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第2章「慌ただしい日常」
第34話「アイツと俺様※」
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アシュレイ目線__________________________
うるせぇ。黙れ。何も言うんじゃねぇ。
「その反面、君は彼女の男でもありたいのだろう?」
きっとあの時そう言うつもりだった事は安易に予測出来た。
「……っ。」
ありえねぇ筈なのに体の奥で鼓動が大きくなる。心の隅で薄々感じていたのは自覚がある。
俺様は……アイツを女として見ている。
普段はただのクソガキ。だが時々アイツの笑顔を見ると……グチャグチャにしたくなる衝動に駆られる。
嫌がるのを無理矢理抑え込んで拘束し、涙で濡れた顔を宥めるように優しくキスを交わす。そして俺様以外の名前を出そうものなら一生鎖に繋いで毎晩意識が飛ぶまで快楽を与え続ける。
そして精神が弱ってきた所で俺様以外頼れないように説得。
毎日毎日壊れたアイツにご飯を食べさせ服を着せ、体を拭き取ってベットで寝かしつけ___っ何考えてんだよ俺は。
「……うぜぇ。」
ついさっきまでいたアイツの残り香りが鼻をくすぐる。
いつも着けていたアイツのエプロンに目がつき、自然と手が伸びる。
「っ俺は思春期野郎かよ。……あーくだらねえ!!女を久々に買いにいくか。抜けばどうでも良くなるだろ。」
とある街裏____
「お兄さん久しぶり。最近見なかったからどこぞのお嬢さんに殺されたかと思ったわ。」
「はんっ。俺様はそんな下手くそな野郎とは違う。」
「あら。じゃあ今夜は私に接待させてよ。」
慣れた手付きで胸を押し付け誘う女に昔はひょいひょい乗っていたが、そんな気分ではない。
「後でな。お前は上手いから最後のデザートにでもするるもりだぜ?」
「口が上手なこと。じゃあまず誰を指名するつもり?」
「おすすめは?」
「そーねー……最近若い子が入ったから新しい道でも切り開いてみる?初々しい子も新鮮で案外ハマるかもしれないわよ?」
「どこだそいつは。」
「あの隅で小さくなってる子。」
普段の俺様だったら絶対買わないちっぽけでガキ。貴社な体型で手首が折れそうなくらい細い。
……体つきがアイツと似ているせいか自然とガキを買っていた。
「おい、大丈夫か。」
「え?あ、貴方が私を買ってくれた人……ですよね。あの、えっと、アスと言います。」
おどおどと立ち上がり精一杯自身の魅力を見せようと背を伸ばしたのが分かる。
「飯食ってねぇだろお前。」
図星なのか動きが強張り目線がそらされる。痩せこけた姿とクソガキが重なる。
「……チッ。おい、こっち来い。飯食いに行くぞ。」
「え?あ、はい!」
普段ならさっさと済ませて帰るが何故かほっとけねぇ。アイツの顔がことごとく浮かび上がってくる。
「旨いか?」
「モグモグ……っはい!あの、有難う御座います!あ、アシュレイさんって優しいですね!」
うぜぇほど明るく幸せそうな笑顔がソックリ。
「なぁ、俺様のことマスターと呼んでくれねぇか?」
「はいマスター!」
___元々他人からは最悪と言われ続けてきたが、自身では自覚していなかった。何しろ自分がやってて楽しいからやっているだけだったからだ。
だが、こうして長年一緒にいたガキ…いや、女に欲情して他の奴に手を出そうとする姿はクソ野郎以外何者でもない。
反吐が出るほどの屑だ。
「マスター?どうしましたか?」
「いや、なんでもねぇよ。部屋…行くか?」
「……はい。」
俺様の日常はいつも変わらねぇ筈だった。だが……アイツと出会ってから何かが狂いだした。
