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■第3章: 幼な妻
【 第9話: 誓いのキスだにゃ♪ 】
しおりを挟む「さあ、タロー王子よ。『誓いのキス』を」
もう、後戻りなんてできない……。
ここは、もう覚悟を決めて、ミャーとキスするしかない。
俺は、顔を少し傾け、ミャーの顔に近づけた。
「(ミャー、今日は一段といい香りがする……。温かいミルクのような香りだ……)」
俺は、目を瞑り、ミャーのそのかわいらしい小さな唇に、そっとやさしく触れた。
「(や、柔らかい……。癒される……。実に、いい感じだ……)」
すると、ミャーは積極的に、俺の口の中を責めてきた。
「(んっ? な、何だ……。妙に、積極的だな……。気分でも乗ってきたか……?)」
しばらくすると、俺は、自分の舌に違和感を覚えた……。
「(あれっ? 何か……、舌が痺れるぞ……。あれれっ? 舌の感覚がなくなっていく……、どうしてだ……)」
『チュ~、チュ~、チュ~……』
「(い、痛で……。こ、こいつ、キスしながら、俺の舌から血吸ってやがる……)」
すると、それに気付いたダガヤ王が、ミャーをこう援護する。
「タロー王子よ。もう少し我慢するのじゃ」
「(が、我慢って、俺、血吸われてるんですけど……。ちょっと……)」
『チュ~、チュ~、チュ~……』
『スポンッ!』
「はぁ、はぁ、はぁ……」
俺は、舌から血が流れ出していた……。
ミャーの口元は、俺の血で真っ赤に染まっている……。
ミャーは、それを自分の舌で、ペロリと舐め取った。
狂ってる……。
こいつら、狂ってる……。
今後、俺は、ミャーとキスする度に、血を吸われなきゃならないのか……?
俺は、この命がけのキスに、体がいつまで持つのか、それがとてつもなく不安だった……。
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