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第五章 王室
グループ通話
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フローラたちの滞在先は首都で一番高級な宿だ。
部屋にはフローラ、マリ、エリーゼ、ルミ、キョウコの5人がいた。
キョウコは先程気づいたばかりだ。
「ロゼッサおばさま、半端なかったんです」
「大変だったわね、キョウコ」
ルミが相槌をうった。
「魔力が足りなかったら、どうなってたの?」
フローラが尋ねた。
「邪な気持ちを浄化しきれなくて、自分が邪になっちゃうんだと思います。そういう恐怖を味わいました」
「リンリンサマが言ってましたけど、キョウコのは「人類最強」らしいです」
エリーゼがリンリンの口真似で「人類最強」と言ったのが、かなり似ていて、みんながウケている。
「いいえ、リンサマのが人類最強です。ミカゲさんが言ってましたけど、100倍以上すごいらしいです」
「あの子、本当にいったい何者なんだろうね。で、どうなのよ?」
フローラが首尾を尋ねた。
「そうですね。次はもう一度王太后に会いに行きますが、今の魔力では少々危険ですので、ギリギリの3日後に会いに行きます」
「すんなりいくと思う?」
「いかないですね。絶対に私を取り込みに来ると思います。ちょっと後宮の人たちを甘く見てました。腹黒すぎます。王太后の私への敵意と殺意を吸い尽くせば、心が折れると思っていたのですが、王太后もずっと後宮を仕切ってきたわけですから、かなりの精神力と思います。魔力が足りるかどうか、心配になってきました」
「それね。多分問題ないと思うわ。魔力対策は任せておきなさい」
フローラには対応策があるようだ。
「え? そうですか。お任せします」
「そろそろグループ会話の時間よ」
フローラは秘術箱を用意する。
「もしもしリンリンです」
秘術箱からリンリンの声が聞こえてきた。全員の顔がほころぶ。マリも声を出さないという条件で参加している。
リンリンとミカゲで秘術箱を研究しているうちに、音声を通す方法を見つけたのだ。秘術箱を使ったプレイの開発中に偶然見つけたのだが、もちろん2人はそんなことまでは話していない。
「リンリン君、よく聞こえているわ。そっちはどう?」
「フローラ姉さま、リンリンさんを叱ってください。エッチな遊びばかりしてるんですよ」
リンリンと同じリマ組のユカリが、ここぞとばかりに訴える。
「えっ、そんことないですよ。今日は悪魔討伐したじゃないですか」
「今日はでしょ。フローラ姉さま、私、裸エプロンさせられて、泣いちゃったんですよ~」
「ちょ、そういう話やめましょうよ、ユカリさん。もうやめるって約束しましたし、あれ」
「フローラ姉さま、早く帰ってきてくださいよ~、リンリンさんがエロ街道まっしぐらなんです」
「リンリン君、ユカリを困らせないでよっ」
「あっ、はい、すいません。もうやめます」
「カトリーヌはどう?」
カトレーヌも自分の秘術箱を抱えて会話に参加していた。
「もうすぐ首都に着くわ。王との謁見は2日後よ」
「ちょうどいいわね。こちらも2日後に王太后と対決するわ。みんなが分かれて行動するのもあと数日ね、最後まで油断しないでやり遂げましょう」
部屋にはフローラ、マリ、エリーゼ、ルミ、キョウコの5人がいた。
キョウコは先程気づいたばかりだ。
「ロゼッサおばさま、半端なかったんです」
「大変だったわね、キョウコ」
ルミが相槌をうった。
「魔力が足りなかったら、どうなってたの?」
フローラが尋ねた。
「邪な気持ちを浄化しきれなくて、自分が邪になっちゃうんだと思います。そういう恐怖を味わいました」
「リンリンサマが言ってましたけど、キョウコのは「人類最強」らしいです」
エリーゼがリンリンの口真似で「人類最強」と言ったのが、かなり似ていて、みんながウケている。
「いいえ、リンサマのが人類最強です。ミカゲさんが言ってましたけど、100倍以上すごいらしいです」
「あの子、本当にいったい何者なんだろうね。で、どうなのよ?」
フローラが首尾を尋ねた。
「そうですね。次はもう一度王太后に会いに行きますが、今の魔力では少々危険ですので、ギリギリの3日後に会いに行きます」
「すんなりいくと思う?」
「いかないですね。絶対に私を取り込みに来ると思います。ちょっと後宮の人たちを甘く見てました。腹黒すぎます。王太后の私への敵意と殺意を吸い尽くせば、心が折れると思っていたのですが、王太后もずっと後宮を仕切ってきたわけですから、かなりの精神力と思います。魔力が足りるかどうか、心配になってきました」
「それね。多分問題ないと思うわ。魔力対策は任せておきなさい」
フローラには対応策があるようだ。
「え? そうですか。お任せします」
「そろそろグループ会話の時間よ」
フローラは秘術箱を用意する。
「もしもしリンリンです」
秘術箱からリンリンの声が聞こえてきた。全員の顔がほころぶ。マリも声を出さないという条件で参加している。
リンリンとミカゲで秘術箱を研究しているうちに、音声を通す方法を見つけたのだ。秘術箱を使ったプレイの開発中に偶然見つけたのだが、もちろん2人はそんなことまでは話していない。
「リンリン君、よく聞こえているわ。そっちはどう?」
「フローラ姉さま、リンリンさんを叱ってください。エッチな遊びばかりしてるんですよ」
リンリンと同じリマ組のユカリが、ここぞとばかりに訴える。
「えっ、そんことないですよ。今日は悪魔討伐したじゃないですか」
「今日はでしょ。フローラ姉さま、私、裸エプロンさせられて、泣いちゃったんですよ~」
「ちょ、そういう話やめましょうよ、ユカリさん。もうやめるって約束しましたし、あれ」
「フローラ姉さま、早く帰ってきてくださいよ~、リンリンさんがエロ街道まっしぐらなんです」
「リンリン君、ユカリを困らせないでよっ」
「あっ、はい、すいません。もうやめます」
「カトリーヌはどう?」
カトレーヌも自分の秘術箱を抱えて会話に参加していた。
「もうすぐ首都に着くわ。王との謁見は2日後よ」
「ちょうどいいわね。こちらも2日後に王太后と対決するわ。みんなが分かれて行動するのもあと数日ね、最後まで油断しないでやり遂げましょう」
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