俺様は変化が嫌いな筈だが、不思議と嫌な気分にはならねぇ。
もう少し、このままの関係で____。
To be continue➡
うるせぇ。黙れ。何も言うんじゃねぇ。
「その反面、君は彼女の男でもありたいのだろう?」
きっとあの時そう言うつもりだった事は安易に予測出来た。
「……っ。」
ありえねぇ筈なのに体の奥で鼓動が大きくなる。心の隅で薄々感じていたのは自覚がある。
俺様は……アイツを女として見ている。
普段はただのクソガキ。だが時々アイツの笑顔を見ると……グチャグチャにしたくなる衝動に駆られる。
嫌がるのを無理矢理抑え込んで拘束し、涙で濡れた顔を宥めるように優しくキスを交わす。そして俺様以外の名前を出そうものなら一生鎖に繋いで毎晩意識が飛ぶまで快楽を与え続ける。
そして精神が弱ってきた所で俺様以外頼れないように説得。
毎日毎日壊れたアイツにご飯を食べさせ服を着せ、体を拭き取ってベットで寝かしつけ___っ何考えてんだよ俺は。
「……うぜぇ。」
ついさっきまでいたアイツの残り香りが鼻をくすぐる。
いつも着けていたアイツのエプロンに目がつき、自然と手が伸びる。
「っ俺は思春期野郎かよ。……あーくだらねえ!!女を久々に買いにいくか。抜けばどうでも良くなるだろ。」
とある街裏____
「お兄さん久しぶり。最近見なかったからどこぞのお嬢さんに殺されたかと思ったわ。」
「はんっ。俺様はそんな下手くそな野郎とは違う。」
「あら。じゃあ今夜は私に接待させてよ。」
慣れた手付きで胸を押し付け誘う女に昔はひょいひょい乗っていたが、そんな気分ではない。
「後でな。お前は上手いから最後のデザートにでもするるもりだぜ?」
「口が上手なこと。じゃあまず誰を指名するつもり?」
「おすすめは?」
「そーねー……最近若い子が入ったから新しい道でも切り開いてみる?初々しい子も新鮮で案外ハマるかもしれないわよ?」
「どこだそいつは。」
「あの隅で小さくなってる子。」
普段の俺様だったら絶対買わないちっぽけでガキ。貴社な体型で手首が折れそうなくらい細い。
……体つきがアイツと似ているせいか自然とガキを買っていた。
「おい、大丈夫か。」
「え?あ、貴方が私を買ってくれた人……ですよね。あの、えっと、アスと言います。」
おどおどと立ち上がり精一杯自身の魅力を見せようと背を伸ばしたのが分かる。
「飯食ってねぇだろお前。」
図星なのか動きが強張り目線がそらされる。痩せこけた姿とクソガキが重なる。
「……チッ。おい、こっち来い。飯食いに行くぞ。」
「え?あ、はい!」
普段ならさっさと済ませて帰るが何故かほっとけねぇ。アイツの顔がことごとく浮かび上がってくる。
「旨いか?」
「モグモグ……っはい!あの、有難う御座います!あ、アシュレイさんって優しいですね!」
うぜぇほど明るく幸せそうな笑顔がソックリ。
「なぁ、俺様のことマスターと呼んでくれねぇか?」
「はいマスター!」
___元々他人からは最悪と言われ続けてきたが、自身では自覚していなかった。何しろ自分がやってて楽しいからやっているだけだったからだ。
だが、こうして長年一緒にいたガキ…いや、女に欲情して他の奴に手を出そうとする姿はクソ野郎以外何者でもない。
反吐が出るほどの屑だ。
「マスター?どうしましたか?」
「いや、なんでもねぇよ。部屋…行くか?」
「……はい。」
俺様の日常はいつも変わらねぇ筈だった。だが……アイツと出会ってから何かが狂いだした。
俺様は変化が嫌いな筈だが、不思議と嫌な気分にはならねぇ。
もう少し、このままの関係で____。
To be continue➡
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