90 / 330
5.帝国と言う国
八十九話 炎の塔で収集9
しおりを挟む
89話 メタルビートル狩り
楽が出来ないなら正攻法?と言うか普通に倒すしか無いわけだが···
2体共近くに居るのがちょっと厄介だな、だがメタルビートルは翔べない···
と思っていいハズだ、いや魔法とか何かしらで翔べるかもしれないけど
あの重量では普通翔べないだろうし、実際羽根を羽ばたかせていた時も
体勢を整える事にも大して役立っていないようだし、そう考えていいだろう
まぁ翔べた処で別に機動力なんか無い浮かぶ位だろうけども···
そうなると近くに並ぶように揃っている今回のような場合は1対1になるように
回りながら戦うのがいいのか?と言うかそれくらいしか出来る事が無いんだけど
いやそもそもこいつがビートル達と同じ様に腹部が柔いと決まってはいない
もしかしたら全身甲殻かもしれないからな···まず確認してみない事には何とも
いやもし柔らかいとしてもそれはメタルビートル自身の甲殻より軟らかいだけで
ビートル達の甲殻並み、もしくはそれ以上の硬度があるかもしれない訳だ
うむ···まずは何より1体減らそう、検証するのはそこからでいい
メタルビートルの向きからズレて横へと回る、そこから首を狙って斬る
それしかする事が実質無いと言ってもいい、こいつ相手は出来ることが限られる
何度も繰り返し首へ斬りつける、何度も頭部や胴の甲殻に当たっては弾かれ
時に振り回される角に弾かれてはその力に体勢を崩される事もある
ゆっくりではあるものの移動しながらでは首へ攻撃するのは中々に難しい
正確には甲殻の間にある隙間へ刃を滑り込ませる攻撃をする事、だが
脚を攻撃して動きを遅らせてもいいが···このままでは突破口が見え無い
やってみるかないか、脚へと適当に長刀をぶつけてから関節を斬りつける
まぁその結果僅かではあるものの動きが鈍くなったようで回るのが遅くなった
鈍くはなったもののやはり攻撃はまだ難しいか、やはり2体なのが問題···
いや動きは鈍いし近接攻撃しかない···これなら方法は十分あるはずだ
しかしずっとこうもしていられない、ふむ···こうなると少し無茶するか
頭部へ押し込むような蹴りを放ち首の隙間を広げそこに突き刺す
深く突き刺したのはいいものの首を直ぐに戻され抜きづらくなった
いやこっちを向こうとしているのかガッチリ甲殻に挟まれた
結果こっちへ向けなくなり角で攻撃も出来なくなったが···
もう一度頭部を蹴るが力が強く殆ど動かない、少ししか引き戻せなかった
それにもう1体が徐々に近付いて来ている、コイツらの攻撃を喰らうのはまずい
更に繰り返す事3度ようやく抜けた···所に角が勢いよく向かってきた
右腕へと当たりメシャリと音を鳴らした後、手から長刀が壁へと飛んでいく
千切れなかったのは幸いだな、骨が砕け半ば程抉れ血が吹き···吹き出ない?
