40 / 57
花街編
40:鱗*
しおりを挟む
「何だ……泣きそうなツラするくらいならやめとくか?」
「泣いてないですけど……」
顔を顰めたリヴィに対してレピドは飽くまでも気遣いを忘れない。
そんな物は不要だと、誘ったのはこちらだと伝えたばかりだというのに。
差し込んだ憂鬱は打ち払って、腰の黒いリボンを解いた途端にドレス全体が緩む。
ギリギリで隠れていた乳房の深い谷間も露わ。
今ここで脱ぎ捨ててしまっても良いが「情緒が無い」と言うのならこちらも考えがあった。
腰を浮かせて膝立ちになると、ドレスを乱したまま今度はリヴィアンの方からキスしてみる。
「っん……」
レピドも黙って受け入れて瞼を落とした。
ああ、やはり口腔を弄り合うだけで気持ち良い。
二度目ともなれば溢れた唾液も構わず。
そうしてスカートの裾をたくし上げて白い太腿を開き、ベッドに腰掛けたままのレピドに跨る。
男の身体は分かりやすいことで下腹部は既にテーパードパンツの中で窮屈そうにしていた。
手で触れても良いが、そこにリヴィアンも薄いショーツに包まれた秘部を押し当てる。
数枚の布越しに淫らな熱を重ねて擦り付け、仄暗く甘い溜息が落ちた。
「やめるとか言わないで下さい……"ここ"はレピド様が良いって、待ってたのに」
真っ暗だった目に情欲の光を宿し、まるで月を浮かべた水面。
溺れると知りつつも手を伸ばしたくなる。
これこそがどんな姿をしていようとも変わらない"彼女"の闇。
だから諦めて、覚悟して。
「……だったら、触って確かめても良いか?」
生唾を飲んで、立派な喉仏が一つ動いた。
欲望のまま喰い付けば良いのに余裕を装ったりするからそんな苦しげな顔になるのだ。
今だって、この期に及んでも許可を求めてくる。
リヴィアンが頷いたのを確認してから、大きな手が汗ばんだ太腿に這ってスカートの中に潜り込んだ。
薄布一枚を挟んで指先に探り当てられ、その下の熱源が切なく戦慄いてしまう。
その間にこちらもようやくドレスを脱ぐ。
下着もレピドの為に選んだ物、どうせなら見てほしい。
「何か脱がすの勿体無ぇな……」
マゼンタの目を細めて眩しげに評されるのは、レース仕立ての黒を纏ってますます艶やかになったグラマーな身体。
大きめの林檎を二つ並べたような乳房を包んで括れた腰を引き締めるビスチェに、脂の乗った太腿や尻には小さいショーツ。
どちらかといえばリヴィアンは白の方が似合うのだが、黒は柔らかそうな肌に夜の匂いを彩る。
とはいえ、脱がされる為の下着なので視姦だけでは不本意。
履いたまま蜜で汚れても困ることだし。
それならばとリヴィアンがビスチェのフロントホックに手を掛けようとしたら、上から大きな手が重なった。
やはりどうせ脱がすならレピドも自らが良いか。
裸体が見たいのは山々といったところ。
下着をシーツに落としてからは食べ頃。
リヴィアンの身体を一つずつ辿るように片手と唇や舌であちこちに触れ、愛でてくる。
「確かめる」と言ったからには、もう片手は既に金色の陰る下腹部に差し入れられて蜜で濡れていた。
人差し指と薬指で膨らみを押し開き、中指の先がゆっくりと侵入してくる。
「あっ……うぅ……ッ」
「ん……悪ィ、痛かったか?」
はて、本当に挑発の効果はあったのだろうか。
とびきり低くて甘い声で囁きながら、リヴィアンのことをまるで壊れ物のように扱う。
これはほんの夜伽や火遊びの筈なのに。
恋人じゃあるまいしあまり優しくされると調子が狂いそうだ。
もどかしいような、恥ずかしいような。
いっそもっと遠慮なく激しい方が割り切れるのだが。
「やっぱ、でけェな……手から溢れてくる」
ビスチェを外した乳房は、長身に見合った大きな手でもまだ包みきれない。
