Re:ゼロ 魔人が行く異世界伝説(伝説では無い)

4.異世界生活の始まり

六十一話 犬の通り道2

61話　初心者脱却のダンジョン

左から攻める事にしたのはいいがどうやって攻めようか
やはり初手は邪弾が安定かな、前の階層で聖弾2発ではギリギリで殺れた
しかしもう聖弾2発では殺れないだろう、でも邪弾なら十分殺れるだろう
やはり有効な手立てに絞った方がいいのだろうか?育てたいんだがな···
一番近い奴に邪弾を撃ち込むも、2発目からは避けられてしまった
やはり距離もあり、連射も出来ないとなると難しいものがあるな
そして当然だが3匹とも向かってきた、距離もあってか全然当たらない
長刀のマガセビを構えながら邪弾を撃って牽制しながら連携を崩していく
3匹とも一斉に来られると少し対応しづらい、最後に一番奥の犬へ撃つ
魔力的にももう撃たないほうがいいだろう、魔力が結構消耗しているのが分かる
向かってきた1匹目を左斜め上へと切り上げ、頭部を斜めに斬り裂く
振り上げたところに直ぐ様2匹目が腕を目掛けて跳び掛かってくる
右足を半歩下げて振り上げた軌道をなぞるようにして降り下ろす
頭部と上体を切り裂いたところに、遅れて3匹目が向かって来る
今度は前に出ている左足を狙っているのか、噛みつこうとしてきた
近付いて来たところで噛まれるより速く、左足で軽く蹴りあげる
更に浮き上がった体を斬りつける、これで全て一刀両断できた
ドロップした皮は1個か···ドロップ率は大体2分の1か悪くはない
周囲を警戒し、安全を確認したらとっとと拾って袋にしまう
横にいる犬たちがこっちにこないのは何故だろうか···それにしても
やはり今は魔法より物理の方が強いな、今からは物理主体でいくか
それにここまで楽なのはマガセビ自体の性能が高いのもあるだろう
もう少し敵の強い適正に近い場所まで、ここらは軽く流しておくか
ステータスを伸ばすには鍛えるくらいしかないが
戦闘のほうが伸びやすい気もするし、レベルアップは補正みたいなもんだし
ただあんまり弱い敵だと意味はないよな···実際アビリティとかスキルも
成長速度が悪くなってる気がするし···気のせいかな···
まぁいいやさっさと階段を探そう、横道は大体どこもすぐ部屋にはならない
少々めんどくさい形状だ、こんな入り口近くにはないだろうけど
一番近い場所から順に探すんだ、まぁあるかもしれないからな···うん
少し暗い道を進んで少し、曲がり角にきて横をみる···あった
階段があった···まぁいいんだけど、楽にこしたことはないんだが
この階段···長いな今までの長さは3倍、横幅も高さも1.5倍はあるぞ
そう思えば別に階段が1つとは限らないよな、ガイドブックには···
見た所には1つとは書いてなかったし、この階には複数あるのかもしれない
ん?白く塗られた木の板が中の入り口横に掛けられている
-注意事項-警告ここから先は初心者用の下級エリアではありません
-この先は中級エリアです、適正レベル以下の方は入らないように
と書かれている、結構綺麗なままだし手入れされているのだろうか
まず上級まで行くのを優先するか、戦闘は最小限に宝箱は···あったら開けよう
長い階段を降りていくと大きめの道が左右に広がっている
また左に行ってみるか、そこそこ長い道だな、ここからじゃ奥が見えない
一先ず横道は全て確認しておく小部屋は箱や階段がなければスルー
道は何もない行き止まりが複数あった、扉もあって開ければ道が続いていたり
小部屋に繋がっていたり、行き止まりの道になっていたり、最後の横道は
今まではボロボロの木で出来た隙間だらけの扉や破壊された扉だけだったが
今度は綺麗な隙間もない木の扉だ、多分他とは違うのには意味があるんだろう
警戒しつつゆっくり開け、続いて開いていきながらその隙間から向こう側を覗く
奥には小さめだが前のよりも大きい木の宝箱があるが部屋ではなく初めての
意味のある行き止まりの通路になっている、まぁ空箱や罠だったら別だが
罠がないか床を確認する、罠系のスキルを獲ってないからな···
しかし何かが違うのは分かる、床の一部に凹凸があるしこれが罠か?
壁を確認するもしかしこちらにも凹凸が見える、罠に関係は無いか?
扉を十分通れるくらいのいつも通りに開ききるとカチッと僅かに音が響いた
(罠はこっちだったか···しかし何が起きる?)
体を隠そうとするも一本道で隠れる場所など無いことに思いいたった
失念していた···いやこれは違うか、ダメだな罠で焦ってしまったか
思考も終わる頃にビュンと矢が一本足の間を飛び抜けていった
かすりもしていないが、腰布に穴が開いてしまった
体に当たらないからと気にしなかったせいだ、弾いておけばよかった
宝箱に近付いて確認していく、罠の有無など分かるはずもない
開けるが罠はなかったのか何も起こらない、中に入っていたのは
たいまつだ···ただの松明だ、2本だこれはまぁまぁ当たりじゃないかな?(錯乱)
うん当たりだよきっと、壁掛けの松明よりも上等そうだし
異空間倉庫に仕舞っておこう、暗いダンジョンで役に立つだろう
戻って進むともう横道もなく突き当たりに当たったが、魔物が1匹も居なかった
まぁ横道にある小部屋にはそれなりにいたけど大通りには居なかった
これでは適正レベル以下の初心者達も来たりしているんだろうなぁ···
この考えに至ったのにはちゃんとした理由がある、なんでかって?
この右に階段があってそこから見える下の階層に残骸···
いや冒険者らしき物···うぅん者の死体が転がっているからだ
降りて近付いて見るが···それにしても思ったよりも装備が貧弱だ
適正レベル以下の初心者が警告を無視して突っ込んだのか···
自分の力を過信したのかそれとも宝箱に期待して無茶をしたのか
確かに初心者でありながら中級難易度の物を持ち帰れれば
力の証明であり装備品なら直接力に他のものは金にはなる
まぁ無謀としか言いようがないが、行き急ぐ理由があったのなら···
同情はしよう何もしてやれんがな、さて色々調べてみようか