壁に長刀がぶつかり音を発てると同時に直ぐに後ろへと後退し回収に向かう
じわじわと右腕に熱と違和感を感じ···あっ痛みを感じ始めた処で血が吹き出た
思ったよりも血が黒かった、前に斬った人間の血は結構真っ赤だったけども
うーん自分の血を見て何故か吸血鬼が頭によぎった···何故だ分からん
まぁそんな事は今どうでもいいんだ、全然重要な事じゃない
腕は···回復薬でまぁ治るだろう、だが思ったよりも1撃が重かった
まぁあの1撃は普通のよりも重かっただろうがそれでもかなり危険だ
だが敵も勢いよく頭部を振ったせいか首の傷口が広がったようだ
それなりの勢いで血が吹き出しているが···暫くして吹き出す血は止まった
どうやら出血での死は期待しない方がいいようだ、動きは更に鈍くなっているが
それに体がふらついているようで安定しておらず、頭部も殆ど動いていない
首を曲げ傷口が隠された訳だが逆の方が無防備になったとも言える
とは言ってもそこにはもう1体がいてカバーされている状況だ
腕の出血が収まってきて形も元に戻ってきたが力が入れづらいままだ
武器を持つことも出来ない···流石に治りきりはしないしまだ使えないか
それに利き手を潰されたのは痛い、左手ではそこまで正確に扱えない
だが後は力付くでどうにか出来るか?反対側に行って首を斬るだけだが
背中を越えて首を斬るのが安全ではあるが、左手では精密に狙えない
首近くを越えるなら首を狙えそうだがその分危険性も高くなる
元気な方が前にいるからそれを抜き去り弱っている方に近付く
直ぐに乗り越えるのはまずいか?また武器が挟まれると困る
乗り越えた先に安全のためもう1体が居ない状況にするために
少しずつ距離を詰めさせ、敵の攻撃範囲に入った所で乗り越える
弱っている方が何やら羽根を広げ妨害してくるが大して関係ない
軽く横向きに跳んでその羽根の無い首近くの背を越え首へ斬りつける
斜め上から突き刺さった長刀が首を突き抜け床へぶつかる
やはりこれではあまり効果が無かったのかまた挟まれた···結果
宙で逆さになる羽目になった···が、少しづつだが刃が進んでいる
どうやらあっちも力が抜けてきているようだ、隙間をこじ開けていく
ん?とは言えこのままだと···、僅かな隙間が出来た所で刃が首を斬り裂く
それから力尽きたのか挟む力が無くなり一気に刃が斬り抜ける
ゴッ「うぐっ」
そうすれば当然の如く頭から床に落ちる羽目になった、大して痛くはないけど
それに死にかけではあるがまだ死んでいないようだった、だから頭を蹴る
首がどんどん千切れていき2回目で死んだ、もう1体は直ぐに殺れる
横に回って脚を叩き首を斬る、流石に右手の時よりは上手くいかなかったが
そして背を転がるように越えて反対側から斬りつける、最後に頭部への蹴り
これが1番いい、安全だし確実性も高いし、そもそもそれ以外だと難しい
真っ向勝負をすると基本的に不利だからな、まぁ足は少し痛くなるけど
ドロップはメタルビートルの角と金属の板と金属の小さな塊の様なもの
板は予想通り[メタルビートルの甲殻]で塊は[鉄片]だった、素材になるか
そしてようやく角2個め、中々に苦しい戦いだったが1体だけなら簡単だったな
楽が出来ないなら正攻法?と言うか普通に倒すしか無いわけだが···
2体共近くに居るのがちょっと厄介だな、だがメタルビートルは翔べない···
と思っていいハズだ、いや魔法とか何かしらで翔べるかもしれないけど
あの重量では普通翔べないだろうし、実際羽根を羽ばたかせていた時も
体勢を整える事にも大して役立っていないようだし、そう考えていいだろう
まぁ翔べた処で別に機動力なんか無い浮かぶ位だろうけども···
そうなると近くに並ぶように揃っている今回のような場合は1対1になるように
回りながら戦うのがいいのか?と言うかそれくらいしか出来る事が無いんだけど
いやそもそもこいつがビートル達と同じ様に腹部が柔いと決まってはいない
もしかしたら全身甲殻かもしれないからな···まず確認してみない事には何とも
いやもし柔らかいとしてもそれはメタルビートル自身の甲殻より軟らかいだけで
ビートル達の甲殻並み、もしくはそれ以上の硬度があるかもしれない訳だ
うむ···まずは何より1体減らそう、検証するのはそこからでいい
メタルビートルの向きからズレて横へと回る、そこから首を狙って斬る
それしかする事が実質無いと言ってもいい、こいつ相手は出来ることが限られる
何度も繰り返し首へ斬りつける、何度も頭部や胴の甲殻に当たっては弾かれ
時に振り回される角に弾かれてはその力に体勢を崩される事もある
ゆっくりではあるものの移動しながらでは首へ攻撃するのは中々に難しい
正確には甲殻の間にある隙間へ刃を滑り込ませる攻撃をする事、だが
脚を攻撃して動きを遅らせてもいいが···このままでは突破口が見え無い
やってみるかないか、脚へと適当に長刀をぶつけてから関節を斬りつける
まぁその結果僅かではあるものの動きが鈍くなったようで回るのが遅くなった
鈍くはなったもののやはり攻撃はまだ難しいか、やはり2体なのが問題···
いや動きは鈍いし近接攻撃しかない···これなら方法は十分あるはずだ
しかしずっとこうもしていられない、ふむ···こうなると少し無茶するか
頭部へ押し込むような蹴りを放ち首の隙間を広げそこに突き刺す
深く突き刺したのはいいものの首を直ぐに戻され抜きづらくなった
いやこっちを向こうとしているのかガッチリ甲殻に挟まれた
結果こっちへ向けなくなり角で攻撃も出来なくなったが···
もう一度頭部を蹴るが力が強く殆ど動かない、少ししか引き戻せなかった
それにもう1体が徐々に近付いて来ている、コイツらの攻撃を喰らうのはまずい
更に繰り返す事3度ようやく抜けた···所に角が勢いよく向かってきた
右腕へと当たりメシャリと音を鳴らした後、手から長刀が壁へと飛んでいく
千切れなかったのは幸いだな、骨が砕け半ば程抉れ血が吹き···吹き出ない?
