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第3章「不幸の連続」
第39話「許せるはずもない」
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アスチルベ目線
なんで、、こうなった??
乾いた笑いが込み上げてくる。
なんだこれ。
無惨にも踏み潰された餡を餅で包んだ発明品。騎士に囲まれている私。
お腹を抱えた子供を隠すように立ちふさがる美しい女性。
そしてニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、勝ち誇ったように座り込む私を見下ろすマルガリータ村を間接的に統治していた「オージュ侯爵」の息子。
オージュ侯爵とはここ周辺で取れる貴重な魔法石を独占し、世界でも五本の指に入るほどの豪商である。
そのため幼少期から大切な後継者として育てられた者が、あの豚である。
屈強で直属の騎士が無理矢理私に膝をつかせ、雨で濡れて泥だらけになった地面に顔を押し付ける。
「お主がアスチルベという者か?ここ最近怪しげな道具や食べ物を製造し販売している少女がいると我が愛しの妻から聞いたぞ。のうアイリス。」
伸びた鼻下を隠そうともせずアイリスさんの腰に手を回す。
「ええ、間違いありませんわ。哀れで純粋無垢な子供に毒を仕込んだ菓子を食べさせたのはこの少女です。」
冷ややかな目を私に向けるアイリスさんは、今までどう隠してきたのか疑問に思うほどの嫌悪感を顕にしている。
「どういう、こどでsっ!」
再び後ろの騎士がぎりぎりと締め付ける。
「この罪人を牢に入れよ。どんな罰を与えるのがよいであろうか?」
「ええ、そうね。奴隷へと身分を落とすのが適切かと。」
「よしよし。よく判っているではないか。
私はそういう残酷な所が好きだ。
ではそうするように!」
「グラデウスーーー!!」
眼の前で豚が偉そうに立ってるー。
大人しく従うわけ無いでしょうか。豚め。
「遅い、呼ぶのが。」
久々に拝見した龍の姿は相変わらずうつくしい。しかしいつもより苛立っているのか今にも喰いかかりそうな勢い。
囲っていた騎士達が後退る。
「な、なんぞ!おいお主ら呆けてないで私を守れ!」
自分の護衛に怒鳴りつける豚を後目に見ながらつい2時間前のことを思い出した。
「マスター!!ダイフクの売上はいい感じでした!」
今日は新作のふよふよした一般家庭でよく食べられる『フク』に甘い『ダイ』を包み込んだダイフクのお披露目会であった。
あのデニム野郎も大人しくしてくれて無事にレシピが盗まれることもなかった。
「ああ。みたいだな。」
上の空で返事を返したマスター。事情は知っている。アイリスさんが最近マスターに会いに来ないのだ。
「……よし。今日は飲みに行きますか?」
「てめえは飲めねぇだろうが。」
「そうだった。……そういえば最近遊びに行っても無いですね。」
ふっと、マスターが女で遊びに行くことが減ってきた事を思い出した。
「あ?……あー、そうだったか?」
本人は自覚がなかったみたい。珍しい…。
「行って来たらそうですか?」
「……てめぇにだけは言われたくねぇな。」
「はぁ?私男にしか興味ないんですけど。」
苦虫を噛み潰したかのように顔を歪めると、頭を抱えた。
「……いっそ縛るか…?いや、でももう少し……。」
「なにブツクサ呟いてるんですか。そろそろ閉店の時間なので片付けて下さい。」
最近のマスターはこんな感じで一人の世界に入る。正直面倒くさい。どーせアイリスさんのことで頭がいっぱいなのだ。
あーあ、普段から面倒くさい人が好きな子に対しては更に面倒になるのだから困ったもんだよね。
コンコン……。
「ん?すいませんもう閉店のお時間でして。」
「先程みたこともない物を売っている怪しい女が居るという通報があった。出てこい。」
ドアの隙間から激しく降り注ぐ雨粒が入り込み頬を濡らす。
強引に引っ張り出されるやいなや、地面に顔を押し付けられ大罪人扱い。
どうやらダイフクを食べた子供が腹を下し体調不良を訴えたという。
しかしそれはありえない。S級のアイテムで衛生面は信用できるし、なんなら店に並べる直前にも鑑定して花丸を貰っていたのだ。
「失礼ですが、もう一度私がそのダイフクを鑑定しても宜しいですか?私達の製品にそのような失態は有りえません。」
交渉の立場を公平にするためグラデウスを召喚し、下手に手出しをしないようにする。あのままだと埒が明かないと思ったからだ。
「あ、ああ、、、ど、ドラゴン、、魔物、。」
駄目だ使い物にならない。一番冷静そうなアイリスさんに向き合った。
「驚かないんですね。アイリスさん。」
「いえ、もちろん驚いているわ。」
薄々と感じてきた違和感。マスターも分かっていたのだ。震える声で言葉を吐き出す。
「貴方が、私達の商品を盗んでいた中心人物ですね?」
「さあ?知らないわよ。貴方達が真似していたのでしょう?」
「しらを切らないでください。証拠もあります。」
もう仕方がないよね。今証拠を提示しないとどうなるかわかったもんじゃない。
溜息が自然と漏れ出る。
面倒くさい事は嫌い!さっさと解決してとっとと寝たい!!
