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プリシラ
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俺たちは子爵邸を出た。
「お腹が空いたわ。クロ、ランチはいつもどうしているの?」
「いつもは店でエマの作った弁当を食べているが、恐らく今日は弁当はないぞ」
「あなたのお店も見ておきたいわ。お店に行くわよ」
モノクロの格好をしていたため、少し遠くから店の様子をうかがった。
エマだけではなく、イライザも店に出て接客していた。
商家の娘だけあって、なかなか客の扱いがうまそうだ。
「あの子、看板娘になるわね。クロ、お店、随分と繁盛しているじゃない」
お昼休みは割と忙しい。
「シロ、俺たちのあまりの格好良さは、客の注目を浴びすぎる。裏口から入って、いったん一般人に戻るぞ」
「分かったわ。加速するわよ」
俺たちは客に見つからないように、猛スピードで裏口から店に入った。
店の裏の工房に入ると、ミラ姉はすぐに服を脱ぎ始めた。
「ちょっとミラ姉、着替えはここにないのに、何、全部脱いじゃってるんですか!?」
「神走りの運動量がぶり返して来て、暑くて堪らんのだ。大事なところは隠している。お前の目の保養にもなるだろう。楽しめ、若者」
いや、全然隠してないよ。パンツ一丁でおっぱい丸出しじゃないか。
「勘弁して下さいよ。こんなところをイライザに見られたら、誤解されますよ」
「二十歳近いお姉さんと八歳のお子ちゃまの何を誤解するというのだ。考えすぎだ」
「はあ、私の周りの女の人は皆、男前で困りますよ。イライザだけですよ、お淑やかで可憐なのは」
「お淑やかで可憐な女子などいるものか。全ては打算のなせる技だ。打算なくして、お淑やかも可憐もあるものか。そんなことはいいとして、プリシラさんの話はどう思う? お前はそれなりに面識があるのだろう」
ミラ姉のおっぱいに目がいかないように俺は必死に頑張ったが、どうしても目が行ってしまう。
「ミラ姉、ちょっとおっぱい隠してもらっていいですか? 全然話に集中出来ません」
「何だ、お前は、だらしがないな。たかがおっぱいぐらいで動揺するとは。まあ、体も冷えて来たし、タオルでも巻くか」
はあ、やっと落ち着けるよ。
「プリシラおばさんは、ママに対して劣等感持ってる感じですかね。対抗心燃やしているというか。外から見ていてもよく分かります。ママは天然ですから、おばさんのことを全く気にしてませんけど。でも、王妃狙ってるっていっても、王はママにベタ惚れですよ」
「男なんてどいつもこいつも下半身で動いているのだ。八歳のお前でさえ、私のおっぱいに釘付けだ。プリシラさんは綺麗だから、誘えば簡単に引っかかるんじゃないか」
「いや、私は隠して欲しいとお願いしただけです。下半身動かしてないですから。それはさておき、王が危険を冒すとは思えないです」
「酔っ払ったときとかに狙って、既成事実を作って、姉に言いつけるとか言って、脅してるんじゃないか? プリシラさんは叔母様によく似ているじゃないか」
確かに容姿は似ているが、性格も容姿もママの劣化版て感じなんだよなあ。
ママが姉だと苦労も多かったんじゃないだろうか。
「考えれば考えるほど怪しいです。ママの護衛は大丈夫でしょうか?」
「叔母様大好きのオスカルがいるから大丈夫だろう」
「でも、オスカルさんも二十四時間はりついているわけではないでしょう?」
「王妃殿に寝泊まりしているし、部下たちも優秀だから問題ない。そこは安心していいぞ」
「なるほど。直接的には行けないのか。で、今回のような手に出たのか。ますます怪しいですね」
「ところで、私はあまり気にしないが、お前のその大人のような頭脳をイライザは不思議には思っていないのか?」
「さあ、どうなんでしょうか。何故か最初から子供扱いはしないですね。こういうと何様なんだって言われるかもしれませんが、私に嫌われないように一生懸命頑張っている感じです。とても可愛らしいです」
「これはこれはごちそうさま。そんなお子ちゃまの恋愛話はいいとして、モナリザに調べてもらうか」
「ミラ姉が聞いたから答えたのに……。イライザはいい子だから、いじめないで下さいよ」
「あの子は私の大ファンだから、大事にするさ。可愛いシルフィのお嫁さんになるかもしれないしな。さて、私はモナリザに念波する。お前は弁当買ってこい」
「王子をパシリに使うとは、嫁の貰い手なくなりますよ」