壁に長刀がぶつかり音を発てると同時に直ぐに後ろへと後退し回収に向かう
じわじわと右腕に熱と違和感を感じ···あっ痛みを感じ始めた処で血が吹き出た
思ったよりも血が黒かった、前に斬った人間の血は結構真っ赤だったけども
うーん自分の血を見て何故か吸血鬼が頭によぎった···何故だ分からん
まぁそんな事は今どうでもいいんだ、全然重要な事じゃない
腕は···回復薬でまぁ治るだろう、だが思ったよりも1撃が重かった
まぁあの1撃は普通のよりも重かっただろうがそれでもかなり危険だ
だが敵も勢いよく頭部を振ったせいか首の傷口が広がったようだ
それなりの勢いで血が吹き出しているが···暫くして吹き出す血は止まった
どうやら出血での死は期待しない方がいいようだ、動きは更に鈍くなっているが
それに体がふらついているようで安定しておらず、頭部も殆ど動いていない
首を曲げ傷口が隠された訳だが逆の方が無防備になったとも言える
とは言ってもそこにはもう1体がいてカバーされている状況だ
腕の出血が収まってきて形も元に戻ってきたが力が入れづらいままだ
武器を持つことも出来ない···流石に治りきりはしないしまだ使えないか
それに利き手を潰されたのは痛い、左手ではそこまで正確に扱えない
だが後は力付くでどうにか出来るか?反対側に行って首を斬るだけだが
背中を越えて首を斬るのが安全ではあるが、左手では精密に狙えない
首近くを越えるなら首を狙えそうだがその分危険性も高くなる
元気な方が前にいるからそれを抜き去り弱っている方に近付く
直ぐに乗り越えるのはまずいか?また武器が挟まれると困る
乗り越えた先に安全のためもう1体が居ない状況にするために
少しずつ距離を詰めさせ、敵の攻撃範囲に入った所で乗り越える
弱っている方が何やら羽根を広げ妨害してくるが大して関係ない
軽く横向きに跳んでその羽根の無い首近くの背を越え首へ斬りつける
斜め上から突き刺さった長刀が首を突き抜け床へぶつかる
やはりこれではあまり効果が無かったのかまた挟まれた···結果
宙で逆さになる羽目になった···が、少しづつだが刃が進んでいる
どうやらあっちも力が抜けてきているようだ、隙間をこじ開けていく
ん?とは言えこのままだと···、僅かな隙間が出来た所で刃が首を斬り裂く
それから力尽きたのか挟む力が無くなり一気に刃が斬り抜ける
ゴッ「うぐっ」
そうすれば当然の如く頭から床に落ちる羽目になった、大して痛くはないけど
それに死にかけではあるがまだ死んでいないようだった、だから頭を蹴る
首がどんどん千切れていき2回目で死んだ、もう1体は直ぐに殺れる
横に回って脚を叩き首を斬る、流石に右手の時よりは上手くいかなかったが
そして背を転がるように越えて反対側から斬りつける、最後に頭部への蹴り
これが1番いい、安全だし確実性も高いし、そもそもそれ以外だと難しい
真っ向勝負をすると基本的に不利だからな、まぁ足は少し痛くなるけど
ドロップはメタルビートルの角と金属の板と金属の小さな塊の様なもの
板は予想通り[メタルビートルの甲殻]で塊は[鉄片]だった、素材になるか
そしてようやく角2個め、中々に苦しい戦いだったが1体だけなら簡単だったな
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる