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第十一章 エルフの国
エルフの選択
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エルフ王は少し考えてから、サビーヌに話しかけた。
「サビーヌ、エルフにはどういう選択があるのだ?」
サビーヌは姿勢を正してエルフ王に向き合った。
「第一の選択は私のように人間との共存共栄を目指す道です。条件はトドロキ皇帝の臣下となることです。王の地位は退位となりますが、区画長に任命されます。呼び名は変わりますが、することは今と変わりません。それだけで、あの桃が食べ放題なのですよ。人間は寛大すぎます!」
「その、『桃』ってのがよく分からないのだが、二つ目は何だ」
「一つ目の選択一択だと思います。サーシャ様のお作りになるスイーツも絶品です。サーシャ様は私にとって女神様です。苺大福はいくつでも食べられる自信があります」
(サビーヌは武力に屈したのではなかったのか……)
「一択を力説しているところですまんが、選択肢を全部説明してくれ」
サビーヌはやれやれと言った感じでため息をついた。エルフ王に対して相当失礼な態度だが、エルフ王はぐっと我慢する。
「分かりました。他の選択肢の説明をすれば、第一の選択の良さがより一層分かるはずです。第二の選択は滅亡です。人間に滅ぼされるのです。エルフが人間に手も足も出ないのは、そちらのダークエルフの方々がよくご存知かと思います」
サラは頷いた。
「ダークエルフの五万の兵は、四天巫女様にたった一日で壊滅させられてしまった。サーシャ様たちに歯向かうのは、あまりにも愚かな選択だ」
「人間はそんなにも強いのか」
うめくエルフ王にサビーヌは首肯した。
「絶対に敵わない人間が六人、五千人で一気にかかれば、何とか引き分けに持ち込める人間が二十人います。でも、敵対しなければ、気にする必要はありません。軍隊は不要になります」
「三つ目は何だ?」
エルフ王も選択は一つだけのような気がしてきたが、最後の一つも聞いておきたい。
「我々と関わることなく、今の生活を続ける選択です。トドロキ皇帝はダークエルフ領と東区画だけでご満足です。敵対しなければ、残った区画には手を出しません。今の生活は保証されます。ただ、噂を聞きつけた民の流出は避けられないでしょう」
「第一の選択以外は、すぐに滅亡するか、じわじわと滅亡するかの違いだけか」
エルフ王はそう言って目を閉じた。
「南区画は臣従の道を選ぶわ」
モナリザがあっさりと決断した。
「サビーヌの選択は理解できるわ。女は安寧を第一に考えるもの。強力な力に守られて、平和を享受できるのなら考えるまでもないわ。隷属するわけではなく、美味しいものを沢山食べられるようになるのだから、第一の選択以外は考えられないわ」
「人間が裏切る可能性はないのか?」
ゾルゲが疑問を呈した。
「裏切るって、どんなことかしら?」
これまでの議論をずっと黙って聞いていたサーシャが、初めて口を挟んだ。
「突然我々を奴隷にするとか」
「それが目的なら最初からするわよ。裏切るってのは騙すってことでしょ。あなたたちエルフを私たち人間が騙すメリットは何なの?」
「持ち上げてから落として、我々が悔しがるのを見て楽しむとか」
「ははは、面白いこと考えるわね。お望みならそうしてもいいけど、そんなことを楽しいと思う人間は少ないわよ。それよりも、いっしょに楽しむ方が何倍もいいし、そうしたほうが簡単で、何よりも健全だわ」
エルフたちは黙ってしまった。
「まあいいわ。ゆっくり考えなさい。確かモナリザだったよね。いっしょに来て、皇帝に挨拶する?」
モナリザ一行が席を立った。
「はい、ご同行させてください。それで、その、スイーツは私もいただけるのでしょうか?」
サーシャがふっと微笑んで、ウィンクした。
「もう食いしん坊さんね。モナリザが仲間になったお祝いに、チョコレートパフェをご馳走するわ」
サビーヌの顔が輝いた
「サーシャ様、それはなんですか!? また新しいスイーツですね。すっごく美味しそうな名前で、ワクワクします」
「ちょっと待って下さい。私もお供させていただきます」
サラも加わり、女四人はスイーツの話で盛り上がりながら会議室を出て行った。
残されたゲンムは「はあっ」とため息をついて、残っているエルフたちをチラッと見た。
「人間もエルフも、女ってのはすぐに仲良くなるんだな。変化への順応力が高く、変なこだわりがない。男とは全く違う別の強い生き物だと思わないか? あんたら、どうするか分からないが、女の勘に従った方がいいと思うぞ。じゃあな」
