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王都篇
セントマリア女学院
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セントマリア女学院は、貴族の令嬢が通う王都一の全寮制のお嬢様学校だ。
リズとアリサは学院の教室で、二人でランチを食べていた。二人とも、紺のブレザーと赤いチェックのスカートの制服姿がよく似合っていた。
二人は伯爵の親戚の子供という身分で、同じクラスに編入されていたが、クラスメートである貴族の令嬢たちとは話も趣味も合わず、入学して二週間もしないうちに、クラスから思い切り浮いた存在になっていた。
「おじさんからチャット来た?」
「やっと来ました。レベルが3500になったから、人に見られないようにしろとのことです」
「それだけ?」
「それだけです」
「アリサ、頑張れ、とかなし?」
「リズ、頑張れ、もなしです」
「おじさん、レベル3500って、一体何してるんだろう。院長と遊んでるのかなあ」
「二人とも大人なので仕方ないですが、おじさんは骸骨ですから、何もできないはずです。ところで、私、プロキシーって魔法を久々に覚えたのです。すごいです、これ。チームのみんなの魔法を使えるのです」
「何、それ。私はディメンションていう魔法を覚えたぞ。時間と空間を切り裂くんだけど、その魔法もコピー出来るの?」
「そうなのです。これを見ると、サーシャはホーリーを覚えたみたいです」
「聖女の訓練って、ホーリーを覚えるために、三年間頑張るんじゃなかったっけ?」
「そのはずですが、他にも何かあるんじゃないですか?」
「はは、サーシャもバレないといいけど」
「教会は鑑定持ちがゴロゴロいますから、見つかるのは時間の問題のような気がします」
「それにしても、学校つまんないなあ。勉強、全然分からないし」
「私もです。いつか、分かるようになるのでしょうか」
「クラスの奴らもムカつくなあ。勉強できないからって馬鹿にしやがって」
「私はアクセントを笑われました」
「私も笑われた。みんなサーシャみたいな話し方するから、サーシャの口真似すればいいのかな」
「こんな感じでしたかしら」
「それでよろしくってよ」
「うふふ、サーシャにも会いたいです」
「ちっ、特にあの女、気に食わないな」
アリサは護衛を連れて中庭の花壇で護衛を連れて、同級生と談笑している女生徒を顎で指した。
「アリサ、あれ、王女ですよ」
「身分は関係ないさ」
「おじさんに迷惑かかることしちゃダメです」
「うーん、我慢するか」
「我慢するのではなく、上手くやろうってことが言いたいのです」
「え? どういう意味?」
「王女とビジネスするのです」
「ああ、あれね。でも、サーシャがいないと、そっか、新しい魔法か」
「そうです。プロキシーがあるから大丈夫です。早速やっちゃいましょう」
***
放課後、リズとアリサは、王女に気づかれないように護衛を一人ずつ倒して、王女を両脇から固めて動けないようにして、体育館の倉庫まで運んで、扉を閉めた。
「あ、あなたたち。こんなことして、死にたいのかしら?」
王女はこの二人が後先考えずに暴挙に出る理由が分からなかった。王女に手を出したら、死刑確定だ。死にたいとしか思えない。
「王女さん、まずは、私たちの怖さを知ってもらいます。その後は、ビジネスの話をしましょう」
清楚な感じの方が、よく分からないことを言っている。
「え? 何のことか、よく分かりませんわ」
「アリサ、お願いします」
「ディメンションは即死しちゃうから、グラビティ」
「ひっ、ひぎっ」
王女は突然強力な力で床に張り付けられた。ものすごい力で全く身動きできず、徐々に床に強く押さえつけられていく。
「女の子は柔らかいから、もう少し強くてもいいかも」
活発な方の声が聞こえたかと思うと、さらに重みが増した。骨が軋む猛烈な痛みで、全身が悲鳴をあげているが、王女は息が出来なくなり、意識が遠のいてきた。
「アリサ、もうやめないと、死んじゃいます。キュア」
「ごほっ、ごほっ」
王女は自分が殺されかけたことが信じられなかった。確かに王女は田舎くさいこの二人を率先して虐めていたが、王女である自分に逆らうとは思いもしなかった。
「次はリズがぶっ飛ばす番よ」
「私はサーシャほど力はないですが、その分、キレッキレの技で、ぶっ飛ばしてみせます」
「な、何を」
次は何をされるのだろうか。リズが肩を回しながら近づいて来る。王女が恐怖したとき、倉庫の扉が開いて、王女の護衛たち三人が入って来た。
「貴様ら、何をしている!? 王女様、大丈夫ですか?」
「あなたたち、助かったわ」
王女はホッとした。
「リズどうする?」
「まとめて調教しましょう」
「ほい来た。グラビティ」
「うご」
「ふが」
「んぐ」
三人の護衛が地面に這いつくばった。それを見て、安心していた王女の顔が強張っていき、真っ青になった。
「あ、あなたたちの望みは一体何なの!?」
王女は悟った。この二人は圧倒的な暴力を持っている。虐めてなどいけない相手だったのだ。
「お、ビジネスの話が来たみたいだぞ。リズ言ってやってくれ」
「要求は二つです。一つは私たちに勉強を教えること、もう一つは私たちの言葉を笑うクラスメートをあなたが叱ること、以上ですっ」
「そ、それだけ?」
王女は肩透かしを食らった。初等科の子供がするような要求だ。
「そうよ、その代わり、あなたは私たちのこの力を使うことが出来るの。どう? いい取引でしょう」
王女はこの二人が何を言っているのか、結局最後までよく分からなかったが、この二人に逆らってはいけないことはよく理解した。
