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赴任
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テリュースは王都に凱旋し、国王から労いの言葉をもらった。
「よくぞ、討ち取ってくれた。宰相とも話したのだが、褒美としてそなたを西王に封じたい。西方ガナルエリア一帯を治めて欲しい」
ガナルエリアは王国の西側に広がるエルフの森と接する草原地帯だ。遊牧民が多く、首都のワンザ以外は定住者がほとんどいないため、領地は広大だが、統治は難しい。
「ありがたき幸せ。謹んでお受けします」
だが、テリュースは王都で正室の王子王女たちの影で目立たぬように過ごす生き方とは決別したいと思っていた。彼らと波風をたてず、一歩引いて遠慮していて、密かに大切に想っていた人を殺されかけたのだ。王都から離れて力をつけるいいチャンスと捉えた。
「それでだな。そろそろそなたも妻を娶ってはどうかな。いくつか候補を用意させた。気に入ったものを連れて行くがよい」
「陛下、妃ですが、ガナルに着任し、エルフどもとの争いに目処をつけてからとしたいと思います」
「ふむ。よい心がけじゃ。よかろう。妃候補はいったん白紙に戻そう。そなたの好きにするとよい」
「わがままをお聞きいただき、ありがとうございます」
「よいぞ、気にするでない。二週間ほどで出られるか?」
「はい、すぐに準備して出発します」
テリュースは王宮を出たその足で、早速シュンメイの邸宅を訪ねた。王宮ではどこで話を聞かれるか分からないため、テリュースは大事な話はシュンメイ邸ですることが多い。
シュンメイはテリュースの母の弟の息子で、従兄弟にあたる。珍しい名前だが、東方の異国の名前らしい。シュンメイの父は商人で、異国で知り合った女性と結婚して生まれたのがシュンメイだった。
シュンメイの両親は東方で暮らしており、シュンメイは妹のリンメイとの二人暮らしだ。
「お前の言った通りだった。西王に封じられたよ。二週間後に出発だ」
「そうですか。この機にルミエール様にプロポーズはされないのですか?」
「前にも言った通り、彼女の人生の邪魔をしたくはない」
「好きなら好きとストレートに言えばいいだけだと思いますが、殿下は面倒臭いお方ですね。まあ、いいでしょう。それで、叔母上はお連れしますか?」
「ミレイと母上は、落ち着いた後で、お呼びしようと思う」
「ミレイは聖女補佐を辞めるのですか?」
「未来の王太子の腹違いの姉だからな。聖女になれないのに聖女補佐をしていても意味はないだろう」
「ミレイがどう考えているかは分かりませんが、確かにここにいては、政治の道具にされるだけですね。もちろん私もお供しますが、妹のリンメイは置いていきます。他には誰を連れて行かれるのですか?」
「特にいないが、推薦するものはいるか?」
「信頼のおける護衛が欲しいですね。殿下が懇意にしている騎士の何人かを連れていけませんか?」
「陛下に聞いてみるが、難しいだろうな」
「恐らく陛下が数名を選出すると思いますが、信頼出来るかどうかは別ですので、現地で募集して育てるしかないですかね。道中の護衛は私の方で手配しておきます」
「うむ。任せた。これからもいろいろ力を貸してもらうことになるが、よろしく頼む」
***
私は組合の用意してくれた屋敷でステーシア、アミ、ミアと暮らしていた。
ゴブリンキングの報酬が巨額だったため、あまりあくせく働く必要はなくなり、ショッピングしたり、レストランで美味しいものを食べたりして、まったりしていた。
そんな生活を一カ月ほど続けていたものだから、太ってしまったらしい。持っている服が着られなくなって愕然としていたとき、その話が舞い込んで来た。
「商隊の護衛任務?」
ソファでポテトを食べていたステーシアがアミに聞き直した。先ほど冒険者組合から使いが来て、アミが対応したのだ。
「はい。冒険者組合に指名依頼があったそうです。依頼人は商家の娘さんで、行き先はガナルです」
「ガナル? 随分と遠いのね」
「組合さんからはお家まで提供して頂いているから、お断り出来ないわね」
私がそう言うと、ステーシアはそれにはうなずきつつも、合点がいかないようだった。
「そうだけど、なぜ私たちなのかしら」
「商隊に随行する貴族の母娘がいらっしゃるようで、その人たちの護衛だそうです」
貴族が遠方に移動するときに商家の世話になることは、よくあることだった。
「セシルの護衛の宣伝効果かしら」
私の言葉にステーシアも納得したようだ。
「そうかもね。それで出発は?」
「二週間後です」
「ガナルまでは一ヶ月近くかかるわよ。いろいろと準備が必要ね」
