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第七章 天界
ラクタさん、あなたもですか
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夜、俺は18歳に変身しようとしたが無理だった。2歳や4歳には変身できた。
そっか、デウス様が18歳になったらって、言ってたのはこういうことか。ってことは60歳まで成長すれば、0歳から60歳まで自由自在に姿を変えられるってことか。
マリとは同じ年の体で愛し合いたかったのだが、5歳児で我慢してもらおう。
マリが自分の命を犠牲にして俺を守ってくれたあの瞬間を決して忘れはしない。
俺とマリはその夜、深く深く愛し合った。
――― 翌朝
隣でマリが静かに寝ている。
精神的には神だが、肉体は人間だ。睡眠は必要だし、相変わらず、性欲は旺盛だ。
さて、これから俺はどうすべきだろうか。
継母を成敗する必要があるが、ベルゼブブがいなくなった今、後回しでいい。
神になった俺が、悪魔と直接やりあうのはルール違反となる。リンリンは依り代という見方もできるが、Lv9999はさすがにルール違反だ。
ベルゼブブ戦は実は俺の反則負けなのだ。すまん、ベルゼブブ。どこかに転生していると思うが、また一からやり直してくれ。
問題は悪魔の妻たち11名だ。神の妻が悪魔ということ自体は特に問題ないと思うのだが、悪魔との戦いでは彼女たちの立場は微妙だし、リリスとの関係も整理しておきたい。でも、待てよ。妻たちは悪魔であっても俺の軍団だし、リリスと敵対するような戦いに参加させなければいいだけか。
今後はマリを中心とした神の使徒チームを新たに組成して、悪魔に当たらせる必要があると考えていたが、このままマリを悪魔チームのなかにおいてもいいか。あるいは、万一に備え、神の使徒軍団はやはり必要か。とりあえず、どちらにしても、マリにはインストの加護をLv100で与えておこう。
いずれにしろ、リリスとは一度会う必要があるだろう。
悪魔の女王とも会っておいた方がいいのかもしれないが、こちらは焦らなくても、会うべきときに会うようになる気がする。
まずは、リリスだな。
「おーい、リン君、報告に来たよ」
(ラクタさん、おはようございます)
「あっ、マリちゃん。この子、本当に綺麗になったね」
(使徒には昨日なりましたから、ずっとこのまま綺麗ですね)
「私とフレアは今日から仕事に復帰するけど、10年のタイムラグがあるので、まずは昨日までの自分を思い出すところからなのよ。少し時間ちょうだいね」
(もちろんOKですよ。ところで、リリスと会いたいんですけど、アレンジしていただけますか)
「いいよ。いつもは脳波同期させているけど、直接会う?」
(そうですね。みんなも一緒に参加して欲しいので、大部屋に来てもらおうかな)
「ちょっと待ってね。今聞いてくる」
ラクタさんとリリスってどういう関係だろ。
「来ちゃったよ」
「リンリンか。リリスだ」
(おわっ、これまた、えらいキレイな人だな)
「こんな格好ですいません。はじめまして、リンリンです」
「ふむ。まだ子供だな。貴様が18になったときの2番目の相手は私だからな。覚えておけよ」
「え? 18って?」
「とぼけるなよ、こと貴様に関しては、女神も女悪魔も一致団結してお前を守ってきたのだからな。人間でも魅力的だったのに、神となったと聞いて、昨日から魔界も天界も、女どもが大はしゃぎだぞ。神となってもその体は脆弱であろう。とくにそこの毎日鍛えているところは、しっかりと守るのだぞ」
「ちなみに1番目は誰なんですか?」
「ラクタに決まっているだろう。自分が作り出したと自慢しまくりで、でも、確かにその通りだから、誰も文句が言えないのだ」
「あの、ラクタさん・・・」
