Re:ゼロ 魔人が行く異世界伝説(伝説では無い)

siroku

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5.帝国と言う国

百五話 依頼が終わって報告

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105話 一連の出来事の結果

最後に顔を見て訂正したのは、なんだったのか、見た目に関わる神か?
ふむまぁいいか、ルシェラが消え宙に舞うハンカチを掴み取り、帰る事にする
「終わったし帰るぞ、魔物が戻ってくるかもしれんからな」
亡霊の気配が消えたのをなんとなくだが感じる、流石に気配が消えたとはいえ
直ぐには戻って来ないかもしれないが···まだ1日の猶予はあるだろう
「そっそうね、終わったんだ···あれ?指輪は?」
「最後に彼女が砕いたよ、あれはその時のだ」
「あぁなるほど···まぁいいわ、んじゃ帰りましょって言いたいけど
出来れば弔ってあげたいのよね、もう亡霊として暴れることもないんだけどさ
でも私じゃ引きあげれないし、彼女だって別に望んでる訳でもないしねぇ」
確かにな、ハンカチは遺品として渡すし、遺体も埋葬してあげた方がいいか?
埋葬に関しては村には持っていかないでくれと言っていたし、とはいえ
こっちで埋葬するのも難しいのが実状、火葬が難しい、もしくは
魔除けの場所に埋めるか?こっちなら多分アンデッド化はしないだろう
「別に引き揚げてもいいぞ、村は無理だろうがここには埋葬出来る」
「!っそうね、魔除けの場所ね?確かにそこなら問題無いでしょう
あそこで眠ってる先住民の人達が許すかだけど···魂はもうなさそうだし
流石に水の中で腐らせたままなのは忍びないしね···」
「?別に腐って無かったぞ?浄化が作用してるかは判らんが」
「えっ?もう半月以上も水の中なのに?うーんでも流石に放置したら腐るわよ
浄化も効果はよく判ってないし、遅れてるだけかもしれないしね」
「そうだな、だが一先ず村長に話を通してからにしよう」
「そうね···そうよね、彼女の要望を伝えてそれからね、村に帰りましょ」
湖から離れ森へ入る、このまま進んでいけば農園に出れる
流石にこの時間帯では起きてないだろうから、暫く待たないといけないか
暫く道なき道を歩いて柵が見えてきた、やはり湖は結構近いんだな
森を出て道を歩き入り口を潜って入る、明かりはなく外には誰もいない
ギルドまで行きその前で座って待っていようと思う、邪魔にはならないし
「こっちよ、外でずっと待ってるわけにもいかないでしょ」
ギルドの横に回り裏へ行こうとしている、着いていくと扉があった
ポーチから鍵を取りだし扉を開ける、今は従業員らしいからいいんだろう
通路を進み左奥の扉を開け靴を脱ぎ捨てベッドに一直線に向かい仰向けに倒れる
「あぁー···目がさえちゃって、この部屋で休んで他の部屋は使えないかZzz
っと、いけないいけないベッド以外ならどこで寝てもいいわよ」
そう言って装備を外し部屋を出て向かった先はトイレのようだ、まぁ用は無いな
床に寝そべり暫くして、戻ってくると既に限界なのか頭が上下して足元が覚束無い
更にベッドに近付くと服を脱ぎ散らかした、服の下にはスーツを着けていたようだ
明らかにこの世界の物では無いだろう、ぴっちりとした体のラインがまるわかり
どころか色々危ない、形的には水着だろうか?上下一体の物これ事態は問題ないが
これでは人前には出れないだろう、私のことを失念しているのか余裕が無いのか
いろいろとくっきり形の出る薄いボディスーツで覆って恥ずかしい姿を晒している
ベッドに横たわるとだらしない格好で直ぐにくーくー寝息をたてて眠ってしまった
もう少し警戒したらどうだろうか?流石に動き回る訳にもいかず大人しくしておく
寝ようと思えば寝れるが眠る魔法でも覚えた方がいいだろうか······
ん?眩しい···もう朝か、寝るのはこんな感じだったか?まぁいい
ギルドの表の方で音がなっている、もうそんな時間か、なら報告に行くか
部屋を出て外に出ようとしたら鍵が掛かっていた、勝手に開けるわけにもいかない
表に続く扉は鍵が掛かってないようなので受付の後ろに出ると既に待機していた
「すみません、報告に来たんですが」
「んっ?!えっとあなたは···判りました、ですが何故そっちから?」
「あぁアマネに夜入れてもらったんです」
「そうでしたか、まぁいいでしょうでは少しお待ちを、あぁそれと彼女は?」
「まだ寝ているかと思います」
「そうですか···ではカウンター席でお待ちください」
受付カウンターの外にある椅子に座って待つ、どうやらまだ開店してないようだ
「んみゃぁ!?」
アマネの叫び声が聞こえた、起こしにいったのか、それにしても何て叫びだ猫か
それからガチャリと音がなる、裏口の扉が開いた音、適当に近くの紙に手を伸ばす
冒険者のランク?そう言えば普通のと違って名誉ランクとか言うのもあるんだっけ
とはいえ名誉ランクと言う現状至る者はかなり少ないらしいが
流石に人名もランクも書いてないが、このランクは強さで決まる物ではないようだ
ん?もう来たのか今回は早いな、どうやら来たのは村長だけのようだ
「おぉもう終わったのかね、では報告を頼む」
「森と湖の異変に関しては、亡霊の影響で魔物が逃げ出した物と思われます
特別な痕跡や異常は見当たりませんでした、魔物たちも次第に戻ってくるかと」
「おぉそうかそれはよかった、これ以上続くと肉が食えなくなるからな···
食料も余裕があるわけでも無かった···それで亡霊の方はどうだった?」
恐らくだがこっちが本題なのだろう、森と湖の異常に関してはやはり予想道理
だったという顔をしている、だが同時に眉間のシワも少し薄くなっている
「亡霊の名はルシェラさんでした、どうやら銀の指輪探して徘徊していたようで
指輪自体は湖底に沈んだ遺体から回収しました、魔除けの影響で近付けなかった
ようです、渡したさい怒声とともに指輪を砕いて満足したようで消滅しました」
「フッフッフ···そうか満足したか···ならばいい
自ら湖に身を投げたのだろうしな、悲しいがそれが彼女の選択だ」
「遺体に関しては本人曰く放っておいてくれとの事でしたが、どうしましょうか
一応遺族の方に伝えた方がいいかと思いまして、それとこれが遺品です」
ハンカチを渡し報告を完了する、伝えるべき事は伝えた
「遺族か···もうおらん、彼女が森に入ってく前に殺されていたようなのだ
殺したのは彼女を嫁にとろうとした男さ、両親はあまり乗り気でなかったようでな
どうやら法国か教国の人間だったようでな、どうやら女狙いの人売りだったほうだ
結局その男も逃げる途中魔物に喰われたようでな、なんとも締まらん話よ
彼女は放っておいてやろう、一緒の墓に入れてやりたいがな」
「そうかでは···彼女はそれを見たから逃げたのか?」
「恐らくな···その男は兵士らしくてな、立ち向かっても勝ち目はあるまい
例えこの村全員でもな、だから逃げたのだろう、だれも巻き込まんように」
「成る程、優しく聡い子だったんだな」
「あぁ優秀な子だった、恋愛は苦手だったようだがな···ハハハ
では報酬の話だ、世話になったし追加しておくぞ」
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