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6.運命の交差
百十七話 迷惑な異邦人(異世界人)の末路
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117話 見なかった現実の果て
その首をはねる、ではなく心臓部へと突き刺しそのまま持ち上げる
「あっがっ!があっあっー痛い痛いだいぃー!やめっダズゲベッ、ボッ」
血を噴き出しながら命乞いをするその姿は先の彼の事もあり滑稽にしか見えない
そして彼の仲間の元へと近づいていく、そう言えば気になったのだが
「興味本意だが殺した冒険者達の遺体はどうするつもりだったんだ?」
「ぞっぞんなんおっ···放置に決まってる!魔物が勝手に食い荒らすんだ
だからバレることもない!ここの土人共とは頭の出来が違うんだよ!ぐっ」
「随分元気だな、まだわめく余裕があるとは···だが確かに貴様の言う通り
頭の出来は違うようだな、ダンジョンの魔物は人を殺しても死体を荒らさない
そもそもダンジョンの魔物は食事などしないんだ、だから直ぐにバレるんだよ」
「えっ···?はっ?っでも!しっ死体がないじゃないか!」
「ただダンジョンに取り込まれているだけだろう?基本知識じゃないか」
実際冒険者ギルドの初心者向けの方にあるパンフレットに書いてある
故にダンジョンで死ねば遺体は返ってこない、外は外で魔物に喰われるんだが
「うっうぅでもお前が黙ってればいいだけの話だろ!なぁ!」
近くにいる気絶している男を蹴り、仰向けにし胸部へそのまま突き刺す
「がっあっあぁ?!いだいいだいっ!」
「もうやめろって!言うこと聞けよおい!クソッなんで言うこと聞かねぇんだ!
普通聞く所だろっ!?なんでだよ!なんで?!俺主人公なんだぞ!
おかしいだろこんな事!主人公はなにしてもいいし全部都合良くいくんだ!
金持ちになって女を囲って!地位も名誉も手にはいる!その筈だろっ!」
なにかわめいているが気にしない、吹き飛ばした男の方へと向かう
うーむ少しミスったか、吹き飛ばさなくても良かったかもしれない
「ゲームだとでも思ってるのかしらね?」
「うーん?実は現実逃避だったり?」
後ろの方で2人がなにやら話しており、近くで突き刺した2人がわめいている
最後の1人を同じ様に突き刺し悲鳴を聞きながら木へと突き刺す
次にしっかりしているそれなりの大きさの木の枝を折り突き刺して長刀を抜く
どうやら最初の1人はもう意識も朦朧としているようで大人しくなった
他の2人はまだ少々うるさいが暫くすれば静かになるだろう、ついでに
彼らが騒いでいたためちょうどいい事に魔物が寄ってきたようだ
本来の目的である戦闘訓練の再開だ、囲まれている訳でも無いが少し多いか
「さて訓練の続きといこう、3人で戦う訓練を始めようか」
「まぁ元々それが目的だった訳だしね」
「たっ助けて···友達だろ?よしみで···な?」
「そもそもあんたらが悪いんでしょうが、私らは知ったこっちゃないわ」
「そうそう、それに逃げたところで処分されるだけでしょ?何も変わんないよ」
「ぞっっぞんなぁっあぁっあっあぅうぐぅうぅまっでまっで!っえぇっえ」
まだ生きているためか魔物が一部あっちへと警戒を向けている
·······
····
そこから暫く魔物がちょくちょく集まってきた、減らしてもまた補充される
増えてもいないが減ってもいない、危険度は変わらないまま時間が進んでいく
日が落ちて暗くなり彼女達も体力的にキツくなってきたようだ
動きは鈍くなり集中力が続かず、動きに精彩がなくなっていき呼吸も荒くなった
腹も減ってきているんだろう、昼食も結局食べてないままの長い戦闘だし
このまま続けば危険すぎるか、恐らく周囲の魔物が寄ってきてるんだろうが
だがどちらかと言えば張り付けにした方に向かっている気がする
魔寄せの何か道具でも持っていたんだろうか、死体を魔物に処理させる予定だった
ようだし持っていておかしくないが、ここから離れた方がいいか
「もう限界だろうし帰るとしよう、急いでここから離れよう」
