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第23話 第6章 山城の意地③
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「山城誠。貴様に話がある。ついてこい」
「や、ややややっぱり。アイツらの口に合わなかったんだ。どうしよう」
「落ち着けぇ、おめえら。ちょっと行ってくるから、昼飯を用意しておけ」
山城は落ち着き払った様子で、兵士に近づいた。
「んで、どこに行く?」
「いいから、来い」
兵士は山城を厨房から連れ出すと、周りを確認してからとある部屋へと入った。
「鉄と油くせぇな。ん、武器庫か」
剣と槍、盾などの武具が、定規で測ったように左右の壁に並べられている。中央には小さな箱がいくつも積み上げられているが、十分に歩けるほどの広さは確保されている。
「なーるほど。ここで俺ぇを殴り殺そうって腹だな。させるかよ。黙って殺されるほど、やわじゃねえ」
「フフフ」
「どうわ!」
心臓が飛び出るかと思った。さっきまで男の声で喋っていた兵士の声が、女性の声に変わっている。それに、
「なんか聞き覚えるのある声さ」
「私よ、私」
兵士は兜を脱ぐと、長い黒髪がさらりと流れた。
「彩希ちゃん」
「元気だったかしら?」
山城は、親指を立てた。
「まあな。絶好調とは、程遠いけどよ」
彩希は笑みを浮かべると、壁に下げられている光源石に魔力を注ぎ込んだ。
「窓がないから暗いわね。まったくもう、辛気臭い」
「彩希ちゃんは何でここにいるんでえ? 一人で救出にきたわけじゃねえよな」
眉を顰める山城の眼前に、紐で結ばれた二つの鍵を突き出した。
「これを探しに来たの。秋仁が落としちゃったからね」
「あ、そりゃ大変だ。それがねえと、秋ちゃんの店が潰れちまうからな」
彩希はキョトンとしたかと思うと、腹を抱えて笑い出した。
「アハハ、おっかしい。帰れないことより、そっちを気にするの?」
「分かってねえな。経営者にとっちゃあ、店はテメエの城よ。ましてや秋ちゃんに関しちゃ、異世界を渡ってまで守りたい店だ。鍵は経営の生命線。失くしたとありゃよ、大変だ」
そんなもんかしらね、と言いたげな顔で肩をすくめた彩希は鍵を大事そうに首へとかけた。
「誠、現状はどうなっているのかしら? 場合によっては、今すぐ皆を救出しようと思っているわ」
「ウーン、そいつぁ止めたほうが良い。奴さん方は、血も涙もねえ。彩希ちゃん一人で敵を全滅できそうかい? え、無理? だったら止めときな。
たぶん、何人か救出できたとしても、残された奴や家族なんかは皆殺しだな。……それに、姫様がどこにいるのかがわからねえ。無事だと良いんだが」
彩希は腰に手を置いた。
「そうよね。だったら、何か有益な情報はないかしら。実は私達、宿屋連盟の支部に身を寄せていてね。彼らに協力してもらいながら、救出に来るつもりなのよ」
「宿屋連盟が? へえ、そいつぁ心強いなあ。連盟といえば、最強の魔法使いばかりがいるって話じゃねえか」
「そう。救出には、もちろん私と秋仁も来るから、任せなさい。ただ、有利に事を運ぶためには、情報が足りないのよね」
山城は、身体の内から希望の炎が沸き起こった気持ちになった。
「情報ってんなら、この城の見取り図はどうだ。俺ぇは、城の隅々まで記憶してっから詳しいもんが書けると思うぜ」
「あ、それは良いわね。ぜひお願いするわ」
「で、よ。どんくらいの成功率なんだ。結構高いんだろう? パパっと俺達と姫様を助けてくれよ」
山城は満面の笑みを浮かべる。
(なんたって、ドラゴンの彩希ちゃんがいるもんな)
限りなく絶対に近い勝率で勝つと山城は思っていた。が、彩希の顔に、明るい色が浮かぶことはなかった。
「正直、分からないわ。相手が人間だけだったなら、私と秋仁がいれば十分に勝てるわ。でも、ワーウルフのウルド。ヤツの実力が未知数よ。ワーウルフは、夜を駆ける月夜の狩人。戦闘能力は、ドラゴンに勝るとも劣らないと聞いたことがあるわ」
――そんな。
