異世界転生邪神討伐

異世界転生邪神討伐9

流入する民の中には、賊崩れも多いが、俺は犯罪を犯さないなら、開拓民として受け入れていく。

「坊っちゃん本当にやるんで？」
「ああ、頼む」

俺は正騎士フィンが後ろで微笑ましく眺めるなか、賊崩れさん達に、生き汚い戦い方も学ぶ、殴る、蹴る、目潰し、落とし穴、複数で一人をリンチ、奇襲、変装、毒、なんでもござれだ。
もちろん民になった賊崩れさん達は殺す気は無い。

殺すのは本当の賊である。

俺は(笑)が付けにくくなってきたローゼンリッターを率いて山賊、海賊、盗賊退治に出掛ける。そして、割りと先頭集団に居ながら、領内の賊達を疑わしきは罰せよの精神で殲滅していくのだ

とう！
「ぐあぁぁぁぁぁぁ」

せい！
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁ」

せや！
「うわぁぁ」

とりゃ！
「ひいー」

ほい！
「うげぇぇぇぇ」
ドカッ！バキッ！ボコッ！

世に無法あらば其れを殲滅し、世が無法ならば其処に法を作る
の精神である。

「パズー様、流石です。この調子でどんどんいきましょう。後ろに隠れる指揮官など役には立ちませんし、少数精鋭のローゼンリッターには必要ありません！自ら斬り込む気概が！気迫が！先頭を走る貴方の叫びが！ローゼンリッターを精鋭足らしめるのです！」
「・・・あ、ああ」

腐っても美女神の寵愛を持っている俺は、比較すると、他の一般人より成長しやすい身体のようで、賊崩れに負けることは無いとは思うが、それでも、フィンは自分の理想の君主像を押し付け過ぎるよな

戦死しないように自分で気を配らなければな。