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6.運命の交差
百二十七話 灰より出でる者
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127話 灰から生まれた骨はまた灰に還る
足下の地面が盛り上がっていく、足場が斜めになりどんどん傾斜が着いていく
後ろに跳躍し距離を取ると、灰が舞い数多の骨が転がり落ち激しく音を鳴らす
盛り上がっていくそれは灰の煙で殆ど隠れているがかなり大きいようだ
何かが煙を裂いて振り上げられた、巨大な骨の腕によって煙を払ったのか
疎らに残る煙から現れたのは巨大な骨で出来た人の型、その上半身だけだ
がそれでも20Mをゆうに越えている、天井はコイツに合わせた高さなのだろう
見た目はスケルトンが大きくなっただけに見える、大きさ以外違いがないと思う
腕を振り上げた、まぁ攻撃してくるよな、大きく右腕をしならせ凪ぎ払ってくる
伏せて避けれ···ないか、地面スレスレどころか骨を巻き上げ吹き飛ばしているし
確実に避けるなら上しかない、跳躍し腕を回避するとまたしても灰が舞う
今度は左腕を振り上げる、さっきと違い真上に挙げたって事は叩きつけてくるか
見てから走って十分避けれる速度だ、まぁ分かりやすい攻撃だし
だが喰らえばひとたまりもない威力だろう、実際地面が少し手の形に凹んでいる
そして叩きつけた左腕を右脇腹まで凪ぎ払い右腕を叩き付けまた左脇腹へ凪ぎ払う
交差した腕をまた凪ぎ払いに使う、動きは分かりやすく単調で魔法も無い
結局暫く戦ったが叩きつけと凪ぎ払い以外の攻撃がなく基本的にループしている
左右が変わることはあっても流れは変わらない、確かに凶悪な攻撃力ではあるが
少し攻撃してみた処そこまで硬くなく傷付ける事ができた、ボスではなさそうだ
だが斬撃はそこまで有効では無いのだろうか、斬撃耐性だけならなんとかなるか
大剣に変えればいくらか効くだろうし、打撃耐性や物理耐性持ちだと困るが
凪ぎ払いを避け叩きつけを後ろに避け、その腕に飛び乗り頭部を目指して走る
頭部が弱点なのかどうかは判らない、そしてその空虚な眼孔が目としての機能を
持つのかどうかだ、機能しているなら攻撃すればその機能を削げるだろうし
肩まで上がり頭部を目掛け跳んで大剣を上から叩き付ける、瞬間こっちを向いた
攻撃は眉間と思われる場所に入った、右目を狙ったが顔の向きが変わったせいで
攻撃箇所がずれてしまった、そしてそんなにダメージは入ってないようだ
傷は僅かにあるかないかの痕が見える位、それにしても初めてこっちを向いたか?
地上戦では顔が一切動かなかったし、眼球がないため視線も判らないのもあり
此方を視ているのか判らなかった、しかし余りにもあの動きは可笑しい、目が
機能を持っていなくても、腕を攻撃してみた感じからそんなに効果を感じないし
有効的なのはやはり頭部だろう、スケルトン系は頭部が基点っぽいのが殆どで
破壊すれば大体無力化出来る、まぁそれでも倒しきれない時もあるが···
地上に落ち···降りて見上げると頭部をこっちに向ける、あまりにも動きが鈍すぎる
そうするとこっちの動きを追っている訳ではないのか?スケルトンとは違うのか?
ただの巨体スケルトンではないのか?鑑定ではスケルトンとしか出てこない
だとするとスケルトンでいいのか?ならば頭部への攻撃は同じ効果があるはずだ
頭部を失えば必然的に視界もなくなっているようで、周囲を認識出来ないから
敵や地形に味方も認識出来なくなり行動がおとなしくなる、たまに周囲を攻撃する
時もあるが大体の無力化は出来ているようだった、だがこの巨体で暴れられたら
非常に危険だ、大きさはそれだけで厄介で危険なものだ、だがこいつは···
この巨大スケルトンの動きは普通ではない、行動が単調すぎるのだ
機械的に繰り返すだけの攻撃動作、頭部の動きも視ているのではなく向いてるだけ
もしかして視界が無いのではないかと思えてくる、だとするとどうやって
こっちを狙っているのかだ···攻撃自体はこっちをしっかり狙っている
別に音でこっちの位置を判断している訳じゃなさそうだしもう一度やってみるか
まぁ普通なら攻撃パターンを変えそうなもんだが、変わってなさそうだ
叩きつけてくる腕に飛び乗る、さっきよりスムーズに行ったな、慣れてきたか?
