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第九章 アルデラルド
レイラ対策
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「リン君。すごい、使徒も逃がしてきたの?」
まずい。全員のの字を書いている。
「みんな、お疲れ様、上手く逃げられたね。ラクタさん、あのやばい人がレイラさん?」
「そうよ。まさかこんなに早く見つかるとはね。さてはじじ神がちくったかな」
「デウス様がですか?」
「そうよ。付きまとわれてめんどくさくなって、リン君に押し付けたのよ、きっと」
「あり得ますね。あの人、前世で無茶振りする上司の雰囲気と似てるんですよ」
万一に備えて、部長室まで転移する訓練を神の使徒たちにしておいてよかった。部長室にはあの場にいた女神たちも全員揃っている。
「さてと、まずはメイリンさんと初夜を共にしないといけないですが、どうしますかね」
「え? まずはそこ!?」
「そうですよ。彼女、きっと心細い思いしていますよ。いきなり夫が逃げちゃったんですから。ほかの妻たちも気になるし、とりあえず、俺だけ戻りますよ」
「あ、リン君・・・。あらま、いっちゃったよ。あの子、レイラの恐ろしさがわかってないよね。サタン気に食わないって、ワンパンで滅ぼした人よ。大丈夫かな」
「ラクタ先輩、とりあえず、今後どうするか私たちだけでも決めませんか?」
フレアが心配そうにラクタに話しかけた。
「うーん、レイラの出方次第なんだよなあ」
「あのう、ラクタさん。ひょっとして、お兄ちゃんに会えなくなっちゃうんですか?」
マリも不安になって確認して来た。
「それはないと思うのよね。レイラはああ見えて一途だから、じじ神のことはあきらめないと思うのよ。だから、恋愛面では問題ないと思うんだけど、強すぎで相手がいないから、リン君と戦いたいって思うんじゃないかな」
「でも、お兄ちゃん自身は弱いですよ」
「まあね。怒りの鉄拳は条件が揃わないと発動しないし、精神攻撃は凄いけど、守備は紙レベルだしね。女使いだから、女の子を従えてなんぼの戦闘力だからね」
「レイラさんに天魔バトルロイヤルに参加していただくというのはどうでしょうか」
アースが思い付きで提案した。
「そうねえ、仮想空間で全力で戦えるし、滅びないから安全なんだけど、レイラの相手できるの誰もいないよ?」
「デウス様は?」
アースがまたまた思いつきで言う。
「じじ神がそんな面倒臭いことするわけがないじゃない。それにリン君のトライアルがじじ神とか、気持ち悪いでしょうがっ」
「すいません。そうでした」
「レイラにはお色気作戦も効かないし、バトルロイヤルだと精神戦じゃなく物理戦なので、勝ち筋が見えないよ」
「そうだっ。絶リン部長には女使いのスキルがありますよ」
「なるほどね。あのスキルは女の子を狂戦士にしちゃうけど、すべてのスキルのレベルを女使いと同じレベルにするので、勝ち目があるとするとそれしかないわね。理由は何であれ、戦えるのであれば、レイラは参加するしね。とりあえず、それで時間稼ぐしかないようね。よしっ、リン君に脳波同期してみよう」
ラクタは端末を操作し始めた。
まずい。全員のの字を書いている。
「みんな、お疲れ様、上手く逃げられたね。ラクタさん、あのやばい人がレイラさん?」
「そうよ。まさかこんなに早く見つかるとはね。さてはじじ神がちくったかな」
「デウス様がですか?」
「そうよ。付きまとわれてめんどくさくなって、リン君に押し付けたのよ、きっと」
「あり得ますね。あの人、前世で無茶振りする上司の雰囲気と似てるんですよ」
万一に備えて、部長室まで転移する訓練を神の使徒たちにしておいてよかった。部長室にはあの場にいた女神たちも全員揃っている。
「さてと、まずはメイリンさんと初夜を共にしないといけないですが、どうしますかね」
「え? まずはそこ!?」
「そうですよ。彼女、きっと心細い思いしていますよ。いきなり夫が逃げちゃったんですから。ほかの妻たちも気になるし、とりあえず、俺だけ戻りますよ」
「あ、リン君・・・。あらま、いっちゃったよ。あの子、レイラの恐ろしさがわかってないよね。サタン気に食わないって、ワンパンで滅ぼした人よ。大丈夫かな」
「ラクタ先輩、とりあえず、今後どうするか私たちだけでも決めませんか?」
フレアが心配そうにラクタに話しかけた。
「うーん、レイラの出方次第なんだよなあ」
「あのう、ラクタさん。ひょっとして、お兄ちゃんに会えなくなっちゃうんですか?」
マリも不安になって確認して来た。
「それはないと思うのよね。レイラはああ見えて一途だから、じじ神のことはあきらめないと思うのよ。だから、恋愛面では問題ないと思うんだけど、強すぎで相手がいないから、リン君と戦いたいって思うんじゃないかな」
「でも、お兄ちゃん自身は弱いですよ」
「まあね。怒りの鉄拳は条件が揃わないと発動しないし、精神攻撃は凄いけど、守備は紙レベルだしね。女使いだから、女の子を従えてなんぼの戦闘力だからね」
「レイラさんに天魔バトルロイヤルに参加していただくというのはどうでしょうか」
アースが思い付きで提案した。
「そうねえ、仮想空間で全力で戦えるし、滅びないから安全なんだけど、レイラの相手できるの誰もいないよ?」
「デウス様は?」
アースがまたまた思いつきで言う。
「じじ神がそんな面倒臭いことするわけがないじゃない。それにリン君のトライアルがじじ神とか、気持ち悪いでしょうがっ」
「すいません。そうでした」
「レイラにはお色気作戦も効かないし、バトルロイヤルだと精神戦じゃなく物理戦なので、勝ち筋が見えないよ」
「そうだっ。絶リン部長には女使いのスキルがありますよ」
「なるほどね。あのスキルは女の子を狂戦士にしちゃうけど、すべてのスキルのレベルを女使いと同じレベルにするので、勝ち目があるとするとそれしかないわね。理由は何であれ、戦えるのであれば、レイラは参加するしね。とりあえず、それで時間稼ぐしかないようね。よしっ、リン君に脳波同期してみよう」
ラクタは端末を操作し始めた。
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