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4.異世界生活の始まり

六十六話 犬の通り道 踏破

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66話ダンジョンボスバトル

なんか気持ち悪くなってきた気がする、腹の気分が悪い?
うーむ、あぁ14階層へ続く階段だっけかまだ休んでおこう
腹の傷と気分が良くなったらいこう、さすがにこのまま行くのは危険すぎる
うーむ頭がふらつくような···さっきよりも酷くなっている気がするな
うーうーはっ吐き気がする···ような気がする、でも何も出るものはないぞ
あ"ーう"ーぬ"ーん"ー·······
あぁあん?いつの間にか意識が飛んでいたのか?気分はすっかり良くなった
腹の傷も塞がっている、少し皮膚が薄くなったような凹みがあるけど
完 全 復 活···いや完全でもないか、少し疲労はあるし
でももう十分といって良いほど回復しただろうから14階へ降りよう
14階層は今までよりも明るめだな···うん、そこら辺が燃えて炎が照す
うん?壁やら床やら色んな場所が燃えている、ボスは火属性って事か?
火耐性取っておくか?いやまぁ出てくる敵次第かな
うーん···そんなに広くは無さそうだな火のお陰で遠くまで見える
それに横道は無くて四角い形状のただ所々燃えてる通路になっているだけ
何故か敵も居ないし···罠は火の粉が飛んできたり穴から熱風が吹いてきたり
小さい矢が飛んできたりはしたんだがな、これだと判断着きにくいな
一応取っておくべきかなこういった罠があるんなら十分役立つだろうし
暑さのせいか少し喉も渇くな、これは想定外、汗をかいてる訳でもないんだが
何故だ···?階段も見つけたしちょうどいい、試しにジュース飲んどこう
適当に手に取れたやつでいいか···これだな、緑の缶だな字は読めない
特に注意らしきマークとかないし飲料水だろう···どうやって開けるんだ?
しまった開け方が分からない、上面っぽい方に何やらあるがこれか?
うーん?うーぬ?あぁこれをスライドさせればいいのか
ガチッ
うんよしこれで開いた、戻せば一応は閉まるようになってるんだな
苦い?うん苦味だろう不味くはないな、さっき飲んだ水に比べれば全然ましだ
ふぅ少々口のなかに苦味は残ってはいるものの他は万全だろう
次の階層は15が最奥なのが確かならばボスがいるはずだ
結局敵が居ないせいで傾向が判らずじまいで終わってしまった
行くしかないんだけど、幅のある少し長めの階段を降りていく
着いた先は大広間と言うべき場所だろうか、装飾が壁や天井に僅かにある
少々薄暗い物の十分見えはする、全体的に光が弱いが明かりとなる物は
部屋の四方に火を灯された台座があり天井の中央には光る結晶が埋まっている
ボス部屋専用の構成になっているようだ、階段の少し前に線が引かれている
この線を越えればボスが現れる戦闘開始の合図、ということかな
よしいくか、出来れば勝ちたい報酬も欲しいし
線を越えると台座の火が燃え盛り大きく膨れ上がり炎の柱となる
結晶は光を強く放ちだしそのせいで少し目が眩んだ
グルルルゥ
目の前には地面の陣から現れる赤い犬···今回は犬だなおそらく
首には金属の首輪をしたオレンジの瞳の高さ2M位ありそうな犬だ
此方を睨み、咆哮を放ちそして直ぐに突っ込んでくる
速さは前の特殊な奴と同等くらいか、いや少し遅いか
そしてその赤い爪を煌めかせ引っ掛かりに来る···避けれたが熱い
爪は少し揺らいで見えるせいで距離を上手く測れなかった
赤くなっているのはもしかして赤熱しているからなのか?
前足を狙って斬りつけようとするも此方を向いた口から炎が向かってくる
やっぱり火を使ってくるようだな、これは避けるしかない
振る勢いを使って右へと短く跳ぶ、斬れはしたが浅すぎる薄皮1枚か
回避した炎は放射ではなく球状だったようだ、魔法の火球だろうか
近接を好むのか接近からの爪による攻撃や噛みつきばかりだ
···いや違うなこれは状態異常を狙っているんだろう、毒か麻痺か火傷か
くぅ···斬りあいの中で攻撃は入れれているが浅い物ばかりだ
しかも少し敵の攻撃もかすっている、殆ど熱の余波くらいだが
斬り下ろしが上手く入ったと思ったが獣の機動性に避けられてしまった
人間になら確実に当たる攻撃も動物型には避けられてしまうな
そして振り切った隙に左から腕を狙ってるような爪が向かってくる
そしてその突き出した右前足に死角からの斬り上げを喰らわせる
そして斬り落とす事に成功した「グッルウルゥア」「がっ」
切断された前足は物理法則に乗っとり飛んで左脚に爪が刺さった
当たり前と言えば当たり前だよなぁ、しかしそこまで考えてなかった
これも戦闘経験の少なさか、しかし敵の機動力も大きく下がったはずだ
しかし敵は後ろに下がって火球を放ってくる、そらそうだよな
回避しようとするも左足に力が入らない、入りにくい
感覚が鈍っている地面に足を着けている感覚も無くなりフワフワする
これが麻痺か、バランスが取りにくいし左足がガクガクしている
右に転がるように跳んで回避する腰布の一部が焼け焦げる
くそっこれしか服ないんだぞ、続いてカランカランと音がなる
どうやらナイフを落として来たらしい、そして火球が飛んでくる
動きを読まれていたようだ、防ぐため火球を斬り左右に両断する
チリチリパチパチ弾けたような音が耳に障り通り抜けていく
そしてまた1発2発と続いて放たれる、今度は左へと跳ぶが
少し距離が足りなかったようで、ナイフまで手が届く距離じゃない
そして又火球が飛んで···いや違う、今度は火炎放射か
半円を描く様に首を振って放射状の炎をばらまいている
これは防げないか?いや距離は10Mもない、奏で斬撃を飛ばす
威力は高が知れているが妨害は出来る、攻撃を止めて回避行動をとった
いや向かってきた遠距離でも有利は無いと悟ったか
近づいてくるか、迎撃の準備は出来ている
勢いの落ちた走りでは驚異にならない、がここでまた火炎放射
放射に回避はあまり意味を持たない、防ぐために又奏を撃ち迎撃
視界が炎で遮られるが放射は止まったようだ、次はどう来る···?
炎を掻き分け顔を覗かせる直ぐ様左腕を前に防御として構える
首狙いの噛み付きを腕を盾にして防ぐが、押し倒される
「グルルルァアァ」「ぐぅうぅ」 ぽてっ
腕に歯が突き刺さり熱によって傷口が焼かれていく、出血を止めてくれる
が痛みと麻痺のせいか力が上手く入らない、どんどん押し込まれる
視界に影と光が映るとともに敵へ向かっていく
「グルゥグァアァーー」
そして敵は叫びを上げ口を離し痛みに呻き首を振り回し後退する
そこにはナイフを敵の目に突き刺したまま振り回される少女ちゃん人形がいた
そのたびにナイフが少しずれ傷口が広がりさらに出血が酷くなっていく
おそらくこのまま放置していても死ぬだろう
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