上 下
9 / 14

【 陸を助けたい 】

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

何の変哲もない違和感

遊楽部八雲
ミステリー
日常に潜む違和感を多彩なジャンル、表現で描く恐怖の非日常! 日本SFのパイオニア、星新一を彷彿とさせる独特な言い回し、秀逸な結末でお送りする至高の傑作短編集!!

バナナ代返金請求書

つっちーfrom千葉
ミステリー
 慢性の貧乏性を患い、女房や娘に愛想をつかされて逃げられた中年の惨めな男は、その後、必然的に生活資金が底を尽き、食料やわずかの金銭を求めて、街中を徘徊中にするはめに陥る。しかし、衰えた体力はそれすらも許してくれず、スーパーマーケットの前で倒れこんでしまう。そこでスーパーの店長からひと房のバナナを分け与えられ、励ましの言葉を受ける。しばらくはその善行に感謝してひたむきな努力と成功を夢見るが、病的な被害妄想から精神に破綻をきたし、やがては、その店長を恨むようになる。彼の怨念ともいえる妄想癖は、やがて、長文の逆恨みの手紙を送りつけるに至る。 自分の通っている病院で、モンスタークレーマーの女性を見る機会があり、それがこの奇怪なストーリーを生み出すきっかけになりました。少しサイコホラーも入り混じったサスペンスです。あまり深刻には受け止めずに、「こんな人が実際にいたら、やばいでしょ」と笑い飛ばして頂ければ幸いです。

7つの選択

星野 未来
ミステリー
 主人公の女性『美琴(みこと)』は、小さい頃からいくつもの大きな選択をしてきた。1つ目は、小学校6年生の時の選択。それが、彼女の大きな選択の歴史の始まりだった……。  両親が離婚することとなり、父か母、どちらへついて行きたいかの選択を美琴は迫られた。まだ小さかった美琴は、母には経済力がないことを知っていたため、生きて行くために『父』を選んだ。  ここから彼女の人生の分岐、選択の人生が始まった……。  そして、最後の選択をした時、父の代わりに隣にいた男性……。  切なく、辛い彼女の人生がそこにあった。  人生は選択の連続の上に成り立っている……。  これは、全て彼女の決めた道……、彼女が決めた選択だ……。

お家に帰る

原口源太郎
ミステリー
裕福な家庭の小学三年生、山口源太郎はその名前からよくいじめられている。その源太郎がある日、誘拐犯たちにさらわれた。山奥の小屋に監禁された源太郎は、翌日に自分が殺されてしまうと知る。部屋を脱出し、家を目指して山を下りる。

十二死

知人さん
ミステリー
干支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、 申、酉、戌、亥)の面を着けた12人の 犯罪者を刑事たちが捕まえる物語。

夢喰人ーユメクイビトー

レイト.
ミステリー
あなたは、怖い夢や悲しかった時の夢を食べてくれる「夢喰人」と言う怪人が存在したら「夢」を食べてもらいますかーー? 誰しもが一度は体験した事がある「悪夢」。 大抵の人は、悪夢を見ることがあっても「怖い夢だったな…」「災厄だ…」と言った形であまり気にも留めていない。ましてや、どんな夢だったのかも覚えていない事もある。 その一方で、悪夢に魘される人も多い。現実で悲惨な光景をみたり、体験をしたりと言った経緯で毎晩のように魘され生活に支障が生じる人も中にはいる。 そんな悪夢に魘される人の前に現れ夢を食べてくれる怪人「夢喰人」ーー。 高校二年の田中 優希は、夢喰人の噂を親友の工藤 和也に教えてもらった。 そんな、怪人なんてよくある怪談や都市伝説の類だと思っていた。 優希にはなぜ和也がそんな噂を教えてくれたのか心当たりがある。 親友だから、世間話、暇つぶし程度に言った事ではない。 和也は「夢喰人」を探しているからだ。 和也は、小さい頃からたまに同じ悪夢を見ることがある。 高校二年生になってからそれは、頻度を増し和也を苦しめていた。和也の兄 工藤 正は、和也達と川遊びをしてる最中に不幸なことに川に流されて亡くなってしまった。それっきり、和也はトラウマを抱え悪夢を見るようになってしまった。 悲惨なトラウマを忘れる事はできない、でもいつまでも悪夢に魘される必要なんてないと思う優希は、和也の手助けができないか考えていた。 優希自身も、とある夢に悩まされているから気持ちがわかる。 そうな、事を心に思いながらーー。 そんな、ある日 突然 和也は悪夢を見なくなった。原因はわからないがこれで魘される事はないと少し何処か引っかかる感じがしたが安心した。 しかし、和也は一部の兄に関する記憶が改変されていた。 本当の彼を知っているのは、優希だけになってしまう。どうして、記憶までもが改変されているのかと疑問を浮かべていた。 ある事を、思い出してしまう。 夢を食ってくれる怪人「夢喰人」の事をけれども優希は、空想上の怪人なんているはずがないと考えていた。 一学年上の先輩 長澤 綾野が悪夢に魘されている事を知るまでは・・・。

陰影

赤松康祐
ミステリー
高度経済成長期、小さな町で農業を営み、妻と子供二人と日々を共にする高城慎吾、変化に乏しいその日常に妖しげなベ-ルを纏った都会から移住して来た役場職員の山部俊介、果たしてその正体とは...

九竜家の秘密

しまおか
ミステリー
【第6回ホラー・ミステリー小説大賞・奨励賞受賞作品】資産家の九竜久宗六十歳が何者かに滅多刺しで殺された。現場はある会社の旧事務所。入室する為に必要なカードキーを持つ三人が容疑者として浮上。その内アリバイが曖昧な女性も三郷を、障害者で特殊能力を持つ強面な県警刑事課の松ヶ根とチャラキャラを演じる所轄刑事の吉良が事情聴取を行う。三郷は五十一歳だがアラサーに見紛う異形の主。さらに訳ありの才女で言葉巧みに何かを隠す彼女に吉良達は翻弄される。密室とも呼ぶべき場所で殺されたこと等から捜査は難航。多額の遺産を相続する人物達やカードキーを持つ人物による共犯が疑われる。やがて次期社長に就任した五十八歳の敏子夫人が海外から戻らないまま、久宗の葬儀が行われた。そうして徐々に九竜家における秘密が明らかになり、松ヶ根達は真実に辿り着く。だがその結末は意外なものだった。

処理中です...