そう、安直に考えていた。
「あれを見ても何か出来るかしら?」
アイリスさんのわたしにしか聞こえない程の声で囁やき後ろに目を向ける。
スッと後ろに隠していたものを見せる。
大切な家族に刃が向けられていることに気づいた。心臓の動きが激しくなる。
「なにやってんの?」
「貴方が大人しく捕まれば、あの可愛そうな家族には手を出さないわよ?」
冷徹。残酷。彼女の目からは人間らしい感情は読み取れない。
「アイリスさん…何故こんなことを…」
「……愛とはそういうものなのよ。長年思い続けた想い人を小娘に奪われた事実を受け止められるほどできた女じゃないわ。」
愛? アイ? Love?
理不尽にも程がある。しかも奪われた?
いや、この理由や話は今はどうしようもない。取りあえずは家族の安全を確保しないと。まあこっちには最強がいるので問題ない…はずだ。
「グラデウス!」
「了解した。」
この村全体に大きな雄叫びが響き渡る。主である私でさえ体中が痺れ立つのもやっとであった。
他の人は伝説の黒龍の雄叫びに耐えうるはずもなく次々と膝から崩れ落ちていく光景が広がる。
豚は情けないことに腰が砕けたのか私がつか付いても立って逃げようとしない。地面を這いずりまわりズボンがますます湿っていくことに気づかない様子だ。
「オージュ侯爵。もう一度言います。私が無実であるという証拠を提示させてください。
それとダイフクを売っていた店舗の責任者と商品を調査しても宜しいでしょうか?」
言葉はちゃんと疑問形にしたが、後ろからのグラデウス威圧によって拒否権はないと示す。
「い、いくらドラゴンを従えているとはいえ、侯爵の俺をこここ殺すとどうなるか分かっているのか?!
そもそも俺の決断を拒否するのはいかなるものでさえ認められない!!」
必死に声を振り絞り、精一杯の権力を振りかざす。度胸があるのか只の馬鹿なのか…。
庶民の中でも農民は貧しい生活を強いられている。このマルガリータ村もその中の一つ。
そんな身分出身の私が何もかも恵まれている侯爵様に口出すことは許されていないのだ。
理不尽だなあ……ここもさ。
しかし幸いなことに私達にはまだ道が残されている。
流石に大人しく理不尽な罪を被せられたままにはいかない。そして、何よりも一番許せないのは私が愛する家族に刃を向けたことだ。
許せるはずもない。
「………裁判をしましょう。」
なんで、、こうなった??
乾いた笑いが込み上げてくる。
なんだこれ。
無惨にも踏み潰された餡を餅で包んだ発明品。騎士に囲まれている私。
お腹を抱えた子供を隠すように立ちふさがる美しい女性。
そしてニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべ、勝ち誇ったように座り込む私を見下ろすマルガリータ村を間接的に統治していた「オージュ侯爵」の息子。
オージュ侯爵とはここ周辺で取れる貴重な魔法石を独占し、世界でも五本の指に入るほどの豪商である。
そのため幼少期から大切な後継者として育てられた者が、あの豚である。
屈強で直属の騎士が無理矢理私に膝をつかせ、雨で濡れて泥だらけになった地面に顔を押し付ける。
「お主がアスチルベという者か?ここ最近怪しげな道具や食べ物を製造し販売している少女がいると我が愛しの妻から聞いたぞ。のうアイリス。」
伸びた鼻下を隠そうともせずアイリスさんの腰に手を回す。
「ええ、間違いありませんわ。哀れで純粋無垢な子供に毒を仕込んだ菓子を食べさせたのはこの少女です。」
冷ややかな目を私に向けるアイリスさんは、今までどう隠してきたのか疑問に思うほどの嫌悪感を顕にしている。
「どういう、こどでsっ!」
再び後ろの騎士がぎりぎりと締め付ける。
「この罪人を牢に入れよ。どんな罰を与えるのがよいであろうか?」
「ええ、そうね。奴隷へと身分を落とすのが適切かと。」
「よしよし。よく判っているではないか。
私はそういう残酷な所が好きだ。
ではそうするように!」
「グラデウスーーー!!」
眼の前で豚が偉そうに立ってるー。
大人しく従うわけ無いでしょうか。豚め。
「遅い、呼ぶのが。」
久々に拝見した龍の姿は相変わらずうつくしい。しかしいつもより苛立っているのか今にも喰いかかりそうな勢い。
囲っていた騎士達が後退る。
「な、なんぞ!おいお主ら呆けてないで私を守れ!」
自分の護衛に怒鳴りつける豚を後目に見ながらつい2時間前のことを思い出した。
「マスター!!ダイフクの売上はいい感じでした!」
今日は新作のふよふよした一般家庭でよく食べられる『フク』に甘い『ダイ』を包み込んだダイフクのお披露目会であった。
あのデニム野郎も大人しくしてくれて無事にレシピが盗まれることもなかった。
「ああ。みたいだな。」
上の空で返事を返したマスター。事情は知っている。アイリスさんが最近マスターに会いに来ないのだ。
