24 / 34
ー24-
しおりを挟む
銀次が鈴に頭を下げた日。
その日の晩は、季節外れの雨風が吹き荒れた。
風が窓を揺らし、雨音が安普請の屋根を叩く。
夕飯も食い終わり、いつものように銀次は仕事道具の剃刀を研いでいた。
蠟燭代を節約するために、鈴は早寝をする習慣がついている。
床に入り銀次に背を向けるように布団にくるまっていた。
この瀧見里の地は、比較的気候が穏やかで天候が荒れることがあまりなかった。
嵐のような晩になるとうなされる鈴も、成長してからはあまりなくなったし、この地に来てからは一度もそういったことがなかった。だから気も緩んでいたのだろう。それは突然だった……。
風音と一緒に雷が遠くでなり始めたと思ったら、それはすぐに近づいてきた。
近づいているなと思い始めるとすぐに「ドォーーーン!!」と音がして、地響きがした。
雷が落ちたのか?と、銀次は木戸の方に目をやった。雨戸を閉めていない木戸は障子越しに雷の光が差し込んでくる。
ゴロゴロと音を鳴らし光り続ける雷から、ふいに部屋の方へと目をやると、そこには布団から這い出てふるふると身を震わせている鈴がいた。
「鈴!?」
銀次は思わず剃刀を放り投げ、鈴の元へと駆け寄った。
震える鈴の肩に両手を置き、声をかけた。
「鈴? 鈴、大丈夫だ。兄ちゃんがいる、大丈夫だ」
自分で自分の腕を掴み震える体を抱きしめるように耐えている鈴は、ゆっくりと顔を上げ銀次を見た。
いつ頃からだろうか。こうしてうなされる夜でも銀次が鈴の身体に触れようとしなくなったのは。もっと幼い頃はその腕の中に抱きしめ、一晩中抱いて眠ったのに。鈴が歳を重ねることで、その距離は次第に離れていった。
「大丈夫だ、心配いらねえよ。兄ちゃんがついてる」
鈴の顔を見下ろせば、そこにはおびえるような瞳ですがるように着物の袖を掴んでくる妹がいた。
「……、お兄ちゃん」
ここ最近、嵐の夜でも怖がったりすることはなかったのに、やはり昨日の言い合いが悪かったのかと思ったが、そう思っても後の祭り。
だから今は、このまま鈴が落ち着くまでそばに居ようと、そう思った時だった。
銀次の袖を掴んでいた手が次第に背に周り、その身をゆだねるように抱きついてきたのだ。
それは、自分ではない別の誰かの匂いと、温かさと、肌の感触だった。
銀次はその躰を売り物にし何人もの客を相手にしてもなお、この手で触れることを避けてきた人間がいた。
その人が今、自分の腕の中にいる。
ああ、そういうことかと、銀次は自らの想いを始めて認めた夜だった。
感情を殺すことには慣れている。たとえそれが二度と訪れることがないとわかってもなお、彼の理性は保たれていた。
自らの手で、胸の中の愛しい背を抱きしめようとも……。
妹と言う名の家族を失うことは、今の銀次にはもはや考えられない。
たとえ己の本能を殺すことになったとしてもかまわない。
銀次にとって家族は何にも勝る大事なものであり、かけがえのないものだから。
子供の頃に親を亡くし、一人生きてきた頃の寂しさと絶望感。
その暗闇に光を指し、自分を奮い立たせてくれたのが与市や仲間たちであり、そして唯一の家族である鈴だった。
血の繋がりなどなくとも、自分が育てた家族を捨てられるものではない。
「鈴、大丈夫だ。兄ちゃんがついている。安心しろ」
「お兄ちゃん、どこにも行かないで。鈴を置いてかないで、ひとりにしないで!」
鈴の叫びは雨風の音に消されたが、銀次の胸にはしっかりと届いていた。
何があろうとこの背を守ると誓うほどに、かけがえのない大切な妹だった。
―・―・―・―
鈴は小さな頃から嵐のような晩になると、決まって悪い夢を見た。
随分と小さい頃の夢のようで、幼い自分が雨の中ずぶ濡れになっているのだ。
どこか知らない大きな屋敷の中で、逃げ惑う人の足音や叫び声を聞く。
子供の頃はそんな幻のような感覚だったものが、歳を取るごとに次第に鮮明になってきたりもした。
覚えの無い大きな屋敷。大勢の大人たちが自分に向ける笑顔。
そして、自分のそばにいて世話をしてくれる若い娘。
顔は見えない。姿かたちが目に浮かぶだけだ。それでも愛されているという思いだけは伝わってくるのだった。
そして、突然の叫び声や逃げ惑う人たちの足音。嵐のような土砂降りの中を、背を押され放り出されてしまう夜。
今でも押された背の感触を覚えているようだった。
それでもその手は怖いものではなかった。