腕をかけ上がるが、やはりなにもしてこないまま頭部の前まで跳び上がる
そうするとまた同じように顔を向けてくる、眼孔へと叩くように斬り付ける
ガァンと金属に叩き付けるような音が響く、やはり硬くまともに削れていない
まぁ殆ど弾かれたも同然だったし当然か、そしてなにも反応は無い、防御も反撃も
何もない、叩き付けた反動で浮いた体を前に回転させまた上から叩き付ける
やはりなにもしてこない、結局たいして効いてない攻撃のせいかもしれないが
それとも攻撃を受けて返す報復スキルでも持ってるのか?うーん?揺れてる?
ここにいるのは危険かもしれないし骨の顔を蹴り地上へ戻る、やはり揺れている
地面が盛り上がると巨体スケルトンの体が持ち上がっていく···うん?
巨大スケルトンは力なくうなだれている、腕もただ垂れ下がっているだけで···
倒した?いやそんな訳ない、そのまま天井近くまで到達し···そして倒れてきた
うんだろうねだと思ったよ、ズドンと地面に倒れ落ちた音と衝撃が体を打ち付けてくる
結果また骨の粉塵が舞う、だがもうこれで何度めだと気にしている場合じゃない
新しくまた地面を突き破り?出てきた訳だが、煙は何処からか吹いた風に飛ばされ
さっきとは違う骨の部位が見える、全体的に分厚くなったと言えばいいのか
煙が消え去ると、スケルトンは人間の骨のようだったがこっちは異形の骨だ
こっちも上半身しかないが、胸部や腹部に肩と腕そし頭部の形状が変化している
頭部には後ろ向きの角、胸部と腹部は骨が増え連なり板みたいになっている
肩は大型化と言うか肩鎧のような物が追加され、腕は一本の太い骨になっている
これがこのダンジョンのボス?いやこの部屋の本当の主か?気配が違う
「よくきたな、ここに客がくるのは久しぶりだ、前はいつだったか」
喋るのか、だとすると知性もある、人語を解しているしかなり流暢だ
「あー500年前か?いや1500年前か?まぁいい、さて何用かな?」
声は低めだがよく通る、どこか荘厳さえ感じるような声だ、そして用か···
「特に用があるわけではなくここに引きずり込まれたのです」
「ふむ···」
足下の地面が盛り上がっていく、足場が斜めになりどんどん傾斜が着いていく
後ろに跳躍し距離を取ると、灰が舞い数多の骨が転がり落ち激しく音を鳴らす
盛り上がっていくそれは灰の煙で殆ど隠れているがかなり大きいようだ
何かが煙を裂いて振り上げられた、巨大な骨の腕によって煙を払ったのか
疎らに残る煙から現れたのは巨大な骨で出来た人の型、その上半身だけだ
がそれでも20Mをゆうに越えている、天井はコイツに合わせた高さなのだろう
見た目はスケルトンが大きくなっただけに見える、大きさ以外違いがないと思う
腕を振り上げた、まぁ攻撃してくるよな、大きく右腕をしならせ凪ぎ払ってくる
伏せて避けれ···ないか、地面スレスレどころか骨を巻き上げ吹き飛ばしているし
確実に避けるなら上しかない、跳躍し腕を回避するとまたしても灰が舞う
今度は左腕を振り上げる、さっきと違い真上に挙げたって事は叩きつけてくるか
見てから走って十分避けれる速度だ、まぁ分かりやすい攻撃だし
だが喰らえばひとたまりもない威力だろう、実際地面が少し手の形に凹んでいる
そして叩きつけた左腕を右脇腹まで凪ぎ払い右腕を叩き付けまた左脇腹へ凪ぎ払う
交差した腕をまた凪ぎ払いに使う、動きは分かりやすく単調で魔法も無い
結局暫く戦ったが叩きつけと凪ぎ払い以外の攻撃がなく基本的にループしている
左右が変わることはあっても流れは変わらない、確かに凶悪な攻撃力ではあるが
少し攻撃してみた処そこまで硬くなく傷付ける事ができた、ボスではなさそうだ
だが斬撃はそこまで有効では無いのだろうか、斬撃耐性だけならなんとかなるか
大剣に変えればいくらか効くだろうし、打撃耐性や物理耐性持ちだと困るが
凪ぎ払いを避け叩きつけを後ろに避け、その腕に飛び乗り頭部を目指して走る
頭部が弱点なのかどうかは判らない、そしてその空虚な眼孔が目としての機能を
持つのかどうかだ、機能しているなら攻撃すればその機能を削げるだろうし
肩まで上がり頭部を目掛け跳んで大剣を上から叩き付ける、瞬間こっちを向いた
攻撃は眉間と思われる場所に入った、右目を狙ったが顔の向きが変わったせいで
攻撃箇所がずれてしまった、そしてそんなにダメージは入ってないようだ
傷は僅かにあるかないかの痕が見える位、それにしても初めてこっちを向いたか?