数秒前まで確かにあった希望が幽霊のように薄い存在に成り果てる。山城は、すがるような気持ちで問いかけた。
「……あ、あのよ。彩希ちゃんは何でも変身できんのか?」
突然の問いに、彩希は不思議がりながらも答えた。
「え、ええ。さっきだって私は男に変身してたでしょう。その気になれば、何でもなれる。まあ、なりにくかったり、なりたくないものがあったりはするけどね」
「だ、だったらよ。頼み、聞いちゃくれねえかい」
山城の言葉に、眉を顰める彩希。
「俺ぇに変身してくれ。な、頼む」
「あなたに? どうして」
「それは、……妻にな、会いたくなったからさ」
料理人達の顔が思い浮かぶ。死にたくないと願うあの顔の中には、家族を残して死ぬことの恐怖があった。――そう見えたからこそ、妻に会いたい気持ちが、自制心の鎖を振り切って口を動かした。
「……あなたに変身して、成り代わるってことかしら」
「ああ。調理の方は心配せんでもええ。あいつらだけでも美味い飯は作れるし、あんたは指示しているふりしてれば大丈夫だ。
訝しむヤツはいるかもしれねぇが、ほんの数日の間なら何とかなるってもんだ、な、頼む。この通りさ」
彩希はさらりと後ろ髪を手で払うと、首を縦に振った。
「分かったわ。でも、三日だけね」
正直、これほどあっさりと承諾されるとは思っていなかった。肩透かしを食らった気持ちになりながらも、山城は笑った。
「あ、ありがとうよ。本当にありがとう」
「良いから、この鎧を着て。サイズが合わないかもしれないけど、我慢して。あと、これも」
彩希は鍵をギュッと握りしめると、山城の胸をドンと叩いた。
「絶対に秋仁に届けて。落としたら承知しないわよ」
山城は彼女の拳をがっしりと掴むと、力強く頷いた。
「もちろんさ。俺ぇが届ける。漢、山城誠は、約束を裏切らないが信条さ」
ジッと山城の目を見つめていた彩希は、彼の手の中に鍵を託す。それから、脇に抱えていた兜を手に取ると、山城の頭に被せた。
「鎧を脱ぐから、見ないでよ」
「フン、俺ぇがそんな野郎に見えるかい。妻一筋だ」
「それはけっこう」
彩希は躊躇なく鎧を外していく。山城はすぐに後ろを振り向くと、目を閉じ、念仏を唱えだした。
「や、ややややっぱり。アイツらの口に合わなかったんだ。どうしよう」
「落ち着けぇ、おめえら。ちょっと行ってくるから、昼飯を用意しておけ」
山城は落ち着き払った様子で、兵士に近づいた。
「んで、どこに行く?」
「いいから、来い」
兵士は山城を厨房から連れ出すと、周りを確認してからとある部屋へと入った。
「鉄と油くせぇな。ん、武器庫か」
剣と槍、盾などの武具が、定規で測ったように左右の壁に並べられている。中央には小さな箱がいくつも積み上げられているが、十分に歩けるほどの広さは確保されている。
「なーるほど。ここで俺ぇを殴り殺そうって腹だな。させるかよ。黙って殺されるほど、やわじゃねえ」
「フフフ」
「どうわ!」
心臓が飛び出るかと思った。さっきまで男の声で喋っていた兵士の声が、女性の声に変わっている。それに、
「なんか聞き覚えるのある声さ」
「私よ、私」
兵士は兜を脱ぐと、長い黒髪がさらりと流れた。
「彩希ちゃん」
「元気だったかしら?」
山城は、親指を立てた。
「まあな。絶好調とは、程遠いけどよ」
彩希は笑みを浮かべると、壁に下げられている光源石に魔力を注ぎ込んだ。
「窓がないから暗いわね。まったくもう、辛気臭い」
「彩希ちゃんは何でここにいるんでえ? 一人で救出にきたわけじゃねえよな」
眉を顰める山城の眼前に、紐で結ばれた二つの鍵を突き出した。
「これを探しに来たの。秋仁が落としちゃったからね」
「あ、そりゃ大変だ。それがねえと、秋ちゃんの店が潰れちまうからな」
彩希はキョトンとしたかと思うと、腹を抱えて笑い出した。
「アハハ、おっかしい。帰れないことより、そっちを気にするの?」
「分かってねえな。経営者にとっちゃあ、店はテメエの城よ。ましてや秋ちゃんに関しちゃ、異世界を渡ってまで守りたい店だ。鍵は経営の生命線。失くしたとありゃよ、大変だ」