「それが、衣食住全て依頼主が用意して下さるそうです。詳細な説明を依頼主自らしてくれるそうです」
「そうなの? いつ?」
「今です。組合の方と一緒に来られています」
「アミ、そういうのは、最初に言ってよ」
私たちは慌てて応接室に向かった。応接室にはいつもの馴染みの受付嬢と黒髪のエキゾチックな容姿の美しい女性がいた。この人が依頼主だろう。
「あ、キューブの皆さん、朝早くから申し訳ございません。こちらはリンメイ様とおっしゃいます。今回の件の依頼主様です」
受付嬢には組合が用意してくれた屋敷への引越しのときに、私たちの素顔を見せている。それ以来、彼女は私たちのファンになったようで、専属秘書のように動いてくれる。
「リンメイです。よろしくお願いします」
私たちは簡単に自己紹介した。
「今回護衛をお願いするのは、私たち商隊ではなく、一緒にお連れする貴婦人の母娘二名が対象となります。契約条件はこちらにまとめて来ました」
リンメイさんの話によると、貴婦人のご家族がガナルに引越しをされて、落ち着いたので、母と妹を王都から呼び寄せたのだそうだ。商隊の方は自衛出来るが、いざというときに貴婦人たちを守れないので、彼女たちの護衛をお願いしたいとのことであった。
条件は報酬が通常の三倍ほどで、アミが言った通り、衣食住全て依頼主側が用意するという破格の条件だった。
「貴婦人のお名前をお伺いすることはできますか」
私はこれほどまでの条件が提示される護衛対象が気になった。
「身分を隠しておられますので、申し上げられません」
「どうする? ステイ」
最終決定はいつもステーシアに任せていた。
(ねえ、私たち、最近動いてないせいか、太ってしまったようよ)
私はステーシアにそっと耳打ちした。
「お受けします」
ステーシアが力強く回答した。
「おお、ありがとうございます。それでは、当日の朝、お迎えにあがります。よろしくお願いします」
リンメイさんと受付嬢は帰って行った。
「ステイさん、ルミさん。リンメイさんって、あのエドモンド商会の女主人で、商家の間では超有名人です。彼女の叔母は国王陛下の側室であらせられますので、今回の貴婦人二人はその関係者の方ではないでしょうか」
「だから、アミ、そういう大事なことは最初に言ってね」
だが、まさかその側室本人が対象だとは、思いもしなかった。そして、テリュース王子の母と妹のミレイが護衛対象で、依頼主がシュンメイ軍師の妹だったとは。
「よくぞ、討ち取ってくれた。宰相とも話したのだが、褒美としてそなたを西王に封じたい。西方ガナルエリア一帯を治めて欲しい」
ガナルエリアは王国の西側に広がるエルフの森と接する草原地帯だ。遊牧民が多く、首都のワンザ以外は定住者がほとんどいないため、領地は広大だが、統治は難しい。
「ありがたき幸せ。謹んでお受けします」
だが、テリュースは王都で正室の王子王女たちの影で目立たぬように過ごす生き方とは決別したいと思っていた。彼らと波風をたてず、一歩引いて遠慮していて、密かに大切に想っていた人を殺されかけたのだ。王都から離れて力をつけるいいチャンスと捉えた。
「それでだな。そろそろそなたも妻を娶ってはどうかな。いくつか候補を用意させた。気に入ったものを連れて行くがよい」
「陛下、妃ですが、ガナルに着任し、エルフどもとの争いに目処をつけてからとしたいと思います」
「ふむ。よい心がけじゃ。よかろう。妃候補はいったん白紙に戻そう。そなたの好きにするとよい」
「わがままをお聞きいただき、ありがとうございます」
「よいぞ、気にするでない。二週間ほどで出られるか?」
「はい、すぐに準備して出発します」
テリュースは王宮を出たその足で、早速シュンメイの邸宅を訪ねた。王宮ではどこで話を聞かれるか分からないため、テリュースは大事な話はシュンメイ邸ですることが多い。
シュンメイはテリュースの母の弟の息子で、従兄弟にあたる。珍しい名前だが、東方の異国の名前らしい。シュンメイの父は商人で、異国で知り合った女性と結婚して生まれたのがシュンメイだった。
シュンメイの両親は東方で暮らしており、シュンメイは妹のリンメイとの二人暮らしだ。
「お前の言った通りだった。西王に封じられたよ。二週間後に出発だ」
「そうですか。この機にルミエール様にプロポーズはされないのですか?」
「前にも言った通り、彼女の人生の邪魔をしたくはない」
「好きなら好きとストレートに言えばいいだけだと思いますが、殿下は面倒臭いお方ですね。まあ、いいでしょう。それで、叔母上はお連れしますか?」
「ミレイと母上は、落ち着いた後で、お呼びしようと思う」
「ミレイは聖女補佐を辞めるのですか?」
「未来の王太子の腹違いの姉だからな。聖女になれないのに聖女補佐をしていても意味はないだろう」
