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■第4章: キス! キス! キス!
【 第9話: ヤーシブが攻めてきた!? 】
しおりを挟む「ヤーシブが攻めて来たぞー!!」
何やら、城の外が騒がしくなってきている。
俺は、その騒ぎが何のことかさっぱり分からなかった。
すると、慌てた様子で、グリフが部屋へ入ってくると、俺たちにこう言った。
『バタンッ!』
「タロー様、ミャー様、直ちに上の階へお願いします!」
「どうしたにゃ? グリフ」
「ヤーシブ族がこちらのお城の方へ向かっているという情報が入ってきました。すぐに上の階へ避難してください!」
俺は、いつも冷静なグリフがこれほど慌てている姿に、これがただ事ではないということを感じ取った。
「タロー、ミャー怖いにゃ……」
「大丈夫、ミャーは俺が守るから」
そう言ってみたものの、そのヤーシブ族というやつらが、一体何者かが俺には全く分からなかった。
俺たちは、一先ず、グリフの案内で、上の階へ避難することにした。
「グリフ、そのヤーシブ族というのは、どんなやつらなんだ?」
「はい、ヤーシブ族は、人間世界の東京国の地下に暮らしている、地下国最大勢力を誇る民族です」
「何っ!? 東京の地下に住んでいる民族!?」
「はい、そうです」
俺は、その『ヤーシブ族』という言葉に、何か聞き覚えがあった。
何だろう……。
ま、まさか……。
「グリフ、そのヤーシブ族は、ひょっとして、人間世界の『渋谷』の地下周辺に住んでいたりするのか……?」
「な、何故、タロー様は、それをご存知なのですか……?」
「い、いや、何となく、そんな気がしたからさ……」
やっぱり、そうだった……。
こいつらの名前の由来は、みんなそんなもんだ……。
どうせ、『ニヤ国』も、名古屋弁で『ニャ~』と発音する、猫ちゃんの鳴き声から取ったものだろう……。
「グリフ、ちょっと上からヤーシブのやつらを見たいんだが」
「分かりました。では、城の中央塔のベランダから、一度ご覧下さい」
心臓の音を抑えながらも、俺は、城の中央塔からやつらを見ることにした。
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