「……よし。今日は飲みに行きますか?」
「てめえは飲めねぇだろうが。」
「そうだった。……そういえば最近遊びに行っても無いですね。」
ふっと、マスターが女で遊びに行くことが減ってきた事を思い出した。
「あ?……あー、そうだったか?」
本人は自覚がなかったみたい。珍しい…。
「行って来たらそうですか?」
「……てめぇにだけは言われたくねぇな。」
「はぁ?私男にしか興味ないんですけど。」
苦虫を噛み潰したかのように顔を歪めると、頭を抱えた。
「……いっそ縛るか…?いや、でももう少し……。」
「なにブツクサ呟いてるんですか。そろそろ閉店の時間なので片付けて下さい。」
最近のマスターはこんな感じで一人の世界に入る。正直面倒くさい。どーせアイリスさんのことで頭がいっぱいなのだ。
あーあ、普段から面倒くさい人が好きな子に対しては更に面倒になるのだから困ったもんだよね。
コンコン……。
「ん?すいませんもう閉店のお時間でして。」
「先程みたこともない物を売っている怪しい女が居るという通報があった。出てこい。」
ドアの隙間から激しく降り注ぐ雨粒が入り込み頬を濡らす。
強引に引っ張り出されるやいなや、地面に顔を押し付けられ大罪人扱い。
どうやらダイフクを食べた子供が腹を下し体調不良を訴えたという。
しかしそれはありえない。S級のアイテムで衛生面は信用できるし、なんなら店に並べる直前にも鑑定して花丸を貰っていたのだ。
「失礼ですが、もう一度私がそのダイフクを鑑定しても宜しいですか?私達の製品にそのような失態は有りえません。」
交渉の立場を公平にするためグラデウスを召喚し、下手に手出しをしないようにする。あのままだと埒が明かないと思ったからだ。
「あ、ああ、、、ど、ドラゴン、、魔物、。」
駄目だ使い物にならない。一番冷静そうなアイリスさんに向き合った。
「驚かないんですね。アイリスさん。」
「いえ、もちろん驚いているわ。」
薄々と感じてきた違和感。マスターも分かっていたのだ。震える声で言葉を吐き出す。
「貴方が、私達の商品を盗んでいた中心人物ですね?」
「さあ?知らないわよ。貴方達が真似していたのでしょう?」
「しらを切らないでください。証拠もあります。」
もう仕方がないよね。今証拠を提示しないとどうなるかわかったもんじゃない。
溜息が自然と漏れ出る。
面倒くさい事は嫌い!さっさと解決してとっとと寝たい!!
そう、安直に考えていた。
「あれを見ても何か出来るかしら?」
アイリスさんのわたしにしか聞こえない程の声で囁やき後ろに目を向ける。
スッと後ろに隠していたものを見せる。
大切な家族に刃が向けられていることに気づいた。心臓の動きが激しくなる。
「なにやってんの?」
「貴方が大人しく捕まれば、あの可愛そうな家族には手を出さないわよ?」
冷徹。残酷。彼女の目からは人間らしい感情は読み取れない。
「アイリスさん…何故こんなことを…」
「……愛とはそういうものなのよ。長年思い続けた想い人を小娘に奪われた事実を受け止められるほどできた女じゃないわ。」
愛? アイ? Love?
理不尽にも程がある。しかも奪われた?
いや、この理由や話は今はどうしようもない。取りあえずは家族の安全を確保しないと。まあこっちには最強がいるので問題ない…はずだ。
「グラデウス!」
「了解した。」
この村全体に大きな雄叫びが響き渡る。主である私でさえ体中が痺れ立つのもやっとであった。
他の人は伝説の黒龍の雄叫びに耐えうるはずもなく次々と膝から崩れ落ちていく光景が広がる。
豚は情けないことに腰が砕けたのか私がつか付いても立って逃げようとしない。地面を這いずりまわりズボンがますます湿っていくことに気づかない様子だ。
「オージュ侯爵。もう一度言います。私が無実であるという証拠を提示させてください。
それとダイフクを売っていた店舗の責任者と商品を調査しても宜しいでしょうか?」
言葉はちゃんと疑問形にしたが、後ろからのグラデウス威圧によって拒否権はないと示す。
「い、いくらドラゴンを従えているとはいえ、侯爵の俺をこここ殺すとどうなるか分かっているのか?!
そもそも俺の決断を拒否するのはいかなるものでさえ認められない!!」
必死に声を振り絞り、精一杯の権力を振りかざす。度胸があるのか只の馬鹿なのか…。
庶民の中でも農民は貧しい生活を強いられている。このマルガリータ村もその中の一つ。
そんな身分出身の私が何もかも恵まれている侯爵様に口出すことは許されていないのだ。
理不尽だなあ……ここもさ。
しかし幸いなことに私達にはまだ道が残されている。
流石に大人しく理不尽な罪を被せられたままにはいかない。そして、何よりも一番許せないのは私が愛する家族に刃を向けたことだ。
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