Re:ゼロ 魔人が行く異世界伝説(伝説では無い)

4.異世界生活の始まり

七十話 入手品の確認(情報)

70話　盗んだ?違います拾ったんでs

屋根伝いで宿に帰ってきた、結構宝石系とかアクセサリー系もあったし
なんか情報も色々手に入ったからな、何にせよ金になるといいなぁ
これは見られ無いほうがいいか、さっさと中身を確認しておくか
一先ずは···全部出して最初から入っていたのを見てみないと
最初に出てくるのは最後に詰め込んだ宝石やら金属の換金用の貴金属
だが換金用のは···これはまぁ当然後だな重要なのは情報の方だ
とは言え情報に関してはどうするかまったく考えてないけど
次に出てくるは日記やら資料やら何かの情報の紙束達
そして次は最初から入っていた物の確認だ、結構入っているようだが
まず出てきたのは両手サイズの鍵の掛かった木箱、チャリチャリ音がする
次に出てきたのは円筒状の容器、なにやら法国の模様が刻まれている
そして透明な容器に入った指輪2つと白い箱に入ってるのが1つ
法国の刺繍が入っているローブと容器に納められた薬品4つ
そして本が3つとスクロールが6つも入っていた、良い物だといいな
とは言え指輪とかそこら辺は後回し、一先ず情報の方に目を通そう
何となくで最初に手に取った本の表紙には3と書かれている
1から目を通すか、同じ様な本は3つしかないから分かりやすいな
1と2は3に比べて何故か非常に薄く半分位しかない
軽く捲って目を通すと何をするか何をやったか何が起きたか等
予定と結果、それによって起きた事も大雑把ではあるが書かれている
作戦書とでも言うべき機密情報と言っていいだろう
それにしても随分と悪どい事をやっているようだな···違法しか無い程だ
最初は創歴1865年7月21日からか、3の最後の日付は1871年4月12日
今日の日付かな、そういえばそこら辺気にしてなかったな、まぁいっか
5年以上は活動してるのか最初はらへんは何が書いてあるのか
[前任から引き継ぎが完了した、これからは物質、金を優先して行動する
奴隷兵の獲得は誘拐、恐喝、詐欺何をしてもいい、洗脳は難しいか
政治に関しても間者がいる、表に出て行動しない限りは安全だ]
要約するとこんな感じか?ちょくちょくどうでもいい事が書かれてるな
[前任が残していった資料と記録を処分した、作戦資料は本国に送った]
ふむ前任の情報は取得出来ないか、そしてまたどうでもいい事を挟んでくる
[今日から我が部隊がのしあがるのだ、そして大隊を統べる隊長となり
他国の軍を蹂躙し国を支配し従属せぬ者は皆殺し!ひっひひ
嫌まて···見た目のいいやつは捕らえて性奴隷だ!ククク選り取り見取だな
あぁ早く早く!我らに従わぬ者共に正義の鉄槌を!我等法国こそが!
人類の正当なる王であり支配者!神に選ばれた真の人間!我等を称えよ!
我等が神ズグルメーを称えよ!コンショヌア法国を称えよ!愚かな劣等種共よ!]
うーん実にどうでもいいことだ、それにしても法国ってクズしかいないのか?
(実質魔物どもと同じで人類の敵扱いだからなぁ)
悲しいなぁ存在する価値も意味も無いじゃん、そら人類の敵になるよな
コンショヌア法国は邪神ズグルメーを信仰してるのか、無駄な情報では無い
こともないか信仰神なんて直ぐに分かる事だろうし、手に入った情報は
何にせよ法国は人類のためにも滅ばないといけないという事くらいかな
うーんとは言え傘下に教国があるようだし、洗脳もしてるみたいだし
法王が行っている洗脳を解けば何とか···ならないかな?ならないか···
それにしてもどうやって洗脳しているんだろうか
書いてあるのは法王が洗脳による支配と魅了の力を持っている位だが
洗脳は法国の国宝と呼ばれている物らしいが、誰も見たことは無いとか
ふむふむここらは重要じゃないか、道具で支配してるならそれをどうにか
無力化するかそんなに大きく無い物ならば奪えば終わりだな
あとは仕事の事が書いてあるな、何人か拐って本国に送ったとか
金品を強奪、物質を略奪、禁製品の密輸入、ろくでもないな
そして直ぐに軍の監視が強くなったようで動きづらくなったようだ
何度か潜伏と行動を繰り返して国力を削ぎながら自国の強化
更にダンジョンから出た装備品等を送って戦力強化もしている
とはいえこの頃はそこまで大きく動けず微々たる物だったようだ
2に目を通すと徐々に活動が活発になり大きく動き始めている
軍や政務に入っている密偵とパイプを持ち、活動範囲を拡げ出し
遂には幾つもの表での犯罪行為すらも黙殺され、犯罪の増加は始まる
それによって民心が国を離れ犯罪が裏で横行しだしてくる
結果的に食っていくための冒険者が増加しこの部隊に大きく利益が増え···
るような事はなかった、それに伴い軍部も増員し情報部も活動的になり
想定していた計画とは逆に自分達の動きが制限される嵌めになった
自分達の活動範囲拡大や人員の確保を求めた結果がこれである
結局規模が大きく縮小され、さらに人員の大きな損失が発生する
多くが犯罪によって捕まり、予備の拠点や輸送等の設備を消失
2は半分近くが盛衰の話になっている、旺盛を求めた果てに衰退に至った
そして最後のページには怒りや憎しみや嘆きやらが書きなぐられている
内容も特になく、よくも邪魔をしたなとかふざけやがってとか殺してやるとか
選ばれた特別な人間である俺の道をよくも阻んだなこのクソ共が!とか
俺は特別なんだぞ!お前達の様な下等な存在とは違うのだ!このグズ共が!
畜生風情が!誰に刃向かっているのか解っているのか!従えクズ共!
刃向かう奴はぶっ殺してやる!とか似たようなのばかりだ
3は5分の1位しか書き込まれていない、そして冒頭の内容の殆どが
弱体化した組織の立て直しとなっている、その後は活動について書かれている
ん?後ろの数十ページが背表紙とくっついている、接着されて開かない
側面は完全に閉じられていて表のページを触るとページの7割程が凹んだ
中はくり貫かれて空洞になっているようだ、縁部分をなぞって破ってみる