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111  マツケンサンバ!

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「アリス、旅の計画は立てているのか?」


ジークとウイリアム君とお弁当を食べていると、ジークが思い出したように
きいてきた。

「アリス様、旅へ出るのですか?」

「えぇ、冬休みに冒険の旅へ出ようかと思いまして、乗馬を習っていたのですよ。」





そう、あれから乗馬を頑張ったのだ。


チャチャチャ~~~ン。チャンチャンチャチャ~~~~ン。

『暴れ〇坊将軍!』

頭の中に、暴〇ん坊将軍のテーマソングとオープニングタイトルが流れる。


マツケン先生と乗馬の訓練をするたびにテーマソングが頭に流れる。

おかげで、乗馬が上達したのだ。


マツケン先生とのお別れの日、どうしてもマツケン先生とやりたかった事がある。

すでに、用意していたマツケンサンバの金ぴか衣装を手に、マツケン先生にお願いする。

「先生、この衣装を着て、一緒に踊ってください。」

マツケン先生は、金ぴか衣装をみて、目を丸くした。

「分かりました。この衣装を着て、お嬢様と踊りましょう。」

ニコリとほほ笑んで、衣装を受け取った。

メイドに部屋へ案内をしてもらい、着付けを頼んだ。

衣装を着た、マツケン先生は、本物のマツケンのようだった。

最後にあの、カツラを装着。(もう、やりたい放題!)


キターーーーーーーー!!!

アリスのテンションは、爆上がり。

もちろん、アリスも同じ衣装に同じカツラだ。

ついでに、クラウスも。


「では、私が一度、踊りますので、出来るだけ覚えてくださいね。」


チャチャチャラ~~・・・

アリスが歌う。

オ~~レ~~~、オ~~~レ~~~~・・・・・

マツケンサンバ~~~~~。


「ここで、両手は上にこう、ピシッと上げて、腰はクイックイッと捻る。」

歌いながら、踊りのポイントを教えていく。

クラウスもマツケン先生も同じ動きをする。

覚えるのが早い。


「では、一緒に踊ってみましょう。」


チャラチャラチャチャラ~~~~

アリスが歌い始める。

3人で、横に並んで踊り出す。

オ~~~レ~~~~、オ~~~レ~~~。


あぁ~、踊りって素晴らしい。

アリスは、気分よく踊っていた。


マツケンサンバ~~~・・


「アリス~~、ポテチ食べようぜ~~。」

ジークが遠くで呼んでいる。

アリス達に気づき、走ってきた。

そして

「ぶふぉっっ~~~~~。」

大爆笑だ。

「松〇健だ~~~!」

ジークも認める、マツケン先生。


では、ジークも一緒に踊りましょう。


オ~~レ~~、オ~~レ~~~・・・

マツケンサンバ~~~。


ノリノリで、気分よく踊る。



マツケン先生、私の我が儘に付き合ってくれて、ありがとう。



いい汗をかいたので、皆で四阿でお茶にしましょう。


「いや~、マツケンサンバって、踊ってみると楽しいな。」

ジークがポテチをパリパリと食べながら話す。

「そうですね。こんな愉快なダンスは初めてです。」

マツケン先生もポテチをつまむ。

この世界にマツケンサンバなんて存在しないからね。

ちょんまげカツラも。

「姉上、また一緒に踊ってください。」

クラウスも気に入ったようだ。

「ええ、もちろんよ。」

うちの弟は、ちょんまげ姿も可愛いわ~



楽しい時間は過ぎて、マツケン先生とお別れだ。

「マツケン先生、お世話になりました。」

「マツケン先生、ありがとうございます。」

アリスとクラウスは、お別れの挨拶をした。

「お二人とも、お元気で。」

マツケン先生と握手する。

「今更ですが、私の名前は、ジョーニ・ルーカスといいます。」



「「 (一文字) おしいーーーーー!!!」」



アリスとジークが叫んだのは、言うまでもない。










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