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花街編
54:薄紫
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夜まで待てずに「一回だけ」の先走り。
こういう時セオリーとしてそれだけで終わらないものだが、レピドはリヴィアンの要望を守ってくれた。
旅や水泳の疲れもあっただけかもしれないが。
欲望を吐き出して濡れた水着を脱ぎ捨てると、裸のままベッドで眠ってしまった。
二人で目を覚ましたらもう夕暮れ間近。
過ぎたことは仕方なく予定変更、身支度を整えてから一階のカフェへ下りることにした。
楽しみの一つだったパイは夕食の後でデザート。
リヴィアンはラベンダーブルーのシフォン生地を重ねて、軽やかで涼しげなワンピースドレス。
可愛らしい童顔もメイクと結い上げた髪でいつもより大人びて見える。
レピドといえば白いシャツにミッドナイトブルーのボトム、首元を引き締めるのはループタイ。
ネクタイよりも堅苦しくないが、ちょっとしたアメジストのビジューが付いており華やか。
気軽なお茶やランチと違って折角のホテルディナー。
明日は三食ルームサービスを注文したので、今日くらいは淑やかに楽しみたい。
食事とは口にする物だけでなく場の雰囲気も共に味わうもの。
そうしてトマトの前菜やグリルステーキのメインを経て、満を持してバースデーケーキ代わりのラズベリーパイ。
てっきりベイクドタイプかと思いきや、そちらは冬季に熱々の物が出てくるらしい。
夏季はタルト型で焼かれたパイ生地にカスタードクリームと軽く煮たラズベリーがたっぷりと詰まって、冷たい仕上がり。
ナイフで切り分ければ流血を思わせる鮮烈な暗紅色が溢れ出す。
「ハッピーバースデーも歌って下さい」
「ここでか……」
我儘に対して苦笑しながらもレピドは呼吸一つ後に口遊み始めた。
これはリヴィアンにしか聴こえないだろう。
子守唄のような低くて優しい声量。
くすぐったい気持ちでフォークに刺したパイを齧ると、鮮やかな果実の香り。
まだ形を残す甘酸っぱいラズベリーが弾けて、続いてレモン風味のカスタードクリーム。
夏らしい爽やかさの利いた赤と黄が舌に溶け合う。
それを香ばしく焼けたパイ生地が受け止め、サクサクと小さく乾いた音を立てる。
軽やかな口当たりで、腹が満たされた後でも苦しくない。
「あー……この味だな、思い出した……」
ラズベリーが胸に沁みたらしく、レピドが嘆息する。
父親の居た遠い夏と繋がる味。
昔の涙ならもう乾いていても、締め付ける痛みの名は懐かしさ。
「童心に帰りました?」
「いや、この後は夜更かしするからそりゃ困るな……」
口元だけで笑った時にレピドはもう大人の顔と声。
きっと甘い、三日月を描く唇と奥の牙。
そこに絡む仄かな艶を知るのはリヴィアンだけだろう。
食事は前戯。
高める為の空気ならベッドの前から始まっている。
夕暮れの空は遠くなる太陽と薄い雲の影響で紫に染まることがあり、または嵐の前触れ。
明日から天気が崩れる予報を裏付けるように風も不穏なものへ変わり始めていた。
それでも身を任せて揺れる花畑と共に広がり、天地で重なる色は声を失う程の幻想的な美しさ。
視界一杯、ここまで匂い立つようなラベンダー。
窓から差し込む柔らかな光、今は真っ白な部屋がキャンバスになり全てが綺麗な紫に染まっていた。
ベッドに腰掛けたリヴィアンのドレスとも同じ色。
「勿論、思いっ切りリヴィのこと可愛がりたいからなんだけどよ……真面目な話、お互い限界知っておいた方が良いんじゃねぇかな。勿論もう無理ってなれば止めるから」
これは「一度、手加減無しで交わってみたい」という申し出。
バスルームでの情事中にも似たようなことを訊いてきたので、改めての宣言でもあるか。
やはり目線を合わせるにはレピドが床に膝を着く形。
