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~43~
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気が付けば佐平は朝を迎えていた。
いつもよりも少しだけ早い朝の訪れに、彼は腕の中で安らかな顔をしたユキに絡めた腕をそっと外した。
いつも腕枕で眠るユキに、久しぶりに枕をあてがう。
固いと文句を言われそうだが、許してくれるだろうか。
ユキがいつも胸元に入れていた柘植の櫛を取り出すと、静かに髪を梳いた。
そして、自分の懐から布巾を取り出す。そこには以前、からまり解けなかった髪の一束が入っていた。その髪と一緒に櫛を布巾で包み、もう一度自分の懐に仕舞い込む。
ユキに布団をかけ、身なりを整えてやる。
仮にも部屋持ちだった人気遊女の最後の姿だ。誰が見ても恥ずかしくないようにしてやりたい。
そして最後にユキの枕元に座ると、静かに唇を合わせた。
ただ合わせるだけの、接吻とは呼べないほどの幼いもの。
毎晩抱きしめ眠っておきながら、ユキと佐平はついに肌を合わせることはなかった。遊女である彼女はどれだけの男と肌を重ねたかわからない。それなのに本気で惚れた男には、その肌の奥を一度たりとも見せることすらしなかった。
一度だけ、抱いてくれと頼まれたことがあった。
しかし、佐平にはどうしてもできなかった。
恩を返す見返りにと差し出された身体には、その心が込められていない気がして。本当はそんな事はないと知っていた。本当に自分を好きでいてくれたからこその想いなのだろうとわかっていた。
でも、病に侵されたユキの体を気遣い、そして自分の男としての矜持のために彼女を抱くことができなかった。
こんな世界に生きていながら、佐平は女を知らない。
避けて通ってきたわけでは無いが、当たり前すぎる世界の中で知識を与えてくれる者もおらず、聞くこともためらわれ何も知らないままにここまで来てしまったのだった。
そんなことを気にするようなユキではないと思っても、せめて彼女の前では男としての見栄を張りたかった。
なんと幼く情けないことだろうと、彼自身思う。
きっとユキもわかっていたに違いない。それでも何も言わずにいてくれた。
そんなことを想いながら佐平はユキを見つめていた。
不思議ともう涙は出ない。苦しんでいたのを誰よりも知っているから。
これでやっと楽になると思ったら、ユキにとっては良かったとすら思えてくる。自分一人残されて、寂しくないわけはないのに。それでも、毎夜苦しそうに咳をするユキを見なくてすむと思うと、佐平は人心地つく思いだった。
ユキの死は見世に知らされるも、そこに集う者達はわざと関心を示さない。
明日は我が身だから。
興味がない訳でも、怖くないわけでもない。それでも同情し泣いてしまえば、関係ないと頑なに閉ざした心が崩れてしまうことを、見世の娘たちは知っているのだろう。いつ病に侵されるかわからない、子を成すかもしれない。
そんな恐怖と常に隣合わせの彼女たちが、仲間の死に何も感じないわけはない。ただ、認めたくない気持ちが強く、それだけが心を保つ術だったのだろう。
たった一人、遊女がいなくなっただけの事。
今日も見世は、花街は。いつものように男達を飲み込んでいく。
~・~・~
「どうしても行くのかい?」
「はい。もう一度、見せてやりたいものがあるんです」
「とめても無駄なのはわかってたさ。せめてこれを持っておいき。銭はいくらあっても困るもんじゃない」
「いえ、いけません。これはいただけません」
お高は佐平の手に銭の入った布袋を押し付け握らせた。
それを振り解くようにお高に着き返そうとするも、お高はそれを受取ろうとはしない。
「あんたにじゃないよ。どうせあの子の里に行くんだろう? だったら花でも買って手向けてやっておくれ。里のきれいな沢にでも投げてくれればいいよ」
「……はい。わかりました。確かに、預かります」
「お世話になりました。皆さんにもよろしくと……」
「ああ、伝えておくよ。それとこれ。道中食べるといい」
お高は握り飯が三つ入った包みを手渡した。
「ありがとうございます。いただきます」
佐平は深々と頭を下げ、一鶴楼を後にした。
売られて来た娘と違い、男衆は流れ流れて行きついた者がほとんどだ。
この地にも、店にも思い入れなどない佐平は、あれから路銀を貯めていた。
そしてこの日。薄衣に着替えた者達が、まだ眠りから目覚めぬ時刻。
薄明るくなり始めるのを待って、船に乗り一河を出たのだった。
急ぐ旅ではない。路銀もある。金が用入りなら日雇いで稼げばいい。
かつて惚れた女が歩いてきたであろう道を一人歩く。
生まれた里と、一河という花街しか知らずに儚くなった人。
彼女の形見である柘植の櫛を懐にしまい、共に旅を続ける。
そうしてようやくたどり着いたその地には、遠くからでも一目でそれとわかる光が揺らめいていた。
「ユキ。見えるか? おめえが見たがってた蛍だ」
そっと手を伸ばし触れて見たくなるほどの淡い光とその揺らめきは、佐平の心に深く突き刺さった。
佐平は懐から櫛を取り出し、その手に握りしめる。
「きれいだ。綺麗だな、ユキ」
沢に座り込み、玉響の光を眺め続ける。
「一緒に見たかった。おめえもだろ? な、ユキ」
見えないユキに話しかける佐平の頬に、一筋の雫がつたう。しかし、その表情に悲壮感はなかった。
きっとそばで一緒に見ていてくれているとの確信が彼にはあったから。
ともに過ごす未来など無くても、彼女の願いを叶えてやれたことに喜びを感じていたし、もう未来など夢見ないと彼の心が語り掛けていた。
佐平は櫛入れから柘植の櫛だけを取り出すと、蛍が舞う沢に投げ入れた。
そして二度と振り返ることなく、笑顔で暗闇の中を歩きだしていた。
それからしばらくして。二河の町で産声が上がった。
珠のように元気な男の子であったという。
~ 完 ~
最後までお読みいただき、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
出来ましたら、感想をいただけると嬉しいです。
人気のない分野のお話は承知の上ですが、今後の参考にさせていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
長い間お付き合いいただき、感謝いたします。
皆様に幸多からんことを、心よりお祈りしております。
ありがとうございました。
いつもよりも少しだけ早い朝の訪れに、彼は腕の中で安らかな顔をしたユキに絡めた腕をそっと外した。
いつも腕枕で眠るユキに、久しぶりに枕をあてがう。
固いと文句を言われそうだが、許してくれるだろうか。
ユキがいつも胸元に入れていた柘植の櫛を取り出すと、静かに髪を梳いた。
そして、自分の懐から布巾を取り出す。そこには以前、からまり解けなかった髪の一束が入っていた。その髪と一緒に櫛を布巾で包み、もう一度自分の懐に仕舞い込む。
ユキに布団をかけ、身なりを整えてやる。
仮にも部屋持ちだった人気遊女の最後の姿だ。誰が見ても恥ずかしくないようにしてやりたい。
そして最後にユキの枕元に座ると、静かに唇を合わせた。
ただ合わせるだけの、接吻とは呼べないほどの幼いもの。
毎晩抱きしめ眠っておきながら、ユキと佐平はついに肌を合わせることはなかった。遊女である彼女はどれだけの男と肌を重ねたかわからない。それなのに本気で惚れた男には、その肌の奥を一度たりとも見せることすらしなかった。
一度だけ、抱いてくれと頼まれたことがあった。
しかし、佐平にはどうしてもできなかった。
恩を返す見返りにと差し出された身体には、その心が込められていない気がして。本当はそんな事はないと知っていた。本当に自分を好きでいてくれたからこその想いなのだろうとわかっていた。
でも、病に侵されたユキの体を気遣い、そして自分の男としての矜持のために彼女を抱くことができなかった。
こんな世界に生きていながら、佐平は女を知らない。
避けて通ってきたわけでは無いが、当たり前すぎる世界の中で知識を与えてくれる者もおらず、聞くこともためらわれ何も知らないままにここまで来てしまったのだった。
そんなことを気にするようなユキではないと思っても、せめて彼女の前では男としての見栄を張りたかった。
なんと幼く情けないことだろうと、彼自身思う。
きっとユキもわかっていたに違いない。それでも何も言わずにいてくれた。
