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8.転輪
百六十四話 妖精との会談へ
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164話 答えあわせ?
なぜ名指し···時魔法を使えるのを知っているのか?時魔法は空間魔法にも近い
それで助言として言ってくれただけかもしれない、やはり基本を学ぶべきか?
「さてさっきの答えだが、それは今この国が法国の支配どころか干渉も受けず
貴族も民も残り続いているのが答えだ、まぁ我等皇族は絶えたかもしれんが」
「成る程そう言うことでしたか···ん?そう言うこととはどう言うことだ?」
「まぁいい取り敢えずこの状態にも馴染んできた···所で、妖精の元に行くが
何処にいるのか判るか?ここまで来ているようだからすぐ会えると思うのだが」
「相手をしているのは貴族の誰かでしょうな、クドラク殿はやらないでしょう」
「まぁそうだな、そもそも交渉事を任せるのは筋違いと言うものだ、それに何より
交渉出来ず一方的に押しきられている時点で彼ではない、そうなると貴族の誰か
なのだが誰がやっても変わらんからな···誰でもありうる」
「城に伝達役は居るかもしれません···まだ開戦していないでしょうし」
「そうだな、兵はかなり前まで出しているようだからな、時間が掛かるだろう」
2人の話が進んでいく···と言うかなんで外の状況を当然のように知っているんだ?
とさっきまで思っていたが、外に出てからはなんで現在の国家や戦争の状況等を
当たり前のように把握しているのか不思議でならない、どうやって知ったんだ?
いやそう言う能力でも持っているのか?何より兄の方は色々おかしい
城に行くことになったため足を進める、まぁ今いるのは裏手だから一旦入口に
戻るだけだ、そこから正面扉と言ったところだろう、それよりもさっきの事だ
バルゼリットは予想や予測で言ったのだと判るが、バーゼスクライトは既に
確信を得ているような感じだった、眼には真実を見抜く力でもあるのだろうか?
特に2人が喋らないどころか完全に黙っているため、気のせいかもしれない
あれもただの予測でしかないと思うのだが、そうなのでは?と思えてしまう
何故か信じてしまえる何かがあるのだ···もしかしてこれが
権力や地位、財力や特別な力や血を持つ者の放つ、何か凄い奴だ感なのか?
「何か変な事を考えてないか?まぁ別に気を抜いていてもいいんだが」
何故バレた?いやでも変な事でもないよな?でも少し気が抜けすぎていたか
「すみません、さっきからもう私は必要ないのでは?としか思えなくて」
「私達が移動するのには必要だが、会談には確かに出番は無いな」
「そんな事気にするな、そんな事言ってたら俺の方が居る意味がないぞ」
「その通りだ、こいつと違って貴公は必要なのだ···さて人気は無さそうだ
城内に居てくれるといいのだが···奴等の気配は感じにくいからな」
「まぁ妖精は自然の気配と同じですからな···探知も効きませんし」
成る程妖精は相手にすると厄介な性質を持っているのか、奇襲が強そうだ
「確か森を焼かれた報復だったか?法国は随分愚かな真似をするものだ」
「まぁ···トップからして愚かそうでしたからな、欲望に忠実と言うべきか」
「そうだな···しかし相手にして楽なモノで助かった···が、早く終わらせたい」
「厄災どもが起きるかもしれませんからな」
「可能性としては近くにいるあの2体が高いが、血や闘争に引き寄せられる奴も
今回の事を嗅ぎ付けているだろうからな···2体以上起きる可能性もありえる」
「それはヤバいですな、人類滅ぶのでは?」
「滅ぶだろうな、どころか大半の奴が生存出来る環境では無くなるだろう」
「そうなると新たな文明はアンデッドでしょうか?」
「そうなる前に彼らに頼ることになるな、結局人類に存在意味は無さそうだ