「ええ、いいお取引ですわ……」
リズとアリサは学院の教室で、二人でランチを食べていた。二人とも、紺のブレザーと赤いチェックのスカートの制服姿がよく似合っていた。
二人は伯爵の親戚の子供という身分で、同じクラスに編入されていたが、クラスメートである貴族の令嬢たちとは話も趣味も合わず、入学して二週間もしないうちに、クラスから思い切り浮いた存在になっていた。
「おじさんからチャット来た?」
「やっと来ました。レベルが3500になったから、人に見られないようにしろとのことです」
「それだけ?」
「それだけです」
「アリサ、頑張れ、とかなし?」
「リズ、頑張れ、もなしです」
「おじさん、レベル3500って、一体何してるんだろう。院長と遊んでるのかなあ」
「二人とも大人なので仕方ないですが、おじさんは骸骨ですから、何もできないはずです。ところで、私、プロキシーって魔法を久々に覚えたのです。すごいです、これ。チームのみんなの魔法を使えるのです」
「何、それ。私はディメンションていう魔法を覚えたぞ。時間と空間を切り裂くんだけど、その魔法もコピー出来るの?」
「そうなのです。これを見ると、サーシャはホーリーを覚えたみたいです」
「聖女の訓練って、ホーリーを覚えるために、三年間頑張るんじゃなかったっけ?」
「そのはずですが、他にも何かあるんじゃないですか?」
「はは、サーシャもバレないといいけど」
「教会は鑑定持ちがゴロゴロいますから、見つかるのは時間の問題のような気がします」
「それにしても、学校つまんないなあ。勉強、全然分からないし」
「私もです。いつか、分かるようになるのでしょうか」
「クラスの奴らもムカつくなあ。勉強できないからって馬鹿にしやがって」
「私はアクセントを笑われました」
「私も笑われた。みんなサーシャみたいな話し方するから、サーシャの口真似すればいいのかな」
「こんな感じでしたかしら」
「それでよろしくってよ」
「うふふ、サーシャにも会いたいです」
「ちっ、特にあの女、気に食わないな」
アリサは護衛を連れて中庭の花壇で護衛を連れて、同級生と談笑している女生徒を顎で指した。
「アリサ、あれ、王女ですよ」
「身分は関係ないさ」
「おじさんに迷惑かかることしちゃダメです」
「うーん、我慢するか」
「我慢するのではなく、上手くやろうってことが言いたいのです」
「え? どういう意味?」
「王女とビジネスするのです」
「ああ、あれね。でも、サーシャがいないと、そっか、新しい魔法か」
「そうです。プロキシーがあるから大丈夫です。早速やっちゃいましょう」
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放課後、リズとアリサは、王女に気づかれないように護衛を一人ずつ倒して、王女を両脇から固めて動けないようにして、体育館の倉庫まで運んで、扉を閉めた。
「あ、あなたたち。こんなことして、死にたいのかしら?」
王女はこの二人が後先考えずに暴挙に出る理由が分からなかった。王女に手を出したら、死刑確定だ。死にたいとしか思えない。
「王女さん、まずは、私たちの怖さを知ってもらいます。その後は、ビジネスの話をしましょう」
清楚な感じの方が、よく分からないことを言っている。
「え? 何のことか、よく分かりませんわ」
「アリサ、お願いします」
「ディメンションは即死しちゃうから、グラビティ」
「ひっ、ひぎっ」
王女は突然強力な力で床に張り付けられた。ものすごい力で全く身動きできず、徐々に床に強く押さえつけられていく。
「女の子は柔らかいから、もう少し強くてもいいかも」
活発な方の声が聞こえたかと思うと、さらに重みが増した。骨が軋む猛烈な痛みで、全身が悲鳴をあげているが、王女は息が出来なくなり、意識が遠のいてきた。
「アリサ、もうやめないと、死んじゃいます。キュア」
「ごほっ、ごほっ」
王女は自分が殺されかけたことが信じられなかった。確かに王女は田舎くさいこの二人を率先して虐めていたが、王女である自分に逆らうとは思いもしなかった。
「次はリズがぶっ飛ばす番よ」
「私はサーシャほど力はないですが、その分、キレッキレの技で、ぶっ飛ばしてみせます」
「な、何を」
次は何をされるのだろうか。リズが肩を回しながら近づいて来る。王女が恐怖したとき、倉庫の扉が開いて、王女の護衛たち三人が入って来た。
「貴様ら、何をしている!? 王女様、大丈夫ですか?」
「あなたたち、助かったわ」
王女はホッとした。
「リズどうする?」
「まとめて調教しましょう」
「ほい来た。グラビティ」
「うご」
「ふが」
「んぐ」
三人の護衛が地面に這いつくばった。それを見て、安心していた王女の顔が強張っていき、真っ青になった。
「あ、あなたたちの望みは一体何なの!?」
王女は悟った。この二人は圧倒的な暴力を持っている。虐めてなどいけない相手だったのだ。
「お、ビジネスの話が来たみたいだぞ。リズ言ってやってくれ」
「要求は二つです。一つは私たちに勉強を教えること、もう一つは私たちの言葉を笑うクラスメートをあなたが叱ること、以上ですっ」
「そ、それだけ?」
王女は肩透かしを食らった。初等科の子供がするような要求だ。
「そうよ、その代わり、あなたは私たちのこの力を使うことが出来るの。どう? いい取引でしょう」
王女はこの二人が何を言っているのか、結局最後までよく分からなかったが、この二人に逆らってはいけないことはよく理解した。
「ええ、いいお取引ですわ……」
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