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5.帝国と言う国
百二話 亡霊と湖の調査5
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102話 ブツを見付けよ
亡霊では来れないここに無くて、更に本来ならば繋がりがあるルシェラであれば
見付けやすい筈の思い入れある銀の指輪を見付けられないと言うのはどうか?
農園で1番最初に確認されたのが今から9日前だとすると、1週間は探した訳だ
それで尚且つそこまで広くも無い捜索範囲、確かに草や木が厄介ではあるものの
大体の見当を付ける事は出来るはず、これで見付けれないのは少し考え難い
アマネを見れば探してはいるがそこまで細かく確認していないように見える
もしかしたら彼女は既に気付いていたのかもしれない、アマネに近付いていく
「どうかした?何か見付けたの?」
「魔除けのある墓を見付けた位だ、そっちはどうだ?」
「こっちは特になにも、魔除けの墓ねぇ···やっぱり予想道理かもね」
「と言うのは遺体と共に湖に沈んでいるんだろう、と言うことか」
「そう、シンもそう思ってるでしょ?繋がりがあると霊の意識は引き寄せられる
そして時には魂ごとね、でももし遺体と共にあるなら見付けられない訳がない
でも見付けられない事に理由があるとしたら···」
「彼女は遺体に近付けない、これが理由か何故かは解らんが」
「死を受け入れたくないか、自分の体を見たくないか、んー他には···
もしかして湖の底にも魔除けの何かがあるとか?魔物が見えなかったし」
「あー確かにその可能性もあるな、近付けないと言うより弾かれているのか
あとは霊の本能として魔除けを無意識で恐れていると言う可能性もあるか」
「湖の中には多分魔物は居ないはず、居たとしたら水面近くに出てくるはずだし
1体も見えなかったからもし居たとしても奥の方、しかも怯えてるのだけでしょ」
一応探している振りはしておく、互いに地上には無いと判断しているが
近いものや生前持っていた物などから情報が見つかるかもしれないからだ
何も見付けられなくてもたいして困ることもないから探すのは適当でしかないが
それに見付けたとしても情報自体は報告用の追加情報位にしかならないからな
「まぁ夜になって湖から彼女が離れるまで待たなきゃならないからな···
とは言えずっと待ってる訳にもいかないし、少し湖から離れて行動しよう」
「そうね、見られたり感知されてる可能性もあるしもう少し移動しましょうか」
今は丁度昼くらいだろうか、細かい時間が判らないのはこう言うときも困るな
太陽は折り返し地点に差し掛かっている所だし、もう昼になっているだろう
結構森で時間を使っていたのだろう、丁度いいし周囲の確認もしておこう
調査依頼の情報になる魔物の巣やテリトリーを出来れば見付けておきたい
聞いた情報によると、この近くにあっても可笑しくないはずなんだが
魔物の足跡は沢山見付かるが、既に1週間は経っていると思われる
ウサギは大きめの岩の近くや木の根元に巣穴を掘ると書いてあったし
シカは草が多く周囲を木々で覆われた場所を棲みかにするようだし
特に見付けにくい訳でもないはずなんだが、一向に巣が見えない
たまに穴が見付かるが巣穴なのかただの窪みなのか判らないのが多い
埋まっているのも多く既に巣としては使われてないのだろう
森の中にシカの棲みからしき草が踏み固められた場所もあった
こっちは判断が付きにくいがそれでも暫くは使ってなさそうだ
どの魔物も巣を放棄して逃げたのか?何からと言えばあの亡霊だろうが
別の場所に巣を作ってると戻ってこない可能性もあるかもな
持ってきた依頼書に調査情報を書き込んでおく···どうやって?