まぁ···滅んだら滅んだだ、それが在るべき世界ならそれもよし」
「と言うかアンデッド文明になっても我等は普通に適応出来そうですな」
「まぁ文明にはならんだろうから興味はわいてこんがな」
「そうですか···それは残念です、ちょっとアンデッドがどんな文明を創るか
興味があったんですがね、そもそも別に文明なんか必要無さそうですね」
「···話が随分逸れてしまった、で妖精だが···ピクシーか?話にならんな」
視線の先には透明な虫の羽を持った、小さな人のような存在がいた
妖精の森にもいたがピクシーと言うのか、ただ翔んでただけの記憶しかない
「ピクシーだと何か困る事があるので?」
「奴等は気分次第で動く存在でな、妖精と言えば···と言う代表的存在だ
妖精と言えば市民にとってはピクシー、知識ある人間にとってはゴブリンを
イメージするから市民にとっての代表的存在だが」
「なぜピクシーがそんな有名に?」
「良くも悪くも影響があるからだな、昔からゴブリンと違ってピクシーは
ちょっかいを掛けてくる、冒険者の本にも良く出てくるからな」
「ゴブリンは基本的に人間に干渉しませんからな、彼らはただの中立存在
ピクシーは積極的に干渉し、トロールは食料に誘われて出てくる事がある位だ」
そう言えば確かに妖精の森ではゴブリン以外と関わりも会話もしなかったな
「あ、妖精の森でちょっかいは掛けられませんでしたが、何か理由が?」
「客に対して干渉が許されているのは森の案内人でもあるゴブリンだけだ
他の森では普通に干渉してくる、人里まで来ることはまずないのだがな」
「ではあのピクシーが伝達係だと?」
「そう思いたくはないがな、ピクシーを当てると言うことは話を聞く気が無いと
言っているようなものだ、やはり一方的な関係になっているな」
「まぁそもそも妖精に意見出来る者自体そうは居ないですからな···ですから
兄者のように気負わず真っ正面から気にせず言える者などとてもとても···」
「別にあっちは気にせんと言うのにな、我等のような短命種の言葉など」
目の前では妖精が肘を着いたような姿勢で空中に浮いて寝ている
なぜ名指し···時魔法を使えるのを知っているのか?時魔法は空間魔法にも近い
それで助言として言ってくれただけかもしれない、やはり基本を学ぶべきか?
「さてさっきの答えだが、それは今この国が法国の支配どころか干渉も受けず
貴族も民も残り続いているのが答えだ、まぁ我等皇族は絶えたかもしれんが」
「成る程そう言うことでしたか···ん?そう言うこととはどう言うことだ?」
「まぁいい取り敢えずこの状態にも馴染んできた···所で、妖精の元に行くが
何処にいるのか判るか?ここまで来ているようだからすぐ会えると思うのだが」
「相手をしているのは貴族の誰かでしょうな、クドラク殿はやらないでしょう」
「まぁそうだな、そもそも交渉事を任せるのは筋違いと言うものだ、それに何より
交渉出来ず一方的に押しきられている時点で彼ではない、そうなると貴族の誰か
なのだが誰がやっても変わらんからな···誰でもありうる」
「城に伝達役は居るかもしれません···まだ開戦していないでしょうし」
「そうだな、兵はかなり前まで出しているようだからな、時間が掛かるだろう」
2人の話が進んでいく···と言うかなんで外の状況を当然のように知っているんだ?
とさっきまで思っていたが、外に出てからはなんで現在の国家や戦争の状況等を
当たり前のように把握しているのか不思議でならない、どうやって知ったんだ?
いやそう言う能力でも持っているのか?何より兄の方は色々おかしい
城に行くことになったため足を進める、まぁ今いるのは裏手だから一旦入口に
戻るだけだ、そこから正面扉と言ったところだろう、それよりもさっきの事だ
バルゼリットは予想や予測で言ったのだと判るが、バーゼスクライトは既に
確信を得ているような感じだった、眼には真実を見抜く力でもあるのだろうか?
特に2人が喋らないどころか完全に黙っているため、気のせいかもしれない
あれもただの予測でしかないと思うのだが、そうなのでは?と思えてしまう
何故か信じてしまえる何かがあるのだ···もしかしてこれが
権力や地位、財力や特別な力や血を持つ者の放つ、何か凄い奴だ感なのか?
「何か変な事を考えてないか?まぁ別に気を抜いていてもいいんだが」
何故バレた?いやでも変な事でもないよな?でも少し気が抜けすぎていたか
「すみません、さっきからもう私は必要ないのでは?としか思えなくて」
「私達が移動するのには必要だが、会談には確かに出番は無いな」
「そんな事気にするな、そんな事言ってたら俺の方が居る意味がないぞ」
「その通りだ、こいつと違って貴公は必要なのだ···さて人気は無さそうだ
城内に居てくれるといいのだが···奴等の気配は感じにくいからな」
「まぁ妖精は自然の気配と同じですからな···探知も効きませんし」
成る程妖精は相手にすると厄介な性質を持っているのか、奇襲が強そうだ
「確か森を焼かれた報復だったか?法国は随分愚かな真似をするものだ」
「まぁ···トップからして愚かそうでしたからな、欲望に忠実と言うべきか」
「そうだな···しかし相手にして楽なモノで助かった···が、早く終わらせたい」
「厄災どもが起きるかもしれませんからな」
「可能性としては近くにいるあの2体が高いが、血や闘争に引き寄せられる奴も
今回の事を嗅ぎ付けているだろうからな···2体以上起きる可能性もありえる」
「それはヤバいですな、人類滅ぶのでは?」
「滅ぶだろうな、どころか大半の奴が生存出来る環境では無くなるだろう」
「そうなると新たな文明はアンデッドでしょうか?」
「そうなる前に彼らに頼ることになるな、結局人類に存在意味は無さそうだ
まぁ···滅んだら滅んだだ、それが在るべき世界ならそれもよし」
「と言うかアンデッド文明になっても我等は普通に適応出来そうですな」
「まぁ文明にはならんだろうから興味はわいてこんがな」
「そうですか···それは残念です、ちょっとアンデッドがどんな文明を創るか
興味があったんですがね、そもそも別に文明なんか必要無さそうですね」
「···話が随分逸れてしまった、で妖精だが···ピクシーか?話にならんな」
視線の先には透明な虫の羽を持った、小さな人のような存在がいた
妖精の森にもいたがピクシーと言うのか、ただ翔んでただけの記憶しかない
「ピクシーだと何か困る事があるので?」
「奴等は気分次第で動く存在でな、妖精と言えば···と言う代表的存在だ
妖精と言えば市民にとってはピクシー、知識ある人間にとってはゴブリンを
イメージするから市民にとっての代表的存在だが」
「なぜピクシーがそんな有名に?」
「良くも悪くも影響があるからだな、昔からゴブリンと違ってピクシーは
ちょっかいを掛けてくる、冒険者の本にも良く出てくるからな」
「ゴブリンは基本的に人間に干渉しませんからな、彼らはただの中立存在
ピクシーは積極的に干渉し、トロールは食料に誘われて出てくる事がある位だ」
そう言えば確かに妖精の森ではゴブリン以外と関わりも会話もしなかったな
「あ、妖精の森でちょっかいは掛けられませんでしたが、何か理由が?」
「客に対して干渉が許されているのは森の案内人でもあるゴブリンだけだ
他の森では普通に干渉してくる、人里まで来ることはまずないのだがな」
「ではあのピクシーが伝達係だと?」
「そう思いたくはないがな、ピクシーを当てると言うことは話を聞く気が無いと
言っているようなものだ、やはり一方的な関係になっているな」
「まぁそもそも妖精に意見出来る者自体そうは居ないですからな···ですから
兄者のように気負わず真っ正面から気にせず言える者などとてもとても···」
「別にあっちは気にせんと言うのにな、我等のような短命種の言葉など」
目の前では妖精が肘を着いたような姿勢で空中に浮いて寝ている
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