小鳥さんが死んだから

星野 未来

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【 プロローグ: 小さい頃の思い出 】

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 1羽の小鳥さんが死んだの。

 パパが1羽じゃかわいそうだって、オスとメス1羽ずつ、せっかく2羽買ってきてくれたのに。

 その内のオスの小鳥さんが死んじゃった。

 私は、その死んだオスの小鳥さんをお庭にうめて、おはかを作ったの。

 そうしたら、鳥かごに残されたもう一羽のメスの小鳥さんが泣いていたので、かわいそうだから、お外ににがしてあげたの。

「さあ、あなたはもう自由よ」

 その小鳥さんは、まどから元気よく飛び立って行ったの……。


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