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6.運命の交差
百七話 新たな出会いと始まり
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107 看病しる
彼女?多分彼女だろう、顔で男女を判別するのは難しいと思うんだ
だから体つきで判断するしかないんだが···ん?違いってなんだ?骨格?
ポーチを漁り解毒薬を探す、回復薬もあるし持っているだろうか
右側の1つめは回復薬のみ、2つめ火石とか小物ばかり
左側の1つめに解毒薬があった、2つあるな、どんな毒に効果があるんだ?
効くんだろうか、まぁいい飲ませよう、膝をたてそこに頭を乗せる
で、それはどうやって見分けるんだ?分からんぞ、そうだ女性には胸があるんだ
部位として男性にも有るのでは?あれ···?いや膨らみがあるかどうかか?
あと肩と腰だったか?そっちはよく判らん、胸の膨らみはあるし女性かな
口を開けさせ薬を飲ませる、弱っているが飲めているようだ
だが飲んで直ぐに効くわけでもない、亜空間倉庫から簡易テントを取りだして
天井になる布部分の棒を地面に突き刺して、はい終わりただの日除けテントだ
まぁ場所的にそう日も当たらないんだが、一応横にシートを着ければ風も凌げる
そして地面にシートを3段に畳んだ物を敷いてそこに寝かせる、これでいいだろう
にしても汗をかなりかいているようだ、水分が必要かな1本取り出しておく
ちゃんとした飲料水だ、少し白く濁った物だがジュースだし大丈夫だろう···
一応飲んでも大丈夫か確認しておこう、容器の蓋を開け少し口に含む
特に異常は無さそうだな、少ししょっぱさがあるだけで変な味もしない
大丈夫だろう···多分、あとは待って経過を確認してそれ次第だな
放って移動するわけにもいかないしどうしたものか?うむ···見てればいいか?
ソロでダンジョンに挑んでいる訳じゃないなら仲間が捜しているだろうし
移動せずここで待っていた方がいいよな、暫くしたら来てくれるだろう
じーっと彼女の様子を見ながら横で座って待つ、ん?動き出した、目が覚めたか
まだ目の焦点が合っておらず、ぼーっとしているが体調は良くなっているようだ
「喉···渇いた···何か···」
「ほら飲むといい」
蓋は開けて差し出すなんとか自力で体を起こせるようだがそれで限界のようだ
倒れ寝た状態で飲みすぐに半分以上飲んだ、もう十分なのか差し出してきたが
意識も限界だったのか直ぐに眠ってしまった、楽になったのか寝息をたてている
解毒薬は随分早く効果を発揮したな、まだそんなに時間も経っていないのに
これならもう大丈夫だろう、思ったよりも症状は悪くなかったのだろうか
暫く寝て回復すれば起きるだろう、とはいえどれだけ待てばいいのだろうか
暇だ···もう日も落ち始め少しづつ暗くなってきているというのに
誰もダンジョンから出てこない、ソロで入っていたのか?仲間が居ると思うが
中で死んだか身動き出来なくなったか、放ってダンジョンに入れないし
話を聞くためにも彼女が起きるのを待った方が良いだろ···ん?
起きたようだが意識は覚めてないようでふらついている、が大丈夫そうだ
体に力が入らないのか上手く起き上がり立ち上がれないようでもたついている
「うぅ~んトイレ···」
漏らされても困る、体を起こし少しテント?から離れた場所に行く
途中で彼女はズボンのベルトを外しズボンを降ろしたためそこで止まる
出来ればもう少し離れたかったが彼女が限界のようだし仕方ないか
パンツに手を掛けているが汗のせいか降ろしずらいようだから降ろしてやる
「ん~ありがと···」
まだふらついているためか此方を背に向けると体重を掛け寄りかかる
「んふぅ~」
そのまま小便を始めた···うーむどうなんだこれは、倒れないように支えておく
終わったのか腰のポーチから取り出した紙で拭くとパンツに手を伸ばすが
背を預け寄りかかったままで届いてない、仕方ないためパンツを穿かせ
ズボンを上げてベルトを締めるとしっかりと立たせテントに戻る
意識がまだはっきりしていないのか座り込んでからも特に反応が無い
こっちをじーっと見詰めてくるが、どうしたものか···話しかけてみるか?
「ユノッ!?」
何やら急に叫んだ、どうやら意識も覚めたようだが名前だろうか?
