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第27話 第8章 決戦①
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小鳥が嬉しそうに鳴き、太陽の光が夜の闇を引きはがす。
ウトバルク城から黒羽達が逃走してから、二週間が経過した朝がやってきた。
朝もまだ早いうちだというのに、町の住人達は目を覚まし、家の中で静かにささやき合っていた。
国民達は、ウトバルク城で起こった事件のことを何一つ聞かされていない。だが、二週間前から町を徘徊するようになった物々しい兵士達を見ていると、「何かがあった」と思うには十分だった。
不安が募り、夜も眠れぬ日々が続いた人々は、家の外を見て驚きの表情になった。
真四角の建物と旅人の姿が描かれた腕章をした人々が、道を埋め尽くすほどの人数で出歩いている。
「お、おい。アレは宿屋連盟の奴らじゃないか」
「どっからこんな人数が……」
「まあ、怖いわ。戦争でも始めるつもりかしら」
住民達の不安をよそに、宿屋連盟は歩みを止めることなく、一心に城を目指す。
「何だ貴様らは」
「お、応援を呼べ。反乱だ」
ウトバルク軍は、迫りくる軍勢に対処すべく、第三から第二階層に上がる階段の狭間に設けられた門に集結する。
その知らせは、ウルドの耳にもすぐに届いた。
「来たか。部屋に監禁してある女王を出せ」
ウルドは、兵士に指示を出すと、城を飛び出した。
※
「貴様達、何をしておるのか分かっているのか?」
ウトバルク軍の兵士の叫びが、こだまする。しかし、宿屋連盟の戦士達は、余裕の笑みを崩さない。
「何をしているのかだと? 重々承知している。我々は女王陛下をお助けに参上したのだ」
宿屋連盟の戦士達が左右に動き、道を作る。一歩一歩確かめるように、その道を昇ってきたのはディックだ。
「戯言を。女王は安全な城におられる。一体何から救出するというのだ?」
兵士は、堂々とした態度で宣言する。
ディックは、そんな様子をあざけるように笑い、高らかに声をあげた。
「馬鹿げた問答をするつもりはない。ウルドを出せ。我々宿屋連盟ウトバルク支部は、ウトバルクに暮らす者として、彼の者に異議を申し立てる」
声は広々と響き渡った。
戸惑った兵士は、後ろを振り返ると青ざめた。
「来たか」
「どけ、兵士よ。これは一体何の騒ぎだ」
黒いマントを風に揺らめかせ、ウルドは朝の到来を拒絶した夜のように立ち塞がる。
「我々は貴君らオール帝国に対し、女王の身柄の解放、及びこの国からの撤退を要求する」
ウルドは、冷ややかな目をディックに投げる。
「従う必要はない、といえばどうなる?」
「フハハ、当然こうさ」
ディックが手を上げると、戦士達が武器を一斉に構える。急速に場の空気が張り詰めていく。
遠くで鳥の鳴き声が聞こえ、風がピタリと動きを止めた。
「フン、それで主導権を握ったつもりか? 馬鹿が」
ディックは眉を顰める。ウルドは息を吸い込むと、空に向かって遠吠えをした。
――それは合図だった。
一斉に建物の扉が開け放たれていき、兵士達がディック達を包囲する。あっと言う間の出来事だった。
「馬鹿な、伏兵だと。しかもこの包囲網は、私達の配置を事前に知っていたとしか思えない」
「フ、フフ。綿密に計画を立てていただろうが、筒抜けだ」
ウルドは、ディックに向けて血まみれの腕章を投げた。
「宿屋連盟の腕章。もしや」
「見事な策だ。第二階層に続くこの場所で騒ぎを起こし、その隙に城へルー・バードを使って空から奇襲、制圧する。
だが、どう来るのか分かっているならば、対処するのは簡単だ。俺が直々にお前の部下達を殺してやった。悲惨な声を上げて、見ものだった」
ディックは、肩を震わせ目に憤怒を宿した。
「宿屋連盟の大切な人員を殺しただと。許せない。許せないなウルド。なぜ、作戦がばれた」
「コイツのおかげだよ」
ウルドの後方に、黒いマントを着た女の子が立っている。ディックはそちらに視線を向けると、苦い顔になった。