そういえば書くものなんて持ってない···?いやそういえば手に入れてたか
でも宇宙ステーションで手に入れた物だし、この星に無かったら面倒だ
炭か何かで書いておくか···でその炭は何処だ?1個も持ってないぞ
仕方無い忘れないようにしておこう、忘れたらそこまでだが別にいいか
いつルシェラが動き出すか判らないから、暗くなったら気にしておかないと
草をかき分け捜索し木を見上げて枝を確認し、登って付近を確認する
たしか鳥の魔物も森と湖の両方にいるはずだ、なら巣はあると思うんだが
あまり重要じゃないのかそんなに情報はなかったけど、別の場所から来てるのか
それか木じゃなく別の場所に巣を作ってるのか?これは確認が難しいか
2人してだらだらと喋ったり周囲を回って捜索していると薄暗くなってきた
もう陽も沈んできたようだ、いや沈むって言うのも変か?見ていて気付いたが
別に太陽が沈んで夜が来る訳じゃないようだ、太陽が縦回転しているのではない
地面に沈む様に消えているが、恐らく太陽はこの星の周囲を回っている訳ではなく
消えている様に思う、夜に月が出ると入れ変わるように太陽が消えていくのだ
普通の宇宙の法則では有り得ないことだ、物質や質量あらゆる法則を無視している
気がする···いや別に可笑しくないのかもしれない、物質の変換とか量子化とか
そう言うのがあると言うし、よくわからんけどこれは普通の事かもしれない
宇宙の法則や摂理なんぞわかるはずもなし、解った所でと言うのもあるが
気にしても仕方無い、この世界においては普通の事で当たり前なのだから
と言うか地球だとどうだっけ?宇宙で星が動いて回ってるんだっけか
だとしたら···基本的には大体一緒じゃないか、大した差は無いようだな
太陽が沈んで日が落ち、夜が来て月が昇る···うん、なんだ一緒だな
一体自分は何を気にしていたのか···常識の欠如はやはり大きな問題か
これは知識を集めてあとは周囲に馴れていくしかないだろう
っともうずいぶん暗くなって来てるなアマネも空を見上げてボーッとしている
「そろそろ湖の方へ行ってみるか?位と探すのも難しいしな」
最後のは冗談と言うより、探せない言い訳としてルシェラに使うためだ
「そうね、流石に暗くなって来るとねぇ···帰る前に挨拶しておかないとね
でも隠れて近付けばいいんじゃないの?わざわざ真正面から行かなくても」
隠れて近付くのは考えたが無理だろうし、正面からいく理由か···
「隠れても恐らく感知されかねないからやめておく、正面から行くのは
簡単に言えば帰る事の意思表示だ、そうすれば此処に残るとは思わんだろう
もしさ迷っていて感知されず隠れていれれば、それはそれで良いからな」
「なるほど、ってことは木々影から近付いていこうって事ね」
それに頷き足を進める、話が早くて助かる丁度ここから真っ直ぐでいいし
亡霊では来れないここに無くて、更に本来ならば繋がりがあるルシェラであれば
見付けやすい筈の思い入れある銀の指輪を見付けられないと言うのはどうか?
農園で1番最初に確認されたのが今から9日前だとすると、1週間は探した訳だ
それで尚且つそこまで広くも無い捜索範囲、確かに草や木が厄介ではあるものの
大体の見当を付ける事は出来るはず、これで見付けれないのは少し考え難い
アマネを見れば探してはいるがそこまで細かく確認していないように見える
もしかしたら彼女は既に気付いていたのかもしれない、アマネに近付いていく
「どうかした?何か見付けたの?」
「魔除けのある墓を見付けた位だ、そっちはどうだ?」
「こっちは特になにも、魔除けの墓ねぇ···やっぱり予想道理かもね」
「と言うのは遺体と共に湖に沈んでいるんだろう、と言うことか」
「そう、シンもそう思ってるでしょ?繋がりがあると霊の意識は引き寄せられる
そして時には魂ごとね、でももし遺体と共にあるなら見付けられない訳がない
でも見付けられない事に理由があるとしたら···」
「彼女は遺体に近付けない、これが理由か何故かは解らんが」
「死を受け入れたくないか、自分の体を見たくないか、んー他には···
もしかして湖の底にも魔除けの何かがあるとか?魔物が見えなかったし」
「あー確かにその可能性もあるな、近付けないと言うより弾かれているのか
あとは霊の本能として魔除けを無意識で恐れていると言う可能性もあるか」
「湖の中には多分魔物は居ないはず、居たとしたら水面近くに出てくるはずだし
1体も見えなかったからもし居たとしても奥の方、しかも怯えてるのだけでしょ」
一応探している振りはしておく、互いに地上には無いと判断しているが
近いものや生前持っていた物などから情報が見つかるかもしれないからだ