揉みほぐしながら、指の間から覗く尖ったコーラルピンクの先端にキスしてくる。
牙を持っているというのに決して歯は立てずに。
ところで一糸纏わずのリヴィアンに対して、レピドの方はジャケットとボトムだけ脱いで楽な格好。
もう下着越しに雄の形が浮き上がっていた。
ずっと膝の上なので丸い尻に押し当たっており、かなりの存在感がある。
「レピド様は脱がないんですか?」
「あー……刺青あるから怖がらせるし、今日は見せねぇ」
そう言われたら却って興味が出てしまうのだが。
リヴィアンの手はハイネックシャツの裾を軽く捲って、無言の催促。
怖がったりしないから見せてみろと。
溜息の後、花弁の中を浅く抜き差ししていたレピドの指が糸を引いて離れた。
蜜を舐め取ったのは片手では難しい所為。
観念して上を脱ぐと、黒髪を乱してウッディの香水と汗が混じり合って媚薬じみた匂いが舞う。
レピドライトとは「鱗」が語源。
露わになったその肌に名の通り無数の鱗。
というのも、筋肉で厚い上半身には墨で描いたかの如く真っ黒なトライバルタトゥーが施されていた。
首筋や両肩から腕を通って手首近くまで、首の長い竜が左右対称に一匹ずつ絡み付いている。
まるで取り憑かれているようでもあれば、従えてるようでもあり。
素肌で抱き合うと体温が溶け合う。
竜にもキスを落とすと、レピドが目を細めた。
「……リヴィ、俺のこといやらしい目で見てたって言ったよな」
「ん……そうです、よ……」
「じゃあよ、俺のこと考えて自慰したことは?」
「あらまぁ……そこ訊いちゃいますか……」
やたら質問が多い男だと思っていたら、そこも躊躇いなく突き刺してくる。
リヴィアンの方も否定はしなかった。
籠絡の意図をありきの行為を除き、男を喜ばせる嘘やパフォーマンスは断る主義。
故に、これは至って正直な返答。
「……出掛ける前に、待ちきれなくて」
「何だよ、ンな楽しみにしてたのか」
「だからやめるとか言わないで下さい、本当に、これは私が望んだことなんですから……」
「そりゃ悪かったな」
流石に秘密は囁きでしか明かせない。
リヴィアンの羞恥を愉しんで、レピドが艶めいた声を揺らして笑う。
嘘は吐いてない、ただ、全てではない。
日頃自分で慰める時はついロキのことばかり思い出してしまう。
図書館での凶行からもう三ヶ月以上も経つというのに。
身体に残った熱は酷い火傷として刻まれ、痛みとして蘇っては血の代わりに蜜が流れてくる。
なんて惨めなことか。
これだけは誰にも言えやしない。
「……なぁ、一人でするとこ見せてくれよ」
リヴィアンが口を噤んでいたら、更にレピドから畳み掛けられた。
吐息混じりで吹き込まれた低音が真っ直ぐ下腹部に響く。
終わった話題と思いきや、まだ辱めるか。
「からかってるとかじゃなく、レピド様がそういうご趣味なら構いませんけど……」
「あぁ、見てみてぇな……道具とか要るか?」
「いえ……指で、するので……」
「へぇ、素直に答えるじゃねぇか……やらしいな、お前」
良いだろう、恥じらうのも今更。
どうせなら拒絶より受け入れた方が燃える。
始めに、指を舐めて唾液で濡らしておいた。
もう蜜で溢れているが念の為。
花弁を探ると擦れ合った水音は意外と大きく、疼きを意識してしまう。
こうして滑る指は簡単に呑み込まれる。
マゼンタの目の視線は痛むくらいに感じていた。
嘲笑っているのか興奮しているのか、よく分からない。
しかし一本、二本と増やしても望む場所には届かず、どうしても焦れったい。
先程のレピドの指が恋しかった。
奥まで来るのを待っていたのに、続けてほしかったのに。
「で、実際に抱かれてどうなんだ……俺はお前の想像通りか?」
ふとレピドが耳朶を噛みながら問い掛けてくる。
食べられそうな感覚と声が甘い。
