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第十三章 最終章

そしてさらに6年後、お姉さまたちとの遊戯

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リンリンは18歳となり、完全なる神への転身を遂げた。

肉体的な成長はここで止まり、未来永劫このままの姿で人界を統べることになる。

実は精通フェスの後で、少し動きがあり、ラクタとリンリンはあの日以来、毎日のように就業時間の前後で愛し合うようになった。そして、リンズ35の全員が賛成し、ラクタはリンリンの副正妻となった。マリからは正妻の座の禅譲の話も出たのだが、それはラクタが断った。

そのため、今はリンズ36となっている。

このときを待っていた天界、魔界のお姉さま方は、悪魔リスト248名、女神リスト498名の総勢746名だった。

このウェイテングリストの参入をなんとか10人までに抑えたいのが、ラクタを除くリンズ35の面々だった。

10名とは

フレア
アース
インスト
リブル
ラブル
テレサ
リンダ

の天器部およびお客様相談室の女神7名と

リリス
エキドナ
ラミア

の女悪魔3名である。

ちなみにリンダは女神図書館を燃やした謹慎処分が解けた後、お客様相談室に異動している。

まず、最初の10日間は、上記の方々1人ずつをリンリンが午前中にお相手した。

リンリンは

未明  姫
就業前 ラクタ
午前  仕事
就業後 ラクタ
午後  愛人とイメトレ
夕方  姫
夜   妻

というローテーションで36名の妻たちを平等に愛していた。

このローテーションを破ることは妻たちが絶対に許さないため、お姉様方たちの最初の10名は仕事を休んで午前中にお相手したのだ。

ここで、10人全てを満足させた大人のリンリンは、待望のリンズ46を組成する。

その祝賀会が、リンリン別館の大広間で行われた。

いつものように、上座のリンリンの右手側にマリ、左手側にラクタ、マリの右手からコの字の形で、神の使徒11名、姫12名、悪魔の従者11名が大広間を囲む。

お姉様方は、上座のリンリンとマリとラクタの後ろに10名が並ぶ形になった。

フローラが開口する。

「お姉様方を差し置いて僭越ではございますが、組成後の第一議案として、ウェイティングリストの破棄を提案します」

「フローラ、ちょっとそれは難しいわよ」

ラクタがすぐに異を唱えた。

リリスも続く。

「悪魔側も難しいぞ」

「お姉様方はこれからもリンリン君と交わりたいとは思わないのでしょうか。我々妻たちはリンリン君の午前枠をお姉様方に提供することを承諾します」

(俺はいつ仕事すればいいのだ?)

リンリンの心の声は無視される。

リンリンの後ろのお姉様方がざわっとなった。1回きりで終わりのつもりだったのだが、成長したリンリンのモノとテクが予想を遥かに超えて良かったのである。

また、神として完全体となったリンリンは、精神的にも神らしくなっており、お姉様方もリンリンに恋心が芽生え始めてしまっていたのだ。

「お姉様方が寛大にも午前枠を広く一般に開放するというのであれば、我々妻たちに異存はございませんが、お姉様方で死守したいというにであれば、リンリン君をはじめとして、我々リンズ36は協力を惜しみません」

いつの間にかラクタも妻側にカウントされているが、ラクタとしては、リンリンとの時間は自分専用枠があるので、ウェイテングリストは正直なところ、約束通り履行してやりたかった。リンリンの素晴らしさを自慢したいのだ。

「あのさ。ウェイテングリストを破棄したら、天界は大パニックよ。ここは穏便に午前枠は一般公開すべきでは?」

「ラクタ枠を一般に解放して、ラクタは我々のローテーションに入るというのはどうだ?」

リリスもウェイテングリストの破棄は無理とみて、妥協案を提案して来た。

「それは無理な相談だわ。私とリン君の愛を確かめ合う大切な時間だもの。正妻はマリに譲るけれど、この時間だけは死守するわよ」

ラクタに譲る気は全くない。

「そうだわ。もう食事は不要なので、食事の時間を一般公開するってのはどう?」

「ラクタ、貴様、相変わらず天才だな。それがいい。飯の代わりに女を食べる。リンリン、貴様らしいではないか」

リリスはもう決まったといった感じだ。

「朝食と夕食は姫枠ですので除外をお願いします」

リリスとラクタに反論できるのは姫チームだけだ。メイリンが姫枠を死守する。これで姫チームは満足だ。

「では、ランチだな。ランチタイムを一般公開でどうだ?」

リリスが悪魔の嫁たちに睨みを効かす。そして、ホムンクルスとマリにはラクタが睨みを効かす。

仕事の時間が必要とのリンリンの声をお姉様方は仕方なく聞き入れ、最終的には以下のようになった。

未明  姫
就業前 ラクタ
午前  仕事しながらお姉様と
就業後 ラクタ
昼食  一般公開 ウェイテングリスト対応
午後  愛人とイメトレ
夕方  姫
夜   妻

まさに24時間365日、リンリンのモノはまさに乾く暇なく酷使されるかと思いきや、ランチタイム以外の女たちは優しく、ただ単にいっしょにいるだけでもいいという時もあり、リンリンは毎日を美女に囲まれ、優雅に過ごすのであった。
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