【R18】悪役令嬢？いいえ、悪役夫人です！

番外編 バレンタインですのよ…♡⑨

「あ、やだ…っじぇらるどさまぁ…ッ！」

つい手を伸ばして、ジェラルドさまの腕を掴んでしまいました。今までこんなことされたことありませんでしたわ！
ジェラルドさまは手を出すときは、しっかりと手を出される方です。おちんちんを露出させてわたくしに入れられなかったことなんて、今まで一度もありませんでしたわ！
それに、えっちなことをする時にわたくしを絶頂させないことも、ありませんでしたのっ

いつも訳が分からなくなるまで愛撫されて……。ああ、もうだめと腰が勝手に震えてガクガクしても、愛撫の手は止められず更なる快楽を与えられるのです。
そして息も絶え絶えになったところで、おちんちんを入れられますの。ゆっくりからガツガツまで幅広いピストンでわたくしを翻弄して、もうだめと何度も何度も訴えてようやく1度目が終わるのです。
最後の方はほぼ意識がないので、一度のセックスでわたくしが何度イかされて、ジェラルドさまが何度イくのかはわかりません。
わたくしはまだまだセックス初心者だというのに、ちっとも容赦がありませんの。いつか壊れてしまいますわよ！

いつもがそんな風にされてばかりなので、物足りないと言いますか…。戸惑ってしまったと言いますか…。つい反射的に手を伸ばしてしまいましたの。
わかってほしくて、続きをしてほしくて、わたくしジェラルドさまをじっと見つめましたわ。

「そんな風に見てもダメ。このまま夜まで待ちなさい」

ジェラルドさまの腕をつかんだ手を、そのまま持ち上げられて優しくキスをされてしまいました。そして幼い子を諭すように窘められてしまいましたが、こんな状況に追い込んだのはジェラルドさまですのよ？！
性欲がくすぶったままのわたくしと、その様子を知りながら、ネグリジェの裾を元に戻すジェラルドさま。貴方がわたくしの性感を高めるようなことをするから、わたくしはあんな縋りつくようなことをしてしまったのに…！
えっちなことを教えてくださるのは、いつでもジェラルドさまでした。いつも通り、これも新しいプレイですの…？！

結婚するにあたって夫婦生活の営み方については、お母さまや家庭教師達からも聞いておりました。でもほとんど参考になりませんでしたわ。大抵は『旦那さまにお任せすればいい』というアドバイス…アドバイスになるのでしょうか？というものばかり。
しかし今のわたくしには前世の記憶というものがございます。それによりますと…裸で…舐めたり…触ったり…おしりを…きゃー！きゃー！きゃーーー！！破廉恥！破廉恥ですわ！！

うう…。結局前世の知識は役に立ったような立たなかったような…。知らない幸せというものもありますのね…というのが本当の所ですわ。
いわゆる今のこの状況は、焦らしプレイというものということはわかりました。前世の記憶さまさまですわね！オモイダシタクナカッタ！
でもついでにその前世の記憶によって、この状況の打開方法も思いつきましたの！うふふ。普通の貴族令嬢では、そうそう知らないであろう行為。
そう。自慰ですわ！ジェラルドさまがしてくれないのなら、自分ですればいいのです！