黒い竜が巻き付く腕の中。
秘部に触れるのは飽くまでもリヴィアン自らでも、他の場所は大きな手で撫で擦られながら。
鷲掴みされた尻を揉まれると妙に恥ずかしい。
「ん……いえ、もっと手荒くて、面倒臭そうな想像してましたよ……」
「何だそりゃ……優しくするって。それともドMか?」
「というかレピド様、やたら質問多いですね……」
「言ったろ、お前に興味あるからだよ」
何やら気掛かりなことも言われたが、お喋りはここまで。
掻き回す指が止まらない。
軽く何度か達した後、息が止まるような絶頂が来る。
「あ……あぁッ!ひ、うぅ……っ」
控えめな喘ぎ声の後、奥歯を食い縛った唸りが漏れる。
緩く腰を揺らして少しの間だけ余韻。
さて、レピドは望み通りの物が見られただろうか。
正直なところサービスなんてしなかった。
見られていようが、一人でする時と何も変わらず。
顔を上げる前に抱き竦められたものだからリヴィアンは胸板で潰れそうになった。
そうして急にレピドが仰向けにベッドへ倒れ込む。
何のつもりか、とは訊ねる前に答えられる。
「……顔の上、乗りな。俺も"そこ"にキスしたい」
それは奉仕なのか命令なのか。
無意識か否か、自ら薄い唇を舐めた表情は凄まじい色気。
「泣いてないですけど……」
顔を顰めたリヴィに対してレピドは飽くまでも気遣いを忘れない。
そんな物は不要だと、誘ったのはこちらだと伝えたばかりだというのに。
差し込んだ憂鬱は打ち払って、腰の黒いリボンを解いた途端にドレス全体が緩む。
ギリギリで隠れていた乳房の深い谷間も露わ。
今ここで脱ぎ捨ててしまっても良いが「情緒が無い」と言うのならこちらも考えがあった。
腰を浮かせて膝立ちになると、ドレスを乱したまま今度はリヴィアンの方からキスしてみる。
「っん……」
レピドも黙って受け入れて瞼を落とした。
ああ、やはり口腔を弄り合うだけで気持ち良い。
二度目ともなれば溢れた唾液も構わず。
そうしてスカートの裾をたくし上げて白い太腿を開き、ベッドに腰掛けたままのレピドに跨る。
男の身体は分かりやすいことで下腹部は既にテーパードパンツの中で窮屈そうにしていた。
手で触れても良いが、そこにリヴィアンも薄いショーツに包まれた秘部を押し当てる。
数枚の布越しに淫らな熱を重ねて擦り付け、仄暗く甘い溜息が落ちた。
「やめるとか言わないで下さい……"ここ"はレピド様が良いって、待ってたのに」
真っ暗だった目に情欲の光を宿し、まるで月を浮かべた水面。
溺れると知りつつも手を伸ばしたくなる。
これこそがどんな姿をしていようとも変わらない"彼女"の闇。
だから諦めて、覚悟して。
「……だったら、触って確かめても良いか?」
生唾を飲んで、立派な喉仏が一つ動いた。
欲望のまま喰い付けば良いのに余裕を装ったりするからそんな苦しげな顔になるのだ。
今だって、この期に及んでも許可を求めてくる。
リヴィアンが頷いたのを確認してから、大きな手が汗ばんだ太腿に這ってスカートの中に潜り込んだ。
薄布一枚を挟んで指先に探り当てられ、その下の熱源が切なく戦慄いてしまう。
その間にこちらもようやくドレスを脱ぐ。
下着もレピドの為に選んだ物、どうせなら見てほしい。
「何か脱がすの勿体無ぇな……」
マゼンタの目を細めて眩しげに評されるのは、レース仕立ての黒を纏ってますます艶やかになったグラマーな身体。
大きめの林檎を二つ並べたような乳房を包んで括れた腰を引き締めるビスチェに、脂の乗った太腿や尻には小さいショーツ。
どちらかといえばリヴィアンは白の方が似合うのだが、黒は柔らかそうな肌に夜の匂いを彩る。
とはいえ、脱がされる為の下着なので視姦だけでは不本意。
履いたまま蜜で汚れても困ることだし。