「っそそうね、流石にもう限界よ···」
「えぇもう足がガクガクしてるし息も苦しい」
「さぁ先に行くんだ、一先ず入り口まで行こう、後ろはまかせてくれていい」
「ハァッ···ok頼むわハァ」
「ハァッハァッフゥ~」
道を辿って入り口まで戻っていく、彼女達の背を追い後ろから追ってくる
魔物たちへ対処する、近付いてくる個体から斬り払い突き刺し薙ぎ払う
やはりあの3人が狙いなのか追ってくる数はかなり少ないのだが···
こっちも減らしてはいるが、どいつも動きがバラバラで統率のない動きだ
そのせいかなかなか対処しずらい、同時に襲い掛かってくるのはいいんだが
その結果互いにぶつかり合うってなんだ、それでもそのまま向かってくるし
あまり入り口から離れていなかった事もあって直ぐに着いた
「もう出ちゃいましょ!」
「分かった、こっちも粗方片付いたし大丈夫だろう」
この付近は他に人は居ないし暫くすればこの魔物達もどこかへいくだろう
外へ出て直ぐに彼女たちは崩れるように座り込み、息を整えている
暫くこのまま待つことになるか、空には星の明かりがあるから帰れはするな
まぁこの時間帯になってまで冒険者が居るかは分からないのだが
フィールド型は夜なれば当然暗くなるから、それが好まれない理由だし
別に外の魔物と違って環境の影響を受けないから活発化する訳でも無いが
暗くなればそのぶん見通しも悪くなるからな、その場合魔物も同じ条件になるから
夜狙いの冒険者もいる訳で、これこそがフィールド型の特徴で利点だろう
外の魔物は大体夜にも適応しているからか、人間の方が不利になる始末···
っとそんな事を考えていると丁度冒険者達が来た、夜に活動するタイプだろうか
全体的に軽装で皮鎧や布装備、音を発てないためか金属類が殆ど無い防具に
内や外に金属のプレートを追加で着けているが干渉しないようになっている
そして鞘に入れず腰に紐でくくりつけた取り回し重視だろう少し短めの直剣
隠密特化なのだろう近くまで来ているのに足音1つしなかった
「おっとすまないがどいてくれないか?」
「すみません扉の前で邪魔しましたね」
座り込み動く気力のない2人をひっぱり入り口から離れる
疲れたと言っても扉のすぐ前を陣取っていた自分達が悪いのだ
どうやら彼ら···?いや彼女らが正しいか、どいやら女性だけのチームのようだ
あっちも3人だったし基本的に3人でのチームが好まれるんだろうか
そう言えばあまり4人以上のチームは見掛けないな、4人ですらたまに居る位だ
その首をはねる、ではなく心臓部へと突き刺しそのまま持ち上げる
「あっがっ!があっあっー痛い痛いだいぃー!やめっダズゲベッ、ボッ」
血を噴き出しながら命乞いをするその姿は先の彼の事もあり滑稽にしか見えない
そして彼の仲間の元へと近づいていく、そう言えば気になったのだが
「興味本意だが殺した冒険者達の遺体はどうするつもりだったんだ?」
「ぞっぞんなんおっ···放置に決まってる!魔物が勝手に食い荒らすんだ
だからバレることもない!ここの土人共とは頭の出来が違うんだよ!ぐっ」
「随分元気だな、まだわめく余裕があるとは···だが確かに貴様の言う通り
頭の出来は違うようだな、ダンジョンの魔物は人を殺しても死体を荒らさない
そもそもダンジョンの魔物は食事などしないんだ、だから直ぐにバレるんだよ」
「えっ···?はっ?っでも!しっ死体がないじゃないか!」
「ただダンジョンに取り込まれているだけだろう?基本知識じゃないか」
実際冒険者ギルドの初心者向けの方にあるパンフレットに書いてある
故にダンジョンで死ねば遺体は返ってこない、外は外で魔物に喰われるんだが
「うっうぅでもお前が黙ってればいいだけの話だろ!なぁ!」
近くにいる気絶している男を蹴り、仰向けにし胸部へそのまま突き刺す
「がっあっあぁ?!いだいいだいっ!」
「もうやめろって!言うこと聞けよおい!クソッなんで言うこと聞かねぇんだ!
普通聞く所だろっ!?なんでだよ!なんで?!俺主人公なんだぞ!
おかしいだろこんな事!主人公はなにしてもいいし全部都合良くいくんだ!