「ミレイがどう考えているかは分かりませんが、確かにここにいては、政治の道具にされるだけですね。もちろん私もお供しますが、妹のリンメイは置いていきます。他には誰を連れて行かれるのですか?」
「特にいないが、推薦するものはいるか?」
「信頼のおける護衛が欲しいですね。殿下が懇意にしている騎士の何人かを連れていけませんか?」
「陛下に聞いてみるが、難しいだろうな」
「恐らく陛下が数名を選出すると思いますが、信頼出来るかどうかは別ですので、現地で募集して育てるしかないですかね。道中の護衛は私の方で手配しておきます」
「うむ。任せた。これからもいろいろ力を貸してもらうことになるが、よろしく頼む」
***
私は組合の用意してくれた屋敷でステーシア、アミ、ミアと暮らしていた。
ゴブリンキングの報酬が巨額だったため、あまりあくせく働く必要はなくなり、ショッピングしたり、レストランで美味しいものを食べたりして、まったりしていた。
そんな生活を一カ月ほど続けていたものだから、太ってしまったらしい。持っている服が着られなくなって愕然としていたとき、その話が舞い込んで来た。
「商隊の護衛任務?」
ソファでポテトを食べていたステーシアがアミに聞き直した。先ほど冒険者組合から使いが来て、アミが対応したのだ。
「はい。冒険者組合に指名依頼があったそうです。依頼人は商家の娘さんで、行き先はガナルです」
「ガナル? 随分と遠いのね」
「組合さんからはお家まで提供して頂いているから、お断り出来ないわね」
私がそう言うと、ステーシアはそれにはうなずきつつも、合点がいかないようだった。
「そうだけど、なぜ私たちなのかしら」
「商隊に随行する貴族の母娘がいらっしゃるようで、その人たちの護衛だそうです」
貴族が遠方に移動するときに商家の世話になることは、よくあることだった。
「セシルの護衛の宣伝効果かしら」
私の言葉にステーシアも納得したようだ。
「そうかもね。それで出発は?」
「二週間後です」
「ガナルまでは一ヶ月近くかかるわよ。いろいろと準備が必要ね」
「それが、衣食住全て依頼主が用意して下さるそうです。詳細な説明を依頼主自らしてくれるそうです」
「そうなの? いつ?」
「今です。組合の方と一緒に来られています」
「アミ、そういうのは、最初に言ってよ」
私たちは慌てて応接室に向かった。応接室にはいつもの馴染みの受付嬢と黒髪のエキゾチックな容姿の美しい女性がいた。この人が依頼主だろう。
「あ、キューブの皆さん、朝早くから申し訳ございません。こちらはリンメイ様とおっしゃいます。今回の件の依頼主様です」
受付嬢には組合が用意してくれた屋敷への引越しのときに、私たちの素顔を見せている。それ以来、彼女は私たちのファンになったようで、専属秘書のように動いてくれる。
「リンメイです。よろしくお願いします」
私たちは簡単に自己紹介した。
「今回護衛をお願いするのは、私たち商隊ではなく、一緒にお連れする貴婦人の母娘二名が対象となります。契約条件はこちらにまとめて来ました」
リンメイさんの話によると、貴婦人のご家族がガナルに引越しをされて、落ち着いたので、母と妹を王都から呼び寄せたのだそうだ。商隊の方は自衛出来るが、いざというときに貴婦人たちを守れないので、彼女たちの護衛をお願いしたいとのことであった。
条件は報酬が通常の三倍ほどで、アミが言った通り、衣食住全て依頼主側が用意するという破格の条件だった。
「貴婦人のお名前をお伺いすることはできますか」
私はこれほどまでの条件が提示される護衛対象が気になった。
「身分を隠しておられますので、申し上げられません」
「どうする? ステイ」
最終決定はいつもステーシアに任せていた。
(ねえ、私たち、最近動いてないせいか、太ってしまったようよ)
私はステーシアにそっと耳打ちした。
「お受けします」
ステーシアが力強く回答した。
「おお、ありがとうございます。それでは、当日の朝、お迎えにあがります。よろしくお願いします」
リンメイさんと受付嬢は帰って行った。
「ステイさん、ルミさん。リンメイさんって、あのエドモンド商会の女主人で、商家の間では超有名人です。彼女の叔母は国王陛下の側室であらせられますので、今回の貴婦人二人はその関係者の方ではないでしょうか」
「だから、アミ、そういう大事なことは最初に言ってね」
だが、まさかその側室本人が対象だとは、思いもしなかった。そして、テリュース王子の母と妹のミレイが護衛対象で、依頼主がシュンメイ軍師の妹だったとは。
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