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■第3章: 幼な妻

【 第4話: 猫ちゃん? 】

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「タロー様、ミャー様、それでは私はこれで失礼致します」
「グリフ、ありがとにゃん」

 グリフが部屋から出ると、またミャーと二人っきりになってしまった。
 静まり返る寝室……。
 またしても、ミャーは胸の前で猫ニャンニャンの手をワチャワチャさせながら、頬をピンク色に染めている……。
 この後、どんなプレイが待っているのか……?
 怖い……。

「タロー……?」
「な、何……?」

「ミャーと一緒に寝てくれるにゃ?」
「(はっ!! キ、キ、キターーーーッ!!)」

 俺は、息が荒くなっていた……。
 だって、そうだろう……。
 もう、俺たちは『夫婦の契り』というやつを交わしてしまったのだから……。
 もうこうなったら、行くところまで行くしかないんだ。

「ミャー……、じゃあ、一緒に寝ようか……?」
「うん……」

 なんて従順なんだ……。
 こんな子猫ちゃんのような純粋なお姫様が、32歳のおっさんのことを受け入れるなんて……。
 俺は夢でも見ているんじゃないかと思っていた。

 俺が先にふとんへ入る。
 すると、ミャーが後からゆっくりと、恥ずかしそうにふとんに入ってくる。

『チリリン……』

「んっ? その紫色の鈴、外さないの?」
「うん。これはずっと付けてるにゃ」
「そうか……。それと、その猫耳と猫しっぽも取らないの?」
「えっ?」

 ミャーは、不思議そうな顔をして、そのかわいいクリクリお目々で、俺を見ている。

「あっ、だから、その猫ちゃんコスプレグッズ取らないのかなって思ってさ」
「猫ちゃんコスプレグッズ……?」
「ああ、ミャーが今、頭に付けてる猫耳とお尻に付けているその猫しっぽのこと」

 ミャーは自分でその猫耳を右手で触りながら、何言ってるのという顔をする。

「これ、ミャーの耳としっぽだにゃ」
「はっ?」
「触ってみるにゃ」

 俺は、恐る恐る耳を触ってみた。
 柔らかい……。
 実に、柔らかい……。
 まるで、本物の子猫ちゃんのような柔らかく、かわいい耳だ……。

「痛いにゃ、タロー。もっとやさしく触ってにゃん」
「い、痛い? って……、これ……、ほ、本物の耳じゃーーーーーーんっ!!」


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