34 / 34
ー34-
しおりを挟む
与市の刑は滞りなく行われた。最後の悪あがきをすることもなく、黙ってそれを受け入れた彼の最後は潔くみえた。
色々な思いが交錯する中で、十年以上前のひとつの時代が終わった瞬間だった。
与市の思惑通り権八を始めとした連中は、太一同様、与市の手にかかったことになっている。
これから先、お上の手が彼らに回ることはないだろう。
一番の兄貴分である権八は、親父である与市が渡り歩いた地をもう一度訪ねて回ると言う。一緒に生き歩いた思い出は誰よりも深い。
そうやってこれから先の人生を考えるのだと。
長松は引き続き、宮浦の地で植木屋として仕事を続けると言う。
長い間培った技術は簡単に捨てられるものではない。今では客も付き、それなりの稼ぎを得ている。これからは若い者に自分の腕を託していきたいと語った。
弥吉はガマの油売りとして、これからも方々を回るという。
元々、一ヶ所に留まることを良しとしない性分なのだろう。自分を待っている常連客もいる中で、そういった人たちを訪ねる旅は思いのほか楽しいらしい。
そして、銀次は……。
ここ宮浦の地に下り立ってから耳に入る噂話は、同じように鈴の耳にも入る。
あの夜、寝込みを襲った大店、峰屋の噂話を……。
銀次自身にも確証はない。だが状況的に見て、鈴は十中八九峰屋の娘だと思っている。
それを隠し続けることが鈴の為になるとは思えず、その事を告げるのだった。
「鈴、おめえに話さなきゃならんことがある。
いいか、鈴。しっかり聞くんだ。
……、おめえは俺の本当の妹じゃねえ。たぶん、峰屋の娘さんだ」
「え?」
血の繋がりがないことなど、当の昔に知っている。知っていてなお、兄妹として生きて来たのだから。ただ、あまりに突然のことで思わず言葉を失ってしまったのだった。
「噂じゃあ、大分歳の離れた弟も生まれてるらしい。だけど、突然いなくなった娘を思わねえ日は無いはずだ。おめえが望めば、あるいは娘として迎えてくれるかもしれねえ。それが出来なくても、せめて親子の名乗りは上げさせてやりてえんだ」
「私は……、会いたくないと言えば嘘になるけど、でも会って覚えてもらえていなかった時が怖い。それに、後継ぎの男の子が産まれたなら、水をさしちゃいけないと思うの。だから、このままで。このままお兄ちゃんの妹として暮らしていければそれでいい」
鈴は銀次に笑顔でそう告げた。だが、心の中では会いたくて、寂しさを募らせていると知っている銀次は「そうか」と口にしながらも、自分自身にケリをつける覚悟を決めた。
源助を訪ねた銀次は、鈴の事を話して聞かせた。それを聞いた源助は合点がいったように頷いていた。
「そう言われればそうか。なんで、すぐに気が付かなかったんだか」と、苦笑いを浮かべて見せるのだった。
「源助さんに頼みがありやす。どうか、鈴を預かってはもらえやせんか?」
額を畳にこすり合わせるように、頭を下げる銀次。
「親子の体面を果たさせて、おめえは自首でもするつもりかい?」
源助の言葉に黙ったまま銀次は頷いた。
「子供を連れ去った罪を認めりゃあ、おかめ盗賊の一味だってことも知られることになる。そうしたら、せっかく与市が救ったおめえの命も危ねえ。
同じようにさらし者になるのがオチだ」
「それは覚悟の上です」
「おめえはそれでもいいかもしれん。だがな、そしたら鈴さんはどうする?