俺はそう吐き捨てて、敷地内のエドモンド商店に弁当を買いに行った。
「お腹が空いたわ。クロ、ランチはいつもどうしているの?」
「いつもは店でエマの作った弁当を食べているが、恐らく今日は弁当はないぞ」
「あなたのお店も見ておきたいわ。お店に行くわよ」
モノクロの格好をしていたため、少し遠くから店の様子をうかがった。
エマだけではなく、イライザも店に出て接客していた。
商家の娘だけあって、なかなか客の扱いがうまそうだ。
「あの子、看板娘になるわね。クロ、お店、随分と繁盛しているじゃない」
お昼休みは割と忙しい。
「シロ、俺たちのあまりの格好良さは、客の注目を浴びすぎる。裏口から入って、いったん一般人に戻るぞ」
「分かったわ。加速するわよ」
俺たちは客に見つからないように、猛スピードで裏口から店に入った。
店の裏の工房に入ると、ミラ姉はすぐに服を脱ぎ始めた。
「ちょっとミラ姉、着替えはここにないのに、何、全部脱いじゃってるんですか!?」
「神走りの運動量がぶり返して来て、暑くて堪らんのだ。大事なところは隠している。お前の目の保養にもなるだろう。楽しめ、若者」
いや、全然隠してないよ。パンツ一丁でおっぱい丸出しじゃないか。
「勘弁して下さいよ。こんなところをイライザに見られたら、誤解されますよ」
「二十歳近いお姉さんと八歳のお子ちゃまの何を誤解するというのだ。考えすぎだ」
「はあ、私の周りの女の人は皆、男前で困りますよ。イライザだけですよ、お淑やかで可憐なのは」
「お淑やかで可憐な女子などいるものか。全ては打算のなせる技だ。打算なくして、お淑やかも可憐もあるものか。そんなことはいいとして、プリシラさんの話はどう思う? お前はそれなりに面識があるのだろう」
ミラ姉のおっぱいに目がいかないように俺は必死に頑張ったが、どうしても目が行ってしまう。
「ミラ姉、ちょっとおっぱい隠してもらっていいですか? 全然話に集中出来ません」
「何だ、お前は、だらしがないな。たかがおっぱいぐらいで動揺するとは。まあ、体も冷えて来たし、タオルでも巻くか」
はあ、やっと落ち着けるよ。
「プリシラおばさんは、ママに対して劣等感持ってる感じですかね。対抗心燃やしているというか。外から見ていてもよく分かります。ママは天然ですから、おばさんのことを全く気にしてませんけど。でも、王妃狙ってるっていっても、王はママにベタ惚れですよ」
「男なんてどいつもこいつも下半身で動いているのだ。八歳のお前でさえ、私のおっぱいに釘付けだ。プリシラさんは綺麗だから、誘えば簡単に引っかかるんじゃないか」
「いや、私は隠して欲しいとお願いしただけです。下半身動かしてないですから。それはさておき、王が危険を冒すとは思えないです」
「酔っ払ったときとかに狙って、既成事実を作って、姉に言いつけるとか言って、脅してるんじゃないか? プリシラさんは叔母様によく似ているじゃないか」
確かに容姿は似ているが、性格も容姿もママの劣化版て感じなんだよなあ。
ママが姉だと苦労も多かったんじゃないだろうか。
「考えれば考えるほど怪しいです。ママの護衛は大丈夫でしょうか?」
「叔母様大好きのオスカルがいるから大丈夫だろう」
「でも、オスカルさんも二十四時間はりついているわけではないでしょう?」
「王妃殿に寝泊まりしているし、部下たちも優秀だから問題ない。そこは安心していいぞ」
「なるほど。直接的には行けないのか。で、今回のような手に出たのか。ますます怪しいですね」
「ところで、私はあまり気にしないが、お前のその大人のような頭脳をイライザは不思議には思っていないのか?」
「さあ、どうなんでしょうか。何故か最初から子供扱いはしないですね。こういうと何様なんだって言われるかもしれませんが、私に嫌われないように一生懸命頑張っている感じです。とても可愛らしいです」
「これはこれはごちそうさま。そんなお子ちゃまの恋愛話はいいとして、モナリザに調べてもらうか」
「ミラ姉が聞いたから答えたのに……。イライザはいい子だから、いじめないで下さいよ」
「あの子は私の大ファンだから、大事にするさ。可愛いシルフィのお嫁さんになるかもしれないしな。さて、私はモナリザに念波する。お前は弁当買ってこい」
「王子をパシリに使うとは、嫁の貰い手なくなりますよ」
俺はそう吐き捨てて、敷地内のエドモンド商店に弁当を買いに行った。
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