80 / 172
80 注目される
しおりを挟む
ジークとウイリアム君と教室へ向かう。
その間、あちこちからの視線を浴びる。
なんだか、落ち着かない。
「なんか、すごく見られているな。」
ジークが顔を顰める。
「しょうがないよ。口づけで人を生き返らせたんだ。」
ウイリアム君がクスクスと笑う。
ふと、疑問に思った。
この世界って、心肺蘇生法ってないの?
「ウイリアム様、口づけで生き返らせる方法って、ないのですか?」
ウイリアム君が、驚いた顔をする。
「何をおっしゃっているのですか?息の止まった人を生き返らせる方法なんて
聞いた事もないですよ。ですから、教会では大騒ぎになっているのです。」
ジークもアリスもびっくりだ。
教会が大騒ぎになっているなんて!
なんだか、面倒な事になる予感。
イヤイヤ、フラグが立つような事は考えまい。
「そうそう、ご存じですか?お二人をモデルにした小説や演劇の話が
持ち上がっているそうですよ。」
なんですとーーーー!!
ジークもアリスも、物凄く嫌そうな顔をする。
「公爵夫妻に、すでに打診があったそうですよ。」
ウイリアム君が苦笑しながら言う。
「「あっ!」」
ジークとアリスが気づいた。
スペード公爵夫妻がお見舞いに来るたびに、ニヤニヤした顔を
している事に。
あれか~~~。
平穏な生活が、ちょっと騒がしい生活になりそうだ。
その間、あちこちからの視線を浴びる。
なんだか、落ち着かない。
「なんか、すごく見られているな。」
ジークが顔を顰める。
「しょうがないよ。口づけで人を生き返らせたんだ。」
ウイリアム君がクスクスと笑う。
ふと、疑問に思った。
この世界って、心肺蘇生法ってないの?
「ウイリアム様、口づけで生き返らせる方法って、ないのですか?」
ウイリアム君が、驚いた顔をする。
「何をおっしゃっているのですか?息の止まった人を生き返らせる方法なんて
聞いた事もないですよ。ですから、教会では大騒ぎになっているのです。」
ジークもアリスもびっくりだ。
教会が大騒ぎになっているなんて!
なんだか、面倒な事になる予感。
イヤイヤ、フラグが立つような事は考えまい。
「そうそう、ご存じですか?お二人をモデルにした小説や演劇の話が
持ち上がっているそうですよ。」
なんですとーーーー!!
ジークもアリスも、物凄く嫌そうな顔をする。
「公爵夫妻に、すでに打診があったそうですよ。」
ウイリアム君が苦笑しながら言う。
「「あっ!」」
ジークとアリスが気づいた。
スペード公爵夫妻がお見舞いに来るたびに、ニヤニヤした顔を
している事に。
あれか~~~。
平穏な生活が、ちょっと騒がしい生活になりそうだ。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる