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■第2章: 名古屋弁とニヤ国弁?
【 第8話: いざ寝室へ! 】
しおりを挟む俺は、頭の中が真っ白になっていた……。
それに気付いたグリフが、俺のことを気遣い、俺とミャーをやさしく寝室へと案内してくれる。
長い廊下を歩き、いくつ登ったか分からないほど、上の階に行き、グリフが重い頑丈そうな扉を開けて、俺たちをエスコートしてくれた。
「タロー様、ミャー様。今日は、こちらでゆっくりとお休み下さいませ」
「グ、グリフ、ありがとにゃ……」
「それでは、私はこれで」
「あっ、グリフ……? 俺さ、お風呂へ入りたいんだけど……。(一応、ちゃんと体くらい洗っておかないとな……)」
「タロー様、ご安心下さいませ。奥の扉を開けますと、洗面所とお風呂がございます。今日はそちらをお使い下さいませ」
「そ、そうか……。ありがとう、グリフ……」
「それでは、失礼致します」
『バタン!』
俺は、気まずかった……。
だって、そうだろう……。
今日、会ったばかりのこのコスプレ娘と夫婦の契りって……。
俺は、ミャーの様子を横目でチラッと見てみた。
すると、ミャーもそれに気付き、俺をチラッと一瞬見ると、くるりと後ろを向いて、猫ニャンニャンの手で顔を覆っている……。
やばい……。
これは、絶望的にやばい状況だ……。
「お、俺……、先にお風呂へ入っちゃおうかなぁ~……なんてね……」
「わ、分かったにゃ……」
ミャーはそう言ったが、まだ恥ずかしいのか、後ろを向いたまま、猫ニャンニャンの手が顔にある……。
俺は、仕方なく、ミャーの横を通り過ぎると、奥のお風呂場へと向かった。
『シャーッ……!』
俺は、シャワーを浴びている最中も、ミャーのことが気になってしょうがなかった。
本当に、こんなことになってしまって俺はいいのか……。
もう、後戻りはできないぞ……。
それを考えると、急に俺は恐ろしくなってきた……。
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