金持ちになって女を囲って!地位も名誉も手にはいる!その筈だろっ!」
なにかわめいているが気にしない、吹き飛ばした男の方へと向かう
うーむ少しミスったか、吹き飛ばさなくても良かったかもしれない
「ゲームだとでも思ってるのかしらね?」
「うーん?実は現実逃避だったり?」
後ろの方で2人がなにやら話しており、近くで突き刺した2人がわめいている
最後の1人を同じ様に突き刺し悲鳴を聞きながら木へと突き刺す
次にしっかりしているそれなりの大きさの木の枝を折り突き刺して長刀を抜く
どうやら最初の1人はもう意識も朦朧としているようで大人しくなった
他の2人はまだ少々うるさいが暫くすれば静かになるだろう、ついでに
彼らが騒いでいたためちょうどいい事に魔物が寄ってきたようだ
本来の目的である戦闘訓練の再開だ、囲まれている訳でも無いが少し多いか
「さて訓練の続きといこう、3人で戦う訓練を始めようか」
「まぁ元々それが目的だった訳だしね」
「たっ助けて···友達だろ?よしみで···な?」
「そもそもあんたらが悪いんでしょうが、私らは知ったこっちゃないわ」
「そうそう、それに逃げたところで処分されるだけでしょ?何も変わんないよ」
「ぞっっぞんなぁっあぁっあっあぅうぐぅうぅまっでまっで!っえぇっえ」
まだ生きているためか魔物が一部あっちへと警戒を向けている
·······
····
そこから暫く魔物がちょくちょく集まってきた、減らしてもまた補充される
増えてもいないが減ってもいない、危険度は変わらないまま時間が進んでいく
日が落ちて暗くなり彼女達も体力的にキツくなってきたようだ
動きは鈍くなり集中力が続かず、動きに精彩がなくなっていき呼吸も荒くなった
腹も減ってきているんだろう、昼食も結局食べてないままの長い戦闘だし
このまま続けば危険すぎるか、恐らく周囲の魔物が寄ってきてるんだろうが
だがどちらかと言えば張り付けにした方に向かっている気がする
魔寄せの何か道具でも持っていたんだろうか、死体を魔物に処理させる予定だった
ようだし持っていておかしくないが、ここから離れた方がいいか
「もう限界だろうし帰るとしよう、急いでここから離れよう」
「っそそうね、流石にもう限界よ···」
「えぇもう足がガクガクしてるし息も苦しい」
「さぁ先に行くんだ、一先ず入り口まで行こう、後ろはまかせてくれていい」
「ハァッ···ok頼むわハァ」
「ハァッハァッフゥ~」
道を辿って入り口まで戻っていく、彼女達の背を追い後ろから追ってくる
魔物たちへ対処する、近付いてくる個体から斬り払い突き刺し薙ぎ払う
やはりあの3人が狙いなのか追ってくる数はかなり少ないのだが···
こっちも減らしてはいるが、どいつも動きがバラバラで統率のない動きだ
そのせいかなかなか対処しずらい、同時に襲い掛かってくるのはいいんだが
その結果互いにぶつかり合うってなんだ、それでもそのまま向かってくるし
あまり入り口から離れていなかった事もあって直ぐに着いた
「もう出ちゃいましょ!」
「分かった、こっちも粗方片付いたし大丈夫だろう」
この付近は他に人は居ないし暫くすればこの魔物達もどこかへいくだろう
外へ出て直ぐに彼女たちは崩れるように座り込み、息を整えている
暫くこのまま待つことになるか、空には星の明かりがあるから帰れはするな
まぁこの時間帯になってまで冒険者が居るかは分からないのだが
フィールド型は夜なれば当然暗くなるから、それが好まれない理由だし
別に外の魔物と違って環境の影響を受けないから活発化する訳でも無いが
暗くなればそのぶん見通しも悪くなるからな、その場合魔物も同じ条件になるから
夜狙いの冒険者もいる訳で、これこそがフィールド型の特徴で利点だろう
外の魔物は大体夜にも適応しているからか、人間の方が不利になる始末···
っとそんな事を考えていると丁度冒険者達が来た、夜に活動するタイプだろうか
全体的に軽装で皮鎧や布装備、音を発てないためか金属類が殆ど無い防具に
内や外に金属のプレートを追加で着けているが干渉しないようになっている
そして鞘に入れず腰に紐でくくりつけた取り回し重視だろう少し短めの直剣
隠密特化なのだろう近くまで来ているのに足音1つしなかった
「おっとすまないがどいてくれないか?」
「すみません扉の前で邪魔しましたね」
座り込み動く気力のない2人をひっぱり入り口から離れる
疲れたと言っても扉のすぐ前を陣取っていた自分達が悪いのだ
どうやら彼ら···?いや彼女らが正しいか、どいやら女性だけのチームのようだ
あっちも3人だったし基本的に3人でのチームが好まれるんだろうか
そう言えばあまり4人以上のチームは見掛けないな、4人ですらたまに居る位だ
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