「ネメリアちゃん。まさか君がスパイだったとはね」
ネメリアは、顔を俯かせると唇を噛んだ。
「おい、ネメリア。女王を連れてくるんだ」
「女王陛下がここにいらっしゃるのか? 何をするつもりだウルド」
「指をくわえて黙っていろ。お前達には証人になってもらう」
ウルドは、ネメリアに連れられて現れたソフィアに道を譲ると、小さな声でいった。
「分かっているな。俺の言ったとおりにしろ。城にいる連中が死ぬぞ」
「わかって……いますわ」
ソフィアの頭の中には、山城やキースをはじめ、大切な人々の顔が鮮烈に思い浮かんでいた。
(今からワタクシは、オール帝国に屈したと宣言することになる。でも、宣言してしまえば、地獄のような日々がやってくる。……いえない、でも言わないと皆が)
葛藤するソフィアを尻目に、ウルドはあらん限りの大声を出した。
「聞け! ウトバルクに住む住人どもよ。俺はオール帝国に所属するウルドという。
これから女王は、重要な宣言をする。お前らの行く末に関わる重要な話だ」
門での争いを、建物の中で見守っていた人々は、窓を解き放ち、耳を傾けた。
ソフィアは、目を閉じた。人々の視線を感じる。彼らはどんな感情を抱いているだろう。いずれにせよ、泥のように重苦しい感情のはずだ。
緩やかに降り注ぐ朝日だけが、空気を読まず優しかった。
ソフィアは、戸惑いがちに口を開いた。
「世界よ、国民よ、健やかたれ。今日は皆様にあることをお伝えしなければなりません。
心して聞いてください。我々、ウトバルク王国は、オール帝国に……」
ソフィアは目を瞑った。心の中で激しい感情がせめぎ合っている。強いストレスに、胃の中のものを吐き出してしまいそうだった。
「どうした? 早くいえ」
肩をビクつかせたソフィアは、涙を必死に堪えた。葛藤に対する答えを探すように、周りを見渡した。
「? 皆どちらを見ていらっしゃるの」
誰も女王を見ていない。視線の先は……城の方かしら、そう思い後ろを振り向くと、ソフィアは目を見開いた。
「真っ白い魔力の奔流。城が……、白く燃えていますわ」
ウトバルク城から黒羽達が逃走してから、二週間が経過した朝がやってきた。
朝もまだ早いうちだというのに、町の住人達は目を覚まし、家の中で静かにささやき合っていた。
国民達は、ウトバルク城で起こった事件のことを何一つ聞かされていない。だが、二週間前から町を徘徊するようになった物々しい兵士達を見ていると、「何かがあった」と思うには十分だった。
不安が募り、夜も眠れぬ日々が続いた人々は、家の外を見て驚きの表情になった。
真四角の建物と旅人の姿が描かれた腕章をした人々が、道を埋め尽くすほどの人数で出歩いている。
「お、おい。アレは宿屋連盟の奴らじゃないか」
「どっからこんな人数が……」
「まあ、怖いわ。戦争でも始めるつもりかしら」
住民達の不安をよそに、宿屋連盟は歩みを止めることなく、一心に城を目指す。
「何だ貴様らは」
「お、応援を呼べ。反乱だ」
ウトバルク軍は、迫りくる軍勢に対処すべく、第三から第二階層に上がる階段の狭間に設けられた門に集結する。
その知らせは、ウルドの耳にもすぐに届いた。
「来たか。部屋に監禁してある女王を出せ」
ウルドは、兵士に指示を出すと、城を飛び出した。
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「貴様達、何をしておるのか分かっているのか?」
ウトバルク軍の兵士の叫びが、こだまする。しかし、宿屋連盟の戦士達は、余裕の笑みを崩さない。
「何をしているのかだと? 重々承知している。我々は女王陛下をお助けに参上したのだ」
宿屋連盟の戦士達が左右に動き、道を作る。一歩一歩確かめるように、その道を昇ってきたのはディックだ。
「戯言を。女王は安全な城におられる。一体何から救出するというのだ?」
兵士は、堂々とした態度で宣言する。
ディックは、そんな様子をあざけるように笑い、高らかに声をあげた。