そんなことを想いながら佐平はユキを見つめていた。
不思議ともう涙は出ない。苦しんでいたのを誰よりも知っているから。
これでやっと楽になると思ったら、ユキにとっては良かったとすら思えてくる。自分一人残されて、寂しくないわけはないのに。それでも、毎夜苦しそうに咳をするユキを見なくてすむと思うと、佐平は人心地つく思いだった。
ユキの死は見世に知らされるも、そこに集う者達はわざと関心を示さない。
明日は我が身だから。
興味がない訳でも、怖くないわけでもない。それでも同情し泣いてしまえば、関係ないと頑なに閉ざした心が崩れてしまうことを、見世の娘たちは知っているのだろう。いつ病に侵されるかわからない、子を成すかもしれない。
そんな恐怖と常に隣合わせの彼女たちが、仲間の死に何も感じないわけはない。ただ、認めたくない気持ちが強く、それだけが心を保つ術だったのだろう。
たった一人、遊女がいなくなっただけの事。
今日も見世は、花街は。いつものように男達を飲み込んでいく。
~・~・~
「どうしても行くのかい?」
「はい。もう一度、見せてやりたいものがあるんです」
「とめても無駄なのはわかってたさ。せめてこれを持っておいき。銭はいくらあっても困るもんじゃない」
「いえ、いけません。これはいただけません」
お高は佐平の手に銭の入った布袋を押し付け握らせた。
それを振り解くようにお高に着き返そうとするも、お高はそれを受取ろうとはしない。
「あんたにじゃないよ。どうせあの子の里に行くんだろう? だったら花でも買って手向けてやっておくれ。里のきれいな沢にでも投げてくれればいいよ」
「……はい。わかりました。確かに、預かります」
「お世話になりました。皆さんにもよろしくと……」
「ああ、伝えておくよ。それとこれ。道中食べるといい」
お高は握り飯が三つ入った包みを手渡した。
「ありがとうございます。いただきます」
佐平は深々と頭を下げ、一鶴楼を後にした。
売られて来た娘と違い、男衆は流れ流れて行きついた者がほとんどだ。
この地にも、店にも思い入れなどない佐平は、あれから路銀を貯めていた。
そしてこの日。薄衣に着替えた者達が、まだ眠りから目覚めぬ時刻。
薄明るくなり始めるのを待って、船に乗り一河を出たのだった。
急ぐ旅ではない。路銀もある。金が用入りなら日雇いで稼げばいい。
かつて惚れた女が歩いてきたであろう道を一人歩く。
生まれた里と、一河という花街しか知らずに儚くなった人。
彼女の形見である柘植の櫛を懐にしまい、共に旅を続ける。
そうしてようやくたどり着いたその地には、遠くからでも一目でそれとわかる光が揺らめいていた。
「ユキ。見えるか? おめえが見たがってた蛍だ」
そっと手を伸ばし触れて見たくなるほどの淡い光とその揺らめきは、佐平の心に深く突き刺さった。
佐平は懐から櫛を取り出し、その手に握りしめる。
「きれいだ。綺麗だな、ユキ」
沢に座り込み、玉響の光を眺め続ける。
「一緒に見たかった。おめえもだろ? な、ユキ」
見えないユキに話しかける佐平の頬に、一筋の雫がつたう。しかし、その表情に悲壮感はなかった。
きっとそばで一緒に見ていてくれているとの確信が彼にはあったから。
ともに過ごす未来など無くても、彼女の願いを叶えてやれたことに喜びを感じていたし、もう未来など夢見ないと彼の心が語り掛けていた。
佐平は櫛入れから柘植の櫛だけを取り出すと、蛍が舞う沢に投げ入れた。
そして二度と振り返ることなく、笑顔で暗闇の中を歩きだしていた。
それからしばらくして。二河の町で産声が上がった。
珠のように元気な男の子であったという。
~ 完 ~
最後までお読みいただき、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
出来ましたら、感想をいただけると嬉しいです。
人気のない分野のお話は承知の上ですが、今後の参考にさせていただきたいと思います。
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皆様に幸多からんことを、心よりお祈りしております。
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