがそれもいい」
ふむ成程・・・なら次は模様無しのシンプルな物か模様ありの物か
「そうだな・・・あった方がいいだろう、派手な模様はダメだ」
「いやいや兄者、ここは無しか派手な色と模様の対極だろう」
「お前はいちいち派手さを求めるが直ぐに飽きて嫌がるだろうが」
「うむむ・・・むん」
成程な分かってた・・・で結果、派手なのはやめておけと言う事だな
ふむ…暗い色だと暗い青や緑か?紫や灰色もありだが
角ついた波のような模様か・・・縁が金色の紫いいんじゃないか
「個人的にはこの暗い青バージョンの方がいいな」
「俺は赤っぽさもあるからいいと思うぞ!うん!赤と金!」
赤と金が好きなのか・・・そう言えば元々の鎧は金の縁取りで金の装飾
それに赤いサーコート?だっけか、あれも金の縁取りと金の線があったな
「こやつは基本自分の趣味全開で行くからな・・・まぁ将としては
目立つのも仕事の1つだから正解なんだが」
あぁ隊長とかって判り易いよな、それが理由だったのか
じゃぁこれにして・・・やはり直ぐに終わってしまったな
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