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第8話 第一章 企業秘密の謎解きは開店後に⑦
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「ウォスロー・ツリーの群生地に到着しました。黒羽さん。そろそろ……わ!」
「静かに。誰かいる」
レアの口を手でふさぎ、耳を澄ます。小さな川の音を遮って、声が聞こえてきた。
「そ……で、俺」
「ふ……な」
途切れ途切れで聞き取りにくいが、一方が冷たい印象を、もう一方が知的さを感じさせる声が聞こえた。
「レア。近づいてみよう。静かに、足音を立てないように」
頷くレアを連れて、黒羽は慎重に身をかがめて進む。
(もしかして、誘拐犯とドラゴン?)
そう思うと、手には汗が滲み、わずかに呼吸が乱れた。
川の音が先ほどよりもはっきりと聞こえてきた辺りで動きを止めて、木の幹に身を隠した。
「強情だな。なぜ人間達のために身を犠牲にする必要がある? お前はもっと自由に生きるべきだ。町ではお前の献身を忘れ、川の水はお前のせいで干からびているというヤツもいる様だ」
「世迷言を。貴様が我の力を封じたからであろう。お主はまだ人への憎悪で動いているのか。哀れな」
「哀れはどっちだか。お前の強大な力はあんな奴らを生かすために使うべきではない。考え直せ」
慎重に木の幹から顔を少しだけだし、姿を確認する。
「ッ」
あぶない。思わず黒羽は声を上げそうになった。予想はしていた。しかし、黒いマントを羽織った男に対峙する巨大な生物。つまりはドラゴンを目にすると、今までの常識が口に含んだわたあめのように溶けてしまうのを自覚せざるを得なかった。薄暗くてはっきりと見たわけではないが、亀とトカゲを合わせたような姿で迫力満点だ。
「付き合い切れん。カリムよ。その憎悪はまるで炎だ。全てを燃やして、何もかもが炭になり、最後は己を滅する。そんな生き方になんの意味がある」
「意味? 意味ならあるさ。人という醜き獣をこの世から焼却できる。……誰だ? そこで見ているのは」
全身を刺し貫くような圧倒的な殺意。
(見つかったか)
黒羽は、レアの手を引き、全速力でその場から離れる。
「逃がすな! 追え」
複数の足跡が背後から聞こえてくる。
「黒羽さん。けっこう沢山いるようです。五人? いや、六人います」
「クソ。どこにいたんだそんなに」
右に三人、左にも三人。黒いマントを身に纏いし追手が、軽快な動きで迫る。薄暗い森の中をさらに真っ黒に塗りつぶす漆黒が、染み入るように距離を詰めてくる。
緊張で心臓が高鳴り、喉が渇きを訴える。足に力を込めて、一歩を踏み出すごとに、噴き出した汗が後方へと流れる。
枝をかき分けつつ、空気を肺に送り込むが……苦しい。日頃から仕事の合間を縫って、鍛錬を欠かさない黒羽でさえ、息が上がってきたのだ。レアも体力はある方だが、黒羽には及ばない。
――このままでは、追いつかれてしまう。
「逃げきれないか。レア。応戦するしかない。君は俺の背後に」
「ゼェゼェ、は、はい。魔法で、援護します」
振り向くと、目の前に追手の一人がナイフを突き出してくるのが、黒羽の目に映った。
「フッ!」
頭を振って躱すと同時に、膝蹴りを鳩尾にお見舞いする。
「グェ」
仰向けに倒れた男は気絶をした。ピクリとも動かない。
「この男……中々やるようだ。皆、油断するな。カリム様にこれ以上の醜態をさらす前に、片を付ける」
前腕ほどの長さがあるナイフを手に持ち、五人の黒マント達がじりじりと近づいてくる。
黒羽はレアの前に立ち、刀を抜刀すると、ピタリと中段の構えで静止する。
「レア。撃て」
「はい! 〈風よ切り裂いて〉」
先に動いたのは、黒羽達だった。レアが風の魔法を四人に向かって放ち、黒羽が残る一人に肉薄する。
切っ先を相手に向け、鋭い突きを放つ。が、その一撃をあっさりと躱される。
「甘い!」
「そうかな」
黒羽はその動作を読んでいた。左手で、ナイフを持った手を掴みねじる。
「グア」
男はナイフを保持できず、落としてしまう。黒羽は、左手で敵の右手を掴んだまま、懐に侵入すると、足払いをかけて、投げ飛ばす。
「チィ。おい」
残る四人が、黒羽に襲い掛かろうとするが、絶妙なタイミングでレアの魔法が阻む。
「邪魔だ。まずはあの女から始末する。〈雷よ喰ら……〉」
「隙を見せたな」
圧巻の早業だ。黒羽の刃が閃いたかと思うと、瞬く間に全ての敵が気絶してしまった。
「え? もう倒しちゃったんですか?」
「ああ。安心しろ、峰打ちだってな。一度、言ってみたかった」
「?」
「ごめん。何でもない。それより、相手を治療しておいてくれ。峰打ちっていっても威力はかなりのものだ。そのままにしておくわけにはいかない」
レアに治療を任せ、周りを見渡すと、異様な気配を感じた。底冷えをするような感触。血の気が引いていく。――まだ、終わっていない。そう直感した黒羽が、後ろに飛ぶと、
「ウッ」
先ほどまでいた場所に斬撃が走った。
「へぇ。よく躱した。達人だな」
着地をすると、ゆるりとナイフを構え、黒羽に向けて笑いかけてくる男。全体的に細い印象の体つきだが、背は黒羽よりも頭一つ高い。目は真横に線を引いたように細く、獣のように鋭い眼光がこちらを射抜く。
「お前は、確かカリムって呼ばれていたな」
「こそこそと聞き耳を立てていただけあるな。そうだ、俺の名はカリム。今から貴様を滅する者だ」
強烈な殺意を感じた次の瞬間に、目の前から消失した。気付いた時には、既にナイフが喉元へと迫っている。
「ぬう!」
「ほう。これも躱すか」
考えての行動ではなかったが、体が何とか反応してくれた。これまで何度か素早い相手と戦ったことはあったが、カリムの動きは明らかに常軌を逸していた。
(まずは機動力を削ぐ)
黒羽は、袈裟切りに切ると見せかけて、瞬時に身を低くすると、カリムの膝あたりを狙って水平に刃を振るう。
しかし、反応されてしまう。足を引くとカリムはフェンシングのような動きで、突きを連続で繰り出す。
躱し、受け流し、弾く。ギリギリのところで直撃を避けることができている。だが、いずれ一撃をもらうのは誰の目で見ても明らかだ。黒羽はわずかな隙を見つけて前蹴りを放ち、一旦距離を取る。その瞬間、
「黒羽さん! 伏せて〈大地よぶつかれ〉」
空中に形成された土塊が、次々とカリムへ殺到する。立ってはいられないほどの衝撃。黒羽は頭を腕で庇い、目の前に小さな山が形成されたところでやっと身を起こした。
「レア。これは……さすがに」
「……私、人を殺しちゃったかな」
レアが泣きそうになりながら、黒羽に近寄ろうとすると、笑い声が聞こえてきた。
「フフフ。安心しろ。殺すどころか無意味だ」
目の前の土塊が、ひとりでに崩れた。いや、溶けたと表現するべきだろう。カリムは何事もなく、悠々と歩を進め、刃をスッと黒羽に向けた。口元には笑みが浮かび、剣のように鋭い犬歯がやけに印象的である。
(このままではやられる)
剣士としても、生物としても、目の前にいる男の危険性に恐怖を覚えていた。底冷えのする闇が、黒羽の頭から足のつま先まで、じわじわと浸透し、心が崩れ落ちそうになる。けれども、経営者としての意地が、ここで命を終えることに異を唱えていた。
「もう終わりか?」
「いいや……まだだ。俺は喫茶店のマスターとしてやることが沢山あるんだ。お前にくれてやる命はない」
震えている足を殴り、ゆらりと立ち上がると、刀を構える。
無数にある擦り傷に汗が垂れ流れ、不快な痛みを普段なら感じるはずだが、それすらも意識しないほど、黒羽は集中力を高めていった。
次第に周囲の音が消え、自分がどこにいたのかさえ認識の外になった時、黒羽は最小限の動きで突きを繰り出した。
狙いは胴。予想外の速さに、カリムの反応がわずかに遅れ、わき腹を浅く切り裂く。
「何だと!」
「今だ!」
黒羽の声に反応したレアが、魔法でカリムの足元を吹き飛ばす。衝撃で大量の土煙が舞った。
「クソ。目が……」
彼が忌々しげに煙を払うと、黒羽達の姿は消えていた。
「静かに。誰かいる」
レアの口を手でふさぎ、耳を澄ます。小さな川の音を遮って、声が聞こえてきた。
「そ……で、俺」
「ふ……な」
途切れ途切れで聞き取りにくいが、一方が冷たい印象を、もう一方が知的さを感じさせる声が聞こえた。
「レア。近づいてみよう。静かに、足音を立てないように」
頷くレアを連れて、黒羽は慎重に身をかがめて進む。
(もしかして、誘拐犯とドラゴン?)
