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■第４章： 冬
【 雲ちゃんの涙 】
しおりを挟む北の空へ、お母さんを探した。
電柱くんたちに、教えてもらった冬の空を探した。
すると、遠くにお母さんが笑って待っていてくれるのが見えた。
「お母さ～ん！」
「雲ちゃん、おかえりなさい」
やさしいお母さんの声。
思わず涙があふれ出す。
「うわぁ～ん……！」
わたしはいっぱい泣いた。
お母さんの胸でいっぱい泣いた。
その涙は、いつしか
この寒い冬空から、白い雪となって降りそそぎ
電柱くんやミノムシさんの上にも、積もって行った……。
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