ただ怖いのは大人たちの叫び声と、一人ぼっちになった時の孤独感。
捨てられたと思うような絶望感。
それらが鈴を苦しめた。夢に見ても目が覚めぬそれは、もがき苦しんでも逃げ場のない迷路のように感じてしまう。
そんな永遠にも感じる恐怖はいつも、兄である銀次の声で消されていくのだった。
「大丈夫だ」という彼の声で正気を取り戻し、そして一人では無いと感じ安堵する。この手があれば、この声を聞けば安心できると、それが彼女を恐怖から引き戻してくれる。
血の繋がりなどないと知っていても、その経緯を鈴は知らない。
聞いてはいけない事だと、何故か感じてしまっているから。
銀次に背をさすられる手の暖かさは、鈴の心を落ち着かせてくれる。
幼い頃のように抱きしめてくれなくなったことを、少しばかり寂しいと思いながらも、それでもそばに居られることを、そばに居てくれることを幸せだと感じている自分がいた。
銀次が客を取った日はその態度で、匂いでわかった。
わかっていても知らないふりをしていた。心の中では、わけのわからない何かがうごめいていることを隠しながら。見ないふりをして、聞こえないふりをして。そうでないと、いつか自分は捨てられるかもしれないと、恐怖が襲って来る。あの夢のように土砂降りの中を一人放り出されることが怖かった。
誰にもかわりなど出来はしない。唯一の兄であり、大切な家族。
もう、銀次無しでは生きて行けないほどに、その想いは深くなっていた。
逃げられないほどに、逃れられないほどにその想いは強く、かけがえのないただ一人の人になっていた。
よく朝目を覚ますと、鈴は銀次の腕の中にいた。
どれくらいぶりかも思いだせないほど久しぶりに、兄妹は同じ布団にくるまって夜を明かしたのだ。
そんな銀次の寝顔を見て鈴は、起こさないようにそっと布団から這い出た。
嵐は止み、外は静かになっていた。障子から梳ける光で、天気が良いことを知る。
昨日の晩、何事も無かったかのようにいつもの日常が始まって行く。
自分の腕の中にいた鈴が起き出す動きで目が覚めた。
自分を起こさないようにゆっくりと布団から這い出るその様子を感じながら、銀次は寝たふりを続けた。
窓の障子越しに差し込む光で、嵐が止んだことを知る。
あんな夜は、たぶんもう二度とないと思う。前の日にたまたま口論になったために起きたことだと、そう思っていた。
いつものように鈴が作った朝飯を食べて、仕事に向かう。そうして、いつもの日常が始まるのだ。
銀次と鈴は兄妹であり、家族なのだ。
この日常を壊すくらいなら、その胸に生まれた感情を殺して生きていくことなど造作もない事だった。
そう、今のふたりにとっては……。
その日の晩は、季節外れの雨風が吹き荒れた。
風が窓を揺らし、雨音が安普請の屋根を叩く。
夕飯も食い終わり、いつものように銀次は仕事道具の剃刀を研いでいた。
蠟燭代を節約するために、鈴は早寝をする習慣がついている。
床に入り銀次に背を向けるように布団にくるまっていた。
この瀧見里の地は、比較的気候が穏やかで天候が荒れることがあまりなかった。
嵐のような晩になるとうなされる鈴も、成長してからはあまりなくなったし、この地に来てからは一度もそういったことがなかった。だから気も緩んでいたのだろう。それは突然だった……。
風音と一緒に雷が遠くでなり始めたと思ったら、それはすぐに近づいてきた。
近づいているなと思い始めるとすぐに「ドォーーーン!!」と音がして、地響きがした。
雷が落ちたのか?と、銀次は木戸の方に目をやった。雨戸を閉めていない木戸は障子越しに雷の光が差し込んでくる。
ゴロゴロと音を鳴らし光り続ける雷から、ふいに部屋の方へと目をやると、そこには布団から這い出てふるふると身を震わせている鈴がいた。
「鈴!?」
銀次は思わず剃刀を放り投げ、鈴の元へと駆け寄った。
震える鈴の肩に両手を置き、声をかけた。
「鈴? 鈴、大丈夫だ。兄ちゃんがいる、大丈夫だ」
自分で自分の腕を掴み震える体を抱きしめるように耐えている鈴は、ゆっくりと顔を上げ銀次を見た。
いつ頃からだろうか。こうしてうなされる夜でも銀次が鈴の身体に触れようとしなくなったのは。もっと幼い頃はその腕の中に抱きしめ、一晩中抱いて眠ったのに。鈴が歳を重ねることで、その距離は次第に離れていった。
「大丈夫だ、心配いらねえよ。兄ちゃんがついてる」