それならばとリヴィアンがビスチェのフロントホックに手を掛けようとしたら、上から大きな手が重なった。
やはりどうせ脱がすならレピドも自らが良いか。
裸体が見たいのは山々といったところ。
下着をシーツに落としてからは食べ頃。
リヴィアンの身体を一つずつ辿るように片手と唇や舌であちこちに触れ、愛でてくる。
「確かめる」と言ったからには、もう片手は既に金色の陰る下腹部に差し入れられて蜜で濡れていた。
人差し指と薬指で膨らみを押し開き、中指の先がゆっくりと侵入してくる。
「あっ……うぅ……ッ」
「ん……悪ィ、痛かったか?」
はて、本当に挑発の効果はあったのだろうか。
とびきり低くて甘い声で囁きながら、リヴィアンのことをまるで壊れ物のように扱う。
これはほんの夜伽や火遊びの筈なのに。
恋人じゃあるまいしあまり優しくされると調子が狂いそうだ。
もどかしいような、恥ずかしいような。
いっそもっと遠慮なく激しい方が割り切れるのだが。
「やっぱ、でけェな……手から溢れてくる」
ビスチェを外した乳房は、長身に見合った大きな手でもまだ包みきれない。
揉みほぐしながら、指の間から覗く尖ったコーラルピンクの先端にキスしてくる。
牙を持っているというのに決して歯は立てずに。
ところで一糸纏わずのリヴィアンに対して、レピドの方はジャケットとボトムだけ脱いで楽な格好。
もう下着越しに雄の形が浮き上がっていた。
ずっと膝の上なので丸い尻に押し当たっており、かなりの存在感がある。
「レピド様は脱がないんですか?」
「あー……刺青あるから怖がらせるし、今日は見せねぇ」
そう言われたら却って興味が出てしまうのだが。
リヴィアンの手はハイネックシャツの裾を軽く捲って、無言の催促。
怖がったりしないから見せてみろと。
溜息の後、花弁の中を浅く抜き差ししていたレピドの指が糸を引いて離れた。
蜜を舐め取ったのは片手では難しい所為。
観念して上を脱ぐと、黒髪を乱してウッディの香水と汗が混じり合って媚薬じみた匂いが舞う。
レピドライトとは「鱗」が語源。
露わになったその肌に名の通り無数の鱗。
というのも、筋肉で厚い上半身には墨で描いたかの如く真っ黒なトライバルタトゥーが施されていた。
首筋や両肩から腕を通って手首近くまで、首の長い竜が左右対称に一匹ずつ絡み付いている。
まるで取り憑かれているようでもあれば、従えてるようでもあり。
素肌で抱き合うと体温が溶け合う。
竜にもキスを落とすと、レピドが目を細めた。
「……リヴィ、俺のこといやらしい目で見てたって言ったよな」
「ん……そうです、よ……」
「じゃあよ、俺のこと考えて自慰したことは?」
「あらまぁ……そこ訊いちゃいますか……」
やたら質問が多い男だと思っていたら、そこも躊躇いなく突き刺してくる。
リヴィアンの方も否定はしなかった。
籠絡の意図をありきの行為を除き、男を喜ばせる嘘やパフォーマンスは断る主義。
故に、これは至って正直な返答。
「……出掛ける前に、待ちきれなくて」
「何だよ、ンな楽しみにしてたのか」
「だからやめるとか言わないで下さい、本当に、これは私が望んだことなんですから……」
「そりゃ悪かったな」
流石に秘密は囁きでしか明かせない。
リヴィアンの羞恥を愉しんで、レピドが艶めいた声を揺らして笑う。
嘘は吐いてない、ただ、全てではない。
日頃自分で慰める時はついロキのことばかり思い出してしまう。
図書館での凶行からもう三ヶ月以上も経つというのに。
身体に残った熱は酷い火傷として刻まれ、痛みとして蘇っては血の代わりに蜜が流れてくる。
なんて惨めなことか。
これだけは誰にも言えやしない。
「……なぁ、一人でするとこ見せてくれよ」
リヴィアンが口を噤んでいたら、更にレピドから畳み掛けられた。