何も見付けられなくてもたいして困ることもないから探すのは適当でしかないが
それに見付けたとしても情報自体は報告用の追加情報位にしかならないからな
「まぁ夜になって湖から彼女が離れるまで待たなきゃならないからな···
とは言えずっと待ってる訳にもいかないし、少し湖から離れて行動しよう」
「そうね、見られたり感知されてる可能性もあるしもう少し移動しましょうか」
今は丁度昼くらいだろうか、細かい時間が判らないのはこう言うときも困るな
太陽は折り返し地点に差し掛かっている所だし、もう昼になっているだろう
結構森で時間を使っていたのだろう、丁度いいし周囲の確認もしておこう
調査依頼の情報になる魔物の巣やテリトリーを出来れば見付けておきたい
聞いた情報によると、この近くにあっても可笑しくないはずなんだが
魔物の足跡は沢山見付かるが、既に1週間は経っていると思われる
ウサギは大きめの岩の近くや木の根元に巣穴を掘ると書いてあったし
シカは草が多く周囲を木々で覆われた場所を棲みかにするようだし
特に見付けにくい訳でもないはずなんだが、一向に巣が見えない
たまに穴が見付かるが巣穴なのかただの窪みなのか判らないのが多い
埋まっているのも多く既に巣としては使われてないのだろう
森の中にシカの棲みからしき草が踏み固められた場所もあった
こっちは判断が付きにくいがそれでも暫くは使ってなさそうだ
どの魔物も巣を放棄して逃げたのか?何からと言えばあの亡霊だろうが
別の場所に巣を作ってると戻ってこない可能性もあるかもな
持ってきた依頼書に調査情報を書き込んでおく···どうやって?
そういえば書くものなんて持ってない···?いやそういえば手に入れてたか
でも宇宙ステーションで手に入れた物だし、この星に無かったら面倒だ
炭か何かで書いておくか···でその炭は何処だ?1個も持ってないぞ
仕方無い忘れないようにしておこう、忘れたらそこまでだが別にいいか
いつルシェラが動き出すか判らないから、暗くなったら気にしておかないと
草をかき分け捜索し木を見上げて枝を確認し、登って付近を確認する
たしか鳥の魔物も森と湖の両方にいるはずだ、なら巣はあると思うんだが
あまり重要じゃないのかそんなに情報はなかったけど、別の場所から来てるのか
それか木じゃなく別の場所に巣を作ってるのか?これは確認が難しいか
2人してだらだらと喋ったり周囲を回って捜索していると薄暗くなってきた
もう陽も沈んできたようだ、いや沈むって言うのも変か?見ていて気付いたが
別に太陽が沈んで夜が来る訳じゃないようだ、太陽が縦回転しているのではない
地面に沈む様に消えているが、恐らく太陽はこの星の周囲を回っている訳ではなく
消えている様に思う、夜に月が出ると入れ変わるように太陽が消えていくのだ
普通の宇宙の法則では有り得ないことだ、物質や質量あらゆる法則を無視している
気がする···いや別に可笑しくないのかもしれない、物質の変換とか量子化とか
そう言うのがあると言うし、よくわからんけどこれは普通の事かもしれない
宇宙の法則や摂理なんぞわかるはずもなし、解った所でと言うのもあるが
気にしても仕方無い、この世界においては普通の事で当たり前なのだから
と言うか地球だとどうだっけ?宇宙で星が動いて回ってるんだっけか
だとしたら···基本的には大体一緒じゃないか、大した差は無いようだな
太陽が沈んで日が落ち、夜が来て月が昇る···うん、なんだ一緒だな
一体自分は何を気にしていたのか···常識の欠如はやはり大きな問題か
これは知識を集めてあとは周囲に馴れていくしかないだろう
っともうずいぶん暗くなって来てるなアマネも空を見上げてボーッとしている
「そろそろ湖の方へ行ってみるか?位と探すのも難しいしな」
最後のは冗談と言うより、探せない言い訳としてルシェラに使うためだ
「そうね、流石に暗くなって来るとねぇ···帰る前に挨拶しておかないとね
でも隠れて近付けばいいんじゃないの?わざわざ真正面から行かなくても」
隠れて近付くのは考えたが無理だろうし、正面からいく理由か···
「隠れても恐らく感知されかねないからやめておく、正面から行くのは
簡単に言えば帰る事の意思表示だ、そうすれば此処に残るとは思わんだろう
もしさ迷っていて感知されず隠れていれれば、それはそれで良いからな」
「なるほど、ってことは木々影から近付いていこうって事ね」
それに頷き足を進める、話が早くて助かる丁度ここから真っ直ぐでいいし
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