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7.必然の転機
百五十一話 そうだったのか···カード
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151話 夢だって叶うんですよ、そうカードならね(新手の詐欺か?)
なにやら憐れむような、可哀想な者を見るような目で見られた、なんでだ···
「カードに効果なんて有るわけ無いでしょう、何言ってんでさぁ
持ってんのは物好きや偶然手に入れたやつばかりで価値は美術品として
当然そう言った物を買い取ってるのだって好事家くらいですぜ?」
「そうなのか···だとすると誰が絵が描かれただけのカードを買うので?
確かに数が少ないのなら希少品、芸術品として価値はあるかもしれませんが
しかし実用性も無いものに高い金を払ってまで買う意味や人が居るんですか?」
「だから娯楽···まぁ集めてよし使って遊んでよしなカードを造るんでさ
芸術品としちゃ複数ある量産品ですから大した価値は着かんでしょうだからこそ
問題ないんですよ、芸術品だと色々と扱いなども面倒になりがちなんでね」
芸術品の扱いか···確かに価値ある物だと扱いづらくなっていくのか、それと
カードをよく見れば前に手に入れたカードとは種類が違っているようだ
手に入れたカードは絵と対象の名前が書かれているだけだったが、こっちには
それ以外にも何か右上に数字が書かれ、中央下側にある名前枠の下に大きな枠
なにやら色々文字が書かれている枠がある、名前からして絵はゼリーのようだ
下には試作品だと大きく書かれている、その通りこれはテスト用なのだろう
「名前の下にあるこの大きな枠は一体?」
「ん?ただ絵を描いたトランプと同じ物だと思ったか?違うんだなこれが
この枠は···まぁ色々だ、効果だとか説明だとかのテキストを書くのさ」
「ふむ···ふむ?まぁよく判らんが···新しいからと言って人が集うわけではない
と思うんだがそこのところは大丈夫なんですかね?」
「なぁに人ってのは何だかんだ新しい物に目が移るもんですからな
とは言え当然失敗する可能性も大いにありやすんで、出資なさってくださるなら
少量で十分でさぁ、返せるとは限りませんのでね」
「ふーむまぁ気にはなるな···幾ら位で?」
「そうですなぁ必要ってんなら、大体あと3万ってとこですかね」
「集まって無いのかそれとも金がそこまで掛かるものなのか···」
「集まんないもんですよ、何せ成功するか判んない上に成功しても別に生活が
良くなるとかそう言うもんじゃないですからね」
娯楽が増えるが結局の所、それだけでしかないと言うことだろうか?
「それにあんまり娯楽に興味ある奴が居ませんので、それも拍車掛けてまさぁ
エルフの奴らはのんびりしてるか芸術品創ってりゃだいたい満足してるし
俺たちゃ酒飲んでるか鉄槌振ってりゃ満足してそれだけで1日終わってるしよ」
なんかどんどん愚痴みたいになっていってないか?
「オークやオーガの連中はそんなもん興味も無いし、喧嘩に明け暮れてるし
ドラゴニュートは···そもそも大して数もいねぇからどうか判んなねぇな
大多数占めてる人間は···なんか感情死んでるような奴多くねって思うんだよ」
うん···愚痴じゃないか?あと最後のはよくわからん、普通としか思わないし
「しかし何処を対象に売るので?聞く限りだと人間も買いそうにないようですし」
「まぁ人間とドワーフとエルフ位でしょうな、数の少ない奴らはまぁ気にしません
売れたら売れたで良いですが、とは言えまずどれだけ造れるかですかねぇ」
「その為に資金を集めていたのでは?」
「あぁいや、造ってんの俺ともう1人、ハイエルフの奴だけなんだよ」
「何より人的資源が足りてないようですね」
「ですかねぇ、でもそれぁ金がありゃ雇えますから」
「あぁそれもそうですね、お金出してもいいですよ、私も興味ありますし」
「そりゃありがてぇ、出来れば最低100はお願いしたいですねぇ?」
腰のポーチを漁るようにして亜空間倉庫を開き金を取り出す、対象は3枚
「解った、これでいいか?足りればいいが」
「こりゃぁ!いやはや驚きやした、3万も頂けるとは···騙されてるかもしれない
ってそうは思わないんですか旦那?いやこっちは有りがたいんですがね」
「ん?さっき言った通り個人的な興味、あとはまぁ損はしなさそうだと思えた」
とは言え理由はそれだけではない、この世界は娯楽に溢れているらしい地球出身の
彼女達にとっては娯楽に乏しい場所だろうから、娯楽が増えるのは良いことだ
そして現在1人で暇な時間の多くなっているアイカにも、何かしらの娯楽
と言うか時間を潰せる物があった方が良いだろうと思ったからだ、これからは···
まぁ何時出来上がるか判らないし、生活も変化するならどうなるか不明だが···
「ありがてぇ!本当に···えぇっと、あぁそういや自己紹介がまだでしたね
これだけ出資してくださったわけだし、何かしらのお返しもしないといけません
互いに判らないと困りますからね、俺はイヨルヴォ、イヨルヴォ・ハイザラント」
「私はシン、基本的にここで活動しているので、これからよろしく?」
「まぁ活動するなら帝国が1番···って昔なら当たり前のように言えましたがね
今はちょいと荒れちまって···それでも1番と言っても良いほどなんですが」
「あぁ王族が居なくなったとか?」
「えぇある意味今回の戦はその報復も含んでるんじゃないですかね?