妹としておめえと共に歩く覚悟を決めてる彼女の想いはどうするつもりだ?」
「あいつは若い。これからいくらでも生きてく道はあるはずだ。うまく行きゃあ、峰屋の娘として迎え入れられて、良いやつと所帯を持つことだって出来るかもしれねえ。そうしたら、俺のことなんてすぐに忘れちまいますよ。
それでいいんです」
銀次の覚悟を察した源助は、おかめ盗賊の一味だということは伏せるよう説得をした。銀次がしょっ引かれれば、芋づる式に他の仲間にも手が回らないとも限らない。
「どんな結果になるにしろ、親子の名乗りはさしてやりてえとは、俺も思う。
だが、その後の事は誰にもわからねえ。なるようにしかならんだろう」
源助の言葉に納得した銀次は、鈴を彼に預け、自分自身に追放処分を下し、この町を離れることを決めた。
それで許されるとは思っていない。だが峰屋にも、そして鈴の人生にも二度と関わらないことを誓い、遠く静かに彼女の幸せを祈りながら生きる人生を選ぶのだった。そして、もしいつか、許されるのであれば、胸を張って会えるほどに立派な人間になりたいと願った。
源助を間に、鈴と峰屋夫婦との対面が行われた。
親娘並べば、鈴は母親にそっくりだった。母の若い頃の面影そのままに、誰もが認めるほどだった。
母である峰屋の女将は涙を流し喜んだ。父である主人もまた、突然のことで照れもあるのだろう。ぎこちない雰囲気を残していたが、男親などこんなものかもしれない。
そして二人の隣に座るは、歳の離れた弟。彼は鈴が連れ去られた頃と同じくらいの年齢らしく、姉弟としてどことなく同じ雰囲気を醸し出していた。
それは幸せなひと時だった。母は自分を責め続け、心を病みそうになった時もあったと聞く。それを超えられたことは、互いに良かったといえる。
あの晩のことを聞いても、小さすぎて覚えていないと言えば納得してくれた。
そして、自分を拾い育ててくれた人と共にいたいという鈴の願いを許してくれた。結局は今の生活に、過去に居なくなってしまった娘の居場所はないのだ。
大店らしく、娘一人を引き取ったところで身代が揺らぐことは無い。
だが噂好きな町人の手にかかれば、傷物として鈴の名に傷を付けることになりかねない。嫁に出すにもそんな娘では良い縁談も難しいだろう。
峰屋の名に傷を付けるような娘では、持て余してしまうのが責の山だ。
鈴の言葉に、ホッとする様子を浮かべたのを源助は見逃さない。
彼女のためにも、やはり自分が面倒をみると覚悟を決めた瞬間だった。
それから鈴は源助と共に生活を始めた。
今では「鈴」「源さん」と呼び合うほどに睦まじくなり、周りには親戚で通している。
銀次は独りこの町を出たっきり、行方は分からない。
あれから時折、他の仲間が顔を覗かせることもあった。
長松も弥吉も元気に過ごしていた。そして与市の痕跡を辿る旅を終えた権八は、この地で与市と同じように飯屋を開き始めていた。
いくつになっても兄弟が集える場所を残したいと、そう思ってのことだった。
それからいくつも季節を迎え、鈴は嫁ぎもせずに相変わらず源助と共に暮らしていた。
思い出すのは銀次と過ごした日々。貧しく辛いこともあったが、それでも二人笑って過ごせていた頃は楽しい記憶しか残っていない。
もう会えないとわかっていても、思いは募る一方だった。
源助は歳には抗えず、次第に衰えを見せていく。
自分一人で、これから長い人生の鈴を見守り続けることに不安を感じた源助は、ある時鈴に問いかけた。
「鈴は、銀次に会いてえか?」
「うん、会いたい。会えるものなら、会いたい!!」
鈴の言葉に迷いはなかった。
どんなに愛情を持って接しても、それは誰かの代わりにしかなれないとわかっていた。それは源助自身同じだったから。守り切れなかった妹の代わりとして鈴のそばにいる。あいつはあの世で許してくれただろうか? 今度こそ守り切ったと、胸を張って会いたい。
自分も、いま心に浮かぶ男も、もう十分だと、そう思った。
「もう、許されていい頃だ」
源助はそっと鈴の頭を優しく撫で、静かに目を伏せた。
狭い長屋の一室に、奇妙な家族の姿があった。
血の繋がらない者同士、三人で暮らすその姿はとても仲睦まじく見えたという。
そしていつしか小さな産声が聞こえるようになると、それは本当の家族になり、季節は過ぎていった。
穢れを知らぬ小さな眼の輝きが曇らぬように、いつ、いつまでも家族の愛で見守り続けていったのだった。
― 完 ―
最後までお読みいただき、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
お読みくださった皆様に、幸多きことをお祈りしております。
蒼あかり
色々な思いが交錯する中で、十年以上前のひとつの時代が終わった瞬間だった。
与市の思惑通り権八を始めとした連中は、太一同様、与市の手にかかったことになっている。
これから先、お上の手が彼らに回ることはないだろう。
一番の兄貴分である権八は、親父である与市が渡り歩いた地をもう一度訪ねて回ると言う。一緒に生き歩いた思い出は誰よりも深い。
そうやってこれから先の人生を考えるのだと。
長松は引き続き、宮浦の地で植木屋として仕事を続けると言う。