「そうだユノはっ?うぁ!」
急に立ち上がろうとしたようだが、まだ力が入らないようで前のめりになる
「あっあの!桃色の髪の女の子をみませんでしたか!?」
「いや君以外は見てない」
「ならまだ中に···助けに行かないと!」
「その体では無理だろう、君も起きたことだし私が探しにいこう」
「!いいんですか!?ありがとうございます」
「それで何人だ?入ったのは2人だけか?」
「いえ他にも男が2人居ますが、ユノだけ助けてくれれば十分です
男は余裕があったり助けたければ···ただ報酬は出せる程ありません···」
「分かった桃色の髪をしているなら見つけやすいだろう、行ってくる」
「ありがとうございます!恐らく2階にいるはずです、地図はありませんが
2階への階段は入ってすぐの通路の左奥にあります、お願いします!」
倒れるように頭を下げてくる、別に下げなくてもいいのだが
ダンジョンに入る、それにしてもまだ動けないか、毒だけではなかったのか?
それとも毒が強くて弱っているのか?おそらく麻痺もあっただろうが
それ以外の状態異常もあるかもしれないな、まず何よりも救出が最優先だ
戦闘は二の次無視して進んだ方がいいだろう、あとは急いで向かう
入ってすぐの左の奥だったな、通路は工のような通路か少し横道が多いな
炎の塔より道が多い、2階も同じ様なら探すのに少し時間が掛かりそうだ
左の奥に通路が見えたが敵も邪魔している、蜘蛛と蛇かその横を走り抜ける
そして鑑定で魔物を確認する、蜘蛛はアイススパイダー、青い関節が特徴の青毛
蛇はコルートスネーク、青い眼と青い線が入り腹部が広がった白い体が特徴
どちらも少なく更に体も小さめだからかすんなり通り抜ける事ができた
それに動きもあまり速くない、通路にいるだけならそんなに邪魔にならない敵だ
ビートル系なら邪魔になったぞ?あいつら結構でかいなからな、とはいえ
ここの通路は塔に比べて結構狭いから、いても動き難いだけかもしれないが
途中あった蜘蛛の糸や飛んでくる糸に当たらないようにして階段に近付く
避けるのはそう難しくもない、階段を登り2階層目に到達し直ぐに見渡す
すると少し奥の床に僅かながら血痕が見付かった、血は恐らく人間の物だろう
多分···赤いし、それだけだとどうとも言えないが、対象は近いかもしれない
彼女?多分彼女だろう、顔で男女を判別するのは難しいと思うんだ
だから体つきで判断するしかないんだが···ん?違いってなんだ?骨格?
ポーチを漁り解毒薬を探す、回復薬もあるし持っているだろうか
右側の1つめは回復薬のみ、2つめ火石とか小物ばかり
左側の1つめに解毒薬があった、2つあるな、どんな毒に効果があるんだ?
効くんだろうか、まぁいい飲ませよう、膝をたてそこに頭を乗せる
で、それはどうやって見分けるんだ?分からんぞ、そうだ女性には胸があるんだ
部位として男性にも有るのでは?あれ···?いや膨らみがあるかどうかか?
あと肩と腰だったか?そっちはよく判らん、胸の膨らみはあるし女性かな
口を開けさせ薬を飲ませる、弱っているが飲めているようだ
だが飲んで直ぐに効くわけでもない、亜空間倉庫から簡易テントを取りだして
天井になる布部分の棒を地面に突き刺して、はい終わりただの日除けテントだ
まぁ場所的にそう日も当たらないんだが、一応横にシートを着ければ風も凌げる
そして地面にシートを3段に畳んだ物を敷いてそこに寝かせる、これでいいだろう
にしても汗をかなりかいているようだ、水分が必要かな1本取り出しておく
ちゃんとした飲料水だ、少し白く濁った物だがジュースだし大丈夫だろう···
一応飲んでも大丈夫か確認しておこう、容器の蓋を開け少し口に含む
特に異常は無さそうだな、少ししょっぱさがあるだけで変な味もしない
大丈夫だろう···多分、あとは待って経過を確認してそれ次第だな
放って移動するわけにもいかないしどうしたものか?うむ···見てればいいか?