(あっ、もう5分だよね。私はお先に帰りまーす)
「ふっ、ラクタは帰ったか。私の用事はもう終わったが、貴様の用件はなんだ?」
「えっとですね」
そっか、デウス様が18歳になったらって、言ってたのはこういうことか。ってことは60歳まで成長すれば、0歳から60歳まで自由自在に姿を変えられるってことか。
マリとは同じ年の体で愛し合いたかったのだが、5歳児で我慢してもらおう。
マリが自分の命を犠牲にして俺を守ってくれたあの瞬間を決して忘れはしない。
俺とマリはその夜、深く深く愛し合った。
――― 翌朝
隣でマリが静かに寝ている。
精神的には神だが、肉体は人間だ。睡眠は必要だし、相変わらず、性欲は旺盛だ。
さて、これから俺はどうすべきだろうか。
継母を成敗する必要があるが、ベルゼブブがいなくなった今、後回しでいい。
神になった俺が、悪魔と直接やりあうのはルール違反となる。リンリンは依り代という見方もできるが、Lv9999はさすがにルール違反だ。
ベルゼブブ戦は実は俺の反則負けなのだ。すまん、ベルゼブブ。どこかに転生していると思うが、また一からやり直してくれ。
問題は悪魔の妻たち11名だ。神の妻が悪魔ということ自体は特に問題ないと思うのだが、悪魔との戦いでは彼女たちの立場は微妙だし、リリスとの関係も整理しておきたい。でも、待てよ。妻たちは悪魔であっても俺の軍団だし、リリスと敵対するような戦いに参加させなければいいだけか。
今後はマリを中心とした神の使徒チームを新たに組成して、悪魔に当たらせる必要があると考えていたが、このままマリを悪魔チームのなかにおいてもいいか。あるいは、万一に備え、神の使徒軍団はやはり必要か。とりあえず、どちらにしても、マリにはインストの加護をLv100で与えておこう。
いずれにしろ、リリスとは一度会う必要があるだろう。
悪魔の女王とも会っておいた方がいいのかもしれないが、こちらは焦らなくても、会うべきときに会うようになる気がする。
まずは、リリスだな。
「おーい、リン君、報告に来たよ」
(ラクタさん、おはようございます)
「あっ、マリちゃん。この子、本当に綺麗になったね」
(使徒には昨日なりましたから、ずっとこのまま綺麗ですね)
「私とフレアは今日から仕事に復帰するけど、10年のタイムラグがあるので、まずは昨日までの自分を思い出すところからなのよ。少し時間ちょうだいね」
(もちろんOKですよ。ところで、リリスと会いたいんですけど、アレンジしていただけますか)
「いいよ。いつもは脳波同期させているけど、直接会う?」
(そうですね。みんなも一緒に参加して欲しいので、大部屋に来てもらおうかな)
「ちょっと待ってね。今聞いてくる」
ラクタさんとリリスってどういう関係だろ。
「来ちゃったよ」
「リンリンか。リリスだ」
(おわっ、これまた、えらいキレイな人だな)
「こんな格好ですいません。はじめまして、リンリンです」
「ふむ。まだ子供だな。貴様が18になったときの2番目の相手は私だからな。覚えておけよ」
「え? 18って?」
「とぼけるなよ、こと貴様に関しては、女神も女悪魔も一致団結してお前を守ってきたのだからな。人間でも魅力的だったのに、神となったと聞いて、昨日から魔界も天界も、女どもが大はしゃぎだぞ。神となってもその体は脆弱であろう。とくにそこの毎日鍛えているところは、しっかりと守るのだぞ」
「ちなみに1番目は誰なんですか?」
「ラクタに決まっているだろう。自分が作り出したと自慢しまくりで、でも、確かにその通りだから、誰も文句が言えないのだ」
「あの、ラクタさん・・・」
(あっ、もう5分だよね。私はお先に帰りまーす)
「ふっ、ラクタは帰ったか。私の用事はもう終わったが、貴様の用件はなんだ?」
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