長い間培った技術は簡単に捨てられるものではない。今では客も付き、それなりの稼ぎを得ている。これからは若い者に自分の腕を託していきたいと語った。
弥吉はガマの油売りとして、これからも方々を回るという。
元々、一ヶ所に留まることを良しとしない性分なのだろう。自分を待っている常連客もいる中で、そういった人たちを訪ねる旅は思いのほか楽しいらしい。
そして、銀次は……。
ここ宮浦の地に下り立ってから耳に入る噂話は、同じように鈴の耳にも入る。
あの夜、寝込みを襲った大店、峰屋の噂話を……。
銀次自身にも確証はない。だが状況的に見て、鈴は十中八九峰屋の娘だと思っている。
それを隠し続けることが鈴の為になるとは思えず、その事を告げるのだった。
「鈴、おめえに話さなきゃならんことがある。
いいか、鈴。しっかり聞くんだ。
……、おめえは俺の本当の妹じゃねえ。たぶん、峰屋の娘さんだ」
「え?」
血の繋がりがないことなど、当の昔に知っている。知っていてなお、兄妹として生きて来たのだから。ただ、あまりに突然のことで思わず言葉を失ってしまったのだった。
「噂じゃあ、大分歳の離れた弟も生まれてるらしい。だけど、突然いなくなった娘を思わねえ日は無いはずだ。おめえが望めば、あるいは娘として迎えてくれるかもしれねえ。それが出来なくても、せめて親子の名乗りは上げさせてやりてえんだ」
「私は……、会いたくないと言えば嘘になるけど、でも会って覚えてもらえていなかった時が怖い。それに、後継ぎの男の子が産まれたなら、水をさしちゃいけないと思うの。だから、このままで。このままお兄ちゃんの妹として暮らしていければそれでいい」
鈴は銀次に笑顔でそう告げた。だが、心の中では会いたくて、寂しさを募らせていると知っている銀次は「そうか」と口にしながらも、自分自身にケリをつける覚悟を決めた。
源助を訪ねた銀次は、鈴の事を話して聞かせた。それを聞いた源助は合点がいったように頷いていた。
「そう言われればそうか。なんで、すぐに気が付かなかったんだか」と、苦笑いを浮かべて見せるのだった。
「源助さんに頼みがありやす。どうか、鈴を預かってはもらえやせんか?」
額を畳にこすり合わせるように、頭を下げる銀次。
「親子の体面を果たさせて、おめえは自首でもするつもりかい?」
源助の言葉に黙ったまま銀次は頷いた。
「子供を連れ去った罪を認めりゃあ、おかめ盗賊の一味だってことも知られることになる。そうしたら、せっかく与市が救ったおめえの命も危ねえ。
同じようにさらし者になるのがオチだ」
「それは覚悟の上です」
「おめえはそれでもいいかもしれん。だがな、そしたら鈴さんはどうする?
妹としておめえと共に歩く覚悟を決めてる彼女の想いはどうするつもりだ?」
「あいつは若い。これからいくらでも生きてく道はあるはずだ。うまく行きゃあ、峰屋の娘として迎え入れられて、良いやつと所帯を持つことだって出来るかもしれねえ。そうしたら、俺のことなんてすぐに忘れちまいますよ。
それでいいんです」
銀次の覚悟を察した源助は、おかめ盗賊の一味だということは伏せるよう説得をした。銀次がしょっ引かれれば、芋づる式に他の仲間にも手が回らないとも限らない。
「どんな結果になるにしろ、親子の名乗りはさしてやりてえとは、俺も思う。
だが、その後の事は誰にもわからねえ。なるようにしかならんだろう」
源助の言葉に納得した銀次は、鈴を彼に預け、自分自身に追放処分を下し、この町を離れることを決めた。
それで許されるとは思っていない。だが峰屋にも、そして鈴の人生にも二度と関わらないことを誓い、遠く静かに彼女の幸せを祈りながら生きる人生を選ぶのだった。そして、もしいつか、許されるのであれば、胸を張って会えるほどに立派な人間になりたいと願った。
源助を間に、鈴と峰屋夫婦との対面が行われた。
親娘並べば、鈴は母親にそっくりだった。母の若い頃の面影そのままに、誰もが認めるほどだった。
母である峰屋の女将は涙を流し喜んだ。父である主人もまた、突然のことで照れもあるのだろう。ぎこちない雰囲気を残していたが、男親などこんなものかもしれない。
そして二人の隣に座るは、歳の離れた弟。彼は鈴が連れ去られた頃と同じくらいの年齢らしく、姉弟としてどことなく同じ雰囲気を醸し出していた。
それは幸せなひと時だった。母は自分を責め続け、心を病みそうになった時もあったと聞く。それを超えられたことは、互いに良かったといえる。
あの晩のことを聞いても、小さすぎて覚えていないと言えば納得してくれた。
そして、自分を拾い育ててくれた人と共にいたいという鈴の願いを許してくれた。結局は今の生活に、過去に居なくなってしまった娘の居場所はないのだ。
大店らしく、娘一人を引き取ったところで身代が揺らぐことは無い。
だが噂好きな町人の手にかかれば、傷物として鈴の名に傷を付けることになりかねない。嫁に出すにもそんな娘では良い縁談も難しいだろう。
峰屋の名に傷を付けるような娘では、持て余してしまうのが責の山だ。
鈴の言葉に、ホッとする様子を浮かべたのを源助は見逃さない。
彼女のためにも、やはり自分が面倒をみると覚悟を決めた瞬間だった。
それから鈴は源助と共に生活を始めた。