地上戦では顔が一切動かなかったし、眼球がないため視線も判らないのもあり
此方を視ているのか判らなかった、しかし余りにもあの動きは可笑しい、目が
機能を持っていなくても、腕を攻撃してみた感じからそんなに効果を感じないし
有効的なのはやはり頭部だろう、スケルトン系は頭部が基点っぽいのが殆どで
破壊すれば大体無力化出来る、まぁそれでも倒しきれない時もあるが···
地上に落ち···降りて見上げると頭部をこっちに向ける、あまりにも動きが鈍すぎる
そうするとこっちの動きを追っている訳ではないのか?スケルトンとは違うのか?
ただの巨体スケルトンではないのか?鑑定ではスケルトンとしか出てこない
だとするとスケルトンでいいのか?ならば頭部への攻撃は同じ効果があるはずだ
頭部を失えば必然的に視界もなくなっているようで、周囲を認識出来ないから
敵や地形に味方も認識出来なくなり行動がおとなしくなる、たまに周囲を攻撃する
時もあるが大体の無力化は出来ているようだった、だがこの巨体で暴れられたら
非常に危険だ、大きさはそれだけで厄介で危険なものだ、だがこいつは···
この巨大スケルトンの動きは普通ではない、行動が単調すぎるのだ
機械的に繰り返すだけの攻撃動作、頭部の動きも視ているのではなく向いてるだけ
もしかして視界が無いのではないかと思えてくる、だとするとどうやって
こっちを狙っているのかだ···攻撃自体はこっちをしっかり狙っている
別に音でこっちの位置を判断している訳じゃなさそうだしもう一度やってみるか
まぁ普通なら攻撃パターンを変えそうなもんだが、変わってなさそうだ
叩きつけてくる腕に飛び乗る、さっきよりスムーズに行ったな、慣れてきたか?
腕をかけ上がるが、やはりなにもしてこないまま頭部の前まで跳び上がる
そうするとまた同じように顔を向けてくる、眼孔へと叩くように斬り付ける
ガァンと金属に叩き付けるような音が響く、やはり硬くまともに削れていない
まぁ殆ど弾かれたも同然だったし当然か、そしてなにも反応は無い、防御も反撃も
何もない、叩き付けた反動で浮いた体を前に回転させまた上から叩き付ける
やはりなにもしてこない、結局たいして効いてない攻撃のせいかもしれないが
それとも攻撃を受けて返す報復スキルでも持ってるのか?うーん?揺れてる?
ここにいるのは危険かもしれないし骨の顔を蹴り地上へ戻る、やはり揺れている
地面が盛り上がると巨体スケルトンの体が持ち上がっていく···うん?
巨大スケルトンは力なくうなだれている、腕もただ垂れ下がっているだけで···
倒した?いやそんな訳ない、そのまま天井近くまで到達し···そして倒れてきた
うんだろうねだと思ったよ、ズドンと地面に倒れ落ちた音と衝撃が体を打ち付けてくる
結果また骨の粉塵が舞う、だがもうこれで何度めだと気にしている場合じゃない
新しくまた地面を突き破り?出てきた訳だが、煙は何処からか吹いた風に飛ばされ
さっきとは違う骨の部位が見える、全体的に分厚くなったと言えばいいのか
煙が消え去ると、スケルトンは人間の骨のようだったがこっちは異形の骨だ
こっちも上半身しかないが、胸部や腹部に肩と腕そし頭部の形状が変化している
頭部には後ろ向きの角、胸部と腹部は骨が増え連なり板みたいになっている
肩は大型化と言うか肩鎧のような物が追加され、腕は一本の太い骨になっている
これがこのダンジョンのボス?いやこの部屋の本当の主か?気配が違う
「よくきたな、ここに客がくるのは久しぶりだ、前はいつだったか」
喋るのか、だとすると知性もある、人語を解しているしかなり流暢だ
「あー500年前か?いや1500年前か?まぁいい、さて何用かな?」
声は低めだがよく通る、どこか荘厳さえ感じるような声だ、そして用か···
「特に用があるわけではなくここに引きずり込まれたのです」
「ふむ···」
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