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第三章 旅
胸がけしからん
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「リンリン君に聞く前に、カトリーヌをシックスダイスから追い出した理由を教えてくれる?」
フローラがララに質問した。
ララはカトリーヌの方に向き直り、まずは謝罪した。
「カトリーヌ、ごめんなさい。事情があったとはいえ、あなたには大変な思いをさせてしまった」
「「「本当にごめんなさい」」」
ララ、リリ、ルルが揃って謝罪をする。
「いいのよ。結果として、リンリンさまに出会えたんですもの」
カトリーヌは笑って許した。
ララたちが真相を話し始めた。
「カトリーヌが失魔症であるというのは、私たち3人がロミエール家に呼ばれて、ロミエール家のお嬢様から伝えられたものです。私たちに伝染する可能性があると言われました。でも、私たちは相手にしませんでした」
「だって、もう何年もいっしょにパーティを組んでいるのに、今更感染するわけないしね」
「そうそう、それに、カトリーヌには何度も助けられている親友だしね」
「すると、今度はリーダーの秘密をバラすと脅され、私たちは止む得なくロミエール家の意向に従い、カトリーヌを追い出す行動に出ました」
「ごめんね、カトリーヌ」
「リーダーの秘密がバレると、レイダース家が取り潰されちゃうの」
「リーダーは男児として王家に報告されているのです。リーダーが女性であることが発覚すれば、レイダース子爵家はお取り潰しとなります」
「それで、リーダーに真相を話すこともできず、仕方なくね」
「本当にごめんね、カトリーヌ」
カトリーヌはそんな3人に首を振って答えた。
「もう本当にいいのよ。実は何か言えないことがあるんじゃないかと思ってたの。また、以前のように仲良くしてね」
カトリーヌの言葉の後、ユカリがしんみりと話す。
「ラリルたちはリーダー命だもんね。あのとき、あんなにカトリーヌと仲の良かったラリルたちが、カトリーヌを追い出そうとして、私はとても悲しかった。リーダーもあのときは必死でカトリーヌを慰留してたっけ。リーダーもシックスダイスが心の拠り所だったから、壊れちゃうのが嫌だったのね」
「憎むべきはロミエール家よね。それも含めて、リンリン君に相談してみましょう」
フローラはラリル3姉妹を連れて、リンリンのテントへと向かった。
オスカルを背負ったユカリが続く。
(私、一言も喋ってないです)
ルミが1人だけ悲しそうについて来ていることに誰も気づかなかった。
元インストが1人テントに残されていることにも誰も気づかなかった。
***
「という訳なのよ、リンリン君、どうする?」
フローラさんたちが悪魔であるという告白も直接聞けた。
別に気にしない、と言ったら、全員すごくうれしそうだった。
オスカルさんは俺のせいで死にかけたのだから、無条件で許可だ。しかも、美人で胸が大きい。断る理由がまったくない。
しかし、この同じ顔の3人はどうだ? いくら事情があったとはいえ、俺の可愛いカトリーヌさんを不幸のどん底に落としたのだ。
全くけしからん奴らだ。とくに胸がけしからん。あんなにあどけない顔なのに胸になんてものをつけてやがるんだ。
「カトリーヌさん、許してあげるんですか?」
念のため、カトリーヌさんに確認した。カトリーヌさんは優しくうなずいている。
むう、けしからん胸だが、カトリーヌさんがああいっているんだから仕方ない。不本意だが、許可しよう。しかし、何度見てもけしからん胸だ。
「カトリーヌさんがOKですので、僕が反対することはないです。4人とも歓迎しますよ」
「「「やったー」」」
と3人娘が飛び跳ねている。胸もいっしょに飛び跳ねている。いやはやまったくけしからん。
フローラがララに質問した。
ララはカトリーヌの方に向き直り、まずは謝罪した。
「カトリーヌ、ごめんなさい。事情があったとはいえ、あなたには大変な思いをさせてしまった」
「「「本当にごめんなさい」」」
ララ、リリ、ルルが揃って謝罪をする。
「いいのよ。結果として、リンリンさまに出会えたんですもの」
カトリーヌは笑って許した。
ララたちが真相を話し始めた。
「カトリーヌが失魔症であるというのは、私たち3人がロミエール家に呼ばれて、ロミエール家のお嬢様から伝えられたものです。私たちに伝染する可能性があると言われました。でも、私たちは相手にしませんでした」
「だって、もう何年もいっしょにパーティを組んでいるのに、今更感染するわけないしね」
「そうそう、それに、カトリーヌには何度も助けられている親友だしね」
「すると、今度はリーダーの秘密をバラすと脅され、私たちは止む得なくロミエール家の意向に従い、カトリーヌを追い出す行動に出ました」
「ごめんね、カトリーヌ」
「リーダーの秘密がバレると、レイダース家が取り潰されちゃうの」
「リーダーは男児として王家に報告されているのです。リーダーが女性であることが発覚すれば、レイダース子爵家はお取り潰しとなります」
「それで、リーダーに真相を話すこともできず、仕方なくね」
「本当にごめんね、カトリーヌ」
カトリーヌはそんな3人に首を振って答えた。
「もう本当にいいのよ。実は何か言えないことがあるんじゃないかと思ってたの。また、以前のように仲良くしてね」
カトリーヌの言葉の後、ユカリがしんみりと話す。
「ラリルたちはリーダー命だもんね。あのとき、あんなにカトリーヌと仲の良かったラリルたちが、カトリーヌを追い出そうとして、私はとても悲しかった。リーダーもあのときは必死でカトリーヌを慰留してたっけ。リーダーもシックスダイスが心の拠り所だったから、壊れちゃうのが嫌だったのね」
「憎むべきはロミエール家よね。それも含めて、リンリン君に相談してみましょう」
フローラはラリル3姉妹を連れて、リンリンのテントへと向かった。
オスカルを背負ったユカリが続く。
(私、一言も喋ってないです)
ルミが1人だけ悲しそうについて来ていることに誰も気づかなかった。
元インストが1人テントに残されていることにも誰も気づかなかった。
***
「という訳なのよ、リンリン君、どうする?」
フローラさんたちが悪魔であるという告白も直接聞けた。
別に気にしない、と言ったら、全員すごくうれしそうだった。
オスカルさんは俺のせいで死にかけたのだから、無条件で許可だ。しかも、美人で胸が大きい。断る理由がまったくない。
しかし、この同じ顔の3人はどうだ? いくら事情があったとはいえ、俺の可愛いカトリーヌさんを不幸のどん底に落としたのだ。
全くけしからん奴らだ。とくに胸がけしからん。あんなにあどけない顔なのに胸になんてものをつけてやがるんだ。
「カトリーヌさん、許してあげるんですか?」
念のため、カトリーヌさんに確認した。カトリーヌさんは優しくうなずいている。
むう、けしからん胸だが、カトリーヌさんがああいっているんだから仕方ない。不本意だが、許可しよう。しかし、何度見てもけしからん胸だ。
「カトリーヌさんがOKですので、僕が反対することはないです。4人とも歓迎しますよ」
「「「やったー」」」
と3人娘が飛び跳ねている。胸もいっしょに飛び跳ねている。いやはやまったくけしからん。
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