今では「鈴」「源さん」と呼び合うほどに睦まじくなり、周りには親戚で通している。
銀次は独りこの町を出たっきり、行方は分からない。
あれから時折、他の仲間が顔を覗かせることもあった。
長松も弥吉も元気に過ごしていた。そして与市の痕跡を辿る旅を終えた権八は、この地で与市と同じように飯屋を開き始めていた。
いくつになっても兄弟が集える場所を残したいと、そう思ってのことだった。
それからいくつも季節を迎え、鈴は嫁ぎもせずに相変わらず源助と共に暮らしていた。
思い出すのは銀次と過ごした日々。貧しく辛いこともあったが、それでも二人笑って過ごせていた頃は楽しい記憶しか残っていない。
もう会えないとわかっていても、思いは募る一方だった。
源助は歳には抗えず、次第に衰えを見せていく。
自分一人で、これから長い人生の鈴を見守り続けることに不安を感じた源助は、ある時鈴に問いかけた。
「鈴は、銀次に会いてえか?」
「うん、会いたい。会えるものなら、会いたい!!」
鈴の言葉に迷いはなかった。
どんなに愛情を持って接しても、それは誰かの代わりにしかなれないとわかっていた。それは源助自身同じだったから。守り切れなかった妹の代わりとして鈴のそばにいる。あいつはあの世で許してくれただろうか? 今度こそ守り切ったと、胸を張って会いたい。
自分も、いま心に浮かぶ男も、もう十分だと、そう思った。
「もう、許されていい頃だ」
源助はそっと鈴の頭を優しく撫で、静かに目を伏せた。
狭い長屋の一室に、奇妙な家族の姿があった。
血の繋がらない者同士、三人で暮らすその姿はとても仲睦まじく見えたという。
そしていつしか小さな産声が聞こえるようになると、それは本当の家族になり、季節は過ぎていった。
穢れを知らぬ小さな眼の輝きが曇らぬように、いつ、いつまでも家族の愛で見守り続けていったのだった。
― 完 ―
最後までお読みいただき、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
お読みくださった皆様に、幸多きことをお祈りしております。
蒼あかり
24
お気に入りに追加
55
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(10件)
あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
完成おめでとうごさいます!この一ヶ月弱、人情ものに浸らせて頂きました。
安直な言い方ですが与市の最期が誇り高い。どんな道を辿ろうと自分を制して真っ当に生きていれば人はここまで高潔になるものか。
犯罪を是とはしないけど恵まれなかった孤児達の命は彼が引き取らなければ失っていたのは間違いなし。啖呵を切られた見物人達がおし黙ったのが何よりの証拠。
鈴は実の両親と対面したものの一緒に暮らす事は望まず。彼女に何ら過失はないにも関わらず双方にとってやはり十年という時間は大き過ぎた様。
最後のシーンはボカして書いてあるのがニクいですが色々と想像を膨らませられますww
前にも言いましたが太一達の凶行がなければ与市の犠牲や権八達の安全に3人の生活は無かったと見るべき。一つ一つの出来事が不思議に繋がっています。
ご執筆お疲れ様でした。是非この機会に英気を・・・すでに養われていましたね?ww
次回作にも期待しております。
naimed様
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
賛否両論あるとおもいます。
今の時代、どんなことがあろうとも犯罪者を主人公にすることを容認出来ない流れもあるかな?と。
ただ、影を認めてこその光なので、こういうお話もあるって知ってもらうだけでもいいかなとおもいます。
終わりかたは、これはもう、わたしの好みの問題ですね。
ハッキリさせない、フェイドアウトするような感じが好きなんで。
イライラする方もいられると思いますが、そこはゴメンなさいです(笑)
次回、またお目に止まったら読んでもらえると嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。
naimed様
ありがとうございます。
後少しです。
構成がグダグダで、書き直したいぐらいですが、それも素人と思っていただければありがたいです。
もう少しお付き合いください。
ありがとうございました。
2回更新ありがとうございます。
太一、鈴の事を知っていたか。そういえば「おかめ」を抜ける時に銀次が預かっていたのをギリギリ知っていたからなぁ。彼女の誘拐が奇しくも銀次と源助を協力させる事になるとは何とも皮肉。
PS.前回の源助への考察
否定的な意見を述べたつもりではありませんが、気に障っていたら申し訳ないです。
naimed様
感想ありがとうございます。
全然そんなことないです。否定的だとは思ってないです。
いやぁ、言葉って難しいですね、だからこそ面白いんですが。
これからもよろしくお願いします。
この作品は構成が上手くないと思ってます。やっぱり書きながらの投稿は思うようにいかないものですね。もう、絶対やらないです。
完結してからアップするようにします。