「馬鹿げた問答をするつもりはない。ウルドを出せ。我々宿屋連盟ウトバルク支部は、ウトバルクに暮らす者として、彼の者に異議を申し立てる」
声は広々と響き渡った。
戸惑った兵士は、後ろを振り返ると青ざめた。
「来たか」
「どけ、兵士よ。これは一体何の騒ぎだ」
黒いマントを風に揺らめかせ、ウルドは朝の到来を拒絶した夜のように立ち塞がる。
「我々は貴君らオール帝国に対し、女王の身柄の解放、及びこの国からの撤退を要求する」
ウルドは、冷ややかな目をディックに投げる。
「従う必要はない、といえばどうなる?」
「フハハ、当然こうさ」
ディックが手を上げると、戦士達が武器を一斉に構える。急速に場の空気が張り詰めていく。
遠くで鳥の鳴き声が聞こえ、風がピタリと動きを止めた。
「フン、それで主導権を握ったつもりか? 馬鹿が」
ディックは眉を顰める。ウルドは息を吸い込むと、空に向かって遠吠えをした。
――それは合図だった。
一斉に建物の扉が開け放たれていき、兵士達がディック達を包囲する。あっと言う間の出来事だった。
「馬鹿な、伏兵だと。しかもこの包囲網は、私達の配置を事前に知っていたとしか思えない」
「フ、フフ。綿密に計画を立てていただろうが、筒抜けだ」
ウルドは、ディックに向けて血まみれの腕章を投げた。
「宿屋連盟の腕章。もしや」
「見事な策だ。第二階層に続くこの場所で騒ぎを起こし、その隙に城へルー・バードを使って空から奇襲、制圧する。
だが、どう来るのか分かっているならば、対処するのは簡単だ。俺が直々にお前の部下達を殺してやった。悲惨な声を上げて、見ものだった」
ディックは、肩を震わせ目に憤怒を宿した。
「宿屋連盟の大切な人員を殺しただと。許せない。許せないなウルド。なぜ、作戦がばれた」
「コイツのおかげだよ」
ウルドの後方に、黒いマントを着た女の子が立っている。ディックはそちらに視線を向けると、苦い顔になった。
「ネメリアちゃん。まさか君がスパイだったとはね」
ネメリアは、顔を俯かせると唇を噛んだ。
「おい、ネメリア。女王を連れてくるんだ」
「女王陛下がここにいらっしゃるのか? 何をするつもりだウルド」
「指をくわえて黙っていろ。お前達には証人になってもらう」
ウルドは、ネメリアに連れられて現れたソフィアに道を譲ると、小さな声でいった。
「分かっているな。俺の言ったとおりにしろ。城にいる連中が死ぬぞ」
「わかって……いますわ」
ソフィアの頭の中には、山城やキースをはじめ、大切な人々の顔が鮮烈に思い浮かんでいた。
(今からワタクシは、オール帝国に屈したと宣言することになる。でも、宣言してしまえば、地獄のような日々がやってくる。……いえない、でも言わないと皆が)
葛藤するソフィアを尻目に、ウルドはあらん限りの大声を出した。
「聞け! ウトバルクに住む住人どもよ。俺はオール帝国に所属するウルドという。
これから女王は、重要な宣言をする。お前らの行く末に関わる重要な話だ」
門での争いを、建物の中で見守っていた人々は、窓を解き放ち、耳を傾けた。
ソフィアは、目を閉じた。人々の視線を感じる。彼らはどんな感情を抱いているだろう。いずれにせよ、泥のように重苦しい感情のはずだ。
緩やかに降り注ぐ朝日だけが、空気を読まず優しかった。
ソフィアは、戸惑いがちに口を開いた。
「世界よ、国民よ、健やかたれ。今日は皆様にあることをお伝えしなければなりません。
心して聞いてください。我々、ウトバルク王国は、オール帝国に……」
ソフィアは目を瞑った。心の中で激しい感情がせめぎ合っている。強いストレスに、胃の中のものを吐き出してしまいそうだった。
「どうした? 早くいえ」
肩をビクつかせたソフィアは、涙を必死に堪えた。葛藤に対する答えを探すように、周りを見渡した。
「? 皆どちらを見ていらっしゃるの」
誰も女王を見ていない。視線の先は……城の方かしら、そう思い後ろを振り向くと、ソフィアは目を見開いた。
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