そうやって眩しげに愛しげに見据えられると、リヴィアンからすればどうも落ち着かない。
今から衣服も理性を脱ぎ捨てて滅茶苦茶になろうというのに。
身勝手に押し倒されるなら笑って受けて立つところだが、低く甘く訊ねた上でこちらが頷くまで何もせず。
「……私もそのつもりでしたけど」
何を今更と、対するリヴィアンは頬も染めず答えた。
伏せがちの瞼で真っ直ぐに返すは沼の双眸。
自分で留め金を片手で摘み上げれば、シフォンのドレスは羽根の軽さで前だけ二枚に分かれて落ちる。
ビスチェに包まれた乳房はまるで瑞々しく蜜を含んだ果実。
鍵は外れた、道は開いた。
どうぞ踏み込んで来なさいな。
口紅でリヴィアンの唇もまた果実めいた艶。
キスが深くなる最中、レピドに舐め取られてリヴィアンは視線だけで咎める。
どんなに甘く感じてもラズベリーの残り香の所為。
幼い頃を思い出す味も欲情のスパイスになる。
なんて悪い子か。
触れ方こそいつも優しいが、無骨なレピドの手では呆気なく破けそうなシフォン。
リヴィアンとしてもそれは困るので「脱ぐところを見せてほしい」と囁かれては拒否出来ず。
ただでさえ声だけで火照ってしまうのに。
主導権は渡しても良いがそれは悟られたくなくて、残りの留め金に掛けた指先は余裕を装いながら。
ドレスを近くの椅子に掛ければ、柔らかそうな素肌が紫の光に晒される。
昼過ぎの明るいバスルームとはまるで違う。
肉感的な身体には濃い陰影が落とされて、レピドを見上げる表情に生々しい色香を与えていた。
もうすぐ夜が来る。
火花じみた欲望を持つ魔法使い魔女が好む時間。
「お前、あんまり声上げねぇよな……せめて名前呼べ」
「ん……っレピド様……」
命令のようで、柔らかい声が抵抗せず沁み込む。
そうしてリヴィアンの喘ぎは男の名前に置き換わる。
「好き」も「愛してる」も言えない代わり。
自室でなくホテルなので、誰に聴かれる訳でもなし。
舌が回らなくなるまで啼かされるのだろうか。
バスルームの時は水着のままだったので愛でられるのはショーツの中ばかり。
今度は下着まで外して、どこも隠せない全身に這い回るレピドの指と舌。
肌の薄い部分を少し強めに擦られたり噛まれたりしては肩が跳ねてしまうが、飽くまでも痛みは甘い。
「前から思ってたんだけどよ……お前、本当の名前は何ていうんだ?」
ふと、妙な質問がレピドの唇から滑り落ちる。
はて、フルネームならば面接の書類の一番上に記されていた筈だが。
単にうっかりと忘れてしまっただけかもしれない。
それにしても"そんなところ"にキスしておきながら直後に訊くことなのだか。
「リヴィアン・レイラ・グラスですけど……」
「それは知ってる、俺は魔物の方のお前に訊いてんだ」
これではまるで娼婦に恋をした愚かな男。
本当の名を教えてほしい、なんて。
何しろ、今"私"が持っているのは全て奪ったもの。
顔も身体も名前も。
確かに自分で手に入れたり築いてきたものもあれど、盗人であることは変わらず。
マゼンタの双眸は情交の際にはそれこそ息が詰まる程に妖艶。
しかし緩やかな夕暮れも刻々と暗さを増していき、もうこんな薄闇ではもう色など分からない。
ただそこに宿った光だけがリヴィアンに向けられていた。
どこか星の粒じみていて何故か胸に突き刺さる。
奥まで深く、焦がすように。
その痛みを無表情のまま呑み込んでリヴィアンは首を横に振る。
「教えたくないので、駄目です」
「奈落にそういう決まりでもあんのか?」
「そんなに気になるなら、私を怒らせて白状させれば良いじゃないですか……」
「いや……お前が教えてくれるまで待つさ、幾らでも」
レピドの溜息は諦めでなく、少し切なげな笑み。
そう、ここに居るのは怒りにより他者を支配する魔法使いである。
彼自身が最強の自白剤にもなるが、その必要は無いと。
この男が惚れている女は誰なのか。
もし本当に"私"そのものだというのなら、こんなにも胸が痛いことがあろうか。
身体の奥まで見透かされる感覚。
惹かれているのは確かでも、応じられないことばかりで苦しい。
こういう時セオリーとしてそれだけで終わらないものだが、レピドはリヴィアンの要望を守ってくれた。
旅や水泳の疲れもあっただけかもしれないが。
欲望を吐き出して濡れた水着を脱ぎ捨てると、裸のままベッドで眠ってしまった。
二人で目を覚ましたらもう夕暮れ間近。
過ぎたことは仕方なく予定変更、身支度を整えてから一階のカフェへ下りることにした。
楽しみの一つだったパイは夕食の後でデザート。
リヴィアンはラベンダーブルーのシフォン生地を重ねて、軽やかで涼しげなワンピースドレス。
可愛らしい童顔もメイクと結い上げた髪でいつもより大人びて見える。
レピドといえば白いシャツにミッドナイトブルーのボトム、首元を引き締めるのはループタイ。
ネクタイよりも堅苦しくないが、ちょっとしたアメジストのビジューが付いており華やか。
気軽なお茶やランチと違って折角のホテルディナー。
明日は三食ルームサービスを注文したので、今日くらいは淑やかに楽しみたい。
食事とは口にする物だけでなく場の雰囲気も共に味わうもの。
そうしてトマトの前菜やグリルステーキのメインを経て、満を持してバースデーケーキ代わりのラズベリーパイ。
てっきりベイクドタイプかと思いきや、そちらは冬季に熱々の物が出てくるらしい。
夏季はタルト型で焼かれたパイ生地にカスタードクリームと軽く煮たラズベリーがたっぷりと詰まって、冷たい仕上がり。
ナイフで切り分ければ流血を思わせる鮮烈な暗紅色が溢れ出す。
「ハッピーバースデーも歌って下さい」
「ここでか……」
我儘に対して苦笑しながらもレピドは呼吸一つ後に口遊み始めた。
これはリヴィアンにしか聴こえないだろう。
子守唄のような低くて優しい声量。
くすぐったい気持ちでフォークに刺したパイを齧ると、鮮やかな果実の香り。
まだ形を残す甘酸っぱいラズベリーが弾けて、続いてレモン風味のカスタードクリーム。
夏らしい爽やかさの利いた赤と黄が舌に溶け合う。
それを香ばしく焼けたパイ生地が受け止め、サクサクと小さく乾いた音を立てる。
軽やかな口当たりで、腹が満たされた後でも苦しくない。
「あー……この味だな、思い出した……」
ラズベリーが胸に沁みたらしく、レピドが嘆息する。
父親の居た遠い夏と繋がる味。
昔の涙ならもう乾いていても、締め付ける痛みの名は懐かしさ。
「童心に帰りました?」
「いや、この後は夜更かしするからそりゃ困るな……」
口元だけで笑った時にレピドはもう大人の顔と声。
きっと甘い、三日月を描く唇と奥の牙。
そこに絡む仄かな艶を知るのはリヴィアンだけだろう。
食事は前戯。
高める為の空気ならベッドの前から始まっている。
夕暮れの空は遠くなる太陽と薄い雲の影響で紫に染まることがあり、または嵐の前触れ。
明日から天気が崩れる予報を裏付けるように風も不穏なものへ変わり始めていた。
それでも身を任せて揺れる花畑と共に広がり、天地で重なる色は声を失う程の幻想的な美しさ。
視界一杯、ここまで匂い立つようなラベンダー。
窓から差し込む柔らかな光、今は真っ白な部屋がキャンバスになり全てが綺麗な紫に染まっていた。
ベッドに腰掛けたリヴィアンのドレスとも同じ色。
「勿論、思いっ切りリヴィのこと可愛がりたいからなんだけどよ……真面目な話、お互い限界知っておいた方が良いんじゃねぇかな。勿論もう無理ってなれば止めるから」
これは「一度、手加減無しで交わってみたい」という申し出。
バスルームでの情事中にも似たようなことを訊いてきたので、改めての宣言でもあるか。
やはり目線を合わせるにはレピドが床に膝を着く形。
そうやって眩しげに愛しげに見据えられると、リヴィアンからすればどうも落ち着かない。
今から衣服も理性を脱ぎ捨てて滅茶苦茶になろうというのに。
身勝手に押し倒されるなら笑って受けて立つところだが、低く甘く訊ねた上でこちらが頷くまで何もせず。
「……私もそのつもりでしたけど」
何を今更と、対するリヴィアンは頬も染めず答えた。
伏せがちの瞼で真っ直ぐに返すは沼の双眸。
自分で留め金を片手で摘み上げれば、シフォンのドレスは羽根の軽さで前だけ二枚に分かれて落ちる。
ビスチェに包まれた乳房はまるで瑞々しく蜜を含んだ果実。
鍵は外れた、道は開いた。
どうぞ踏み込んで来なさいな。
口紅でリヴィアンの唇もまた果実めいた艶。
キスが深くなる最中、レピドに舐め取られてリヴィアンは視線だけで咎める。
どんなに甘く感じてもラズベリーの残り香の所為。
幼い頃を思い出す味も欲情のスパイスになる。
なんて悪い子か。
触れ方こそいつも優しいが、無骨なレピドの手では呆気なく破けそうなシフォン。
リヴィアンとしてもそれは困るので「脱ぐところを見せてほしい」と囁かれては拒否出来ず。
ただでさえ声だけで火照ってしまうのに。
主導権は渡しても良いがそれは悟られたくなくて、残りの留め金に掛けた指先は余裕を装いながら。
ドレスを近くの椅子に掛ければ、柔らかそうな素肌が紫の光に晒される。
昼過ぎの明るいバスルームとはまるで違う。
肉感的な身体には濃い陰影が落とされて、レピドを見上げる表情に生々しい色香を与えていた。
もうすぐ夜が来る。
火花じみた欲望を持つ魔法使い魔女が好む時間。
「お前、あんまり声上げねぇよな……せめて名前呼べ」
「ん……っレピド様……」
命令のようで、柔らかい声が抵抗せず沁み込む。
そうしてリヴィアンの喘ぎは男の名前に置き換わる。
「好き」も「愛してる」も言えない代わり。
自室でなくホテルなので、誰に聴かれる訳でもなし。
舌が回らなくなるまで啼かされるのだろうか。
バスルームの時は水着のままだったので愛でられるのはショーツの中ばかり。
今度は下着まで外して、どこも隠せない全身に這い回るレピドの指と舌。
肌の薄い部分を少し強めに擦られたり噛まれたりしては肩が跳ねてしまうが、飽くまでも痛みは甘い。
「前から思ってたんだけどよ……お前、本当の名前は何ていうんだ?」
ふと、妙な質問がレピドの唇から滑り落ちる。
はて、フルネームならば面接の書類の一番上に記されていた筈だが。
単にうっかりと忘れてしまっただけかもしれない。
それにしても"そんなところ"にキスしておきながら直後に訊くことなのだか。
「リヴィアン・レイラ・グラスですけど……」
「それは知ってる、俺は魔物の方のお前に訊いてんだ」
これではまるで娼婦に恋をした愚かな男。
本当の名を教えてほしい、なんて。
何しろ、今"私"が持っているのは全て奪ったもの。
顔も身体も名前も。
確かに自分で手に入れたり築いてきたものもあれど、盗人であることは変わらず。
マゼンタの双眸は情交の際にはそれこそ息が詰まる程に妖艶。
しかし緩やかな夕暮れも刻々と暗さを増していき、もうこんな薄闇ではもう色など分からない。
ただそこに宿った光だけがリヴィアンに向けられていた。
どこか星の粒じみていて何故か胸に突き刺さる。
奥まで深く、焦がすように。
その痛みを無表情のまま呑み込んでリヴィアンは首を横に振る。
「教えたくないので、駄目です」
「奈落にそういう決まりでもあんのか?」
「そんなに気になるなら、私を怒らせて白状させれば良いじゃないですか……」
「いや……お前が教えてくれるまで待つさ、幾らでも」
レピドの溜息は諦めでなく、少し切なげな笑み。
そう、ここに居るのは怒りにより他者を支配する魔法使いである。
彼自身が最強の自白剤にもなるが、その必要は無いと。
この男が惚れている女は誰なのか。
もし本当に"私"そのものだというのなら、こんなにも胸が痛いことがあろうか。
身体の奥まで見透かされる感覚。
惹かれているのは確かでも、応じられないことばかりで苦しい。
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