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第6話 第1章 驚くべき出会い⑤
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「お前ぇら、気合を込めて片づけろ。手を抜いたら承知しねえぞ」
学校の体育館ほどもある調理場に、しわがれた声が響き渡る。
料理人達は、声を揃えて了解の意を示すと、額の汗も拭わずに作業を続けた。
幾人もの調理人が、一糸乱れぬ動きで確実に仕事を遂行する姿は、よく訓練された兵士のようだ。
「そこ、ちんたら皿を洗うな。もっと流れるように汚れを落とせ」
怒鳴った男は、年の若い男から皿を奪うと、太くてゴツゴツとした指からは考えられないほど流麗な手つきで皿洗いをこなしていく。
「オホン。誠、またあなたはご自分がしなくても良い仕事をしていますわね」
「ゲ! 姫様」
ビクリと肩をこわばらせ、料理長は恐る恐る後ろを振り返った。
「姫ではなく、女王です。いつになったら覚えてくださいますの」
「いや、すまねえ。俺ぇはよ、やっぱ小さいときから知ってからっさ、女王って呼び名は違和感あるさ」
「もういいですわ。それよりも、後のことは他の方々に任せて、体を休めてください。前みたいに過労で倒れられては困りますわよ」
ソフィアの矢のような言葉に、今年六十二歳の男はしょんぼりとする。
黒羽はどこか他人事ではないような気持ちになりながらも、声をかけた。
「はじめまして」
「え? 見ねえ顔だな。アンタは?」
「僕は黒羽秋仁と申します」
「黒羽、秋仁だって……もしかして」
ギョッとした顔で男は固まる。
一体どうしたのだろうか、と黒羽は訝しむ。調理場の熱気から一人切り離されたように、戸惑いを隠せずにいる男は、探るように言葉を絞り出した。
「おかしな……ことをいうかもしれんけどよ、アンタ日本人かい」
「……それを問うということは」
黒羽は目を見開いた。これまで可能性を考えなかったわけではない。が、それはしょせん可能性でしかなかった。……この時までは。
「その反応、やっぱり。お、俺ぇは山城誠っていうんだ。日本人なんだよ」
言葉は衝撃を伴なって黒羽の体を射抜いた。
※
木材の柔らかな色合いに囲まれた部屋は、香水のやさしげ匂いが漂い、光源石が四人を照らしている。
天蓋付きのベッドが王座の如く中央に設置されており、そこから離れた位置にある丸テーブルに黒羽達は座っている。
山城は居心地が悪そうにテーブルを叩くと、確かめるような口調で語りかけた。
「それで、黒羽さんっつったかい。アンタはどこの出身だ」
「沖縄の琉花町です」
「へえ、俺ぇも沖縄出身だ。にしても、琉花町だぁ?」
山城はしばし目を閉じると、アッと言葉を発した。
「あー、あれか。町っていうわりには田舎くさいところ」
「いえ、高層ビルが立ち並ぶ一角もあって都市部ですよ。失礼ですが、山城さんはいつ頃こちらへ?」
「三十年前だったかな。当時俺ぇは、世界中を旅してたんだ。戦地だろうが何だろうが、面白い料理がある場所にはどこにだっていったもんだ。
沖縄に女房を残してな。……だから、バチが当たっちまったんだ。そうにちげぇねえ。
ある日よ、船に乗ってバミューダトライアングルを通りがかったんだ。そったら、急に激しい揺れが起きて、目の前がパアーと光でいっぱいになった。
わけがわからなくて、俺はいつの間にか気絶してた。……ハ、こっからが笑い話だ。目を覚ましたら、見知らぬ世界に俺ぇはいた。魔法が常識のトゥルーによ。何の因果か、女王の父ちゃん、つまりは前の王様に拾われて、今や料理長として働く毎日だってんだ」
事故で異世界に。それはどんなに恐ろしい出来事なのだろう。黒羽は猿に鍵を盗まれた出来事を思い出し、ヒヤリとした寒気を感じた。
「まさか驚きましたわ。誠と同じ世界の出身者だったなんて。それに彼と違って自由に行き来できるんですのね」
「その口調だと、知っていたみたいね」
「え、ええ彩希様。ワタクシと父のみは知っておりましたわ。
彼が元の世界に戻れるように、長らく方法を探していたのですが、なにぶん雲を掴むような話で……。けれど、ここにきてお二人が現れた。ああ、良きことですわ。フフ、それにしても」
ソフィアは口に手を当て微笑んだ。
「キースは知っていたのでしょう。あなた方が異世界の出身者だと。最近、お二人の話をするたびに、冷や汗を浮かべるものですから、隠し事をしていると思ってはいたのです」
(やっぱり、キースさんには隠し事は向かなかったかな)
キースさんは正直そうな男だからな、と黒羽は思ったあたりで、不気味な老人の言葉が脳裏をかすめる。
「あ、あの」
「はい?」
「僕と彩希が異世界人という話は、ご内密にお願いいたします」
キョトン、とした後に、ソフィアは恭しく頭を垂れた。
「もちろんですわ。キースもワタクシもあなた方を困らせるようなことはいたしません。ただ、条件といってはなんですが」
言葉を切り、山城を見つめた。
「彼を元の世界に連れて行ってくださいませ」
「ひ、姫様!」
「山城誠。あなたにしばしの休暇を与えます。奥様に会いにゆきなさい。きっと、あなたのお帰りをお待ちしているはずですわ」
突然の話に、山城は困惑する。
――だって、そうではないか。飛ばされた時も突然なら、帰ってくる話も唐突だ。……心が追いつかない。
「け、けどよ俺ぇが抜けちまったら、城の食事は誰が面倒みるってんだ」
「誠、あなたが育てた料理人達は、すでに立派な腕前を持っていますわ。少しくらいあなたが休んだって問題ありません。よいですか、これは命令です」
ソフィアの強情な言葉に、山城はしぶしぶといった様子で頷く。
「わかった、ああもうわかったぜ。てぇことだ、わりーけどよ黒羽さん。俺ぇを連れて行ってくれよ」
「かしこまりました。僕も奥さんを探すお手伝いをいたします」
「話は終わったわね」
彩希は手をパンと叩くと、ソフィアを指差した。
「ソフィアちゃん」
「は、はい」
「お茶もらえるかしら? のどがカラカラよ」
彩希の喉をさする動作に、ソフィアは頭を下げる。
「も、申し訳ございません。誠、お茶よ。早く」
「お、おうよ」
慌ただしく飛びだす山城を見送り、黒羽は彩希を非難がましい目で睨む。
「こら、わがままをいうんじゃない」
「アラ、良いじゃない別に」
涼しい顔で肩をすくめる彩希に、ソフィアは内心頭を下げた。
(お優しい方。誠に気をつかってくださったのですわ)
ソフィアは嬉しく感じて、自然と頬が緩んだ。
※
明くる日、黒羽は山城を連れて琉花町にいた。
幸い店は休みである。黒羽はほとんど使っていない青い軽自動車を運転し、店の前に停車した。
「山城さん、どうぞ乗ってください」
「お、おう。わりぃな、今日はよろしく頼むぜ」
「気にしないの」
彩希はドアを開くと、乗りこんだ。
「おい、お前も行くのか?」
「当然でしょう。家でゴロゴロするなんて退屈だわ。それより早く行きましょう。車なんてめったに乗せてくれないんだから楽しみだわ」
パタン、とドアを閉めると山城は大声で笑った。
「なんでぇ。ドライブぐらい連れて行ってやれよ」
「やあ、そうなんですけど。なにぶんお店と仕入れが忙しくて」
「そらー、いいわけだぞ。時間ってのはないんじゃない、自分で作るんだよ。無駄な時間を削ってな」
「うーん、そういうもんですか。……あ、シートベルトを締めてください。発進させます」
黒羽はシフトレバーをDレンジに入れ、アクセルペダルをゆっくりと踏み込んだ。
体が後ろに押される感覚。滑るように車が彼らを乗せて海沿いの道を走り出す。
「うーん、この感覚が面白いわ」
後部座席で微笑む彩希は、窓を開ける。ふわりと潮を含む風が彼女の髪をさらい、青空から降り注ぐ太陽が白い肌に反射し続けた。
「車か……。ずいぶん、久しぶりだな」
「アハハ、でしょうね。異世界でも使えれば、もっと仕入れが楽になるんですが」
「確かになあ。魔法が使えねえ俺ぇらにとっちゃ、少しあの世界は不便かもしれねえな」
自転車をこぐ女性を追い越した黒羽は、右折すると山城に問いかけた。
「それで、目的地は那覇でよろしいんですか?」
「あ、ああ。那覇の久茂地に行ってくれねえか」
「かしこまりました」
学校の体育館ほどもある調理場に、しわがれた声が響き渡る。
料理人達は、声を揃えて了解の意を示すと、額の汗も拭わずに作業を続けた。
幾人もの調理人が、一糸乱れぬ動きで確実に仕事を遂行する姿は、よく訓練された兵士のようだ。
「そこ、ちんたら皿を洗うな。もっと流れるように汚れを落とせ」
怒鳴った男は、年の若い男から皿を奪うと、太くてゴツゴツとした指からは考えられないほど流麗な手つきで皿洗いをこなしていく。
「オホン。誠、またあなたはご自分がしなくても良い仕事をしていますわね」
「ゲ! 姫様」
ビクリと肩をこわばらせ、料理長は恐る恐る後ろを振り返った。
「姫ではなく、女王です。いつになったら覚えてくださいますの」
「いや、すまねえ。俺ぇはよ、やっぱ小さいときから知ってからっさ、女王って呼び名は違和感あるさ」
「もういいですわ。それよりも、後のことは他の方々に任せて、体を休めてください。前みたいに過労で倒れられては困りますわよ」
ソフィアの矢のような言葉に、今年六十二歳の男はしょんぼりとする。
黒羽はどこか他人事ではないような気持ちになりながらも、声をかけた。
「はじめまして」
「え? 見ねえ顔だな。アンタは?」
「僕は黒羽秋仁と申します」
「黒羽、秋仁だって……もしかして」
ギョッとした顔で男は固まる。
一体どうしたのだろうか、と黒羽は訝しむ。調理場の熱気から一人切り離されたように、戸惑いを隠せずにいる男は、探るように言葉を絞り出した。
「おかしな……ことをいうかもしれんけどよ、アンタ日本人かい」
「……それを問うということは」
黒羽は目を見開いた。これまで可能性を考えなかったわけではない。が、それはしょせん可能性でしかなかった。……この時までは。
「その反応、やっぱり。お、俺ぇは山城誠っていうんだ。日本人なんだよ」
言葉は衝撃を伴なって黒羽の体を射抜いた。
※
木材の柔らかな色合いに囲まれた部屋は、香水のやさしげ匂いが漂い、光源石が四人を照らしている。
天蓋付きのベッドが王座の如く中央に設置されており、そこから離れた位置にある丸テーブルに黒羽達は座っている。
山城は居心地が悪そうにテーブルを叩くと、確かめるような口調で語りかけた。
「それで、黒羽さんっつったかい。アンタはどこの出身だ」
「沖縄の琉花町です」
「へえ、俺ぇも沖縄出身だ。にしても、琉花町だぁ?」
山城はしばし目を閉じると、アッと言葉を発した。
「あー、あれか。町っていうわりには田舎くさいところ」
「いえ、高層ビルが立ち並ぶ一角もあって都市部ですよ。失礼ですが、山城さんはいつ頃こちらへ?」
「三十年前だったかな。当時俺ぇは、世界中を旅してたんだ。戦地だろうが何だろうが、面白い料理がある場所にはどこにだっていったもんだ。
沖縄に女房を残してな。……だから、バチが当たっちまったんだ。そうにちげぇねえ。
ある日よ、船に乗ってバミューダトライアングルを通りがかったんだ。そったら、急に激しい揺れが起きて、目の前がパアーと光でいっぱいになった。
わけがわからなくて、俺はいつの間にか気絶してた。……ハ、こっからが笑い話だ。目を覚ましたら、見知らぬ世界に俺ぇはいた。魔法が常識のトゥルーによ。何の因果か、女王の父ちゃん、つまりは前の王様に拾われて、今や料理長として働く毎日だってんだ」
事故で異世界に。それはどんなに恐ろしい出来事なのだろう。黒羽は猿に鍵を盗まれた出来事を思い出し、ヒヤリとした寒気を感じた。
「まさか驚きましたわ。誠と同じ世界の出身者だったなんて。それに彼と違って自由に行き来できるんですのね」
「その口調だと、知っていたみたいね」
「え、ええ彩希様。ワタクシと父のみは知っておりましたわ。
彼が元の世界に戻れるように、長らく方法を探していたのですが、なにぶん雲を掴むような話で……。けれど、ここにきてお二人が現れた。ああ、良きことですわ。フフ、それにしても」
ソフィアは口に手を当て微笑んだ。
「キースは知っていたのでしょう。あなた方が異世界の出身者だと。最近、お二人の話をするたびに、冷や汗を浮かべるものですから、隠し事をしていると思ってはいたのです」
(やっぱり、キースさんには隠し事は向かなかったかな)
キースさんは正直そうな男だからな、と黒羽は思ったあたりで、不気味な老人の言葉が脳裏をかすめる。
「あ、あの」
「はい?」
「僕と彩希が異世界人という話は、ご内密にお願いいたします」
キョトン、とした後に、ソフィアは恭しく頭を垂れた。
「もちろんですわ。キースもワタクシもあなた方を困らせるようなことはいたしません。ただ、条件といってはなんですが」
言葉を切り、山城を見つめた。
「彼を元の世界に連れて行ってくださいませ」
「ひ、姫様!」
「山城誠。あなたにしばしの休暇を与えます。奥様に会いにゆきなさい。きっと、あなたのお帰りをお待ちしているはずですわ」
突然の話に、山城は困惑する。
――だって、そうではないか。飛ばされた時も突然なら、帰ってくる話も唐突だ。……心が追いつかない。
「け、けどよ俺ぇが抜けちまったら、城の食事は誰が面倒みるってんだ」
「誠、あなたが育てた料理人達は、すでに立派な腕前を持っていますわ。少しくらいあなたが休んだって問題ありません。よいですか、これは命令です」
ソフィアの強情な言葉に、山城はしぶしぶといった様子で頷く。
「わかった、ああもうわかったぜ。てぇことだ、わりーけどよ黒羽さん。俺ぇを連れて行ってくれよ」
「かしこまりました。僕も奥さんを探すお手伝いをいたします」
「話は終わったわね」
彩希は手をパンと叩くと、ソフィアを指差した。
「ソフィアちゃん」
「は、はい」
「お茶もらえるかしら? のどがカラカラよ」
彩希の喉をさする動作に、ソフィアは頭を下げる。
「も、申し訳ございません。誠、お茶よ。早く」
「お、おうよ」
慌ただしく飛びだす山城を見送り、黒羽は彩希を非難がましい目で睨む。
「こら、わがままをいうんじゃない」
「アラ、良いじゃない別に」
涼しい顔で肩をすくめる彩希に、ソフィアは内心頭を下げた。
(お優しい方。誠に気をつかってくださったのですわ)
ソフィアは嬉しく感じて、自然と頬が緩んだ。
※
明くる日、黒羽は山城を連れて琉花町にいた。
幸い店は休みである。黒羽はほとんど使っていない青い軽自動車を運転し、店の前に停車した。
「山城さん、どうぞ乗ってください」
「お、おう。わりぃな、今日はよろしく頼むぜ」
「気にしないの」
彩希はドアを開くと、乗りこんだ。
「おい、お前も行くのか?」
「当然でしょう。家でゴロゴロするなんて退屈だわ。それより早く行きましょう。車なんてめったに乗せてくれないんだから楽しみだわ」
パタン、とドアを閉めると山城は大声で笑った。
「なんでぇ。ドライブぐらい連れて行ってやれよ」
「やあ、そうなんですけど。なにぶんお店と仕入れが忙しくて」
「そらー、いいわけだぞ。時間ってのはないんじゃない、自分で作るんだよ。無駄な時間を削ってな」
「うーん、そういうもんですか。……あ、シートベルトを締めてください。発進させます」
黒羽はシフトレバーをDレンジに入れ、アクセルペダルをゆっくりと踏み込んだ。
体が後ろに押される感覚。滑るように車が彼らを乗せて海沿いの道を走り出す。
「うーん、この感覚が面白いわ」
後部座席で微笑む彩希は、窓を開ける。ふわりと潮を含む風が彼女の髪をさらい、青空から降り注ぐ太陽が白い肌に反射し続けた。
「車か……。ずいぶん、久しぶりだな」
「アハハ、でしょうね。異世界でも使えれば、もっと仕入れが楽になるんですが」
「確かになあ。魔法が使えねえ俺ぇらにとっちゃ、少しあの世界は不便かもしれねえな」
自転車をこぐ女性を追い越した黒羽は、右折すると山城に問いかけた。
「それで、目的地は那覇でよろしいんですか?」
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「かしこまりました」
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