吐息混じりで吹き込まれた低音が真っ直ぐ下腹部に響く。
終わった話題と思いきや、まだ辱めるか。
「からかってるとかじゃなく、レピド様がそういうご趣味なら構いませんけど……」
「あぁ、見てみてぇな……道具とか要るか?」
「いえ……指で、するので……」
「へぇ、素直に答えるじゃねぇか……やらしいな、お前」
良いだろう、恥じらうのも今更。
どうせなら拒絶より受け入れた方が燃える。
始めに、指を舐めて唾液で濡らしておいた。
もう蜜で溢れているが念の為。
花弁を探ると擦れ合った水音は意外と大きく、疼きを意識してしまう。
こうして滑る指は簡単に呑み込まれる。
マゼンタの目の視線は痛むくらいに感じていた。
嘲笑っているのか興奮しているのか、よく分からない。
しかし一本、二本と増やしても望む場所には届かず、どうしても焦れったい。
先程のレピドの指が恋しかった。
奥まで来るのを待っていたのに、続けてほしかったのに。
「で、実際に抱かれてどうなんだ……俺はお前の想像通りか?」
ふとレピドが耳朶を噛みながら問い掛けてくる。
食べられそうな感覚と声が甘い。
黒い竜が巻き付く腕の中。
秘部に触れるのは飽くまでもリヴィアン自らでも、他の場所は大きな手で撫で擦られながら。
鷲掴みされた尻を揉まれると妙に恥ずかしい。
「ん……いえ、もっと手荒くて、面倒臭そうな想像してましたよ……」
「何だそりゃ……優しくするって。それともドMか?」
「というかレピド様、やたら質問多いですね……」
「言ったろ、お前に興味あるからだよ」
何やら気掛かりなことも言われたが、お喋りはここまで。
掻き回す指が止まらない。
軽く何度か達した後、息が止まるような絶頂が来る。
「あ……あぁッ!ひ、うぅ……っ」
控えめな喘ぎ声の後、奥歯を食い縛った唸りが漏れる。
緩く腰を揺らして少しの間だけ余韻。
さて、レピドは望み通りの物が見られただろうか。
正直なところサービスなんてしなかった。
見られていようが、一人でする時と何も変わらず。
顔を上げる前に抱き竦められたものだからリヴィアンは胸板で潰れそうになった。
そうして急にレピドが仰向けにベッドへ倒れ込む。
何のつもりか、とは訊ねる前に答えられる。
「……顔の上、乗りな。俺も"そこ"にキスしたい」
それは奉仕なのか命令なのか。
無意識か否か、自ら薄い唇を舐めた表情は凄まじい色気。
3
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚約したら幼馴染から絶縁状が届きました。
黒蜜きな粉
恋愛
婚約が決まった翌日、登校してくると机の上に一通の手紙が置いてあった。
差出人は幼馴染。
手紙には絶縁状と書かれている。
手紙の内容は、婚約することを発表するまで自分に黙っていたから傷ついたというもの。
いや、幼馴染だからって何でもかんでも報告しませんよ。
そもそも幼馴染は親友って、そんなことはないと思うのだけど……?
そのうち機嫌を直すだろうと思っていたら、嫌がらせがはじまってしまった。
しかも、婚約者や周囲の友人たちまで巻き込むから大変。
どうやら私の評判を落として婚約を破談にさせたいらしい。


もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

【完結】あわよくば好きになって欲しい(短編集)
野村にれ
恋愛
番(つがい)の物語。
※短編集となります。時代背景や国が違うこともあります。
※定期的に番(つがい)の話を書きたくなるのですが、
どうしても溺愛ハッピーエンドにはならないことが多いです。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる