Re:ゼロ 魔人が行く異世界伝説(伝説では無い)

4.異世界生活の始まり

七十一話 入手品の確認(物品)

71話　盗んでないです勝手に手に入っていたんです本当です知らなかったんです
私はやってない!これはきっと奴等の陰謀なんだコンショヌア法国絶対許さねぇ!

破ってみると中に入っていたのは小さな像だった
[神ズグルメーの小像]
見た目はローブを着た若い男の外見をしているが目立つのは
背中から生えている4つの触手と右手に持った魔法使い用の大杖と
左手に持った分厚い本と2本の触手でもつ頭部程の大きさの円筒状の何かだ
これが法国が信仰している邪神の小像のようだ、役に立つわけでもなければ
なんらかの利益があるどころか持っていても害しかなさそうだが
鍵の掛かっていた木箱の鍵を開ける、当然壊す以外の選択肢などないが
中には小さい1cm位の大きさの宝石が6個と金貨が5枚小金貨が7枚入っている
とは言えこれは一部でしかないと言える量だが、恐らく活動資金の殆どだろう
主な金と言っていいだろう、本国に送る際に貴金属や武具などに変えているし
やはりそこまで多くの金銭は保持していないだろうという考えでしかないが
まぁそれでもこれで奴等の活動もこれから少しは大人しくなるだろう
そして先ずはただの宝石とか普通の装飾品から鑑定していく
宝石は木箱に入っていた1cm位の色んな色の小さいの6個と別の4個が
装飾品は4個あるが、宝石等で彩られた効果の無いただの装飾品と思われる物だ
効果のある装備品として使えそうなのは2つある、指輪は含んでいない
宝石に関してはほんとにただの宝石だ、別に偽物とかではないだろう
とは言え効果も無いし、特に魔力を含んでいるわけでもないようだ
売るしか使い道は無いかな、他に使い道が思いつかない···というか
何の効果も無いのにそこまで価値が付くとも思えないんだよな
実際は十分価値があるんだろうけど···何に価値があるかは分からない物だ
装飾品はネックレス2つと腕輪とアミュレットだ、宝石が埋まっている
効果のある方はネックレスとアミュレットだ、これは違いが分からない
ネックレスとアミュレットは何が違うんだ?呼び方が違うだけだよな?
うーんまぁいいか同じだろ、しかしあまり期待出来る物ではなさそうだ
[貧しき者の　神への祈り　アミュレット]　上位級　クゼルマイト鉱石製
[怒りが　募る　ネックレス]　上位級　骨製
どっちも上位か···これじゃたいして価値は無さそうだな、性能にもよるが
鑑定の上位スキルがあれば性能も分かるようだが、ないから仕方ない
とはいえデメリット効果があるかどうかは分かるようだ、ネックレスには
何らかのデメリット効果が付いているのが分かる、使う事はないだろう
次は指輪だが白い箱の指輪はただの指輪のようだし他のも効果は特になさそうだ
あるにはあるが弱い効果だろう、3つとも普通級だし役には立ちそうにない
次は日記とかに混じっていた1つだけ違う本の鑑定
[火の魔術書　ファイアエンハンス]
魔術書は確か魔法の勉強のために使う本だったか、魔法の術理が書いてあるとか
無いとかなんとかかんとかよく分からないし、効果も分からない
火の魔法はアビリティすら持ってないし亜空間倉庫に放り込んでおけばいいか
次はお楽しみのスクロールだ、色々貯まってきているから新種が楽しみだ
[ファイアウォール][ファイアウォール][ファイアランス]
[ウォーターベール][ウォーターボム][ハイライウィンド]
うんまぁ何となくそんな気はしてた、2つは完全に模様とか一緒だったし
火と水はそれぞれ模様とか一部同じだったし、図も結構似てる所あったし
···まぁいいか、それにしても日記の中に放火とか結構してた記録があるけど
こういったスクロール使ってたのか、だが確かにそれっぽい構成になってる
それと前に手に入れたアクアランスってこれを見るとウォーター系の上位っぽい
やはりスクロールもかなり種類ありそうだからコンプリートしてみたいな
ダブったのは使っても良いかもしれないな、あぁそうなってくると杖も···
そうだよなぁ···杖もそれくらい種類があっても可笑しくない訳だ
杖も全種類コンプリートを目指すか?うぅむそれも良いかもしれないな
特に何も目的も無ければ目標も無いような、所か無いと言っていい状態だからな
どうするにせよ保管する場所が必要になるか···拠点がないと難しいかな
あーだこーだやっている内にもう日も沈んできてきている
今日はもういいか、じゃぁ次は明日要らない物をどうするかだな
ブラックマーケットが近いしそこに売ればいいか?
売りに出す物は特に値段が付くようなものでも珍しい物でもないだろうから
これ等をオークションに出す意味は無いしな、普通に売るしかないが
しかし何処で売ればいいかも分からない訳だ、だからブラックマーケットで売る
まぁ売るしかないとも言える···いや売るしかないんだけども
売れる場所が見付かっただけでも十分だろう、持ってても仕方ないし
さてもうやることもないし寝るか···っと
そう言えばブラックマーケットっていつやってるんだ?
まぁ今から行く気もないし明日の朝にでも行けばいいか
カランカラン
ん?どうやら客が来たらしい、声とか足音から4-5人か?冒険者かな
暫くして喧嘩でもしているのか騒ぎながら階段を登っていく
中々に足音も階段の軋む音も響くな、だがそれ以上に騒いでいるのが煩い
何を言っているかまではくぐもったようになってよく分からないが
声からしてまだ若いようだな、多分新人の金欠と言った感じか
そう思えばまぁ自分も新人で金欠だから変わらないか
朝日が登り始める頃合いに起きればいいか寝る···
······
····
そろそろかと思って目が覚めたがまだまだ外は暗い
日が登り始めるまでまだ少し時間がありそうだ、いやまだまだか?
ん?ギシギシと廊下が、いや階段の方から軋む音が聞こえる
誰か降りて来ている様だな、鉢合わせするのも面倒そうだし
しかし何でこんな暗い時に降りてくるんだ?もしかして···
ブラックマーケットか裏通りの露店でも行くのか?
わざわざ足音を殺しながら降りてくるとは、気遣いも出来るようだな
普通の冒険者達の多くはそんな事気にしなかったりするからな
まぁ中堅以上の多くはする方もされる方も気にしないのが多いようだが
それでも一定数はいるから気を付けた方が良いことではあるだろう
···多分、きっと、そう···なんじゃ、ない?···かな?···うん