まぁ詳しいことは知らねぇんでそこんところあんまり分かってねぇんですが
知りたいなら吸血鬼の旦那達に聞くのが一番ですぜ、城のもっと奥に屋敷がある
訪ねてみてもいいんじゃないか?会ってくれるかはわからんがね」
「そうか···しかしそこまででもないですよ、紹介されてる訳でもないですし」
「ん?紹介?んなもん要らねぇよ、あの人らはそこら辺気にしてねぇかんな
基本的には来るもの拒まずだ、たまに行ってる奴も居るくらいだしな···
内の相棒とか長命種はなんだか判らんがそれなりに行ってるらしいぜ?」
「人間で行く人は居るのだろうか?」
「人間?さぁどうだかな···でもまぁあんたが気にする事じゃねぇだろ?
じゃぁ又な、次は完成した頃にでも店に顔出してくれや、物用意しとくからよ」
私は人間扱いされていなかったようだ、何故だろう?
「えぇそれでは又」
なにやら憐れむような、可哀想な者を見るような目で見られた、なんでだ···
「カードに効果なんて有るわけ無いでしょう、何言ってんでさぁ
持ってんのは物好きや偶然手に入れたやつばかりで価値は美術品として
当然そう言った物を買い取ってるのだって好事家くらいですぜ?」
「そうなのか···だとすると誰が絵が描かれただけのカードを買うので?
確かに数が少ないのなら希少品、芸術品として価値はあるかもしれませんが
しかし実用性も無いものに高い金を払ってまで買う意味や人が居るんですか?」
「だから娯楽···まぁ集めてよし使って遊んでよしなカードを造るんでさ
芸術品としちゃ複数ある量産品ですから大した価値は着かんでしょうだからこそ
問題ないんですよ、芸術品だと色々と扱いなども面倒になりがちなんでね」
芸術品の扱いか···確かに価値ある物だと扱いづらくなっていくのか、それと
カードをよく見れば前に手に入れたカードとは種類が違っているようだ
手に入れたカードは絵と対象の名前が書かれているだけだったが、こっちには
それ以外にも何か右上に数字が書かれ、中央下側にある名前枠の下に大きな枠
なにやら色々文字が書かれている枠がある、名前からして絵はゼリーのようだ
下には試作品だと大きく書かれている、その通りこれはテスト用なのだろう
「名前の下にあるこの大きな枠は一体?」
「ん?ただ絵を描いたトランプと同じ物だと思ったか?違うんだなこれが
この枠は···まぁ色々だ、効果だとか説明だとかのテキストを書くのさ」
「ふむ···ふむ?まぁよく判らんが···新しいからと言って人が集うわけではない
と思うんだがそこのところは大丈夫なんですかね?」
「なぁに人ってのは何だかんだ新しい物に目が移るもんですからな
とは言え当然失敗する可能性も大いにありやすんで、出資なさってくださるなら
少量で十分でさぁ、返せるとは限りませんのでね」
「ふーむまぁ気にはなるな···幾ら位で?」
「そうですなぁ必要ってんなら、大体あと3万ってとこですかね」
「集まって無いのかそれとも金がそこまで掛かるものなのか···」
「集まんないもんですよ、何せ成功するか判んない上に成功しても別に生活が
良くなるとかそう言うもんじゃないですからね」
娯楽が増えるが結局の所、それだけでしかないと言うことだろうか?