そんなもんかしらね、と言いたげな顔で肩をすくめた彩希は鍵を大事そうに首へとかけた。
「誠、現状はどうなっているのかしら? 場合によっては、今すぐ皆を救出しようと思っているわ」
「ウーン、そいつぁ止めたほうが良い。奴さん方は、血も涙もねえ。彩希ちゃん一人で敵を全滅できそうかい? え、無理? だったら止めときな。
たぶん、何人か救出できたとしても、残された奴や家族なんかは皆殺しだな。……それに、姫様がどこにいるのかがわからねえ。無事だと良いんだが」
彩希は腰に手を置いた。
「そうよね。だったら、何か有益な情報はないかしら。実は私達、宿屋連盟の支部に身を寄せていてね。彼らに協力してもらいながら、救出に来るつもりなのよ」
「宿屋連盟が? へえ、そいつぁ心強いなあ。連盟といえば、最強の魔法使いばかりがいるって話じゃねえか」
「そう。救出には、もちろん私と秋仁も来るから、任せなさい。ただ、有利に事を運ぶためには、情報が足りないのよね」
山城は、身体の内から希望の炎が沸き起こった気持ちになった。
「情報ってんなら、この城の見取り図はどうだ。俺ぇは、城の隅々まで記憶してっから詳しいもんが書けると思うぜ」
「あ、それは良いわね。ぜひお願いするわ」
「で、よ。どんくらいの成功率なんだ。結構高いんだろう? パパっと俺達と姫様を助けてくれよ」
山城は満面の笑みを浮かべる。
(なんたって、ドラゴンの彩希ちゃんがいるもんな)
限りなく絶対に近い勝率で勝つと山城は思っていた。が、彩希の顔に、明るい色が浮かぶことはなかった。
「正直、分からないわ。相手が人間だけだったなら、私と秋仁がいれば十分に勝てるわ。でも、ワーウルフのウルド。ヤツの実力が未知数よ。ワーウルフは、夜を駆ける月夜の狩人。戦闘能力は、ドラゴンに勝るとも劣らないと聞いたことがあるわ」
――そんな。
数秒前まで確かにあった希望が幽霊のように薄い存在に成り果てる。山城は、すがるような気持ちで問いかけた。
「……あ、あのよ。彩希ちゃんは何でも変身できんのか?」
突然の問いに、彩希は不思議がりながらも答えた。
「え、ええ。さっきだって私は男に変身してたでしょう。その気になれば、何でもなれる。まあ、なりにくかったり、なりたくないものがあったりはするけどね」
「だ、だったらよ。頼み、聞いちゃくれねえかい」
山城の言葉に、眉を顰める彩希。
「俺ぇに変身してくれ。な、頼む」
「あなたに? どうして」
「それは、……妻にな、会いたくなったからさ」
料理人達の顔が思い浮かぶ。死にたくないと願うあの顔の中には、家族を残して死ぬことの恐怖があった。――そう見えたからこそ、妻に会いたい気持ちが、自制心の鎖を振り切って口を動かした。
「……あなたに変身して、成り代わるってことかしら」
「ああ。調理の方は心配せんでもええ。あいつらだけでも美味い飯は作れるし、あんたは指示しているふりしてれば大丈夫だ。
訝しむヤツはいるかもしれねぇが、ほんの数日の間なら何とかなるってもんだ、な、頼む。この通りさ」
彩希はさらりと後ろ髪を手で払うと、首を縦に振った。
「分かったわ。でも、三日だけね」
正直、これほどあっさりと承諾されるとは思っていなかった。肩透かしを食らった気持ちになりながらも、山城は笑った。
「あ、ありがとうよ。本当にありがとう」
「良いから、この鎧を着て。サイズが合わないかもしれないけど、我慢して。あと、これも」
彩希は鍵をギュッと握りしめると、山城の胸をドンと叩いた。
「絶対に秋仁に届けて。落としたら承知しないわよ」
山城は彼女の拳をがっしりと掴むと、力強く頷いた。
「もちろんさ。俺ぇが届ける。漢、山城誠は、約束を裏切らないが信条さ」
ジッと山城の目を見つめていた彩希は、彼の手の中に鍵を託す。それから、脇に抱えていた兜を手に取ると、山城の頭に被せた。
「鎧を脱ぐから、見ないでよ」
「フン、俺ぇがそんな野郎に見えるかい。妻一筋だ」
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