コロコロロ……

星野 未来

文字の大きさ
上 下
9 / 14

【 赤ちゃんカラス 】

しおりを挟む

 やがて、ボクは大きな木の上のカラスの寝床へ。

 そこには、小さな赤ちゃんカラスさんが。

「カァ、カァ、カァ」

 みんなでボクをつっついた。

『カラスの赤ちゃん、そんなにつっついたら、ボク痛いよ』

 それでも、ボクをつっついた。

 ツンツン、ツンツン、ツンツクツン……。

 みんなでボクをつっつくから、ボクは木の上から落っこちた。

 道路へ落ちると、激しく坂を転がった。

 コロコロ、コロコロ、コロコロロ……。

 やがて、ボクは勢いよく川の中へと落っこちた。

『ポチャン』


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

児童絵本館のオオカミ

火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。

どろんこたろう

ケンタシノリ
児童書・童話
子どもにめぐまれなかったお父さんとお母さんは、畑のどろをつかってどろ人形を作りました。すると、そのどろ人形がげんきな男の子としてうごき出しました。どろんこたろうと名づけたその男の子は、その小さな体で畑しごとを1人でこなしてくれるので、お父さんとお母さんも大よろこびです。 ※幼児から小学校低学年向けに書いた創作昔ばなしです。 ※このお話で使われている漢字は、小学2年生までに習う漢字のみを使用しています。

バロン

Ham
児童書・童話
広大な平野が続き 川と川に挟まれる 農村地帯の小さな町。 そこに暮らす 聴力にハンデのある ひとりの少年と 地域猫と呼ばれる 一匹の猫との出会いと 日々の物語。

王女様は美しくわらいました

トネリコ
児童書・童話
   無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。  それはそれは美しい笑みでした。  「お前程の悪女はおるまいよ」  王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。  きたいの悪女は処刑されました 解説版

老犬ジョンと子猫のルナ

菊池まりな
児童書・童話
小さな町の片隅で、野良猫が子猫を生み、暖かく、安全な場所へと移動を繰り返しているうちに、一匹の子猫がはぐれてしまう。疲れきって倒れていたところを少年が助けてくれた。その家には老犬のジョンがいた。

悪女の死んだ国

神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。 悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか......... 2話完結 1/14に2話の内容を増やしました

ふわふわ雲 と ほかほかパン

星野 未来
児童書・童話
 ふわふわ雲ちゃんと、様々なお友達との楽しい出会いを描いたショートストーリー。  雲ちゃん、春風くん、パン屋のお父さん、太陽さん、セミさん、台風おじさん、ミノムシさん、電柱くんたちと泣いたり、笑ったり、沢山のお友達との出会いにより、小さな雲ちゃんは、やがて成長して行く。  そして、芽生えた小さな恋心……。  「いつかいっしょに、おいしいほかほかパンを食べたいな……」  芽生える友情と甘酸っぱい初恋を胸に、ふわふわ雲ちゃんの小さな大冒険が始まります。(*´◡`*)

プラネタリウムのめざす空

詩海猫
児童書・童話
タイトル通り、プラネタリウムが空を目指して歩く物語です。 普段はタイトル最後なのですが唐突にタイトルと漠然とした内容だけ浮かんで書いてみました。 短い童話なので最初から最後までフワッとしています。が、細かい突っ込みはナシでお願いします。

処理中です...