残された三人のうち、最初に口を開いたのはギランだった。
「サージ、降伏するのか?」
ギランはエルフ王のサージとは三百年来の友人だ。
「それしか選択肢はあるまい」
「戦わずして降伏するのですか?」
ゾルゲは納得いかない様子だった。エルフ王は若いゾルゲに報告書を手渡した。
「これまでの報告によれば、人間は民間人を一人も殺していないが、軍人や役人には容赦ない。敵意を向けただけで瞬殺される。攻撃されたことに気づく間もなく殺されるのだ。弓矢部隊は敵の姿を確認する前に殺されているのだぞ。こんなの相手にどう戦うというのだ」
「実際に矛を交えたら何か対策が浮かぶかもしれないじゃないですか」
ゾルゲはなおも食い下がった。
「ダークエルフの軍隊は一日で壊滅したのだぞ。矛を交えたら、その瞬間に全滅させられるぞ」
エルフ王とゾルゲの議論が続いた。ギランは目をつぶって考えている。
「ダークエルフの言葉を信じるのですか?」
「ダークエルフがなぜサラを死者に出したのだと思う?」
「分かりません」
「あの傲慢不遜なサラが、最敬礼して、念話とはいえ、敬語を話す姿を見てどう思った? 演技に見えたか?」
「それは……」
「ダークエルフ王はあえてサラをここに送ったのだと思う。長年敵対しているとはいえ、同じ祖先を持つ我々エルフに人間と手を取るよう助言をくれたのだ」
しばらく黙って目をつぶって、二人の議論を静観していたギランが、目を開けて、エルフ王に鋭い視線を向けた。
「では、サージは人間につくのだな」
「致し方あるまい」
「では、エルフ王の王位を俺に譲渡してくれ」
「ギラン、お前、人間と戦うのか?」
「いや、人間とは戦わないが、ダークエルフは許してはおけぬ。俺は息子を奴らに殺されているのだぞ」
しばらく沈黙が続いた。エルフ王が議論を再開した。
「だが、人間はダークエルフ領を守るぞ」
「俺はダークエルフの軍人を根こそぎ葬りたい。むしろ、人間には手伝ってもらうように仕向けるつもりだ」
「そういういうことか。しばらくは人間に敵対しないが臣従もしない独立国を維持するつもりだな。分かった。ギラン、お前にエルフ王の王位を譲渡しよう」
「助かる。ゾルゲ、お前はどうする?」
「区画に帰って、大臣たちと協議します。私はまだ若く、お二方のように鶴の一声で区画をまとめ上げることは出来ません。今日の情報を持ち帰り、数日以内に結論をギラン様にお伝えするようにします」
「では、散会としよう」
閉会の宣言は新エルフ王となったギランが行った。
「サビーヌ、エルフにはどういう選択があるのだ?」
サビーヌは姿勢を正してエルフ王に向き合った。
「第一の選択は私のように人間との共存共栄を目指す道です。条件はトドロキ皇帝の臣下となることです。王の地位は退位となりますが、区画長に任命されます。呼び名は変わりますが、することは今と変わりません。それだけで、あの桃が食べ放題なのですよ。人間は寛大すぎます!」
「その、『桃』ってのがよく分からないのだが、二つ目は何だ」
「一つ目の選択一択だと思います。サーシャ様のお作りになるスイーツも絶品です。サーシャ様は私にとって女神様です。苺大福はいくつでも食べられる自信があります」
(サビーヌは武力に屈したのではなかったのか……)
「一択を力説しているところですまんが、選択肢を全部説明してくれ」
サビーヌはやれやれと言った感じでため息をついた。エルフ王に対して相当失礼な態度だが、エルフ王はぐっと我慢する。
「分かりました。他の選択肢の説明をすれば、第一の選択の良さがより一層分かるはずです。第二の選択は滅亡です。人間に滅ぼされるのです。エルフが人間に手も足も出ないのは、そちらのダークエルフの方々がよくご存知かと思います」
サラは頷いた。
「ダークエルフの五万の兵は、四天巫女様にたった一日で壊滅させられてしまった。サーシャ様たちに歯向かうのは、あまりにも愚かな選択だ」
「人間はそんなにも強いのか」
うめくエルフ王にサビーヌは首肯した。
「絶対に敵わない人間が六人、五千人で一気にかかれば、何とか引き分けに持ち込める人間が二十人います。でも、敵対しなければ、気にする必要はありません。軍隊は不要になります」
「三つ目は何だ?」
エルフ王も選択は一つだけのような気がしてきたが、最後の一つも聞いておきたい。
「我々と関わることなく、今の生活を続ける選択です。トドロキ皇帝はダークエルフ領と東区画だけでご満足です。敵対しなければ、残った区画には手を出しません。今の生活は保証されます。ただ、噂を聞きつけた民の流出は避けられないでしょう」
「第一の選択以外は、すぐに滅亡するか、じわじわと滅亡するかの違いだけか」
エルフ王はそう言って目を閉じた。