ソロでダンジョンに挑んでいる訳じゃないなら仲間が捜しているだろうし
移動せずここで待っていた方がいいよな、暫くしたら来てくれるだろう
じーっと彼女の様子を見ながら横で座って待つ、ん?動き出した、目が覚めたか
まだ目の焦点が合っておらず、ぼーっとしているが体調は良くなっているようだ
「喉···渇いた···何か···」
「ほら飲むといい」
蓋は開けて差し出すなんとか自力で体を起こせるようだがそれで限界のようだ
倒れ寝た状態で飲みすぐに半分以上飲んだ、もう十分なのか差し出してきたが
意識も限界だったのか直ぐに眠ってしまった、楽になったのか寝息をたてている
解毒薬は随分早く効果を発揮したな、まだそんなに時間も経っていないのに
これならもう大丈夫だろう、思ったよりも症状は悪くなかったのだろうか
暫く寝て回復すれば起きるだろう、とはいえどれだけ待てばいいのだろうか
暇だ···もう日も落ち始め少しづつ暗くなってきているというのに
誰もダンジョンから出てこない、ソロで入っていたのか?仲間が居ると思うが
中で死んだか身動き出来なくなったか、放ってダンジョンに入れないし
話を聞くためにも彼女が起きるのを待った方が良いだろ···ん?
起きたようだが意識は覚めてないようでふらついている、が大丈夫そうだ
体に力が入らないのか上手く起き上がり立ち上がれないようでもたついている
「うぅ~んトイレ···」
漏らされても困る、体を起こし少しテント?から離れた場所に行く
途中で彼女はズボンのベルトを外しズボンを降ろしたためそこで止まる
出来ればもう少し離れたかったが彼女が限界のようだし仕方ないか
パンツに手を掛けているが汗のせいか降ろしずらいようだから降ろしてやる
「ん~ありがと···」
まだふらついているためか此方を背に向けると体重を掛け寄りかかる
「んふぅ~」
そのまま小便を始めた···うーむどうなんだこれは、倒れないように支えておく
終わったのか腰のポーチから取り出した紙で拭くとパンツに手を伸ばすが
背を預け寄りかかったままで届いてない、仕方ないためパンツを穿かせ
ズボンを上げてベルトを締めるとしっかりと立たせテントに戻る
意識がまだはっきりしていないのか座り込んでからも特に反応が無い
こっちをじーっと見詰めてくるが、どうしたものか···話しかけてみるか?
「ユノッ!?」
何やら急に叫んだ、どうやら意識も覚めたようだが名前だろうか?
「そうだユノはっ?うぁ!」
急に立ち上がろうとしたようだが、まだ力が入らないようで前のめりになる
「あっあの!桃色の髪の女の子をみませんでしたか!?」
「いや君以外は見てない」
「ならまだ中に···助けに行かないと!」
「その体では無理だろう、君も起きたことだし私が探しにいこう」
「!いいんですか!?ありがとうございます」
「それで何人だ?入ったのは2人だけか?」
「いえ他にも男が2人居ますが、ユノだけ助けてくれれば十分です
男は余裕があったり助けたければ···ただ報酬は出せる程ありません···」
「分かった桃色の髪をしているなら見つけやすいだろう、行ってくる」
「ありがとうございます!恐らく2階にいるはずです、地図はありませんが
2階への階段は入ってすぐの通路の左奥にあります、お願いします!」
倒れるように頭を下げてくる、別に下げなくてもいいのだが
ダンジョンに入る、それにしてもまだ動けないか、毒だけではなかったのか?
それとも毒が強くて弱っているのか?おそらく麻痺もあっただろうが
それ以外の状態異常もあるかもしれないな、まず何よりも救出が最優先だ
戦闘は二の次無視して進んだ方がいいだろう、あとは急いで向かう
入ってすぐの左の奥だったな、通路は工のような通路か少し横道が多いな
炎の塔より道が多い、2階も同じ様なら探すのに少し時間が掛かりそうだ
左の奥に通路が見えたが敵も邪魔している、蜘蛛と蛇かその横を走り抜ける
そして鑑定で魔物を確認する、蜘蛛はアイススパイダー、青い関節が特徴の青毛
蛇はコルートスネーク、青い眼と青い線が入り腹部が広がった白い体が特徴
どちらも少なく更に体も小さめだからかすんなり通り抜ける事ができた
それに動きもあまり速くない、通路にいるだけならそんなに邪魔にならない敵だ
ビートル系なら邪魔になったぞ?あいつら結構でかいなからな、とはいえ
ここの通路は塔に比べて結構狭いから、いても動き難いだけかもしれないが
途中あった蜘蛛の糸や飛んでくる糸に当たらないようにして階段に近付く
避けるのはそう難しくもない、階段を登り2階層目に到達し直ぐに見渡す
すると少し奥の床に僅かながら血痕が見付かった、血は恐らく人間の物だろう
多分···赤いし、それだけだとどうとも言えないが、対象は近いかもしれない
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