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たどり着いた終着駅
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列車の窓から少しずつ光が差し込んで来た。
もうきれいな星や夜空に浮かぶ魚は見えなくなっていた。
ただ、ガタン、ゴトンと列車の進む音だけが響くのだった。
もう少しで着くのだろうか。
果たして僕は僕の望む終着駅に、たどり着けるのだろうか。
これ以上何をすればいいのか、もし、たどり着けなかったら…
「じたばたしなさんな。やることはやったでしょ。後は自分を信じてあげなよ」
そう僕を励ましてくれたのはネムだった。
飲む? そういって、ネムは紅茶を淹れてくれた。
「…そっか。そうだね」
いただきます。
そう言って僕はその紅茶を飲む。
あったかいな。不思議とすごく落ち着いた。
そのまま僕たちはお互いの事を語った。
お互いの現実とユメの世界の事。
好きな物語、面白かった経験、好きな絵、歌、好きな食べ物。
自分の将来の夢のこと。
そんなとりとめのないことを語り合って笑いあったのだった。
まだ時間はあったのに
不思議と終着駅について僕は質問しなかった。
何故かそれで十分な気がした。
少しずつ空が明るくなってくる。
そして、少しずつ列車の速度は下がり
プォーっと音が鳴ったと思うと、ブレーキ音と共に、
列車は止まったのだった。
「間もなくユメの最果て、ユメの最果て、終点ですー。この度はユメ列車、
ドリーム号をご利用いただきありがとうございました。お降りのお客様はお忘れ物のなさいませんようご注意くださいー」
とうとう着いた。終着駅に
だが、
最後のアナウンスが鳴るころには僕の不安は一遍もなかった。
△△△▲
僕は列車を降りる。
風がすごい気持ち良い。空気が澄んでいるのが肌で分かった。
思わず深呼吸をする。
僕は振り返って車掌ちゃんに尋ねる。
「ここは僕の、望む終着点なのかな。僕はたどり着けたのかな。ちゃんと」
車掌ちゃんは帽子と怪しい仮面を整えて、言った。
「さあ、それは私には分からないけど、でも振り返ってごらん」
「え?」
僕は振り返る。
見ると山の端から丁度朝日が昇るところだった。
夜の闇を洗い流すように奇麗な太陽の光がきらきらと世界を照らしていた。
本当に息を飲むくらい見事な日の出だった。
「わぁ、すごい、すごいきれいな日の出」
僕は思わず感嘆の声を出す。
車掌ちゃんはうん、うんと頷いていった
「こんなに奇麗な景色ならきっと大丈夫なんじゃないかな」
もうきれいな星や夜空に浮かぶ魚は見えなくなっていた。
ただ、ガタン、ゴトンと列車の進む音だけが響くのだった。
もう少しで着くのだろうか。
果たして僕は僕の望む終着駅に、たどり着けるのだろうか。
これ以上何をすればいいのか、もし、たどり着けなかったら…
「じたばたしなさんな。やることはやったでしょ。後は自分を信じてあげなよ」
そう僕を励ましてくれたのはネムだった。
飲む? そういって、ネムは紅茶を淹れてくれた。
「…そっか。そうだね」
いただきます。
そう言って僕はその紅茶を飲む。
あったかいな。不思議とすごく落ち着いた。
そのまま僕たちはお互いの事を語った。
お互いの現実とユメの世界の事。
好きな物語、面白かった経験、好きな絵、歌、好きな食べ物。
自分の将来の夢のこと。
そんなとりとめのないことを語り合って笑いあったのだった。
まだ時間はあったのに
不思議と終着駅について僕は質問しなかった。
何故かそれで十分な気がした。
少しずつ空が明るくなってくる。
そして、少しずつ列車の速度は下がり
プォーっと音が鳴ったと思うと、ブレーキ音と共に、
列車は止まったのだった。
「間もなくユメの最果て、ユメの最果て、終点ですー。この度はユメ列車、
ドリーム号をご利用いただきありがとうございました。お降りのお客様はお忘れ物のなさいませんようご注意くださいー」
とうとう着いた。終着駅に
だが、
最後のアナウンスが鳴るころには僕の不安は一遍もなかった。
△△△▲
僕は列車を降りる。
風がすごい気持ち良い。空気が澄んでいるのが肌で分かった。
思わず深呼吸をする。
僕は振り返って車掌ちゃんに尋ねる。
「ここは僕の、望む終着点なのかな。僕はたどり着けたのかな。ちゃんと」
車掌ちゃんは帽子と怪しい仮面を整えて、言った。
「さあ、それは私には分からないけど、でも振り返ってごらん」
「え?」
僕は振り返る。
見ると山の端から丁度朝日が昇るところだった。
夜の闇を洗い流すように奇麗な太陽の光がきらきらと世界を照らしていた。
本当に息を飲むくらい見事な日の出だった。
「わぁ、すごい、すごいきれいな日の出」
僕は思わず感嘆の声を出す。
車掌ちゃんはうん、うんと頷いていった
「こんなに奇麗な景色ならきっと大丈夫なんじゃないかな」
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