「南区画は臣従の道を選ぶわ」
モナリザがあっさりと決断した。
「サビーヌの選択は理解できるわ。女は安寧を第一に考えるもの。強力な力に守られて、平和を享受できるのなら考えるまでもないわ。隷属するわけではなく、美味しいものを沢山食べられるようになるのだから、第一の選択以外は考えられないわ」
「人間が裏切る可能性はないのか?」
ゾルゲが疑問を呈した。
「裏切るって、どんなことかしら?」
これまでの議論をずっと黙って聞いていたサーシャが、初めて口を挟んだ。
「突然我々を奴隷にするとか」
「それが目的なら最初からするわよ。裏切るってのは騙すってことでしょ。あなたたちエルフを私たち人間が騙すメリットは何なの?」
「持ち上げてから落として、我々が悔しがるのを見て楽しむとか」
「ははは、面白いこと考えるわね。お望みならそうしてもいいけど、そんなことを楽しいと思う人間は少ないわよ。それよりも、いっしょに楽しむ方が何倍もいいし、そうしたほうが簡単で、何よりも健全だわ」
エルフたちは黙ってしまった。
「まあいいわ。ゆっくり考えなさい。確かモナリザだったよね。いっしょに来て、皇帝に挨拶する?」
モナリザ一行が席を立った。
「はい、ご同行させてください。それで、その、スイーツは私もいただけるのでしょうか?」
サーシャがふっと微笑んで、ウィンクした。
「もう食いしん坊さんね。モナリザが仲間になったお祝いに、チョコレートパフェをご馳走するわ」
サビーヌの顔が輝いた
「サーシャ様、それはなんですか!? また新しいスイーツですね。すっごく美味しそうな名前で、ワクワクします」
「ちょっと待って下さい。私もお供させていただきます」
サラも加わり、女四人はスイーツの話で盛り上がりながら会議室を出て行った。
残されたゲンムは「はあっ」とため息をついて、残っているエルフたちをチラッと見た。
「人間もエルフも、女ってのはすぐに仲良くなるんだな。変化への順応力が高く、変なこだわりがない。男とは全く違う別の強い生き物だと思わないか? あんたら、どうするか分からないが、女の勘に従った方がいいと思うぞ。じゃあな」
残された三人のうち、最初に口を開いたのはギランだった。
「サージ、降伏するのか?」
ギランはエルフ王のサージとは三百年来の友人だ。
「それしか選択肢はあるまい」
「戦わずして降伏するのですか?」
ゾルゲは納得いかない様子だった。エルフ王は若いゾルゲに報告書を手渡した。
「これまでの報告によれば、人間は民間人を一人も殺していないが、軍人や役人には容赦ない。敵意を向けただけで瞬殺される。攻撃されたことに気づく間もなく殺されるのだ。弓矢部隊は敵の姿を確認する前に殺されているのだぞ。こんなの相手にどう戦うというのだ」
「実際に矛を交えたら何か対策が浮かぶかもしれないじゃないですか」
ゾルゲはなおも食い下がった。
「ダークエルフの軍隊は一日で壊滅したのだぞ。矛を交えたら、その瞬間に全滅させられるぞ」
エルフ王とゾルゲの議論が続いた。ギランは目をつぶって考えている。
「ダークエルフの言葉を信じるのですか?」
「ダークエルフがなぜサラを死者に出したのだと思う?」
「分かりません」
「あの傲慢不遜なサラが、最敬礼して、念話とはいえ、敬語を話す姿を見てどう思った? 演技に見えたか?」
「それは……」
「ダークエルフ王はあえてサラをここに送ったのだと思う。長年敵対しているとはいえ、同じ祖先を持つ我々エルフに人間と手を取るよう助言をくれたのだ」
しばらく黙って目をつぶって、二人の議論を静観していたギランが、目を開けて、エルフ王に鋭い視線を向けた。
「では、サージは人間につくのだな」
「致し方あるまい」
「では、エルフ王の王位を俺に譲渡してくれ」
「ギラン、お前、人間と戦うのか?」
「いや、人間とは戦わないが、ダークエルフは許してはおけぬ。俺は息子を奴らに殺されているのだぞ」
しばらく沈黙が続いた。エルフ王が議論を再開した。
「だが、人間はダークエルフ領を守るぞ」
「俺はダークエルフの軍人を根こそぎ葬りたい。むしろ、人間には手伝ってもらうように仕向けるつもりだ」
「そういういうことか。しばらくは人間に敵対しないが臣従もしない独立国を維持するつもりだな。分かった。ギラン、お前にエルフ王の王位を譲渡しよう」
「助かる。ゾルゲ、お前はどうする?」
「区画に帰って、大臣たちと協議します。私はまだ若く、お二方のように鶴の一声で区画をまとめ上げることは出来ません。今日の情報を持ち帰り、数日以内に結論をギラン様にお伝えするようにします」
「では、散会としよう」
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