「それにあんまり娯楽に興味ある奴が居ませんので、それも拍車掛けてまさぁ
エルフの奴らはのんびりしてるか芸術品創ってりゃだいたい満足してるし
俺たちゃ酒飲んでるか鉄槌振ってりゃ満足してそれだけで1日終わってるしよ」
なんかどんどん愚痴みたいになっていってないか?
「オークやオーガの連中はそんなもん興味も無いし、喧嘩に明け暮れてるし
ドラゴニュートは···そもそも大して数もいねぇからどうか判んなねぇな
大多数占めてる人間は···なんか感情死んでるような奴多くねって思うんだよ」
うん···愚痴じゃないか?あと最後のはよくわからん、普通としか思わないし
「しかし何処を対象に売るので?聞く限りだと人間も買いそうにないようですし」
「まぁ人間とドワーフとエルフ位でしょうな、数の少ない奴らはまぁ気にしません
売れたら売れたで良いですが、とは言えまずどれだけ造れるかですかねぇ」
「その為に資金を集めていたのでは?」
「あぁいや、造ってんの俺ともう1人、ハイエルフの奴だけなんだよ」
「何より人的資源が足りてないようですね」
「ですかねぇ、でもそれぁ金がありゃ雇えますから」
「あぁそれもそうですね、お金出してもいいですよ、私も興味ありますし」
「そりゃありがてぇ、出来れば最低100はお願いしたいですねぇ?」
腰のポーチを漁るようにして亜空間倉庫を開き金を取り出す、対象は3枚
「解った、これでいいか?足りればいいが」
「こりゃぁ!いやはや驚きやした、3万も頂けるとは···騙されてるかもしれない
ってそうは思わないんですか旦那?いやこっちは有りがたいんですがね」
「ん?さっき言った通り個人的な興味、あとはまぁ損はしなさそうだと思えた」
とは言え理由はそれだけではない、この世界は娯楽に溢れているらしい地球出身の
彼女達にとっては娯楽に乏しい場所だろうから、娯楽が増えるのは良いことだ
そして現在1人で暇な時間の多くなっているアイカにも、何かしらの娯楽
と言うか時間を潰せる物があった方が良いだろうと思ったからだ、これからは···
まぁ何時出来上がるか判らないし、生活も変化するならどうなるか不明だが···
「ありがてぇ!本当に···えぇっと、あぁそういや自己紹介がまだでしたね
これだけ出資してくださったわけだし、何かしらのお返しもしないといけません
互いに判らないと困りますからね、俺はイヨルヴォ、イヨルヴォ・ハイザラント」
「私はシン、基本的にここで活動しているので、これからよろしく?」
「まぁ活動するなら帝国が1番···って昔なら当たり前のように言えましたがね
今はちょいと荒れちまって···それでも1番と言っても良いほどなんですが」
「あぁ王族が居なくなったとか?」
「えぇある意味今回の戦はその報復も含んでるんじゃないですかね?
まぁ詳しいことは知らねぇんでそこんところあんまり分かってねぇんですが
知りたいなら吸血鬼の旦那達に聞くのが一番ですぜ、城のもっと奥に屋敷がある
訪ねてみてもいいんじゃないか?会ってくれるかはわからんがね」
「そうか···しかしそこまででもないですよ、紹介されてる訳でもないですし」
「ん?紹介?んなもん要らねぇよ、あの人らはそこら辺気にしてねぇかんな
基本的には来るもの拒まずだ、たまに行ってる奴も居るくらいだしな···
内の相棒とか長命種はなんだか判らんがそれなりに行ってるらしいぜ?」
「人間で行く人は居るのだろうか?」
「人間?さぁどうだかな···でもまぁあんたが気にする事じゃねぇだろ?
じゃぁ又な、次は完成した頃にでも店に顔出してくれや、物用意しとくからよ」
私は人間扱いされていなかったようだ、何故だろう?
「えぇそれでは又」
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