ゆめのような世界での記録

カモミール

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番外編

番外編:四コマ漫画的な何か その1

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1話. 目を開けるとそこはどこ?


1. 羊の布団。

ぶわっとシャーフの羽毛が車内いっぱいに広がった。
ああ、すごい癒されるなぁ。これ。ねむ

「どう?少しはリラックス」

「スー、スー」
寝息が聞こえる。

「……」
いや、ゆめの中でまで寝るなよ!!


****

2.車掌ちゃんから見た僕

どうやら、マヨイビトが紛れ込んで来たらしい
「久しぶりに仕事だね」

カンテラの明かりを灯し、明るくする。
ガラッと扉を開けると気弱そうな男の子だ。

さて、どうやって話しかけようかなー。

「うわあああぁああああああああああ。助けてぇ」

「………」

この仮面そんなに怖いかなぁ?
ミステリアスでかっこいいはずなのに。


******

2話 どこへ向かえばいいのだろう

3.オタク

しかし、よく見てみると車掌ちゃん、
背はそんなに高くないが胴体と比べて足がすらっと長い。
つまり、とてもスタイルが良い。
顔も小さく仮面を取ったらかなりの美人かもしれない。
なんて事を考えた。

いや、フィクション的に考えると絶対超絶美人がお約束。
仮面の下が見たい。
見たい。見たい。見たい。

「……」
聞こえてるからねー。
心の声聞こえてるって言いづら…


@@@@@@


4. 難しい

「そうそう私がここで何をしてるかって事だっけ?ここはユメの深淵、人間の深層心理のさらに奥にある世界さ」
「正確にはここはユメと現実の狭間。これは確かにユメだけどここで起こったことは確かな真実として世界に記録される」
「さぁ、ここの路線はお客さんが行こうと思う場所に進むように出来てるんだよねー。だからこの電車が何処に向かうかはお客さん、つまり君次第なのだよ。私はただ中立の立場としてここに迷い込んだお客様を送り届けるだけ」

「それではお客様、ごゆっくりユメの旅をお楽しみください。」


そう言って車掌ちゃんはシャーフを連れて出ていった。
「えーっと、ここは僕のゆめで、夢の先に向かってて、心境の変化が大事で」
僕は彼女の言葉を反芻する。

うん。難しくてわかんないや。


****

5.カオス

「なんだこれ!?」
星空には光る魚が飛んでいて遠くには大きな巨人が見えて、
たまにどこかで見たような怪獣が見えた。

「あれは…し〇〇きの巨人、あっちにはポ〇モンのキャ〇ピー、
あそこに浮いてるのはど〇でもドア!?
あの怪獣はゴ〇ラ」

「……」

いや混ぜすぎだろ。


☆☆☆


5.ネム登場

美味しそうな子だ。
ペロリと舌なめずりをする。

そして、黒液状態のネムはそのままマヨイビトに襲い掛かった。

「ガボガボ」
黒い液体に飲み込まれ息ができない。
僕は必死でもがく。

…これは、
ごちゃごちゃだけど、色んな味を楽しく感じられる。
導きがいがありそうだね。

美食の予感に思わずうっとりしてしまう。
食べるのが楽しみだ。

「ガ…ボ…死…ぬ…た、すけ」


*****

4話 黒い液体から謎の美少女が?でも人間じゃないみたい

6. オタクその2

改めて見るとこの少女も人間ではない。
彼女の頭部にはロバか馬のようなよくわからない
動物の耳が付いており、
少女の服は布ではなく黒い霧のような物で構築されている。

たまに耳がぴょこぴょこ動いている

おおー。
背の小さい少女にケモ耳セット。
リアルで初めて見た。かわいい。

「ネム。その、撫でていいかな」

「え、ダメ」
ネムは耳を隠すようにして笑顔で言った。



***

7. 体液

「さ、どうぞ。飲みたまえ」

ネムは創造で造ったお茶を差し出す。

「え、でもそれ体液だよね」
そのお茶はネムの体の黒い液体からできたように僕には見えたのだ。

「いや、違うさ。汚くないよ。自信作だから飲んでよ」
「いやいや絶対体液でしょ。ちょっとそういうのは」
「だから、これは私の創造で造ったものだから体液は」
「いやでも絵面的にやばかったでしょ。ちょっといいかな」
「いいから飲めんでよっ」
「ごふっ」

無理やり飲まされたけど、美味しかった。
…ああ、体液を美味しいって思うなんて僕も変態の仲間入りかな。

誤解が解けたのは、草原で僕が創造について説明された後だった。


***

8. どうだった?

「さて、どうだったかな?ネム。今回のマヨイビトは」
車掌ちゃんはネムに尋ねる。
「うーん。そうだねぇ。気弱だし、自信ないし、優柔不断だし、ちょっと
大丈夫かなぁって不安になるかも」

「…そっかー」

「でも道を切り開こうと一生懸命な子だよ。だから、すごいやりがいあるね」
「!!…そっか」
車掌ちゃんはネムの頭に手を伸ばす。

「ちょ、ちょっと。頭撫でないでよぉ」
「ふふ、いやついねー。ネムがかわいくて」
「なにそれ」
「ま、とにかく頑張ろうねー。一緒にあの子を導こう」
「うん」

電車は夜空を進んでいったのだった。
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