そう思うと、手には汗が滲み、わずかに呼吸が乱れた。
川の音が先ほどよりもはっきりと聞こえてきた辺りで動きを止めて、木の幹に身を隠した。
「強情だな。なぜ人間達のために身を犠牲にする必要がある? お前はもっと自由に生きるべきだ。町ではお前の献身を忘れ、川の水はお前のせいで干からびているというヤツもいる様だ」
「世迷言を。貴様が我の力を封じたからであろう。お主はまだ人への憎悪で動いているのか。哀れな」
「哀れはどっちだか。お前の強大な力はあんな奴らを生かすために使うべきではない。考え直せ」
慎重に木の幹から顔を少しだけだし、姿を確認する。
「ッ」
あぶない。思わず黒羽は声を上げそうになった。予想はしていた。しかし、黒いマントを羽織った男に対峙する巨大な生物。つまりはドラゴンを目にすると、今までの常識が口に含んだわたあめのように溶けてしまうのを自覚せざるを得なかった。薄暗くてはっきりと見たわけではないが、亀とトカゲを合わせたような姿で迫力満点だ。
「付き合い切れん。カリムよ。その憎悪はまるで炎だ。全てを燃やして、何もかもが炭になり、最後は己を滅する。そんな生き方になんの意味がある」
「意味? 意味ならあるさ。人という醜き獣をこの世から焼却できる。……誰だ? そこで見ているのは」
全身を刺し貫くような圧倒的な殺意。
(見つかったか)
黒羽は、レアの手を引き、全速力でその場から離れる。
「逃がすな! 追え」
複数の足跡が背後から聞こえてくる。
「黒羽さん。けっこう沢山いるようです。五人? いや、六人います」
「クソ。どこにいたんだそんなに」
右に三人、左にも三人。黒いマントを身に纏いし追手が、軽快な動きで迫る。薄暗い森の中をさらに真っ黒に塗りつぶす漆黒が、染み入るように距離を詰めてくる。
緊張で心臓が高鳴り、喉が渇きを訴える。足に力を込めて、一歩を踏み出すごとに、噴き出した汗が後方へと流れる。
枝をかき分けつつ、空気を肺に送り込むが……苦しい。日頃から仕事の合間を縫って、鍛錬を欠かさない黒羽でさえ、息が上がってきたのだ。レアも体力はある方だが、黒羽には及ばない。
――このままでは、追いつかれてしまう。
「逃げきれないか。レア。応戦するしかない。君は俺の背後に」
「ゼェゼェ、は、はい。魔法で、援護します」
振り向くと、目の前に追手の一人がナイフを突き出してくるのが、黒羽の目に映った。
「フッ!」
頭を振って躱すと同時に、膝蹴りを鳩尾にお見舞いする。
「グェ」
仰向けに倒れた男は気絶をした。ピクリとも動かない。
「この男……中々やるようだ。皆、油断するな。カリム様にこれ以上の醜態をさらす前に、片を付ける」
前腕ほどの長さがあるナイフを手に持ち、五人の黒マント達がじりじりと近づいてくる。
黒羽はレアの前に立ち、刀を抜刀すると、ピタリと中段の構えで静止する。
「レア。撃て」
「はい! 〈風よ切り裂いて〉」
先に動いたのは、黒羽達だった。レアが風の魔法を四人に向かって放ち、黒羽が残る一人に肉薄する。
切っ先を相手に向け、鋭い突きを放つ。が、その一撃をあっさりと躱される。
「甘い!」
「そうかな」
黒羽はその動作を読んでいた。左手で、ナイフを持った手を掴みねじる。
「グア」
男はナイフを保持できず、落としてしまう。黒羽は、左手で敵の右手を掴んだまま、懐に侵入すると、足払いをかけて、投げ飛ばす。
「チィ。おい」
残る四人が、黒羽に襲い掛かろうとするが、絶妙なタイミングでレアの魔法が阻む。
「邪魔だ。まずはあの女から始末する。〈雷よ喰ら……〉」
「隙を見せたな」
圧巻の早業だ。黒羽の刃が閃いたかと思うと、瞬く間に全ての敵が気絶してしまった。
「え? もう倒しちゃったんですか?」
「ああ。安心しろ、峰打ちだってな。一度、言ってみたかった」
「?」
「ごめん。何でもない。それより、相手を治療しておいてくれ。峰打ちっていっても威力はかなりのものだ。そのままにしておくわけにはいかない」
レアに治療を任せ、周りを見渡すと、異様な気配を感じた。底冷えをするような感触。血の気が引いていく。――まだ、終わっていない。そう直感した黒羽が、後ろに飛ぶと、
「ウッ」
先ほどまでいた場所に斬撃が走った。
「へぇ。よく躱した。達人だな」
着地をすると、ゆるりとナイフを構え、黒羽に向けて笑いかけてくる男。全体的に細い印象の体つきだが、背は黒羽よりも頭一つ高い。目は真横に線を引いたように細く、獣のように鋭い眼光がこちらを射抜く。
「お前は、確かカリムって呼ばれていたな」
「こそこそと聞き耳を立てていただけあるな。そうだ、俺の名はカリム。今から貴様を滅する者だ」
強烈な殺意を感じた次の瞬間に、目の前から消失した。気付いた時には、既にナイフが喉元へと迫っている。
「ぬう!」
「ほう。これも躱すか」
考えての行動ではなかったが、体が何とか反応してくれた。これまで何度か素早い相手と戦ったことはあったが、カリムの動きは明らかに常軌を逸していた。
(まずは機動力を削ぐ)
黒羽は、袈裟切りに切ると見せかけて、瞬時に身を低くすると、カリムの膝あたりを狙って水平に刃を振るう。
しかし、反応されてしまう。足を引くとカリムはフェンシングのような動きで、突きを連続で繰り出す。
躱し、受け流し、弾く。ギリギリのところで直撃を避けることができている。だが、いずれ一撃をもらうのは誰の目で見ても明らかだ。黒羽はわずかな隙を見つけて前蹴りを放ち、一旦距離を取る。その瞬間、
「黒羽さん! 伏せて〈大地よぶつかれ〉」
空中に形成された土塊が、次々とカリムへ殺到する。立ってはいられないほどの衝撃。黒羽は頭を腕で庇い、目の前に小さな山が形成されたところでやっと身を起こした。
「レア。これは……さすがに」
「……私、人を殺しちゃったかな」
レアが泣きそうになりながら、黒羽に近寄ろうとすると、笑い声が聞こえてきた。
「フフフ。安心しろ。殺すどころか無意味だ」
目の前の土塊が、ひとりでに崩れた。いや、溶けたと表現するべきだろう。カリムは何事もなく、悠々と歩を進め、刃をスッと黒羽に向けた。口元には笑みが浮かび、剣のように鋭い犬歯がやけに印象的である。
(このままではやられる)
剣士としても、生物としても、目の前にいる男の危険性に恐怖を覚えていた。底冷えのする闇が、黒羽の頭から足のつま先まで、じわじわと浸透し、心が崩れ落ちそうになる。けれども、経営者としての意地が、ここで命を終えることに異を唱えていた。
「もう終わりか?」
「いいや……まだだ。俺は喫茶店のマスターとしてやることが沢山あるんだ。お前にくれてやる命はない」
震えている足を殴り、ゆらりと立ち上がると、刀を構える。
無数にある擦り傷に汗が垂れ流れ、不快な痛みを普段なら感じるはずだが、それすらも意識しないほど、黒羽は集中力を高めていった。
次第に周囲の音が消え、自分がどこにいたのかさえ認識の外になった時、黒羽は最小限の動きで突きを繰り出した。
狙いは胴。予想外の速さに、カリムの反応がわずかに遅れ、わき腹を浅く切り裂く。
「何だと!」
「今だ!」
黒羽の声に反応したレアが、魔法でカリムの足元を吹き飛ばす。衝撃で大量の土煙が舞った。
「クソ。目が……」
彼が忌々しげに煙を払うと、黒羽達の姿は消えていた。
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