鈴の顔を見下ろせば、そこにはおびえるような瞳ですがるように着物の袖を掴んでくる妹がいた。
「……、お兄ちゃん」
ここ最近、嵐の夜でも怖がったりすることはなかったのに、やはり昨日の言い合いが悪かったのかと思ったが、そう思っても後の祭り。
だから今は、このまま鈴が落ち着くまでそばに居ようと、そう思った時だった。
銀次の袖を掴んでいた手が次第に背に周り、その身をゆだねるように抱きついてきたのだ。
それは、自分ではない別の誰かの匂いと、温かさと、肌の感触だった。
銀次はその躰を売り物にし何人もの客を相手にしてもなお、この手で触れることを避けてきた人間がいた。
その人が今、自分の腕の中にいる。
ああ、そういうことかと、銀次は自らの想いを始めて認めた夜だった。
感情を殺すことには慣れている。たとえそれが二度と訪れることがないとわかってもなお、彼の理性は保たれていた。
自らの手で、胸の中の愛しい背を抱きしめようとも……。
妹と言う名の家族を失うことは、今の銀次にはもはや考えられない。
たとえ己の本能を殺すことになったとしてもかまわない。
銀次にとって家族は何にも勝る大事なものであり、かけがえのないものだから。
子供の頃に親を亡くし、一人生きてきた頃の寂しさと絶望感。
その暗闇に光を指し、自分を奮い立たせてくれたのが与市や仲間たちであり、そして唯一の家族である鈴だった。
血の繋がりなどなくとも、自分が育てた家族を捨てられるものではない。
「鈴、大丈夫だ。兄ちゃんがついている。安心しろ」
「お兄ちゃん、どこにも行かないで。鈴を置いてかないで、ひとりにしないで!」
鈴の叫びは雨風の音に消されたが、銀次の胸にはしっかりと届いていた。
何があろうとこの背を守ると誓うほどに、かけがえのない大切な妹だった。
―・―・―・―
鈴は小さな頃から嵐のような晩になると、決まって悪い夢を見た。
随分と小さい頃の夢のようで、幼い自分が雨の中ずぶ濡れになっているのだ。
どこか知らない大きな屋敷の中で、逃げ惑う人の足音や叫び声を聞く。
子供の頃はそんな幻のような感覚だったものが、歳を取るごとに次第に鮮明になってきたりもした。
覚えの無い大きな屋敷。大勢の大人たちが自分に向ける笑顔。
そして、自分のそばにいて世話をしてくれる若い娘。
顔は見えない。姿かたちが目に浮かぶだけだ。それでも愛されているという思いだけは伝わってくるのだった。
そして、突然の叫び声や逃げ惑う人たちの足音。嵐のような土砂降りの中を、背を押され放り出されてしまう夜。
今でも押された背の感触を覚えているようだった。
それでもその手は怖いものではなかった。
ただ怖いのは大人たちの叫び声と、一人ぼっちになった時の孤独感。
捨てられたと思うような絶望感。
それらが鈴を苦しめた。夢に見ても目が覚めぬそれは、もがき苦しんでも逃げ場のない迷路のように感じてしまう。
そんな永遠にも感じる恐怖はいつも、兄である銀次の声で消されていくのだった。
「大丈夫だ」という彼の声で正気を取り戻し、そして一人では無いと感じ安堵する。この手があれば、この声を聞けば安心できると、それが彼女を恐怖から引き戻してくれる。
血の繋がりなどないと知っていても、その経緯を鈴は知らない。
聞いてはいけない事だと、何故か感じてしまっているから。
銀次に背をさすられる手の暖かさは、鈴の心を落ち着かせてくれる。
幼い頃のように抱きしめてくれなくなったことを、少しばかり寂しいと思いながらも、それでもそばに居られることを、そばに居てくれることを幸せだと感じている自分がいた。
銀次が客を取った日はその態度で、匂いでわかった。
わかっていても知らないふりをしていた。心の中では、わけのわからない何かがうごめいていることを隠しながら。見ないふりをして、聞こえないふりをして。そうでないと、いつか自分は捨てられるかもしれないと、恐怖が襲って来る。あの夢のように土砂降りの中を一人放り出されることが怖かった。
誰にもかわりなど出来はしない。唯一の兄であり、大切な家族。
もう、銀次無しでは生きて行けないほどに、その想いは深くなっていた。
逃げられないほどに、逃れられないほどにその想いは強く、かけがえのないただ一人の人になっていた。
よく朝目を覚ますと、鈴は銀次の腕の中にいた。
どれくらいぶりかも思いだせないほど久しぶりに、兄妹は同じ布団にくるまって夜を明かしたのだ。
