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4.異世界生活の始まり

五十六話 冒険者登録と···

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56話 冒険者登録と約束してたこと

冒険者登録のためにギルドの方へやってきた、いや戻ってきたが正しいか
やはり人はいないようだ、まぁこれなら静かでいいか
カウンターでは受付の人がうなだれていた、いてくれて良かった
「冒険者登録したいんですが、どうすればいいのですか?」
「えっあっはい、登録ですねこちらの用紙に記入をお願いします」
どうやら居たことに気付いていなかったようだ、疲れているのだろう
差し出された紙には、名前と活動区域、戦闘タイプなどを書くようだ
名前はシンでいいだろう、活動区域···無いようならば未記入でいいのか
戦闘タイプはクラスと攻撃型や補助型などの補足も書くのか、じゃぁ
クラスは多分剣士だろうから型は···攻撃型だよな他に書くのは
魔法か、こっちは補助がメインだし補助になるのかな、補助でいいか
出来たかな、出身とか所属とかあるけど無いしな、書かなくてもいいようだし
「書けました、これでいいですかね」
「では次にこちらの方に血を少々お願いします、針は横のをお使い下さい」
ぐにゃぐにゃした物を差し出された、針を持ち指に当てて軽く刺してみるが
皮膚を貫けない、まるで岩に当てているみたいだ、此では血が出ない
受付の人が訝しむようにこっちを見ている、仕方ないので一旦しゃがむ
見せる訳にはいかないし、ナイフを取り出して指に軽く刺す
ぐにゃぐにゃに血を2~3滴垂らした所で、止められた
「ふむ···問題ありません、少々お待ちください」
此方から見えない所まで下がっていくと僅かな音がしただけだった
「お待たせしました、こちらになります」
がどうやらそれで終わったらしい、本当に少々待つだけだった
差し出された物は紙と金属の間のような材質のプレートだ
「こちらは冒険者の証明であると同時に討伐の証明にも使われます」
プレートを見てみるが名前とクラスしか書かれていないただの白い板だ
「プレートには討伐の記録がされますので討伐の詐称は出来ません」
見えないが討伐してないからかそれとも普通には見えないだけなのか
「討伐の記録はとある機械に差し込めば確認できますが、ここにはありません
首都の方くらいでしか機械がありませんので、説明はこれくらいですかね」
「わかりました、ありがとうござました」
「あぁ、それと活動するなら首都の方がいいと思いますよ?」
「首都に行くにはどちらに向かえばいいのですか?」
「ここから左上断の方ですね、王国と更にその先に帝国があります」
左上断って方角か?場所か?どっちの向きなんだ、さっぱり分からない
「左上断ってどこですかね?」
「大まかですがあちらの方になります」
彼女が指したのは右斜め後ろ、こっちから見れば左斜め前になる
「ありがとうございます、一先ずそっちに向かってみます
色々とありがとうござました」
「いえ、これから冒険者活動頑張ってくださいね」
ギルド(出張所)を出て指された場所へ向かう、先ずいくなら近い王国か
村から出て少し進めば人気も無くなる、最初にすべきは予定道理に
ニアさんの玉いや世界蛇の宝珠を取り出して、起動させる···
こういった魔具の仕様方は魔力を流して起動させるんだったな
起動に成功したのか周囲の空間が一気に歪み始めた、見た目は良くない
空間の歪みが消えると、見たこともない場所に来ていた
転移が成功しているならばニアの家に着いているはずだ
「んほぉぉぉーーー」
!?なんだこの奇声はと身構えるもののニアくらいしかいないはずだが
転移に失敗したのか、それとも客でもいたのか、ここでじっと待つ
宝珠を見ると少し色が変わっていた、宝玉の中に赤い模様が混じっていた
成功しているんだろうか、不安になってくるが扉を少し開けて覗いてみる
そこには確かにニアがいた、が知らない女性もいて何かしているようだが
「おっおっ、おっほぉぉーーー」
不安もなくなったため扉を開けて中に入る、少々うるさいが仕方ない
家主に文句は言えないしな、近づくと急に此方に振り向かれた
流石に少し怖いぞ、初めての恐怖かもしれない、いや2番目か?
「しっ、ししっ、シン!?いっいつまに来とったんじゃ!?」
女性の方は手で体を隠すようにしている、たいして隠せてないが
「今さっき来たばかりだが?どうかしたのか?」
何やら2人共裸になってくっついていたが何の意味があったのか
「2人して裸になって何をしていたんだ?」
「いやそこ普通聞くか?!見て見ぬ振りをする所じゃろが」
「?何故だ?邪魔だったのか?ならば一旦帰るが」
「いやまぁいいわい、機械なら隣の部屋に置いてあるぞ」
「そうか、所で隣の女性は誰なんだ、1人暮らしじゃなかったか?」
「あぁアンドロイドじゃよ、暇じゃったし造ってみたんじゃ」
「ちゃんと稼働したのか、よかった」
「1つは起動するだけじゃが、2つはちゃんと動くぞ」
「シンも造るか?結構いいもんじゃぞ、アンドロイドは従順じゃしの
それにかなり感情もあるようでな、素晴らしいんじゃぞ素晴らしい」
「造ってみたいが、拠点も無いしどうしよかなって」
「拠点が出来るまでここに置いとっても別にいいんじゃぞ」
どうするかな、ニアもなんか楽しみにしているようだし、造ってみるか
「そうだなまず造っておくか、後でどうなるか分からないし」
「うむうむそうじゃろ、そう言うと思っておったぞ」
扉を開ければ、狭めの部屋に3機とも並べて置いてある
「それじゃぁ動くのはこれじゃな、起動っと···あっ」
「どうした?それと起動してないように見えるんだが」
「そういえばもう電気なかった、発電機起動したから暫く待てば貯まるぞ」
「そうかとなると暇だな、帰ってまた来るのもなんだしな」
ニアの部屋に戻るが、やはり暇になる、ベッド位しか物もないし
「それじゃぁさっきの続けるんじゃが混ざるか?」
「何をしていたのか分からないからどうとも言えないんだが···」
「またまたぁ、別にさっきのは気にしとらんぞ、混ざりたいじゃろ?
お主も年頃じゃからな、恥じる事もないわい」
「いや分からないのは事実なんだが?」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
「「えっ?」」
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