そんな銀次の寝顔を見て鈴は、起こさないようにそっと布団から這い出た。
嵐は止み、外は静かになっていた。障子から梳ける光で、天気が良いことを知る。
昨日の晩、何事も無かったかのようにいつもの日常が始まって行く。
自分の腕の中にいた鈴が起き出す動きで目が覚めた。
自分を起こさないようにゆっくりと布団から這い出るその様子を感じながら、銀次は寝たふりを続けた。
窓の障子越しに差し込む光で、嵐が止んだことを知る。
あんな夜は、たぶんもう二度とないと思う。前の日にたまたま口論になったために起きたことだと、そう思っていた。
いつものように鈴が作った朝飯を食べて、仕事に向かう。そうして、いつもの日常が始まるのだ。
銀次と鈴は兄妹であり、家族なのだ。
この日常を壊すくらいなら、その胸に生まれた感情を殺して生きていくことなど造作もない事だった。
そう、今のふたりにとっては……。
13
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【架空戦記】蒲生の忠
糸冬
歴史・時代
天正十年六月二日、本能寺にて織田信長、死す――。
明智光秀は、腹心の明智秀満の進言を受けて決起当初の腹案を変更し、ごく少勢による奇襲により信長の命を狙う策を敢行する。
その結果、本能寺の信長、そして妙覚寺の織田信忠は、抵抗の暇もなく首級を挙げられる。
両名の首級を四条河原にさらした光秀は、織田政権の崩壊を満天下に明らかとし、畿内にて急速に地歩を固めていく。
一方、近江国日野の所領にいた蒲生賦秀(のちの氏郷)は、信長の悲報を知るや、亡き信長の家族を伊勢国松ヶ島城の織田信雄の元に送り届けるべく安土城に迎えに走る。
だが、瀬田の唐橋を無傷で確保した明智秀満の軍勢が安土城に急速に迫ったため、女子供を連れての逃避行は不可能となる。
かくなる上は、戦うより他に道はなし。
信長の遺した安土城を舞台に、若き闘将・蒲生賦秀の活躍が始まる。
柳生十兵衛の娘
戸部家尊
歴史・時代
史実では、剣豪・柳生十兵衛三厳には松と竹という二人の娘がいたという。
柳生十兵衛の娘、竹(たけ)はある日、父への果たし状を受け取る。
だが父が不在のため、代わりに自らが決闘に挑む。
【こんな方にオススメの小説です】
■剣豪ものの時代小説が読みたい。
■本格的なチャンバラが読みたい。
■女性剣士の活躍が見たい。
■柳生十兵衛の出る小説が好きで今まで他の作品も読んできた。
※ノベルアッププラスにも掲載しています。
※表紙画像はイラストACのフリー素材を使用しています。
戦神の星・武神の翼 ~ もしも日本に2000馬力エンジンが最初からあったなら
もろこし
歴史・時代
架空戦記ファンが一生に一度は思うこと。
『もし日本に最初から2000馬力エンジンがあったなら……』
よろしい。ならば作りましょう!
史実では中途半端な馬力だった『火星エンジン』を太平洋戦争前に2000馬力エンジンとして登場させます。そのために達成すべき課題を一つ一つ潰していく開発ストーリーをお送りします。
そして火星エンジンと言えば、皆さんもうお分かりですね。はい『一式陸攻』の運命も大きく変わります。
しかも史実より遙かに強力になって、さらに1年早く登場します。それは戦争そのものにも大きな影響を与えていきます。
え?火星エンジンなら『雷電』だろうって?そんなヒコーキ知りませんw
お楽しみください。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。

アメリカ本土防衛戦
オカリン
歴史・時代
1940年アメリカの都市ヒューストンで異世界の扉を開く為の研究が行われていたが事故を起きてしまい異世界の軍隊が侵攻を開始した。それに対しアメリカは反撃を開始した。この物語はアメリカがアメリカ本土に侵攻した異世界の侵略者達相手に奪われた土地を取り返す物語である。

戦争はただ冷酷に
航空戦艦信濃
歴史・時代
1900年代、日露戦争の英雄達によって帝国陸海軍の教育は大きな変革を遂げた。戦術だけでなく戦略的な視点で、すべては偉大なる皇国の為に、徹底的に敵を叩き潰すための教育が行われた。その為なら、武士道を捨てることだって厭わない…
1931年、満州の荒野からこの教育の成果が世界に示される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる